実演鑑賞
満足度★★★★★
インフル感染者が出て何公演か中止になったけど、追加公演をやった
内容はさすがは椿組と言いたい
外波山文明最後のプロデュース
満洲映画協会の存在は知らなかった
満州での映画製作を通して強く反戦を訴えながら、それが押し付けではない感じがする
「俺たちの映画に乾杯」
全編笑いがあふれる
そして常に映画を意識
夜の照明などというところで、中学生の頃の映画『アメリカの夜』を思い出した
最高に笑えたのは、役者澤田が寒い中ランニング姿でジョウロで降らす雨の中を、ヒロインの部屋に這い登ろうとするシーンを何度もやり直させられるところ
10分の休憩の間の物販も、踊り子役三人が「左にワンステップ、ツーステップ、ハイこちらの皆様」と言いながら踊ったりと実に楽しく観客を飽きさせない
舞台もさりげなく作りこまれており、特に満映の門のところは良くできていた
音楽が良くマッチして巧みな使い方だった
椿組のために書いた曲は5作目という山崎ハコの歌でのエンディングは、さっと紗幕が降りてそこにコーリャンの畑の写真に映画のエンドロール風のキャスト・スタッフが映し出され、最後は「終幕」が出て止まる
宣伝美術はずっと黒田征太郎
「退館時間の都合で面会はありませんが、外波山は10時頃からゴールデン街の『クラクラ』にいますので、感想などお聞かせください」というのも椿組ならでは