★★★★ドリンク片手に気軽に観劇

エビス駅前バーという本物のバーを会場であり舞台にして、バーに集う男女の悲喜こもごもを描いた1時間ちょっとのお芝居です。ある意味ライトな感覚で観ることが出来るようにしていますが、優れたキャストによる芝居の中身は本当にしっかりとしたもので、とても楽しめる作品です。
単純に作品だけではなく、バーでやること自体や、開演時間の設定や、手話通訳付きの回を設定したり、託児サービス付きの回を設定したりなど、劇場で無くてもこれだけのことが出来るのだということを見せてくれる企画にもなっています。
バーであることに気後れせず、お気軽に足を運ぶことをオススメします。

★★★★気持ちよく、ほろ酔い。

一歩中に入ったら、そこはバー(当たり前だけど)。バーで起こる様々な出来事を同じ空間で参加できる臨場感、一体感は、この会場ならでは。気持ちよく、お酒が進んでしまいました。
お芝居も構成もしっかりできているので、あっという間の1時間でした。
是非、このような企画は続けていって欲しいと思います。会社帰りに一杯やりながら素敵なお芝居が観られるなんて、とても贅沢ですもの。

★★★ちょっと気恥ずかしいけど、アリです

バーを舞台にした恋物語を本当のバーで。
それは正直気恥ずかしいとも思ったのです。だって、恋物語だし……ねぇ…。

ですから最初は俳優と観客の距離の近さも含め、どこに身を置いていいのか……という気もしました。が、物語の後半には「どうなるのかなぁ」などとちょっと思ってしまう自分もいたんですね。驚きました。

★★★★友達と21時の回を観て、終演後も楽しいお酒を飲みたい

 本物のバーを舞台に、バーで起こる恋の騒動を描きます。演技はカウンターの周囲で行われ、観客はそれを奥の席から眺めます。奥といっても最前列の席は、手を伸ばせば役者さんに届くほどの、かぶりつき状態です。ご都合主義な展開かと思わせておいて、簡単には成就しない恋の数々。リアルな生活感を前面に出しつつ、ベタな笑いや場面転換も堂々と見せて、場に負けない物語になっていたと思います。
 役者さんの演技にはむらがあるものの、お酒をいただきながらの1時間なので「こういうスタイルでお芝居を楽しむのはアリ!」と明るく受け入れられました。

 会場は恵比寿駅から徒歩2分ですから、21時開演の回などは会社帰りにあせらず伺える時間帯です。公演期間が2週間と長く、「託児サービスあり」「全編手話通訳あり」の回もあります。観劇のハードル、バリアをできる限り取り除こうと、有言実行されているのが素晴らしいですね。

★★★★独特の雰囲気がたまらない。

狭い空間を見事に使い、魅力的な空間に仕上げている。劇場では味わえない臨場感がこの会場の魅力。それを上手く利用して、自分が劇中に居合わせたような感じを味合わせてくれるのだ。実際にバーに来て、隣の客の会話を聞いているような感じ。そんな楽しさがある。

役者が手を伸ばせば触れられる距離にいる。ため息まで聞こえてくる。汗やつばがふりかかる。狭い空間こその楽しさが満載だ。

恵比寿駅前バーはロングランをやったり、平日でも1日複数回公演をやったり、遅い時間の公演をやったり、さまざまな面で新しい公演スタイルを打ち出している。その姿勢も好感が持てる。

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