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団体所在地 | 応募数 | 割合 | |
---|---|---|---|
東京都 | 63 | 73.26% | |
大阪府 | 6 | 6.98% | |
神奈川県 | 4 | 4.65% | |
京都府 | 4 | 4.65% | |
埼玉県 | 2 | 2.33% | |
千葉県 | 1 | 1.16% | |
新潟県 | 1 | 1.16% | |
岐阜県 | 1 | 1.16% | |
兵庫県 | 1 | 1.16% | |
奈良県 | 1 | 1.16% | |
福岡県 | 1 | 1.16% | |
熊本県 | 1 | 1.16% | |
計86団体 |
審査員がそれぞれに10~15作品を推薦し、1作品につき1票ずつ票を投じました。票の入った作品について約2時間50分に渡って議論を重ね、10作品を決定しました。
※公演初日順。
ト音
劇団5454(東京都)
★審査員より(古澤 健)
自らを成長させるための発想を見事に具体に落とし込んだ活動をされていると、応募書類の意気込みや活動実績を読んで感じました。地域に根ざした地方公演への力の入れ方や、SNSの活用、学生との関わり方など、ひとつひとつは他団体にもある発想ではありますが、総力戦をしようという腹の据わり具合が伝わってきます。その根底にあるのは、観客への(迎合ではなく)敬意なのではないでしょうか? 自分たちが発見・発明した視点のオリジナリティを誇るのではなく、それを観客あるいは未来の作り手たちとの共有財産にしたいという野心すら「将来のビジョン」に感じ、観客のひとりとして、公演を通じてこちらの「日々当たり前に見えている風景をリフレッシュ」させてもらえることを期待しています。
Aokidダンス公演 『地球自由!』
Aokid(東京都)
★審査員より(古澤 健)
ソロ公演の主題としてとりあげるのが「地球」であるという点に強く惹かれました。ダンスとは極めて具体的な身体表現であると思いますが、「地球」は絶対的と言っていいほどに抽象的な「概念」だと思うからです。生身のひとりの人間には地球という全体を捉えることはできず、あるいは地球という惑星の全体像を宇宙から眺めたときにはそこで営まれる無数の(人間以外も含めて)生活の営みは見えなくなってしまう。おそらくその具体と抽象を結びつける勝算を、Aokidさんはジャンルに限定されない横断的な活動の中で得たのではないでしょうか? それは「将来のビジョン」の中で語られている「Aokidcity」という“架空の街を作る”というコンセプトにも感じます。
THE Negotiation
T-works(京都府)
★審査員より(河野桃子)
まず勢いがすごいです。プロデュース公演の強みを活かして魅力的な俳優・スタッフを集め、そうしてタッグを組むことにした脚本家が新しい試みに取り組むことができ、第2回公演にも関わらず東西2都市公演を予定。毎回、作・演出もふくめプロデュース公演となるとブレそうな気もしますが、「丹下真寿美とのマッチング」という軸を貫く強さ。勢いがすごいです。文章やCoRich掲載内容も、情報量の多さにくらべシンプルで明確なのも好感を持てました。
まだ2回目かつプロデュースということで、実際の公演でどんな団体の色が出るのか未知でもありますが、同時に期待値も高いです。楽しみにしています。
猩獣-shoju-
壱劇屋(大阪府)
★審査員より(鈴木理映子)
CoRich舞台芸術アワード!では2度にわたって1位にもランクインしている壱劇屋。実績も人気も十分と思われるのにもかかわらず、さらなる活躍を願い、この「CoRich舞台芸術まつり!」にエントリーし続ける姿勢にまず感服しています。応募書類もスキなく整理され、「関西発の演劇エンターテインメント」「全国規模の在阪劇団」という言葉も浮くどころか、むしろ劇団のビジョンをよく伝えています。特に今回は、若手育成を軸においたリ・クリエーション企画で、エンターテインメント性、興行としての可能性だけでなく、集団としての成長をも視野に入れている点に目を惹かれました。
男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ
ニットキャップシアター(京都府)
★審査員より(川添史子)
京都を拠点に活動し、今年20周年を迎えるニットキャップシアターは、ごまのはえが描く物語性に富んだ戯曲を、語りや楽器、時に仮面などを使いながら独創性高い世界を構築しています。演劇的な手法をふんだんに盛り込んだ作風は“お芝居”の楽しさが横溢。今回は代表作で参加、関西を代表する劇団の一つとして、今回のCoRich舞台芸術まつり!を盛り上げてくれることに期待します。3都市での公演なので、各地の演劇ファンも一緒に注目ください!
流れる
劇団あはひ(東京都)
★審査員より(堀切克洋)
今回、選出された10団体のなかでは最も若い劇団です。旗揚げは昨年6月。しかし、演劇の知が集まる早稲田大学という利点を生かし、学生でありながらも将来を見据えて創作活動を行う意思が伝わってきたため、選出に至りました。どのような古典作品(「隅田川」)のアダプテーションとなるのでしょうか。他の9団体はご覧の通り、実績のあるところも多いですが、臆することなく、そして思い込みやムードに流されることなく、確固たる「作品」を作ってください。
ハイライト
うさぎストライプ(東京都)
★審査員より(河野桃子)
8年間で23作を発表してきた確実性の先に、一人の所属俳優が拠点を仙台に移し、来年には主宰と制作が豊岡に移住するという、節目の時期にも入っているところなのかなと想像します。その時期に、再演必須のCoRich舞台芸術祭にエントリーされたことには、団体の未来を見据える意欲を感じます。またその移住に合わせて、2020年以降の具体的な展望(三都市拠点、持ち運びしやすい作品のレパートリー化)も明確でした。固執することなく変化し、流れに沿いながら劇団を継続し、さらにはその変化さえも前向きに進化させようとするビジョンにこちらもワクワクします。この劇団の10年後が観たいと感じました。
お気に召すまま
ヌトミック(東京都)
★審査員より(鈴木理映子)
音楽家としても活躍する額田大志率いるヌトミック。独自の音楽的手法を使い、自由で実験的な演劇上演を行う彼らが、古典戯曲と向き合うことで、形式、内容の新旧を超えた、演劇上演の「軸」を見出すのではないかと期待しています。上演にあたってのリサーチ、台本づくりなどにも意欲を感じさせる、今後のレパートリーの発展にもつながりそうな企画です。音楽のように台詞をつづり、ライブ演奏のように演出する……シェイクスピア劇がいったい、どんなライブ/演劇になるのか、楽しみです。
「芸術家入門の件」
ブルドッキングヘッドロック(東京都)
★審査員より(川添史子)
2000年に設立、所属劇団員も多く小劇場としては昨今珍しい大所帯。個性的な役者たちに加えて客演も迎え、吉祥寺シアターでどんな世界を繰り広げるのか楽しみです。独特な笑いを含んだ作風で、とにかく“腕のある”書き手である喜安浩平が、この空間と役者たちをどう生かすのかが見所でしょう。脚本開発過程の公開や観客を交えた「ネタバレ飲み会」といったイベントなども開催するなど、観客への新しい回路も開発しておりユニークな劇団です。
夕夕方暮れる
立ツ鳥会議(東京都)
★審査員より(堀切克洋)
一つの公園を舞台にした10人の群像劇を「同時進行」で上演するという手法にまず惹かれました。これまでにも一人多役など、演劇的手法に対するチャレンジがあり、戯曲賞などの評価もある。そして制作面でも関西・関東の2地域での継続的な活動をしたい、その足がかりとして応募したという明確な目標設定があり、本賞の対象としてふさわしいという判断に至りました。作品も楽しみですが、これを機会として、「サステナブル」な体制を築いていただきたいと思います。
以上の10作品です!
次の最終審査では、審査員が実際に公演を見に行きます。
CoRichメンバーもクチコミをして
全国の舞台芸術ファンみんなで盛り上がろう!
最後まで候補に残っていた、大変惜しかった作品です。
“審査員注目の作品”として公表させていただきます。※初日順
Tab.5 退嬰色の桜 - Borderless is born from pillar of wife. | N₂(京都府) |
思想も哲学も過去も未来もない君へ。 | 散策者(東京都) |
BETRAYAL | らまのだ(神奈川県) |
『ニーナ会議-かもめより–』 | 演劇ユニットnoyR(東京都) |
H&ERO | Peachboys(東京都) |
平成行進曲 | マドモアゼル・シネマ(東京都) |
たくさんのご応募をお待ちしております!