最新の観てきた!クチコミ一覧

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寸劇の庭

寸劇の庭

渋谷コントセンター

ユーロライブ(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

アンパサンドとテニスコートはおもしろかったが
最後の組だけ70分あり、おもしろければ苦にならなかったが
どうも合わず、しんどかった
公演時間は均等に分配して欲しい、全体で130分なら各劇団40分ずつにわけてほしい

平坂村事件

平坂村事件

十七戦地

新宿眼科画廊(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/26 (火) 14:00

詐欺って心理戦だ。警戒心が強い人々は簡単には騙されない。
そう思って観ていたら、騙されていることに最後の最後まで気づかない者もいた。
出ハケも難しそうなあのスペースを上手く使って、凝縮した人間関係が渦を巻く。
詐欺師、誠実そうな座長北川さんが演るからますますそれっぽくて良い。

ネタバレBOX

開場して中へ入るとウナギの寝床のようなスペースが奥の方へ広がっている。
奥が舞台スペース、演者の出ハケは客席の横を通るしかない。
正面黒板の前に横長の机、古びた木の丸椅子が点々と置かれている。
詐欺師佐宗がカバンを持って現れ、化学や技術で皆を煙に巻く詐欺の幕開きだ。

斜陽産業石炭、その燃えカスである灰から再び石炭を作り出す技術を開発した、
という触れ込みで詐欺師佐宗が化学者を連れて平坂村へ乗り込んできた。
昭和38年、エネルギー政策は石油への転換期を迎え石炭はもはや見向きもされない。
石炭を掘って運んできたこの村は今、存続さえ危ぶまれる危機に瀕していた。
やがて平坂村は一丸となって、夢物語のようなこの話に乗ってくる。
だが詐欺師も予想しなかった事態が起こる・・・。

詐欺の話でまず重要なのは、騙し騙されるその状況設定だろう。
社会的・時代的に追いつめられた村・・・ひとりや二人ではない、
この”村”規模がそのまま金額のデカさにつながる。
キーマンとなる土地の有力者三姉妹が、所謂世間知らずでもただのお嬢様でもない
知識も社会性も持った女性であることが、騙されるプロセスをリアルにする。
ダイナミックな展開と繊細な人物像が相乗効果を生んでいる。

そして騙される人間の心理が刻々と変わっていく様が面白かった。
一転して状況が良い方向へ変わると見た時の我を忘れるような高揚感、
合意が集団になった時のうねりの大きさ、暴力的なまでのエネルギー。
結局詐欺計画がほころびるのも、それら騙される側の熱い心理が原因か。

だが本当にびっくりしたのはラストのどんでん返し。
詐欺がばれて逃げるとかいうよくある展開ではない。
詐欺師自身が騙されていたということ、
そして何より、詐欺師を騙していた者の深い思いだ。

伏線をこんな風に回収するところが、サスペンスを得意とする柳井さんの持ち味。
「戦争が終わって、騙されていたことに気づいてから、みんな元気になった」
と言う言葉が、唐突ともいえるラストに不思議な明るさをもたらす。

三姉妹のキャラが鮮やかで、騙されたと知ってからの行動も力強く素晴らしい。
気弱な科学者がラスト、情熱と自信を取り戻して吠えるところがとても好きだ。
詐欺師が必要以上に饒舌でなく、むしろ個別に女性たちと話す時には物静かで
ひょっとすると改心して計画を断念するのか?と思わせるところが絶妙過ぎる。
北川さんのたたずまいが詐欺師に見えないので、逆に詐欺師にぴったり。

詐欺師を騙した”すごい策士”の心情をもう少し聞きたい気がした。
それとも語らせないからこそ、私は終演後こうしてずっと考えているのだろうか。
十七戦地の舞台はいつも、後から反芻せずにいられない。

SEXY女優事変ー絶頂作戦篇ー

SEXY女優事変ー絶頂作戦篇ー

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2024/11/24 (日) ~ 2024/11/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/26 (火) 19:00

価格5,000円

役者、台本、演出、どれも良かった。
魅力的な女優陣に、つい目がいってしまうが、個性爆発の男優陣もすごく面白い。

ネタバレBOX

始まりの、アダルト配信の人、長いモノローグを見事に語って、引き込まれました。
丸山さんは、本当に見事。若い時の同棲生活を、相手役の女優さんと、素敵に切なく演じていて、このシーンが、強烈なイメージとなって、全体を引き締め、いろいろと考えさせてくれる。
投獄されているナンバーワンAV女優は、AVらしさは希薄だが、それで良いと説得する力のある美貌とリンとした演技。
自殺か他殺か、その事件が、政府の検閲から国際政治の話まで、ぶっ飛んでいくのが、すごい!面白い。
所々の、歌とダンスが、楽しい。
虫さされジョアンナ

虫さされジョアンナ

浅川さんの企画

studio ZAP!(東京都)

2024/11/14 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/17 (日) 14:00

事前に目にした感想通り「バカだな~♪」「何やってんだアイツら?(笑)」だらけの90分、いわば「長編ショートコント集」みたいな?
そんな中「あ、そういう連想をしたのか」「この状況ならそれに行くよね」など首謀者・浅川さんのアタマの中が見えるようなところが多々あり、発想の跳び方/跳び具合がオカしかった(←ダブルミーニング(爆))。
あと、カーテンコールでのちょっとした趣向もオマケっぽくて良かった。

歓喜の歌

歓喜の歌

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

随所に笑いどころがあり、歌ありダンスあり
ホロリとするところあり、とってもお得感のある舞台でした。
脚本は3本の落語が元になっているとのことだったけど、わかりやすくて年末に楽しんで観るにはピッタリだと思います。

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

座キューピーマジック

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想文『Vol.78 大きな銀杏の樹の下の小さな泉』
https://gen11.blog.ss-blog.jp/2024-11-26

お父さんと漫才(東京公演)

お父さんと漫才(東京公演)

Card Case (宮下涼太プロデュース)

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 楽日、ソワレ公演を拝見。華5つ☆。世話物の持つ柔らかな感性を見事に描き観客を自然に巻き込む手腕が素晴らしい。ベシミル! 
 ネタバレでも内容についての詳述はしていない。何故なら会場に出掛け、実際に舞台を観ないとこの一体感は味わえないからである。

ネタバレBOX

 敢えて「世話物」という言い方を採る。無論、このような言い方は現在の日本では浄瑠璃と歌舞伎で用いられる以外には余りあるまい。だからこそ、こう言いたいのだ! 最早、現代日本社会でこのようなタイプの人情は完全に滅びたと感じざるを得ない日常を経験し続けていることがその理由だ。少なくとも東京の街中、公道、電車車内、公共施設、大型の販売店等で人々の行動を見る限り公共マナーは完全に地に落ちた。洋の東西を問わず、外国人の方がよほどまともである。これに対し現代日本ではディスコミュニケーションが当たり前で、何か起きた時、状況に応じたコミュニケーションができる人は稀になった。誰も自分でことに当たろうとせず、知らんぷりを決め込み誰かが何かを始めるのを待っている。失敗でもすれば冷笑、嗤笑、憫笑、忍び笑いの嵐だ。こんな具合に笑っている連中その者たちが考えていたことは明らかである。自分がしゃしゃり出て失敗したら・・・。である。
 今作の登場人物にそんなキャラは幸いなことに一人も居ない。そのような老若男女が紡ぐ庶民の人情譚である。今作が凄いのは、脚本、演出、キャスティング、演技、舞台美術や照明、裏方さんの対応総てが混然一体となって表現しているもの・ことと、その実現である今公演が実に自然に観客を巻き込み演劇空間を成立させていることだ。
 重複にはなるが、世話物とは庶民つまり我々と同じ町場の人々の話であるから、最も大切なことは観客に自然に感じられることだ。言うは易いが舞台でこれを実現することは極めて難しい。冒頭に上げたような日々が今や都市部の日常となる中、今作に描かれるような人間らしく温かい人情のある、そしてそれが通用する世界へのノスタルジーでは無いことを今後の日本で尚生き続けねばならぬ総ての人間の為に願う。
真夜中の戦士

真夜中の戦士

株式会社NLT

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/11/23 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

'74年に短編として発表した原作は、当時筒井康隆が高く評価していたのを覚えているが、この舞台は、'81年に始まった(短編のその後を描いた)連載版の設定の一部を加えて構成。映像を組合せた戦闘シーンなど、なかなか上手く作っていたが、個人的には、短編の内容だけでまとめた方が良かったんじゃないかと。

INDEPENDENT:24

INDEPENDENT:24

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/11/21 (木) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりに参戦しましたが、沖縄・福岡・名古屋・東京・山形・仙台と各地の団体が半分を占めるフェスティバルになっていますね。
月並みながら、バラエティに富んだラインナップは刺激が多くて楽しいです。
ただ一日通しは観る方も体力勝負ですね!

お父さんと漫才(東京公演)

お父さんと漫才(東京公演)

Card Case (宮下涼太プロデュース)

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重くなりがちなテーマなのに、周囲の人が面白いのでラストまで楽しめました。お店の雰囲気が楽しそうで行ってみたい。

炎恋

炎恋

星巡黎

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

家族と恋愛の話。自分にとっては、入り込みやすい世界観でした。ディテールに分かりにくい所もありましたが、全体的にスッキリとした印象でした。

Re:もっけの幸いの「もっけ」ってモノノケの事なんだって。知ってる?

Re:もっけの幸いの「もっけ」ってモノノケの事なんだって。知ってる?

劇団ヘロヘロQカムパニー

TACCS1179(東京都)

2024/11/14 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/16 (土) 13:00

初演は観ていなかったが、とても懐かしい感覚に囚われた。もののけ/妖怪など「人ならぬ者」が多数登場するファンタジック・アクション抗争劇(?)、以前はよく観ていたもんなぁ。(例:DearMyFriend「SLeeVe~スリーヴ~」(2006年))。
で、コミカルな導入部から次第にシリアスに転じ、終盤には感動要素まで配した構成が巧い。
あと、もののけたちの設定も面白かった。

ネタバレBOX

ただ個人的には「フィクションなんだから唯も救ってよ」な感無きにしも非ず。
クリスパ ❤ グランデ

クリスパ ❤ グランデ

劇団娯楽天国

ザ・ポケット(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ホンに上演時間は
なごう御座いましたわ
でも楽しかった〜♬
相変わらず舞台美術が作り込まれてて
凄かったけど左端の客席からは
舞台中央の奥にある
十字格子の丸窓が見えなくて
とても残念でしたわ
とはいえ
話も各登場人物たちも
なかなか楽しく
心から笑えてホッコリする
作品でした✨

ネタバレBOX

話の内容は
34丁目の奇跡と
素晴らしき哉、人生!を
混ぜた様な感じでしょうかネェ
ちょいズレてるかな

衣装も豪勢で
なかなか見応えありました

お話は年末クリスマスに結婚式を挙げたいという
金持ちらしいカップルの希望で
セントカメイユ教会というトコをクリスマスに
押さえたはずがーなんと銭湯亀湯であって
いまさらクリスマスなんかに教会の貸し切りは無理ーと
カップルの了承も取りつけて
このまま銭湯で結婚式を挙げることになるのだが・・・

仕切る業者は旦那が借金で
すぐに現金が欲しくてー
結婚カップルは女が詐欺で
自分の子供の病気のために
まとまった現金が欲しくて
先の旦那の借金の取り立て人が
幼馴染でー
新郎の方は不倫で
子供がいなくて妻が
結婚コーディネイトの関係の
カリスマ美容師でー
と嘘で固めた結婚式となりますが
うさん臭かった銭湯出入り業者の
見た目は立派な神父さんが
きれいに取りまとめて
式は新婦と幼馴染の取り立て人が
夫婦となり
各人に必要な金は
なんとその業者さんが
確実当選の宝くじを渡して
大団円となるのでした(^ー^;)
炎恋

炎恋

星巡黎

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

心の奥深くに響く心情劇。魅力は、珠玉の台詞が鏤められ抒情的な感じ、しかし なぜか指の隙間から言葉がポロポロと零れ落ちてしまう。言葉・台詞に酔いしれたと言ってもいい。逆にインパクトある言葉がなく、印象が弱いといった感じがする。惜しい。

女優7人が 横一列に並べた椅子に座り朗読する。大きな動きはなく言葉と表情で紡ぐ。7人は姉妹であったり幼馴染または飼い猫などで、その関係性はバラバラで 当初演じている性別も判然としない。登場する人間や動物が、自分の思いを正直に言えなかったり、相手の気持ちを推し量ってしまう。その結果、自分の気持ちに正直になれない、要は本音で語ることが出来ない。本音と建前という遠慮の世界で生きている。そこに生き辛さが浮き彫りになってくる。

公演の魅力は、夫々の関係性の中で語られるドラマ、それを情感豊かに朗読する。時に語っている人物を皆が凝視するように覗き込むため姿勢を変えたり、逆にそっぽを向くような仕草。また舞台後ろの暗幕を利用し、色彩豊かな照明を巧みに諧調し、情景と状況を描き出す。
(上演時間1時間20分)【恋チーム】

ネタバレBOX

横並び…上手から先生・幼馴染・久遠・君・妹・猫・姉の順で台本を持って座る。
物語に脈絡があるのか分からない。別々の話が入れ子のように紡がれているが、複雑な人の思いと関係性は伝わる。

葬儀は、故人との関係にもよるが 一般的には悲しいもの。物語では、お葬式で二人だけが泣けなかった。その違和感のようなものを契機に、他の出来事や関係性を次々に膨らんませていく。泣いていなかったのは、君と久遠の二人。全員女優であるから登場人物は女性という先入観を持っていたが、そうではないようだ。例えば衣裳で、君は白地のワンピース、久遠は黒のパンツスーツ、猫は耳付きの白い帽子とボアスリッパ等、外見をそれらしく観せていたが、すぐには気が付かない。

久遠と幼馴染は 文字通り幼い時からの友達、いや少なくとも幼馴染は久遠に恋愛感情を抱いていた。しかし別の女性と結婚することにした。二人は同性愛かと思っていたが、幼馴染が結婚する相手が妊娠していると告げた。久遠は中性的な雰囲気を漂わせており演技上手だ。

姉と妹は文字通り実姉妹。妹は、何らかの事情で家を出て暮らしている。姉妹間で何らかの確執があり、関係が好くない。その原因・理由がハッキリしないのが惜しい。

姉をはじめ何人かが心を病んでいるようで、先生に相談している。当初、先生は占い師 もしくは電話相談者のような印象を持っていたが、心療内科医として考えれば納得。

そして猫、久遠の飼い猫のよう。猫は 人間の寂しさの慰み物に、そんな冷めた目で見ている。猫の客観・観察的な立ち位置が物語を落ち着かせる。

全員が直接または間接的に繋がり 物語を紡いでいく。それを静寂という対話、皆が同時に喋るような雑音の違いで聞かせる。そこに心情と日常(世間)が溶ける様に交じり合う。まさにHSP傾向のような、他者との心の境界線が上手く保てない もしくは歪んだ関係が浮き彫りになる。
次回公演も楽しみにしております。
オーロラの碑

オーロラの碑

演劇なかま高円寺

座・高円寺2(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

魚がーマグロが売れなくなって
から始まった署名運動
今でも原発の処理水とか
繰り返し感が凄い現実世界ですが
戦後の世相を丁寧に描いていて
当時が理解出来た気がします
そういや小さい頃は自分
杉並に住んでて
聾唖の人達見た覚えあるなぁと
手話での会話に字幕付き
良かったかなと感じた90分の作品

お父さんと漫才(東京公演)

お父さんと漫才(東京公演)

Card Case (宮下涼太プロデュース)

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽しい劇でした
どうして漫才?も違和感なく思えてきた
そして役者さんの演技が役にはまっていて良かった
ところどころ、これアドリブみたいと思えるところも上手くやり取りしていて面白かったです

太鼓たたいて笛ふいて

太鼓たたいて笛ふいて

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

こまつ座『太鼓をたたいて笛ふいて』を観劇。
 
売れっ子作家・林芙美子に原稿の催促に来ている編集者。
沢山の依頼を抱え、遅々として進まないと知りながらも、新たにラジオ界への進出を提案するのだ。
そんな最中、戦争が始まり編集者は内閣情報部員として彼女を戦地に赴かせ、戦争を高揚させる文章を書かせるが、戦地での酷い出来事を目撃する度に、日本という国に疑問を呈するのであった…。

 林芙美子の人生を眺めながら、日本が行った戦争について疑問を投げかけている内容だ。
井上ひさし作品はどれもそうだが、市井の人たちからの目線で描かれて、登場人物たちと一緒に疑問を感じ、同じ様な考えに至るという流れになっている。
知られざる林芙美子の内面と生き様に共感し、力がみなぎり、涙腺が緩み、「満足した」と思えども、観劇後には一瞬立ち止まり、描かれているテーマを改めて反芻してしまうのが井上ひさしの底力なのだ。
野田秀樹や平田オリザの描き方とは異なり、演劇的興奮や刺激はないが、テーマを直接的に客席に投げかけられると、逃げられなくなってしまうのだ。
 林芙美子を演じた『大竹しのぶ』は勿論だが、林キク(母親)を演じた劇団☆新感線の『高田聖子』の芸の幅の広さには驚きしかない。
『近藤公園」も抜群だ。

 『井上ひさし』の戯曲のみ公演する『こまつ座』だが、一度ぐらいは観ることを勧める。
夜明け間際にフルコース

夜明け間際にフルコース

劇団しし座

ABCホール (大阪府)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

内容が僕と母親を写しているようで…三回位泣きましたね✨ 子供はいつまでたっても可愛い❤️ものなんだろうか… 今度勇気を持って母親に聞いてみよう そしてこの話を是非とも語ってあげたいです❕

灰神楽

灰神楽

劇団裏道通り

布施PEベース(大阪府)

2024/11/23 (土) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラブファンタジーとでもいうのか、カオス色が濃く出ていた作品 内容自体は分かりやす過ぎてもう少し…但し演技力はとても素晴らしい‼️特にとあさんとこんぺいさんが上手すぎて、演技に釘付けに 次回は来年の今頃ということだが… 期待できる劇団だと思います‼️

「詐欺師入門」

「詐欺師入門」

劇団Funplace

石炭倉庫(大阪府)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

満足度★★

劇団の千秋楽及び私の今週の千秋楽となった作品 詐欺師ほど騙されやすいとしていたが、実際は…😱コスパも悪く、内容も…😢残念でした

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