最新の観てきた!クチコミ一覧

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雨とベンツと国道と私

雨とベンツと国道と私

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

正直ツボであった。ハラスメントがテーマとして浮上しており、回想場面と現在進行形の場面を行き来するが、芝居の真ん中で長尺の回想場面がぐっと入り込ませる。根底には総合芸術である映画を「創り出す」営為と、非対称的な関係性の歪みをどう評価するか(できるか)の問題がある。前作「ビリー..」も劇団の話だったが、映画現場ではより「仕事」の側面が強くなる。芸術性の要素に「お金」の要素が大きく絡む。勢い現場は熾烈になる。ハラスメントすれすれの言動が飛び交う。

句読点シリーズが始まった頃だったと思うが入場料3000円にこだわると宣言し、コロナを経て今はそれをアピールすらしていないが、今となっては破格である(無論芝居のレベルも勘案して)。
芝居は映画界に憧れを持つ(講座に通ったりして一度現場の手伝いに入った事がある)女性が語り手となり、彼女の視線で久々にお手伝いを乞われて久々に訪れた撮影現場の光景が描かれる。だが彼女は語り手に留まらず、徹するのでなく、以前行ったその現場と、久々にお手伝いを頼まれて訪れた現場の二つは、世の中では終息しようとしているコロナ同様、彼女にとって「終っていない」問題として交錯する。彼女がかつて見たハラスメントの飛び交う現場は、彼女にとっては「勇気をもって立てなかった」忸怩とした過去であり、それは彼女の儚く終えた「初恋」に絡んでいる。パワハラ一般の問題ではなく、個的な体験としてある。世間一般で言う「パワハラ」はその当事者である監督のスキャンダルとして映画界から放逐される要因として機能するのみ。物語はそうしたもやもやと未解決に取り残された問題群を看過する事なく、最後に拾い上げる。
見事に溜飲を下げる場面に私は快哉を禁じえなかった。放送コード、コンプライアンス・・表現そして芸術の領域に、これらが果たしてどう有効に機能するのかは大きな議論が必要だと思う。その議論を喚起するに適切なケースが、この芝居では作られている。そこが巧い。色々と語りたくなるが、もう少しまとまったら書いてみるか。。

デカローグ7~10

デカローグ7~10

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

7-10を1日で通して観たが、これまでと同じく、どれもなかなか面白く印象に残る短編の佳作。劇的な展開をみせるものもある。何度も観てくると、あの舞台上の建物がそこに住まう者の運命を操り見つめているように思えてくる。
オリジナルの映画がそうだからか、どれも短い場面が次々連なって展開するが、うまく舞台上で捌いている。最前列の場所によっては建物の2階で演じられる場面が角度的に死角になってやや見えにくくなる。

ネタバレBOX

デカローグ8でついに亀田氏がしゃべった。
『D地区 × カムパネルラ』

『D地区 × カムパネルラ』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/04/02 (火) ~ 2024/04/02 (火)公演終了

内側の時間

内側の時間

劇団野らぼう

調布市せんがわ劇場(東京都)

2024/05/31 (金) ~ 2024/06/01 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

野外と見せかけ実はせんがわ劇場!?と驚くほどの世界観の構築にまずびっくり。テントのみならず太陽光で蓄えた電力も持ち込んでの地産都消のゼロカーボン演劇、素晴らしい試みでした。地球のエネルギーも人間のエネルギー同様に有限。この世界と、今という時間と手をしっかり繋ぎながら描かれていく叙情詩/叙景詩の連作たち。キャストから技術スタッフさんへの「(残りの電力は)あと何%?」という問いかけすら演劇の"内側"に繋がる輝きが眩しくて、尊くて。開けた窓から入る風と光で煌めきながらパラパラと詩集がめくれてくような時間でした。この演劇ばかりは語れば語るほど、本当に語りたいことが指の隙間からすり抜けていくものがある感覚になります。それは多分目に見えぬ、心に直接触れるエナジー。胸がいっぱいの観劇でした。次も必ず観たい!

『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』

『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/05/08 (水) ~ 2024/05/15 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『思い出せない夢のいくつか』は列車内を舞台にした3人芝居である。
歌手の由子(兵藤公美)とその芸能人生の苦楽を共にしてきた長年のマネージャー安井(大竹直)、由子の付き人である貴和子(南風盛もえ)が地方巡業へと向かうため列車に乗っている。
3人は過去の世間話や窓の外の景色、そして空の星座についてのとりとめのないおしゃべりを続ける。一見なんてことのない、こちらもまた静かな会話劇だけど、さりげない一言一言がそれこそ星と星のようにつながり、3人の間に生じている穏やかではない起伏をそっと確かに握らせていく。
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ネタバレBOX

三角関係がまるで星座のように浮かび上がってからは、なんてことない質問や応答が牽制のようにも取れるなど、会話の手触りにも変化を感じずにはいられない。その上で最も印象的だったのが、出ハケの効果だった。喫煙や売店への買い出しなどで誰か一人が席を立ちその場を空けると、当然残された二人だけの空間が始まる。表立って分かるほどではないけれども、それぞれが三人の時とは違う温度と湿度を宿した会話がカットインし、そして、そのことによって不在の雄弁さとでも言おうか、席を空けている人間は今、この車内のどこでどんな表情で過ごしているのか、などのイメージも駆り立てられるのである。
由子と安井が恋仲ではないにせよ夫婦に擬えられるような気の置けない関係であること、しかし恐らく安井は貴和子と既に一線を越えているのかもしれないことなどが読めてきたところで、二人きりになる由子と貴和子。空気をかき混ぜるかのように星座早見盤を使って星座を探しはじめる貴和子とその読み方が全く分からないとボヤく由子。そのコントラストはこの先の三人の関係の読めなさを暗に示しているようでもあって、ドキッとさせられた。一つの林檎を回しあって食べるシーンもまた、それぞれの歯形で欠けていく果肉がその関係性を彷彿させるようでもあって、それでいて官能を秘めているようでもあり、とても詩的な演出だった。

もはや俳優評にしたいほど、3人の俳優それぞれが纏うムード、声のトーン、そしてその絶妙に調和のとれた応酬が素晴らしい。状況的には「調和」というよりは「不和」なのだが、一言で「不和」と言い切るには憚れる、えも言われぬニュアンスを見事に生み出しているのだ。兵藤公美の人気歌手という過去も納得のオーラと喋りだすと途端に無防備なチャームを見せるそのギャップ、二人の間に挟まれているのか、挟まれにいっているのか、肝心なところでつかみきれない男の浮遊感を体現する大竹直、若さと無邪気さのその奥で渦巻く複雑な葛藤を目線一つに豊かに滲ませる南風盛もえ。目的地が星のごとく遠ざかっていくような時間とその時間に呼応して間延びしていくような車内の空間。3人の会話と2人の会話の往来によって、人一人の不在が語るものの大きさ、その雄弁さを受け取った。3人が作り出す濃密な芝居を堪能した75分だった。


S高原から

S高原から

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/22 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

病を抱え、療養を要する人たちが暮らす高原のサナトリウムを舞台に、そこで生活をする人や働く人、入れ替わり立ち替わり面会に訪れる人たちの交流が会話を通じて描かれていく。
以下ネタバレBOXへ

ネタバレBOX

患者がスタッフや面会に訪れた友人と比較的明るく会話をしていることもあり、場所が療養所であるほかは一見自由に過ごしているように見えるのだが、コーヒーが飲めなかったり、テニスができなかったり、おもむろに眠気を訴えたりすることで、やはり何かしら制限をかけなければならない病を伴った身体であるということが伝わる。特段お腹を痛そうにするだとか、息を切らすだとか、そういった素振りをしないにもかかわらず、俳優たちが言葉の端々、身体の隅々を使って体と心の揺らぎを体現して見せる様子が見事だった。

登場人物は16名。
入院して半年の患者・村西(木村巴秋)とその恋人と思しき面会人・良子(瀬戸ゆりか)と良子の友人・久恵(田崎小春)。一時は名を馳せた画家・西岡(吉田庸)とそのかつての恋人であり面会人の雅美(村田牧子)、サナトリウム内で西岡の絵のモデルをしている患者・明子(南風盛もえ)。入院歴4年の福島(中藤奨)の元に挙って訪れるのは、古くからの友人である鈴本(串尾一輝)と坂口(井上みなみ)と恋人と思しき友子(和田華子)。その傍らで何やら騒がしいのが、患者の中でも年少に見える喜美子(山田遥野)と過保護なまでに甲斐甲斐しく喜美子の面倒を見る茂樹(松井壮大)の一風変わった兄妹。そして、新たに入院した患者の本間(永山由里恵)と医者の松木(大竹直)、看護人の藤沢(南波圭)と川上(島田曜蔵)である。

患者とその面会人や家族で構成されるコミュニティは大きく分けて4つあり、そこが時にすれ違ったり、交わったりすることで患者の置かれている状況や心情が炙り出されるようでもあった。私がとりわけ印象的だったのが、患者と恋人や元恋人(恋人と明確に定義はされていないかもしれない特別な間柄も含む)との会話、その温度や質感のコントラストだった。そこにはやはりそれぞれの「死との直面」があった。未来を描ききれずに別れを決めた良子の葛藤にも、その別れを良子の友人から代弁された村西の狼狽にも、つとめて明るく周囲と会話を交わし、蝋燭の火が消えるかのように時折姿を消す福島の背中、隣に座るだけでその孤独を包み込むような友子のたおやかさにもそれぞれ同じだけ胸をかき乱された。
ここにきて絵を描くことの本質と同時に死生観をもまっさらに見つめ直すような西岡の落ち着き、何も語らずしてその余白の中に多くの想像を導いた明子、その様子を複雑な心を秘めつつ見守るようでもある雅美。静かな三角関係が伝える、そこはかとない終末の気配にも心を揺すぶられた。
劇中のどの会話を切り取っても、とても静かなお芝居なのに驚くまでの饒舌さがあった。それは、生の饒舌さであり、同時に死のそれでもあるように思えた。サナトリウムでなくとも、昨日も今日も明日もどこかで誰かと誰かの間で交わされている言葉と会話、沈黙と行間にもきっと同じものが流れているはずで、つまり、これらは、生まれた時から死に向かう私たちのリアルそのものなのだった。停滞にも滞留にも似た時間、達観にも諦観にも似た横顔、高原の上と下では当たり前に空気や温度が違うのと同じようにそこに生じる人と人の懸隔。大きな出来事は起きない静かな時間の中で、その瀬戸際でこそはじめてうねる人々の心。死が訪れる先はその当人だけではないということを改めて気付かされるような、そして、それは、生を感じることが当人だけでは難しいということでもあるのではないだろか、と。
孤独を縁取りながら照らす。そんな演劇だった。

少し余談になってしまうのだが、こまばアゴラ劇場に通った日々についても少し振り返りたい。私は演劇を観たり、取材したりしているわりにはこまばアゴラ劇場に、青年団の演劇に、ひいては“静かな演劇”に出会うのが遅かった方だと自覚している。正直なところ、それまでの私はどちらかというと、客入れの曲がガンガンかかり、最後にM0のボリュームが上がって暗転、明転した時から演劇が始まる、そんな演劇ばかりを好んで観ていた。だから、最初はこの静けさをどう受け取っていいのかがまるでわからなかった。静かに始まって静かに終わっていく演劇に慣れていなかった私はその見方がわからず、突然来たことない土地で迷子になったような気持ちだった。こんなにも答えのもらえない演劇があるのか。そう思った。答えをもらおうとすること自体が違ったのだ、と今では分かるけど、そう教えてくれたのが、紛れもないこまばアゴラ劇場で上演された数々の演劇だった。「聞こえてくるものだけを聞く」「見えているものだけを見る」のではなく、その奥で聞こえずとも確かにある声、見えずとも確かにある風景、そういうことに耳を澄ませたり、目を凝らしたりすることを、その豊かさを、私は時間をかけながらこの劇場で学んだような気がしている。



静かであることの饒舌さ、沈黙や行間、停滞の中にこそ潜む真意。言葉の一つ一つを、台詞の一言一言を文字にしたら、どれもが際して大きな意味はないように見える。淡々と語られる言葉、粛々と過ごされる日々。だけど、だけどだ、その言葉を俳優が口にする度に、あの空間でその一言が発される度に、強烈に死と生が絡み付いていく。拭いきれない死はいつもとても静かで、静かなときほど存在感を増す隣人とも言える。『S高原から』という作品はそんな静かな死の饒舌さ、その実感を改めて私に握らせた。こまばアゴラ劇場で出会ったいくつもの演劇、そして、閉じゆくその空間の中で見つめた二つの“静かな演劇”。それらの存在は、私の心をとても騒がしくした。静けさから導かれたその騒めきをこうして文字に託しながら、改めてそう痛感している。
1123GO8

1123GO8

!ll nut up fam

萬劇場(東京都)

2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

人間の死生観を管理するという何とも目新しい世界
天使と悪魔、それぞれのコミュニティーが存在するも、天使側の政治の方がぐらついており悪魔よりダークな匂いがするという意外な展開
唯一の人間となる主人公には華やかさとリーダー性があるので、入り込んでしまったこのヘンテコな世界をガンガン引っ掻き回して欲しかったもけれど、最初は宙ぶらりんな状態であったのがちょっと勿体無かったかなぁと(重要な立ち位置ではある)
バナナマンを彷彿させる天使&童顔の天使の二人組が筆頭になって笑いを誘発
ケレン味たっぷりの見せ場が随所に用意されてバラエティーに富んだ舞台
導かれた結末で作品の主張部分に共感できたけれど、もう一段深みが加わればもっと良かった

地の塩、海の根

地の塩、海の根

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2024/06/21 (金) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/29 (土) 14:00

ウクライナを歴史的、地政学的、文学的に彩った壮大なる叙事詩のような作品。スズナリという狭い客席でこの難解な戯曲と向き合うのは体力勝負的なところはある。休憩なしで2時間半を超す長さだが、よくこれだけの長さに収めたと思う。

西側の報道だけに日ごろ接していると、ロシアがウクライナの大地を一方的に蹂躙しているのが今回の戦争だ。それはそれで事実なのだが、オスマン帝国の時代から見ただけでも、この地が歴史に翻弄されてきていることが分かる。この土地に生きる人たちのありようをわかりやすく伝えるために、京都大学の講堂の来し方やそこで行われた演劇やから説き起こしたり、物議を醸した通販生活の表紙を寸劇にしたり。なるほどこの戦争を形作っているのはそういうものたちがあるのかと分かる。だが、やはり、ある程度知識を仕入れてから見た方が難解さは薄まるであろう。こうした作品を作れるのはやはり燐光群、坂手洋二のなせる業だとは思う。

戦争は国と国、民族と民族、宗教と宗教の争いであり、先に蹂躙を仕掛けた方が責任を取るべきであるという一般論を超えたエンディングが用意されている。理想論と言われるかもしれないが、やはり人間たちはもうそろそろ、ここで描かれている「海の根」に希望を託すべきではないのか。こんな思いをしっかりと抱きとめたいと思う。

2024ゴースト

2024ゴースト

ミュージカル座

あうるすぽっと(東京都)

2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最初から最後まで、パワフルな歌とダンスに圧倒され、とても楽しい時間を過ごせました。観終わった後は心が温かくなる素敵な作品でした。

デカローグ7~10

デカローグ7~10

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/29 (土) 13:00

E(9・10)を観た。最後に観る方がいいとは思ったし、Aとは大分雰囲気が違う。57分(20分休み)54分。
 9「ある孤独に関する物語」性的不能と診断された医師の夫が、妻と離婚を話し合うが、実は妻は若い大学生と不倫をしていて…、の物語。不能が分かったことで、妻の態度が変わるあたりが面白く、展開はドキドキするものになり、エンディングが見事だと思う。元が映画だと思うと、エンディングの演出は当然なのだけれど、感動する。
 10「ある希望に関する物語」父の死で疎遠になっていたサラリーマンの兄とパンクバンドのヴォーカルの弟が父のマンションに行くと、そこには莫大な価値を持つ切手のコレクションがあり…、の物語。父と疎遠だったがゆえに、残された切手コレクションの価値が分からない、というのもありそうだし、切手コレクターたちの挙動も良く分かる、と思ってみていた。最後は一応ホッとするエンディングで良かったなと思う。
 都合で、Dより先にEを観ることになったが、Eが最後を意識した作品になっていて、Dを先に観たかったなとは思った。

トリビュート1/3

トリビュート1/3

劇団太陽族

ウイングフィールド(大阪府)

2024/06/27 (木) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いろいろと問いかけられているような気がした。
人類このままでええんか?明日は真っ白かも知れへんでと!
お芝居観られてありがとう

まぬけなリュウの話

まぬけなリュウの話

ISSO演劇PROJECT

あとりえミノムシ(京都府)

2024/06/29 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演拝見
題目とのミスマッチは感じながらも(まぬけではないような…)、内容はとても良かった‼️
人間の身勝手さを分からせてくれます‼️童話も読んでみたくなりました‼️
イイムロナオキさんの実家ということも驚き👀‼️

迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

演者さんと近い距離で生演奏もあるミュージカルは新鮮でした。

「囚・囚・囚!(トラ・トラ・トラ!)」

「囚・囚・囚!(トラ・トラ・トラ!)」

Oi-SCALE

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2024/06/10 (月) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/16 (日) 16:00

【SIDE B】
4作品すべて脚本担当が異なった SIDE A に対してこちらは(原作ものはあれ)すべて灰二さんの脚本なので(照明による印象もあるが)劇中設定とは別に(普段の「真冬の」とは違えど)「夜」のイメージで統一された印象
そして「囚」感が薄いものもありつつ4編目「固執」はまさしく「囚」(笑)だし「そっちの「こしつ」かい!」なところ(とメタな部分)に頬が弛む。ダークな部分もある全8編の締め括りがこれなのは巧いなぁ。

ファジー「theirs」

ファジー「theirs」

TeXi’s

アトリエ春風舎(東京都)

2024/06/09 (日) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「加害性」について考える1年間のプロジェクト/三部作の一作目。今作では「男性が背負っている加害性を表面化し、その先にある人間として誰もが持ち得る普遍的な加害性を描」くとのことだったが、作品が特に焦点をあてていたのは「家」の制度や家父長制だったように思う。上演において複数の異なるレイヤー(多くの場合、大人/子供/現実の三つのレイヤー)が重なり合うTeXi'sのスタイルを巧みに使い、俳優の身体に異なる方向を向いた複数のベクトルを宿らせることで「家」をめぐるアンビバレンツや男性が抱く屈折した感情を身体化してみせることに成功していた。三部作の一作目ということもあってかテーマを示すにとどまってしまった感はあり、ここからプロジェクトがどう展開していくのか見守りたい。攻撃的・暴力的言動が続くので見ていてしんどい時間が長く、TeXi'sに限らずこのようなテーマを扱う際にそれをどう処理すべきかというのは考えるべき点なように思う。上演自体が撃つべき暴力の反復になりがちなので。

迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

皆 迷いながら人生を生きている 家族愛を見ました

2024ゴースト

2024ゴースト

ミュージカル座

あうるすぽっと(東京都)

2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

人生を学べる壮大なステージです 最後には気持ちが清々しい気分になりました

二十一時、宝来館

二十一時、宝来館

On7

オメガ東京(東京都)

2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

●チームを観劇しました。
女性の心の奥底が垣間見えて、こういう人いるよな、いたよなと思いながら観ました。
とてもリアル感がありました。
約55分の舞台でしたが、面白くてあっという間で、欲を言えば、もっと観ていたかったです。
役者さん達の演技も良く、魅力的な役者さんだと思いました。
楽しい時間を過ごせました。

火の方舟

火の方舟

名取事務所

小劇場B1(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

堀江安夫戯曲は以前一度拝見した程度でほぼ未知数だったが結局観た。完成度云々で語れない迫力がある。原発擁護論を一身に担う父役と反対論の二人(新人新聞記者の娘とその伯父=父の兄)が拮抗し、父が養子入りする格好になった妻と兄弟の過去そして反原発運動を担った妻の亡父の存在も絡んで語りに語られる。奇しくも2011年3月10日、たまたま沖縄から所用で出てきた兄との何十年ぶりの再会を機に、原発の是非からジャーナリズム、人生を語り尽くす一夜の劇だ。
演出桐山知也の名を突如?頻繁に見るようになったが、数年前にも観ていた。所属はなく実力で伸して来た新鋭のよう。

『リベルテ Vol.27』

『リベルテ Vol.27』

END es PRODUCE

本所松坂亭(東京都)

2024/05/24 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

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