「CoRich舞台芸術まつり!2019春」スポンサード公演・劇団あはひ『流れる』は公演中止となりました(2021年1月21日)

2021年1月7日、日本政府は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、首都圏の1都3県を対象とした緊急事態宣言を発令しました。それを受け、「CoRich舞台芸術まつり!2019春」スポンサード公演として実施予定だった劇団あはひ(以下「劇団」という)の『流れる』は公演中止となりました。大変残念ですが、劇団の選択を尊重いたします。

「CoRich舞台芸術まつり!」では2013年度より、グランプリ受賞作をより多くの観客に鑑賞していただくために、受賞から2年以内に受賞作の再演を実施していただいてきました。弊社は『流れる』の再演が実現することを願い、劇団の皆様とともに広報協力の準備もして参りました。京都公演に続き、東京公演も中止になったことを重く受けとめ、劇団および関係者の皆様の心中をお察しいたします。

昨年から始まったこのウイルスの蔓延は、いまだ収束の兆しが見えておりません。このような不安定な状況下でスポンサード公演の予定を立てることは困難であり、弊社は舞台芸術団体にその負担を負わせることを望みません。劇団には今後の再演の実施も賞金の返還も求めないこととし、これをもって「CoRich舞台芸術まつり!2019春」スポンサード公演は中止といたします。

楽しみにしてくださっていた観客の皆様、舞台芸術関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。この事態がなるべく早く収束し、来年には「CoRich舞台芸術まつり!2022春」を開催できるよう祈りながら、これからもポータルサイト運営を続けて参ります。今後ともCoRich舞台芸術!を何卒よろしくお願い申し上げます。

CoRich運営事務局

劇団あはひ

「CoRich舞台芸術まつり!2019春」で12代目グランプリに輝いたのは、劇団あはひ!
グランプリ受賞作『流れる』再演の資金として賞金100万円を贈呈しました!
※写真撮影は劇団で行っていただきました。


グランプリ受賞ページ
審査員クチコミ評

『流れる』は、映画ではなく、演劇だからこそできる表現とはなにか、ということを考えながら作った作品でした。
 そのためのヒントを求めて、能や、俳句や、漫画の方法論を拝借してきては、演劇にしかできないようなこと≒映画ではできないだろうことを積極的に取り入れるように心がけました。古典を現代に翻訳する、という、自分たち劇団が今でも大切にしている方針のひとつが生まれたのも、この作品がきっかけでした。その悪あがきを評価してもらうことができたのは、素直に嬉しく、その後の活動を続けていく上での自信にもつながりました。
 今回、その作品に2年ぶりに向き合う機会に恵まれ、改めて自分たちが作りたいものとはなんなのかを模索する日々を送っていました。移動や接触を前提にしていた演劇づくりに否応なく疑いの目を向けさせられ、本作は、またも我々に対して(そして初演の頃には思いもよらなかった方法で)、「演劇だからこそ」について考えることを求めてきました。
 我々がたどり着いたと思っていた「演劇だからこそ」は、いま、アップデートすることができるチャンスなのだと思います。そして、それはもちろん、決してネガティヴなことではありません。
 より新しく、より普遍的な「演劇だからこそ」は、むしろ古典のなかに眠っているはずです。それを掘り起こし、来るべき時代を待てるよう、準備したいと思います。
(大塚健太郎/劇団主宰・作・演出)

劇団あはひ再演特別インタビュー

スポンサード公演の特別インタビューです。

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