GREAT CHIBAの観てきた!クチコミ一覧

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囚人

囚人

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/27 (水) 19:30

座席1階1列

「囚人」というタイトルの意味。
囚われた人とは自らの境遇を受け入れながらも抗う人。
運命と自由の相克で、ひたすら身もだえる人。

人間は皆、自らの未来(運命)を知っていて、それへの有限の抵抗を続ける存在なのだということ。主人公を取り巻く(あるいは訪れる)人々、彼・彼女は運命の何に抵抗するのか。
それが描かれる物語。主人公もその埒外ではありません。

まだ、前作「オカルト」でもそうでしたが、林灰二さんはこうしたメタ芝居的な演出をよくするのでしょうか。Oi-SCALE初心者なもので、不思議でした。

村田充さん人気ですね。(他の役者さん失礼!)長蛇の列です。

ネタバレBOX

主人公の命を助けてくれた桜の木、主人公の友人の父が首を吊った桜の木でもある。
その木は「奇跡の木」とも呼ばれている。
3.11主人公の妻は死んだのだろうけれど、もしもの場合にはそこが待ち合わせ場所だった。
そのとき、サクラの花の香りはしたのだろうな。でも、その香りは本当に桜の花からしたのだろうか。
幻の女

幻の女

劇団天動虫

MANDA-LA2(吉祥寺)(東京都)

2017/09/17 (日) ~ 2017/09/26 (火)公演終了

満足度★★★★

あと残すは1回のみですが、残念ながら完売のようです。(ただ、問い合わせはしてみては、、、)

ある喫茶店での密室劇です。次第に人数が増えて登場人物が最終的に8人になりますが、8人になった段階でエンドとなります。

客席最前列では、泣き出した方がいらしたようです。他の回でもちらほらと。
演出の帆足さん自体は、稽古でうまくいけばいくほど、イヤーな気分になったそうで、
再演はないかも(笑)。
ただ、それほど心の琴線に触れる芝居だということで、劇後の皆さんとの歓談でも、女性にとってはかなり身につまされるような話、ありうる話、皮膚感覚をともなうような話ということでした。もちろん、男性でもそういう方はいるでしょう。(泣いていた方も男性でしたし)私は楽しんだ派でしたけれど。

舞台はプロレスで言うところのロイヤルランブルな進行。(時間差で選手がリングに上がるバトルロワイヤル)当然、また1人1人と喫茶店(リング)から消えていき、さて、最後に残るのは誰でしょう。

説明書きだと、「幻の女」って、どういう意味?となっておりましたが、ラストでなるほど、といった次第。ある意味、ラストを観るとベタなタイトルだな、とも思われるタイトルです。(以下、ネタバレ)

ネタバレBOX

おそらく「幻」のキーは、開演前から舞台周辺をうろうろする1人の女性。ひょっとして心霊ものか!とも思わせますが、そこは肩透かしをくわされます。そして、中盤からある名前が浮上し、、、となりますが、観客にミスリードをさせておきながら、「幻の女」とは実は、、、となります。そういう意味では芝居の進行を引っ張る秀逸なタイトルという見方もできます。

人間の集団性について厳しい批評を加える問題意識がありながら、展開はとてもサスペンスフルです。と言いながら、時にかなりバカバカしい。

ラストの岩井梨沙子さんのアップ(なんてないんだけれど、そのような気になるくらいの表情)は、芝居の持つテーマをすごいテンションで醸し出していました。

もっと捻れば捻れるし、幾つかの別のラストも考えられますが、初中盤の天動虫皆さんのドヤ騒ぎも楽しめましたし、テーマを絞る意味では、これが正解でしたね。

なお、ロイヤルランブルは、先にリングから出ると負けになるのですが、最初に負けた(喫茶店を出てしまった)のは誰でしょう?

答)ジョニーさんと思った方は✖、最初に喫茶店を出たのは、ケーキを買いに行ったウエイトレス役の七音さんでした。(戻ってきたけれど)
野外劇-誕生-

野外劇-誕生-

88生まれの女たち

旧・高田小学校 校庭(雑司が谷)(東京都)

2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★

野外劇で、それも「誕生」と書かれていたので、興味本位で観に参りました。
同窓生というわけでもなく同じ生まれ年の皆さんが集まったというのは、まさに奇遇ですねえ。その齢だけで集める意味なんてないのですから。(その辺りの年ならば、時代感覚とかの共有を求めて、集めることはあるだろうけれど)

チラシやHPには書いてないんですが、パンフには出演者として「サクラ 石高由紀」とある、なので出演者は5名なのかなと思い、途中で客席から出てきたりするのかな、とか予想。大声で笑うハイテンションの女性がいたので、この方?でもアラサーにしてはちょっと老け気味かな。しかし、結果4名のまま。
主催者上村さんに聞くと、石高さんは衣裳担当(これはどこにも書いてある)とのことで、紹介までしていただきました。あれ、最前列の私の横で観ていたお姉さんだ。割と存在感バチバチの方でしたので気なっていたんですけれど。
あ、「サクラ」ってあのお客さんを呼ぶ!というのは冗談ですが。

校庭の中心とガラクタの山が舞台。そこを半円形に観客が囲む。
役者たちは、客席の隙間を縦横に(無作為に)入ってくるし、車が私たちの周りを周回する。正面(?)に作られた通路かなり花道仕様で、そこは存在のなかった世界への入り口でもある。舞台という制約を取っ払っている面白さがある。観客の視線が自由だし。でも、何かもう1つないかな。せっかく野外なんだから、もっと混沌というか、開放というか、何かこう観客の心を掻きむしらせるようなものが。

2日間天気がもってよかったです。

ネタバレBOX

さて、物語は自己存在の話。それ自体を消そうとして集まった同い年の女たちの歌劇かつ会話劇。ただし、彼女たちはそれを望んだがゆえに、すでに完全に自由を奪われているということでもなく、元の場所への帰還を求めることもできる。
案内人の女性は、同じ年なのだが、彼女たちよりずっと以前に存在をなくしたくてこちらに来ていたので、世代間ギャップがある。彼女たちは現実に存在しないので、こちらの世界で(おそらく便宜上)姿かたちはあっても、歳を取らない。
その彼女も交えて、自らの存在を再度取り戻そうと意思を相互に育んでいく。オリジナルの歌も彼女たちの心情をよく吐露したものになっていたし、舞うようなしぐさと、地面に倒れ込む静寂は、この芝居、まだ若いけれどそれなりに人生の辛苦を舐めてきたであろう彼女たちが抱える虚脱感をよく表していたと思う。
存在をなくした彼女たちに、名前は不要。しかし、木に名前を付ける行為に踏み出したときに、存在の尊さを確信したのだ。今ここに在る、ということは、初めからなかったということとは違うのだと。なるほどね。
【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て

【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/16 (土) 18:00

将棋好きなんだな、というのが、まずは第一感想です。
できれば、人工知能側は、ロボットアームが指してくれると一層雰囲気が出たのかなと思います。山本 一成さんをゲストで呼べるくらいなので、何とかならなかったのかな。
その方が、人工知能との対戦の意義をもう少し直感的に感じさせてくれると思いました。人工知能との対戦の意義は、どちらが強いということではなく(この問題は、劇中でも触れられているように、車と人間の競争の意義うんぬんではないと思う。これよく言われる比喩なんだけれど。だって、人間より速く走れる動物はごまんといるのに対して、将棋で最強の種は人間なのだから。エンジンかけることをいれると50mならチーターの方が依然として車より速い)、人間の思考の可能性を(開発者も棋士も)拡げることにある。
その点で、はめ手で勝つことにはなんら意味がない。
そのことを提示してくれただけでも、この舞台はさすがだな、と思った次第。
将棋協会の会長は、谷山さんとなっているが、谷川さんのもじりだと思うと、ちょっと谷川さんかわいそうだな。これ米〇元会長の比喩でしょう。
女流棋士の存在意義や、奨励会制度の問題(既得権者の利益保護)など、細かく問題を拾っていて、よくまとめたなあ、と感心すると同時に、そこまでひろげなくてもよかったのではないかな、という気もしないではない。
主人公の妹の存在だけでも、大きなテーマとしてドラマはできるし。彼を死なせるのは、なんかとても唐突な感じがしたし。
ニコニコ中飛車は、久保先生ご指摘されたということでしたが(アフタートークにて公開情報)、まあ、どう考えても成立はしませんわな。(笑)

ネタバレBOX

ラストで「ゼンジ」というハンドルネームを聞いて、あ、それで敢えて彼を劇中盤に出したんだ、と思い立った人は、古くからの将棋ファンですね。彼、昔、好角家にそのように呼ばれていたんですよ。
幻の国

幻の国

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2017/09/12 (火) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団昴ザ・サード・ステージ公演の舞台であるにもかかわらず、脚本・演出が古川健
日澤雄介のコンビということで、劇団チョコレートケーキの色濃い骨太な舞台。このコンビは、時代を切り取らせると本当にうまい。宿命に流されず、運命に偏らず、それでいて時代の中でもがく人間描写がいつも胸を打つ。
ドイツを扱った舞台ということで、青年座の「旗を高く掲げよ」をすぐ思い出したけれど、あちらも脚本は古川健氏だったよなあ。そうして観るとこれは後日譚と言えなくもない。
金華玉条のように奉ったナチズムから社会主義に、嬉々として思想的な転換を図ったあの夫婦。彼らが観たその40年後のドイツがここにある。「幻の国」の夫婦の健気さと贖罪意識を、「旗を高く掲げよ」の夫婦は遂に持つことはできたのだろうか。
この2作の関連性を、一度古川氏から聞いてみたいものだ。

ネタバレBOX

最近、★5つが多すぎるかな。でも、それは幸せということだから良いことか。
『巨獣の定理』

『巨獣の定理』

かはづ書屋

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/06 (水) 19:30

座席1階1列

「巨獣の定理」何とも興味を引くタイトルである。「巨獣」はその世界、この場合秋川家を支配する者という意味でもあり、「ビヒモス」は悪魔の意味でもでも使われるというから、秋川家に棲まう悪魔という意味でもあろうか。「定理」とは真なる命題だから、推測するに「支配する者あるいは悪魔によって導き出された真なる解答」とでも意味するのか。
原作となった「殺人鬼」に比べると、かなり凝ったタイトルだけれど、やはり、観劇欲をそそるという意味では、秀逸なタイトルだと思う。
初日のせいか、役者の皆さま少し噛むことが多かったようで気になりました。論争劇なので、どうしてもマイナスです。でも逆にそれがなければ、かなりテンポのよい、観客を引き付けるよい芝居だと思いました。
女中部屋を舞台にし、本来の主人公である人物をほぼも出さない(確か「Dの再審」もそうでしたよね、到着しない明智小五郎とか)趣向も、舞台に現れない惨劇や混乱を、観客に想像させるということで、逆にこの連続殺人事件のスケールの大きさを感じさせるという点で成功していたと思います。
役者さんとしては、何といっても森尾繁弘、島田雅之、遊佐邦博の御3人が、舞台の柱として、役の心理の機微を演じながらも、うまくペースを作っていました。

さて、本作は原作(読んでいない)と犯人が違うのかしら、推理劇なのでネタバレになるので、詳しいことはネタバレということで。

ちょっとした不満を2つ。
1.最前列の席は地獄。足元が狭くて、足が拘束具で締め付けられるように苦しい。Mの世界。何、こ れは体験型ミステリー?
2.次回の公演は来年9月。これは仕方ないとしても、「Dの再審」再演とは残念。もち
 ろん、再演でブラッシュアップしたものも観たいけれど。せっかくなのだから、この
 路線の新作で、しばらくは行って欲しかったなあ。(まだ、来年に新作をやらないと
 決まったわけではないかもしれないけれど)版権の切れたミステリーを舞台化するな
 んて、興味深いですよ。「ドグラマグラ」や江戸川乱歩除くと、そんな舞台そうそう
 ないですから。小栗虫太郎、海野十三、大阪圭吉等々、素材に事欠かないのに。

ネタバレBOX

原作では「グリーン家殺人事件」を持ち出してミスリードを誘いながら、意外な人物を犯人としたようですが、今作では「グリーン家殺人事件」ままっぽくないですか。だって、この人だけが〇〇〇の1員で登場しているのですから。
舞台最後は横溝正史ばりに、遠い過去の因縁からの復讐劇となり、それも一旦劇中盤で推理された内容が、実は真実だった、そして犯人の自白、となったときは、すごい尻すぼみだな、なんじゃこりゃのラストはと思いました。が、まだ残り10分近くあることを怪訝に思っていると、なるほど、そういう落ちでしたか、と感心した次第。
嘘の自白の理由も、犯人さえ捕まれば、後付けで〇〇〇を守るため、事実そうしようと思っていた(実際にはやっていないけれど)、という説明で言い逃れできますからね。
それと、自身の無実を証明する仕掛けがなされるには、むしろ警察や探偵諸氏の目をこちらに向けておくのが得策ですし、時間稼ぎも必要ですものね。
舞台で暗示される真犯人は(事件の犯人とされたのは別人物)確かに意外な人物ですが、1人犯人というよりは、やはりあの2人は殺害動機が厳然としてあったという点で一連托生だったのです。弟と女中2人殺害の時間的な制約のアリバイも、1人でなかったと考えれば簡単に解消しますし。そしてめでたしめでたしですか。
最期の弁護士(元検事書記)と執事の会話、余韻の残し方が「Dの再審」を彷彿とさせました。
サスペリア

サスペリア

A.R.P

千本桜ホール(東京都)

2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★

どうしても比較してしまうので、先に言ってしまえば「ラストゲーム」が一番良かった。導入部が「ソウ」ですよね。で、、、、
それと「チャイニーズルーレット」かな。こうしたゲーム色の強い話は、20~30分程度で、サクッとやることに意味があると思う。で、他はネタバレになるので、以下。

ネタバレBOX

「ラストゲーム」は、ラストシーンがまた、「ソウ」ぽい。いえ、これ褒めています。でも、ナイフで刺された男とか、死んじゃったらどうするのだろう。まあ、逃げちゃった男も銃殺されているようなので、獄中で病死とかになるのだろうけれど、刺された男はかわいそうだよなあ。でも、皆終身刑だから、それなりに非道なことをしてきたのだから、しかたない?って、そんな人間たち、ゲームで監獄から出すなよな。遺族が浮かばれないぞ。
「フェザーバランス」はけして新味がある話ではないけれど、もっと掘り下げて欲しかった。1時間ほどに広げて。ここでの加害者は3人なのだけれど、他の人間はどうなの?まあ、痴漢サイトを教えた男の子や、死んだ女の子の相談を受けた女の子も、間接的な加害者だし、教師の不明もそう言えるかもしれないけれど、そこのところ、罪悪感とか、不測の加害についてもっと贖罪感を出させるとかあってもよかったのかなあ、と。よい作品なのだけれど、どうも消化不良がします。
「終わらない100物語」は、やはり「百」でしょう。もっと、おどろおどろしくあってほしかったな。殺人の動機も弱いし、たかが市長程度で、そんなに好き勝手できないでしょう。怨念のように殺意を持たせる何かが欲しい。ラストの予定調和は、どうなのかな。お兄ちゃん、弟の友人だからって、そんなに感情移入できるかなあ。傘も探しちゃっているし、会話を録音もしちゃっているし、捕まえる気満々だったろう。でも、お兄ちゃんの登場時に判るのだけれど、導入部の砂浜での演出は素晴らしい。
「チャイニーズルーレット」地雷の件は、バレバレ。だって、仕掛けた側が、あんなに歩いちゃっているんだもの。万が一地雷あったとしても、かなりスカスカで逃げられないはずないでしょう。それと、弾が入っている銃は、一回撃っちゃっているから、臭いや熱で判るでしょう。ルーレットになっていません。
役者さんとしては、瀬尾さん軽妙!SO GERATな演技でしたよ。

だらだらと書かせていただきましたが、また拝見したい劇団です。
金色夜叉『ゴールデンデビルVSフランケンシュタイン』

金色夜叉『ゴールデンデビルVSフランケンシュタイン』

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2017/08/18 (金) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/24 (木) 19:00

座席1階1列

やってくれましたねえ。
整理券番号25と、割と遅めの入場にも、声掛けに乗り最前列中央に着席。昔のストリップ劇場時代なら特等席なんでしょうが、高い舞台と視角の狭さから、ちょっとまずかったかなと後悔。そして、過去の記憶が、、、そうだ、この前って結構、役者さんたち走っていなかったけ?とはいえ、2列目3列目は埋まっているし。
 と不安をかかえましたけれど、結論は大正解。
いやあ、かぶりつきはよいですね。飛び出すテレビみたいに、役者さんが私の前を走る、舞台に上がる・降りる、接近距離は最短10cm。興奮の2時間ちょっと。
それを、ビール飲みながら観れる、至福の時。
まさに、夏祭り!!!あー堪能した。まだ夏は終わっていない。
浅草ならではの、軽演劇。
ちょいエロあり、ハチャメチャあり、アクションあり、レビューあり、歌あり、そしてきちんと情話あり。
前半の取っ散らかり方も、後半で魅せてくれてバランスよし。
「絶対、お勧め」の評価がないのが残念。中瀬古健さん、初主演ですか、おめでとうございます。帰りに皆さん、面白かった連呼しておりました。見なきゃ損、損!!

ネタバレBOX

ゴールデンデビルVSフランケンシュタインというテーマは、後半部分で超納得。そうか、お宮さんだけじゃなく、あの高利貸しもゴールデンデビルなのだね。でも、寛一さんよいなあ、あんな美女2人とくんずほぐれつ。
ちなみに、ゆうき梨菜さんの足袋の裏に目が行ってしまいました。けして、乱れた裾をのぞき込んでいたわけではありません。

雨季

雨季

演劇ユニットG.com

王子小劇場(東京都)

2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★

雨男って何?後半部で解題されるのかと思いましたが。
園田シンジさんの活舌がよく、佐藤晃子さんきれい。佐藤さんが本当に水浴びてくれたら、本当の水も滴るいい女だったでしょうね。
作品としては、SFなのに淡々と進み、結果としては、、、、。
ただ、私こういう作品は好きです。ひたすらな閉塞感と進むようで進まない時間。いったいあの衛生官は何だったのか?誰が何を怖れて、調査をしていたのか。うーん。でも、そういったところもなぜか好きな作品です。

入場時、まだ席が空いたいたので、詰めて座るのもどうかと思い、中央を外して最前列に座ったら、ちょうど通路の真ん前、そこが一番特等席なんですね。扉が開いて楽屋奥まで見えました。結構な奥行が出るので、その遠近感が心象風景を示しているようでよかったです。(ただし、最後列の右隅の方とかほとんど見えなかったのでは、、、)

ネタバレBOX

解題は全くなし。演出家は10年前から舞台化を考えていたのだそうですが、子役を集めるのが大変そうで、時間ばかりかかったとのこと。結局、子供を出さない演出で、人数も絞り、今回のようなシンプルな構成で舞台化できたとのこと。でも、その時間が、私に生でこの舞台を見させてくれたのだから感謝すべきか。
まいっちんぐマチコ先生

まいっちんぐマチコ先生

舞台版まいっちんぐマチコ先生実行委員会

ブディストホール(東京都)

2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/08/18 (金) 14:00

座席1階3列

まず、会場に入って3列目に座りましたが、前の「超マチコ席」「マチコ席」の皆さまが強烈。おそらく私と同年代くらいのかたが、ビッシリ、それも平日です。(まあ、私も人のこと言えないのですが)とにかく濃い。まあ、期待感は一緒なので、私一人がよい子ぶる気はないのですが、いわゆるかぶりつき席みたいな、空気で一杯です。ここはアキバか?で開幕となりましたが、初めの20分くらい、この場にいても良いのか、緊張感で金縛りにあいました。話は淡々と進みまして、1時間40分の舞台が、何だかんだで2時間。他のコメントにありましたように、採算重視の舞台風イベントですね。でも、イベントというには、ちょっと出し惜しみすぎるかな。青山さんのフル水着も1回でしたし。露出期待としては、物足りなかった。
ご祝儀感覚で、パンフレット買いましたが、3000円はちょっとびっくりしました。そしたら、演者のサインがもらえるということで、1名ご指名できるということでした。迷わず椎名さんお願いしました。彼女が一番かわいかったような。胸元はチャーミングでしたが、水着がないのは残念。「お客さんは、初めましてですよね」と挨拶されましたが、どこかそういうお店に来たような気分でした。(それもよしかな。)

ネタバレBOX

もう少しサービス精神を見せて欲しかった。生写真発売してその俳優のサインもらえるとか、徹底して露出を多くするとか。パンフレット3冊買っていた方がいましたが、9000円でしょ。ちょっとかわいそう。
ルート64

ルート64

ハツビロコウ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/08/05 (土) ~ 2017/08/11 (金)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/08 (火) 19:00

座席1階1列

自身の欲望と権力欲を美辞麗句で巧妙に弱者に滑り込ませ、「教祖」となる。
批判する者・逆らう者亡き者とすることを、「浄化」という。
弱者の洗脳と忠誠を誓わせることを、「修行」という。
しかし、この実態を見破らせないように、実像をぼやかす意図でそれぞれを「グル」「ポア」「ワーク」という。
 2時間がっつりでした。姿を見せない声だけ出演のグルと、教団の体質を示す逸話に出てくる並木で計6名の登場人物と4人の役者さんたち。
不測の事態、杜撰な計画、決定意思なきままの散漫な責任所在によって実行された、行き当たりばったりの弁護士殺しのその後と「なぜ?」を描いた作品。
 このドラマは、1晩の話なのか、それとも数日の話か。どうも時間軸が定まらず、それでも悠久の時間が流れているようで、わずかな時間でもあるようにも思わせる。ひたすら夜明けを怖れ、相互の軋轢を増し続ける登場人物たち。海は近くにあるのか?グルの言う眩い光は一瞬でも見えたのか?
 死体役の人の皆さん、どう考えても千秋楽まで持ちませんよ。あんなに乱暴されちゃ笑。

ネタバレBOX

「ルート64」の「64」て何だろうと考えてみたが、どうも舞台での説明はなかったと思う。こちらの投稿でも指摘はなく。「無(6)」と「死(4)」への道?
彼らにはまだ、自身の良心に「戻る」という選択肢はあったはずなのに。死んだ自分の妻や子供のことを思い出す刹那、殺した赤ん坊を母親と一緒に埋めてあげたいと思い立った行動、など。 
ハツビゴロウさんの舞台は、まだ数少ないがすべて観たわけではない。でも、今のところあるフォーマットがある。
 まず、進行している現在→それがどのような事件に起因しているかが暗示される→登場人物の背景が独白調ないし登場人物相互の指摘で明かされる(心象描写)→事件の端緒が明示される(過去)→登場人物たちの戸惑いや深い絶望感(少し時間軸が進む、ただし過去)→事件の詳細な経緯(過去)→深い絶望感(現在)というような。
私は、この解きほぐされていく事実を時間軸を交錯させさながら見せていく手法は好きです。そこに待っているのは、抗うことができなかった弱き弱き救済されない魂。
ラストで心身共に憔悴しきった4人が深い眠りに落ちる。殺された赤ん坊が燃やされる中、暗闇の中で「起きて!」と3人に叫ぶ片桐の悲鳴にも似た1言。いったい何から起きるのか?
旗を高く掲げよ

旗を高く掲げよ

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2017/07/28 (金) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/28 (金) 19:00

座席1階A列6番

今、日本人が新たにナチスドイツ下の庶民の生活を描くことには、時代の要請があるのだと思う。彼らのような悔恨を抱かないために。
脚本家・演出家の時代に対する矜持を感じさせる力作。

ネタバレBOX

結局、自害しなかったハロルドと妻レナーテ、彼らの信条というのはそんなに儚いものだったのか。娘が生きていることを祈っている、私たちはナチスに騙されたと言い切る厚顔さには、悔恨の情は、微塵も見られない。彼らが父親と娘を殺したのではないか。
抗うことをせず、自らの判断に頼らず、多くの友人たちの助言に耳を貸すことなく(むしろ、彼、彼女らを蔑んでいるかと思われる)、自己正当化を図る。醜悪だ。もちろん、私自身が同じ境遇だとして、声を上げて時代の風潮に抵抗できたかと言えば、それはできまい。
しかし、自らの間違いを認識し反省できる人間ではありたい。
ナチスの次には、嬉々として社会主義の受容にいそしむ2人を見ていると、ユダヤ人オットーの懸命な(あるいは賢明な)生き方が眩しく見える。
この夫婦が長命にして、ベルリンの壁崩壊を観た時、彼らが国家社会主義・ナチスが悪い、と罵ったように、ソビエト社会主義が悪いと、また罵るのだろうか。
「クラゲ図鑑」

「クラゲ図鑑」

えにし

「劇」小劇場(東京都)

2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/09 (日) 17:00

脚本の西村太佑さんも納得の回り舞台(グワィニャオン好きにはたまらない)。このセットが場面転換をスムーズにし、時間軸の転換に違和感を持たせない。少年時代の主人公から青年時代への主人公への主観の移行も、この回り舞台のせいかさっくりと納得させられる。

ネタバレBOX

ラストの韓国の叔母のセリフが泣かせる。きっと主人公が好きではなかったであろう叔母が、クラゲ図鑑を抱えて母親の弔問に訪れる。彼女に遺書を見せる主人公。そうなんだな、韓国と台湾と日本とが分かちがたく母親像という接点で結びついている。主人公のアイデンティがクラゲなのかな、波間をただようように。
波がないと沈んで死んでしまうのだから、自らを鼓舞するように生きていかなければならない母親と、その姿に自らを見るような主人公。切ないなあ。
回り舞台が一番活きたなあと思ったのは、霊安室の2人の死体が別室にあるように見えたところかな。


Hexagram

Hexagram

アブラクサス

OFF OFFシアター(東京都)

2017/07/05 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/07 (金) 19:30

先日、Voyantroupeの「Paranoia Papers ~偏執狂短編集Ⅲ~」を見る機会があり、ジャンヌダルクについて調べる機会がありました。何かとっても誤解をしていたようで、予備知識があった分、今回のこちらの舞台については割とするっと入れたと思います。
ジャンヌダルクは、魔女裁判によって処罰されたというのが通説ですが、彼女は具体的に言うと男装したこと、それを改めなかったことが火刑にされた理由なのです。ただし、彼女の聡明さは、異端審問において、審問官さえも感嘆させたと言われ、その部分をもう少し強調してもよかったのではないかと思われる舞台でした。
例えば、神の加護についてのやり取りとか。

ネタバレBOX

私が観た舞台では、他の方々が指摘されていたセリフのたどたどしさも解消されているようで、すんなりとジャンヌのパッションに引き込まれました。彼女が聖者に列挙されるようになる、誠実さと神への忠誠心がよく伝わってきました。
できれば、火刑になった理由としての男装の象徴として、鎧姿も観たかったなあ、というのは正直な感想。でも、22年後の回想の話で、彼女だけそんな衣裳したら浮いたかな。
七、『土蜘蛛 ―八つ足の檻―』

七、『土蜘蛛 ―八つ足の檻―』

鬼の居ぬ間に

王子小劇場(東京都)

2017/07/05 (水) ~ 2017/07/10 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/08 (土) 14:00

座席1階1列

凄惨ですね。抗いながらも、それは他を貶めることによってしか実現できない。つまるところ、何も変えられないのだ。
確かに創造されるものとしては、かなりすごいのですが、この作品の意義をどこに見出せばよいかというと、正直???
そもそも「意義」などと言っている時点で、私が「生」の解釈に甘いのかもしれません。怨嗟などないに越したことはないし、苦痛も裏切りも同様。地の底で、他を痛めつけることによって、自らの保全を確保することにいかような意味があるのか、などということ自体が現実逃避なのかな。でも、もっと怒りというものが見えてもよかったのではないかな、と思える舞台でした。

ネタバレBOX

苦痛に耐えた結果が、死産ですか。救いがないですよね。
ビザール~奇妙な午後~

ビザール~奇妙な午後~

一般社団法人 壁なき演劇センター

シアター風姿花伝(東京都)

2017/06/29 (木) ~ 2017/07/03 (月)公演終了

満足度★★★

「紛争後のセルビアそして世界の「リアル」を描いた、セルビアン・ブラック・コメディーが本邦初訳で日本初上陸。」との言葉で、観劇意欲を募らせた。しかし、この文言、前段と後段ではもろに矛盾していることを気付かされた。「紛争後のセルビアそして世界の「リアル」」はコメディーにはならない。紛争や戦争、混乱や厭世を感じずには見れない芝居だ。笑えないよね。だって、暴力と死に満ち溢れているもの。
チラシの絵柄は、芝居を見るととてもよく解ります。

ネタバレBOX

やたらと男性の裸が出てくる芝居です。
舞台装置は、転落を描くことが必要なので、斜面にしているのかもしれないけれど、どうも芝居の安定感を損なっている気がする。何か意図的に舞台を汚くしてもいるし(精神の荒廃を観せているのかな)。裸足で演じている方も多いので、装置の滑り止めの金具や、グラスや灰皿のような小物が舞台床に置かれていることも気になる(だって、踏んだりしたら危ないでしょ)実際、3幕目では電動ノコが滑ってきていたし。
学ばない時間。

学ばない時間。

グワィニャオン

【閉館】日暮里ARTCAFE百舌(東京都)

2017/06/23 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

グワィニャオンの力量を、まざまざと感じました。西村さんは大げさな意味ではなく、もはや日本の誇る演出家ですね。痛みを痛みとして残す演出家も立派なのだけれど、痛みや苦しみ、怯えや卑屈といった負の感情の表現を、いつのまにかきちんと収拾して、ほっこりさせてしまうのは力量です。

-平成緊縛官能奇譚-『血花血縄』

-平成緊縛官能奇譚-『血花血縄』

吉野翼企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/06/22 (木) ~ 2017/06/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/22 (木)

座席1階1列

柴奏花、高畑亜実といった月蝕歌劇団でおなじみの女優さんが出ていたので、緊縛入りの官能痛快娯楽活劇的な舞台を予想していたのですが、かなりシリアスなお芝居です。
「官能」「緊縛」という言葉に期待して観に行くと、ちょっと肩透かしをくらいます。もちろん、北條華生さんの艶やかな肢体に縄が食い込み、鞭が舞いますし、セリフや小道具はかなりエロなことは認めますが、実はこの2つの言葉、この舞台を語る上では、かなり重要なキーワードになっています。
説明書きの「―あたしはあの女が大嫌い。・・・・」の文章、何のこっちゃと思われて、読み飛ばしておりましたが、舞台を観るとよく解ります。
独唱、演奏、コーラスを交え、ろうそくやマッチ、提灯のほのぐらい灯りとピンポイントのライティングの絶妙なバランスが、効果的に舞台を演出します。この点では、エンタメとしても高得点です。
そして、皆さん演技に淀みがありません。拍手!

とてつもなく長い年月を経た、学校を休んでしまった女子学生の一晩の物語。
かなり、「女性」という存在を(作品が作られた時代的な縛りはあれ)真摯に問うた舞台です。

ネタバレBOX

ボーボアールが言った「女は女として生まれてくるのではなく、女になるのである」というセリフが思い出される物語です。そうか、岸田理生が生きていた時代って、まだ家や男性に支配された社会における女性の生き方というのが、真正面に取り組まれる時代だったのですね。
舞台中央のやたらと縄を束ねた組み立てポール、あれが家だったのか。むしろ、あれを使って、緊縛とあるだけにあれやれやをするのかと、最初変な期待をしてしまった。(苦笑)
女吸血鬼カーミラ

女吸血鬼カーミラ

TremendousCircus

シアターシャイン(東京都)

2017/06/16 (金) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/06/16 (金) 19:00

座席1階1列

価格2,800円

会場でのアンケートを中途半端(コメント入れて評価欄を書き忘れ)に書いて出してきたので、あらためてコメントします。「吸血鬼カーミラ」の本編を、現代→過去→本編と展開し、カーミラ(過去→本編)とローラ(現代→本編)と膨らませたアイデアは、吸血鬼として生きる2人の愛情劇を時系列で見せ、憂いを湛えた耽美な恋愛物語を豊かにしている。その点では秀逸だと思う。

ネタバレBOX

そして、過去にバートリ・エルジェーベト的な人物として、カーミラの存在を位置づけゴシック的な怪奇譚を設置したまではよい。問題は現代。
劇団の方針として、現代の問題を必ず盛り込むらしい(これは挨拶の時に明言していた)。現代編にその辺りが顕著に盛り込まれているのだが(ブラック企業、AV強制撮影、福島原発事故etc)、これがとにかく全部をダメにしているとしか思えない。カーミラの死後、永遠の生を引き受けたローラが現代でどう生きているのか、これはとても興味あるテーマだし、彼女の中でカーミラがどのように存在し続けているのかは是非見てみたい。それが、現代編では、いきなり「捨て吸血鬼」の設定で、クリスマスにブラック企業に勤める女性と寿司を食べているという設定は、何ともはや、、、どうしても現代の問題を盛り込むための設定で、笑いも上滑っているとしか言えない。正直、かなり引いてしまった。(帰りたくなった)
本編が小ネタ満載で笑いを誘いながら、耽美的であることを逸脱しない丁寧かつ本格的な演出で十分に見せるだけに残念な気がする。
過去編の猟奇と愛憎劇の描き方も、徹底していて好感なだけに、もったいない気がしてしまう。現代的な問題意識を入れ込むことを否定するものではないが、うまく透かし絵のように入れ込むことはできなかったのだろうか。
もったいない。(あるいは、現代編のテイストで、過去編・本編も作ってくれれば、その方がいさぎよかったかも。ただ、私は支持しなかっただろうけれど)

現代編はかなりの熱演なのだけれど、(絶叫調なので、隣の女の子は耳を塞いでいた)
それも何か少しうざったい気もする。ただ、皆さん満身創痍のようで、稽古の激しさは伝わってきたけれども。

そうそう、ゴスロリ衣装で来ると割引があるというので、期待していたのだけれど誰もいなかったな、残念。
夜光

夜光

グループK+直也の会

シアターX(東京都)

2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/15 (木) 19:00

座席1階A列3番

出演者総勢47名という大掛かりな芝居。活劇あり、エロスあり、サスペンスあり、情話あり、2時間30分という長丁場だが、緩急がしっかりしているのでけして飽きさせないし、疲れさせない。途中休憩を入れなかったのもよし。入れていればせっかくのテンポが途切れてしまい、あれほど感動のする舞台はできなかったと思う。役名のない役も含めて、人数の多さにもかかわらず登場人物それぞれ人物像を掘り下げていることに配慮している点も見事。オープニングの絢爛さとクライマックスの盛り上がりは、これが舞台かというほどの作り込みで、場面転換の手際もよい。ダレないのだ。

ネタバレBOX

最初の「東京ブギウギ」「銀座カンカン娘」クライマックスのベートーベン「第九」、最後の「傘がない」と、劇伴の選択もその場面の心象を聴覚で十分に補ってくれる。
衣笠修二のまだ見ぬ子を、この腕で1度でよいから抱きしめたいという願望は、見事成就できたわけで、死にゆくものであっても娘の名前を呼び、娘に「お父さん」と言ってもらえたことは(これらは本人達には無自覚的なわけだが)、至福の表現でしたね。
そして、父親として娘にしてあげられる最善のこと(人としての道を踏み外させないこと)をしてあげられたのだから。
でも、舞台で機動隊とやくざの格闘を見るとは思ってもいなかった。
秋田かおるさんのいかにも昭和風な下着の肢体もよかったなあ。

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