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- 応募作品
お気に召すまま
ヌトミック(東京都)
公演に携わっているメンバー:10人
- 団体紹介
- 2016年に結成された演劇カンパニー。
緻密に構築された楽譜のような上演台本と、音楽的な発話に重きを置いた演出が特徴。これまでにフェスティバル「これは演劇ではない」などで6作品を発表してきた。
作品内において同世代のアーティストとのコラボレーションも積極的に行い、これまでにグラフィックデザイナー・タカラマハヤによる継続的な舞台美術製作や、ファッションレーベル・PUGMENTからの衣装提供などを実施。
2016年に主宰の額田大志が『それからの街』で「第16回AAF戯曲賞」大賞を受賞。同作は2017年10月に、愛知県芸術劇場で鳴海康平(第七劇場)演出版も上演された。また2018年には古典戯曲の演出で「こまばアゴラ演出家コンクール」最優秀演出家賞を受賞。なお額田は作曲家としても活躍し、自身のバンド・東京塩麹を率いるほか、舞台音楽、広告音楽も数多く手掛ける。
- 応募公演への意気込み
- 楽譜のように書かれた上演台本と、音楽の方法論を取り入れた演出を軸に、演劇を立ち上げるヌトミック。
本作『お気に召すまま』では、過去に培ってきた音楽的な発想を取り入れながら、初の古典戯曲の上演に挑みます。
同作は「こまばアゴラ演出家コンクール2018」で披露され、額田が最優秀演出家賞を受賞した演目です。コンクールで出会った松田弘子、古屋隆太ら劇団・青年団を支える俳優陣や、ヌトミックとしては初のドラマトゥルクに朴建雄の参加、振付のAokidが加わり、シェイクスピアの名作喜劇を新演出で上演します。
上演にあたり「セリフを音符のように捉える」というヌトミックの方法論を最大限に活用し、大幅なテキストレジを実施します。ただ、決して本来の戯曲の魅力を損なうことはせず、入念なリサーチとドラマツルギーを元に、現代演劇の主要なマーケットの一つであるヨーロッパでも通じる作品を創作することを、クリエイションにおける最大の目標として掲げています。
- 将来のビジョン
- ヌトミックは2020年度までを目処に、下記3つの柱を軸に創作を継続しています。
①楽譜のような上演台本と音楽的な演出により、演劇の新たな上演の可能性を探る。
②古典戯曲の演出、及びオリジナル作品の再演を重ね、レパートリーとして上演できる作品を複数所持する。
③劇場以外で、ヌトミックにアクセスできる方法を拡張する。
現在新作の上演を主としておりますが、今年度より古典戯曲の演出、及び過去作の再演にも取り組んでいきます。長期的な活動を続けていくためのカンパニーとして、強度のあるレパートリーを複数所持していきたいと考えています。
また劇場以外でヌトミック、引いては演劇にアクセスできる方法を拡張するべく、具体的には下記の取り組みを実施中です。
・本公演毎に、カンパニーの創作過程を記録した紙媒体「ヌトミックマガジン」の作成・配布。
・過去公演の映像や、創作過程、インタビューなどをまとめて、Web上にアーカイブ化。
・『ヌトミックのコンサート』と題したライブパフォーマンスを、年に一度のペースで開催。音楽周辺の観客の増加に努める。
これからも徐々にコンテンツを増やしていくことで、劇場以外からヌトミックへアクセスできる環境を構築していく予定です。
公演に携わっているメンバー(10)