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サプライズ

サプライズ

朝倉伸二プロデュース

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い~~。
朝倉さんの良さ出まくりでした。

ネタバレBOX

終演後に朝倉さんと話せたのもうれしかった。
アナスタシア

アナスタシア

共立女子大学ミュージカル研究部

共立女子大学 共立講堂(東京都)

2025/02/25 (火) ~ 2025/02/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

リズミカルでテンポ良く、心地良いステージでした。

僕をみつけて

僕をみつけて

かわいいコンビニ店員 飯田さん

OFF OFFシアター(東京都)

2025/02/06 (木) ~ 2025/02/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/02/10 (月) 14:00

7年前に観た(初演?)時は時折古傷をえぐられるような気もしたが、今回は内容がワカっていることもあってかどちらかと言えば傍観者に徹して事の成り行きをニヤニヤしながら見守る。
人物それぞれの設定/描き分けが巧みでいかにもありそうに見えるんだなぁ。
また、チーム猜疑心(10日昼に観劇)とチーム復讐心で立ち位置(座り位置)のみならず内容にも微妙に違う部分があり、出演者それぞれの個性も含めて楽しめた。

七人の墓友

七人の墓友

diamond-Z

荏原文化センター(東京都)

2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いずれやって来る死を意識させる「哀」に墓友なる仲間達の「楽」な空気感を纏わせた、ほろ苦くも面白いストーリー
色んな人が登場して自分達の日常と同じ目線で楽しめるというdiamond-Zさんの劇団カラーにとても合っている作品

吉野家を中心とした様々な人達を見ていると確かにお墓にも多様性があって全然良いと思えてくる
夫に「一緒のお墓に入りたくない」と宣言するくらいなら、もう生きているうちに別れてしまった方が良いのではないかと個人的には思ったりするも、ナルホドお母さんの言葉に頷けてしまうところもある
その一方で老後になって一緒にお墓に入りたいと思える友人ができるというのがなかなか素敵なのでは、と思いながら鑑賞していました

ズベズダ

ズベズダ

パラドックス定数

ザ・ポケット(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

この{ズべズダ」は青年座公演で21年に見ている、素材は二次大戦のナチの技術者争奪戦の米ソ秘話がその後の両国の宇宙開発に現在にまでも影を落としていくハナシだ。思わず耳をそばだてるような秘話に巧み盛るのは上手い野木萌葱が青年座に書いた本で、よく知らない世界と言うこともあって面白かった。今回は全体をさらに詳しく全編三部にして一挙上演と言う。全6時間半と聞いて、長くなったのなら後半だろうと当てをつけて第三部を見た。今回は作者自身の劇団パラドックス定数に小劇場ではよく見る俳優を集めての公演である。
これがかなり当てが外れた。
青年座版の内容は今回では一部、二部になっているらしく、第三部のパラドックス版はアメリカが月面到着に成功した後の取り残されたソ連科学者の内部抗争が軸になっている。従って、第一部で特に面白かった、米ソという異国にいわば拉致されたドイツ科学者たちとソ連の科学者との、科学の発展と成果をかけた米ソ対立、と言うこのストーリーの面白く、おいしいクライマックスは、はじまってすぐ、慌ただしく決着が付いて、第三部の中身はほとんどがその後の後始末になっていて、すっぱり落ちていて意気あがらない。ソ連が負けたのは社会体制にも原因はあるわけで、先の青年座版では当時我々にもおなじみだった米ソのリーダーたちも少しは登場してハナシが面白くなったのにそこもない(ワンシーンだけフルシチョフが出てくる)。次第に追い詰められていくソビエトと、その先端を任された科学者たちの苦悩は、ソビエト型国家予算の取り合いでしか描けないから、小国になった我が国の予算審議のようなチマチマしたよくあるハナシになってしまう。青年座版にあった米ソの情報合戦も科学的成果も勝負が一方的に付いてしまった後では発展させようもない。また、いいネタでもあるドイツ拉致科学者が三部では全く描かれなかった。
出演者たちの背景も役柄もはっきり設定されていなくて、ドラマのシーンとしては物足りない。つまり、アメリカにスパイに出かけるというのと、喰うためにNASAに転職するというのでは分けが違う。
青年座版では宇宙を思わせる抽象舞台で何もかも会話で処理していて、それが上手くいった。テキパキした出し入れもロケット発射も、照明も音響も頑張って効果を上げていた。3時間ほどある長尺だったが飽きずに見られた。三部では、アメリカの月到着のシーンがあるのに、そこへ至るまでの経過もふくめかなり速いスピードで事実報告のような進行になっていて、そこも疑問だ。そこのソ連側への衝撃が上手く描かれていないと、後が持たない。
三部のパラドックス版は(1,2部は見ていないから分からないが)そこもかなり不利だったとおもう。作者はこの話はどうしてもかきたかったと劇場パンフでは熱弁を振るっているので、是非改訂版を頑張って、もう少し大きい劇場でせめて、トラムや、あうるすぽっと(天井の高い小屋)でやって欲しいものだ。また、科学をドラマに中で大きな比重を置くのはこの作者の魅力だが、そこも今回は薄味で残念だった。総体でいうと、この第三部は折角の異色の企画のしめどころなのに、青年座が俳優も演出もでがたくまとめる方向で成功したのに比べると、作者、演出両立で時間もまとめる時間も足りなかったのではないかと思う。

なにもない空間

なにもない空間

劇団チリ

たましんRISURUホール(立川市市民会館)(東京都)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/22 (土)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2025/02/22 (土) 17:00

立川の劇団チリの「即興labo」と題して、メンバーを替えての二回公演。ピーターブルックの言葉をタイトルに。120分。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/02/post-baceea.html

ズベズダ

ズベズダ

パラドックス定数

ザ・ポケット(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/02/27 (木) 14:00

三部作全て観劇しました。ソビエト連邦からみたロケット・宇宙開発。第一部は黎明期から成長期、第二部は絶頂期、第三部は衰退期。国家の思惑に翻弄されながらアメリカNASAに立ち向かうソ連の科学者達の純粋な魂。月の石持ち帰り計画の失敗直後アメリカの月面着陸成功を祈る心に科学者の矜持を感じる。科学者・政治家達の活気がある第二部がもっとも迫力があり面白かった。

すいかの種の黒黒

すいかの種の黒黒

う潮

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

価格3,200円

これは必見です。コスパの良さ。全ての世代にオススメできる。当日、いきなり観劇を決めたので、関係者ではありませんが、仕事となりわいの中で、お互いがスケジュールを調整しひとつの作品を育ててきたことに心からスタンディングオベーションを送ります。
チャップリンの名言を思い出す。「人生に必要なものは、勇気と想像力とほんの少しのお金だ」

ネタバレBOX

出会った2人の女の子は異なる環境で育ち、それぞれの人生を歩む。1人はエリートととして、もう1人はそんなエリートと比べられながら生きるはにかみ屋さん。
成長とともに、自分の人生に少しずつ、違和感に気づかずに大人の階段を登る。
やがてその違和感が進学、就職、結婚、仕事など多忙な日々の中で増幅していく。「優しさ」「思いやり」より日々の生活に追われることを「正義」となる。親の存在が疎ましくなり、恨みの生き方もあるあるなのだ。
結末はぜひ会場で。少なくとも私は当日、いきなり観劇を決めたので、関係者ではありませんが、仕事となりわいの中で、お互いがスケジュールを調整しひとつの作品を育ててきたことに心からスタンディングオベーションを送ります。
にんげんたち ~労働運動社始末記

にんげんたち ~労働運動社始末記

劇団文化座

俳優座劇場(東京都)

2025/02/21 (金) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/02/27 (木) 14:00

座席1階

閉場する俳優座劇場で行う文化座公演としては、とてもフィットした演目だった。無政府主義者の大杉栄と伊藤野枝を描いた演劇はたくさんあるが、これは雑誌「労働運動」をアングラで発行しようとする人たちの群像劇。彼らの人間関係や友情も描かれていて、「仲間たち」に焦点を当てた舞台であったように思う。

パンフレットには登場人物たちの履歴が書かれているのだが、「幼少期より角膜の病気で小学校にもあまり行けず、でっち奉公に」「幼年時代に一家離散」などと、厳しい生い立ちの人が目立つことにいまさらにように気付く。「主義」の違いで対立するなどセクト的なところはあるとしても、労働争議やストライキなどが頻発する世相で、自分の周囲の空気を何とかしたいという熱い思いが舞台から伝わってくる。

劇作や演出がシンプルだったのが奏功していると思う。15分の休憩を挟んで3時間と長いのだが、わかりやすい舞台だったと思う。和田久太郎の母親を演じた佐々木愛は今作でも健在。存在感のある演技で、見ている方も安心できた。
文化座のこうした硬派な舞台も時にはいいかな。若い世代に受けるかどうかということを考えないで、やり続けることも大切だと思った。

ボンゴレロッソ 2025

ボンゴレロッソ 2025

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/25 (火)公演終了

実演鑑賞

千秋楽を観劇。正直、今回は全くはまらなかった。一言で言ってしまうと全てにおいて「軽い」というのが率直な印象。

登場人物が多いので、前半は各自の紹介シーンが長かったのも物語性が薄いと感じた要因かもしれない。随所に入る笑いも以前感じたような爆発力がなかった。

展開で言うとラストのブルーハーツの「チェインギャング」につなげるなら主人公の愛子にもっとスポットを当ててもよかったのではないか。演奏やダンスは素晴らしかったけど物語としての魅力に乏しいと満足度も半減する。

ズベズダ

ズベズダ

パラドックス定数

ザ・ポケット(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

第三部 1964〜2025

今三部作のテーマは唯一つ。SF小説の始祖、ジュール・ヴェルヌの言葉。「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」。想像できるということは実現可能ということ。その糸口を探せ。
コロリョフは人類史上初となる月探査衛星に「メチタ(夢)」と名付けた。最後まで夢見る男。

松本寛子さんがいい味。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

1964年10月14日、ニキータ・フルシチョフはクーデター同然に失脚。レオニード・ブレジネフが書記長の座に就いた。ブレジネフは宇宙開発にそこまで力を注ごうとはしなかった。

1966年1月14日、コロリョフの突然の死。ヴァシーリー・ミシンが後を継ぐ。
1967年4月23日、ソユーズ(連合)1号を打ち上げるも初の死亡事故に。以後、打ち上げ失敗と死亡事故が続きNASAに差をつけられていく。
1969年7月20日、アポロ11号が有人月面着陸に成功。
1970年10月31日、ソ連は月接近飛行計画を中止。
1974年6月23日、ソ連は有人月面着陸計画を中止。

チェルノブイリ事故、ソ連崩壊、ウクライナ侵攻と現在までのソ連、ロシアの歴史が描かれる。ソ連崩壊で祖国での宇宙開発を諦めた前園あかりさんはアメリカに道を求める。岡本篤氏と松本寛子さんは結婚し、イワン・イワノヴィッチ人形と3人で暮らす。時々TVで見かける自分達の青春が詰まった数々の宇宙船。そしてプーチンのウクライナ侵攻に老いた岡本篤氏は反戦デモに参加しようとする。必死で止める松本寛子さん。「私を独りにしないで!」
戦争で使われているロケット(ミサイル)には自分達が必死で開発した技術が使われている。こんなことの為に研究した訳では決してない。宙へ!宙へ!宙へ!ロケットが飛ぶべき方向は果てしなき宇宙なのだ!

自分的には2021年の青年座版の方が好き。円周状の通路をぐるぐるぐるぐる歩き廻りながら激論を飛ばす横堀悦夫氏が最高だった。今回はディレクターズ・カット最長版の趣き。見事なソ連史になっている。当時を知るロシア人に感想を聞いてみたい。
愛と正義

愛と正義

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2025/02/21 (金) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

才人才に溺れたか。KAATは、東京の公立劇場と違って、創造者の勝手を許すところがあって、それはそれで成果もあり、失敗もありだったが、これは難しすぎる。
愛と正義が氾濫して始末に負えないのが現状ではないかという見立ては今面白いテーマではあるが、それを見せるのに、この手はないだろう、と思う。一つ、愛も正義も抽象的なもので、しも人間的だから五人の登場人物に仮託するのには無理がある。しかも、共に人間関係で発露されるものだから、舞台を見る方もすっきり解釈できないシーンが多い。。出来なくてもよいように作っていることは窺えるが、それは観客には課題が大きすぎる。この形で出来るテーマはせいぜい「ディグディグフレーミング」で試みたSNSまでだろう。
舞台は、進行を司る「ハナシ」に成ると、途端に渋滞する。歌舞伎だと、實は、となって前に進むが、これは渋滞のままで終わりになってしまう。結局何が何だか分からない。
部分的には、劇場お得意の移動カートを引き回す舞台装置や、ここは黒田の振付だな、と思うダンスのシーンなどもあるが、まとまりが良くない。2時間30分もある(繰り返しも多い)と、終バスに乗れない客も数多くあったろうと思う。

ボンゴレロッソ 2025

ボンゴレロッソ 2025

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アラサーの「リンダリンダ」風演劇は楽しかった
みんな元気にアラフォーになっても頑張りましょう

幸子というんだほんとはね

幸子というんだほんとはね

はえぎわ

本多劇場(東京都)

2025/02/26 (水) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

はえぎわの25周年公演。資料にも出てきますが、旗揚げ公演初日は観客が4名、途中退出があったのか、終演後には3名になっていたそうです。本多劇場での公演は今回が初とのことですが、それを意外に感じるほど、堅実に人気と実力を蓄えてきた25年間と言えるのかも。

登場人物たちはそれぞれの「不幸」を抱え、直面する現実をやり過ごそうとする。一見無関係だった登場人物たちの相関図が徐々に紐解かれ、断片的な物語が繋がり、大きな広がりを見せる……。

ネタバレBOX

下北沢を舞台に、その街を行き来する人々たちの群像劇。物語が進むにつれ、徐々に全貌が見えてくる構成が巧みで、序盤では断片的だった物語が終盤にはひと繋がりに見えてくる。合唱シーンを入れたり、白いボードに墨絵を描き、それを舞台美術に使用するなど、シンプルで力強いアイディアもはえぎわらしいと言えます。タイトルに込められた意味も含めて、とてもはえぎわらしい、25周年にふさわしい公演だと感じました。ノゾエさんの書く台詞の美しさは、どこかシェイクスピアを彷彿とさせます。
夜明けのジルバ

夜明けのジルバ

トローチ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/02/23 (日) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

良かったです!
犯人は誰なのか?と、どんどん惹き込まれました。
クセ強めの登場人物を、役者さん達は好演していて、とても魅力的でした。
笑いや優しさの中に、人の醜いリアルな部分も描かれモヤモヤした気持ちにもなりました。
面白くて、あっという間の時間でした!

夜明けのジルバ

夜明けのジルバ

トローチ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/02/23 (日) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。犯人があまり、悪そうに見えなかったので少し感情移入が難しくも感じましたが笑えるシーンも多くて楽しませていただきました。フライヤーのイラストも可愛くて好きですね。

ズベズダ

ズベズダ

パラドックス定数

ザ・ポケット(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

第二部 1957〜1964

1958年7月29日、ソ連への技術の遅れを挽回する為にアイゼンハワー大統領はNASA(アメリカ航空宇宙局)を発足させ、猛然と追い上げを図る。
今作こそこの三部作の魅力の要。セルゲイ・コロリョフと姿を見せぬヴェルナー・フォン・ブラウンのソ米対決こそが肝。メチャクチャ面白い。「お前ならどうする?」
必見。

ネタバレBOX

1957年11月3日、スプートニク2号。「次は生物を宇宙空間に送ろう」との考えで選ばれた雌犬ライカ。打ち上げから6時間後には死んでしまったが、その事実は隠蔽された。世話をしていた岡本篤氏の苦しみ。イワン・イワノヴィッチ(イワンの息子)と名付けられた実験用等身大人形を可愛がる。1961年4月12日、ヴォストーク(東)1号でユーリイ・ガガーリン(鍛治本大樹氏)が世界初の有人宇宙飛行に成功。世界中に名前を轟かす。

恐怖政治の独裁者スターリンが死去し、後継者フルシチョフはスターリン時代を否定した。国際連合総会で平和共存を訴え、訪米、訪中。華々しい世界平和への友好ムードは長くは続かない。フルシチョフは海外を訪問する度にロケットを打ち上げ、ソ連のICBM(大陸間弾道ミサイル)の脅威を印象付けた。1959年、キューバ革命によりアメリカの傀儡政権を打倒したキューバが社会主義国を宣言。アメリカのすぐ150km南の島国。1961年、ベルリンの壁の構築。1962年、キューバの要請によりソ連が核ミサイル基地の建設開始。ケネディ大統領は海上封鎖によってソ連の輸送船の航行を阻もうとした。いよいよ核戦争が始まるのか?「キューバ危機」に世界は固唾を呑む。

1963年6月16日ヴォストーク6号でワレンチナ・テレシコワが女性として初めて宇宙飛行をした。
ヨゴレピンク

ヨゴレピンク

スラステslatstick

駅前劇場(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/02/26 (水) 14:00

見えている世界は解釈で変わるかもしれない。
しかし、現実の世界はなにも変わらない。
「少し遅れて貰ったビターなバレンタインチョコなんじゃないんでしょうか。」
(野村訓市風)
渋め苦めに仕上げるのは役者の皆様の円熟した表現力があってこそ。
ヘーゲルの百科全書から漏れてしまったこういう無数の星を探して、
今年も変わらず下北沢に足を運ぶ。
ああ、やっぱり、ビターだわ。
シュークリームを買って帰ろう。

・・・前説、良かったです。安定の関西風味。

朧の森に棲む鬼

朧の森に棲む鬼

松竹

博多座(福岡県)

2025/02/04 (火) ~ 2025/02/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/02/16 (日) 16:30

座席A-1階G列11番

価格15,800円

ライ:松本幸四郎
サダミツ:尾上松也

 初演から17年。劇団☆新感線の代表作の一つと言ってもいい傑作を、まさかオール歌舞伎役者で再見できるとは思わなかった。
 歌舞伎と言われれば、一般観客で敷居が高いと感じる向きも少なくはないだろう。何たって、その演目の殆どが今や「古典」なのである。「旅の衣は鈴懸の〜」なんて言われても、いったい何のこっちゃってのが正直な反応だろう。
 しかし本作においてはその心配はほぼ皆無だ。舞台こそ、平安時代(っぽい、いつの頃かのどこかの島国の物語)ではあるが、台詞は基本現代語で、役者の所作も現代劇。ここぞという場面で見栄を切ることはあるが、芝居がかってはいても決して古臭く感じられることはない。
 いつもの新感線の舞台を観る感覚で観劇すればよいのだ。いつものズッコケオヤジギャグだってちゃんとあるしね。
 正直、新感線の役者たちもみな60代、すっかり年嵩になって、これまでのような飛んだり跳ねたりのアクションを3時間の舞台を通して演じるのはいささか厳しくなりつつある。再演にあたって、配役の新陳代謝、ほぼ全員の取っ替えは必要必然ではあっただろう。
 しかし、まさかその「全員」を歌舞伎役者で、という発想は、こちらには全く浮かばなかった。何となれば、新感線のリアル志向のアクションと、歌舞伎の様式としての立ち回りとでは、まるで目指すところが違っているからである。
 いやまあ、歌舞伎にだって、鏡獅子のような激しいアクションがありはする。ありはするけれども、まさか、野田秀樹の系列に連なる「全編走りまくり」のいのうえ歌舞伎に、歌舞伎役者たちがついていけるのか、って考えたら、やっぱり期待はできない、少なくとも不安は感じても仕方ないでしょうよ。
 誰とは言わんが、某歌舞伎役者が某時代劇で披露した殺陣がまあ、情けなくなるくらい形だけで迫力のない竹光芝居だったから(今回の舞台には出てない人です)。
 
 けれども松本幸四郎丈は違った。尾上松也丈も違った。
 不安を払拭するどころではない。舞台を縦横無尽に立ち回り、八面六臂の大活躍を魅せる、まさに鬼神のごとき憤怒の表情。幸四郎丈を未だに染五郎のイメージで見ている方は、もう考えを改めたほうがいい。名跡を得て、それに負けることなく、これが歌舞伎だ、これこそが舞台だと一挙手一投足をもって謳い上げている。
 歌舞伎はもともと大衆演劇である。一般大衆の教養が今よりも高かった昭和40年代頃までは、歌舞伎のテレビ中継がお茶の間の話題になることもごく普通のことだった。それがいったいいつの間に、イチゲンさんお断りみたいな気取った芸能になってしまったのか。
 いのうえ歌舞伎は、歌舞伎を再び大衆のものに回帰させようとしている。そう確信することができた舞台だった。そして幸四郎丈は歌舞伎のみならず、演劇界・映画界全体のスターとなって私たちの前に立ち現れた。今後も「歌舞伎NEXT」作品は新作をもって大向こうを沸かせてくれることになるだろうが、その中心に幸四郎丈がいることは間違いないと思う。

ネタバレBOX







 『朧の森に棲む鬼』を一言で評価するなら、西欧のピカレスク・ロマンに、歌舞伎の色悪の系譜を融合させた、和洋折衷悪漢演劇と呼称するのが妥当だろう。主人公のライは、マクベスやリチャード3世をベースにしているが、その美丈夫としての佇まいは『四谷怪談』民谷伊右衛門にも通じている。
 正直なことを言えば、初演時の幸四郎丈は、まだまだ生意気盛りな若造だった。膨大な台詞をともかく懸命に口走ることが精一杯だった青二才だった。主役のライを演じるには、いささか早すぎたと言わざるを得なかったのだ。
 一介の武将から成り上がり、一国の王となる。その点を鑑みれば、モデルとなったキャラクターたち以上に権謀術数に長けた一筋縄ではいかない海千山千ぶりを見せねばならない。残念ながら幸四郎丈は、初演時はそこまでの深みを感じさせるには至らなかった。
 それが今回はどうだろう、群がる敵を薙ぎ倒す殺陣の凄惨さにも目を見張ったが、親友のキンタまで将棋の駒に使うような非道ぶり、悪を極めた男の持つ悪魔のオーラ、確かに幸四郎丈はそれを纏っていたのだ。
 ひときわ刮目させられたのはその眼光の鋭さである。自らが鬼と化すクライマックス、呵々大笑するその眼差しには確かに世界を、宇宙を睥睨する魔性の炎が宿っていた。中島かずきは熱心な永井豪・石川賢フリークだが、ライの造形には飛鳥了や来留間慎一らダークヒーローたちのイメージも強く加味されているように思える。鬼と化し、天を舞うライの姿に悪魔神サタンを、聖母マリアを喰らう魔獣の姿を重ねて見るのは、果たして穿ちすぎた解釈だろうか?
 もうね、なんというかね、物語が人間の現世をすっ飛ばして、鬼の世界にまで行っちゃうとね、すごいものを見た。それくらいしか言葉が出なくなっちゃうんだよ。

 今回の幸四郎丈の熱演、何かの主演男優賞にノミネートされてもおかしくないと思う。各演劇賞の審査員連中はこの舞台をちゃんと見てるかなあ。歌舞伎の亜流だって、決めつけて、見てないんじゃないかって気がする。
 古典化し、硬直化した従来の歌舞伎から一歩も二歩も未来に向かって進撃しようって舞台なんだよ、これを評価できなかったら何を評価するんだよって思うんだけれど。
 一つだけ注文を付けるなら、ライの相棒・キンタの扱いが「軽い」こと。モデルは坂田金時だよね? 芝居としてはコメディリリーフであり、物語を大転換させるトリックスターだ。ライの裏をかく明晰な智謀、これをもっと前面に押し出した演出がほしかった。
 更に言えばシキブにはマクベス夫人並みの悪女らしさが欲しかったような……おっと、注文つけ出したらキリがなくなるね。瑕瑾が多いと勘違いされてもいけないので、細かいキズは殆ど気にならなくなる怒涛の展開が観客を待ち受けてると言ってシメておこう。DVDが出たら買いだよ。
ズベズダ

ズベズダ

パラドックス定数

ザ・ポケット(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

第一部 1947〜1957

第二次世界大戦の終結が見え始めた頃、連合国のアメリカとソビエト連邦はその後の世界情勢を見据える。この二つの大国の覇権争いになると。敗戦間近のナチス・ドイツは科学技術力が圧倒的に優れていた。この技術を自国のものとすべき、決して奴等に渡してはならない。
1944年に世界初の弾道ミサイルを開発した天才、ヴェルナー・フォン・ブラウンはアメリカにスタッフ数百人と亡命する。
一方、ソ連は研究者を家族込みで2万人拉致。ゼーリガー湖のゴロドムリャ島に監禁、その技術を徹底的に吐き出させた。

主演のセルゲイ・コロリョフ役植村宏司氏が第一声から声が枯れていた。三部縦断上演、大丈夫なのか?と不安が走る。だが何とか持ち直し最後には気にならなくなる。物凄い台詞の量、化け物に見えた。短髪の亜麻色の髪、遠目だと魔裟斗っぽい。少年時代からの空への夢、グライダー、航空機、更に宙へと。宇宙にまで人間は飛んで行ける。あらゆる困難を乗り越え、コロリョフは敵国に向けたロケット(ミサイル)の目的地を月面へと変えていった。国威発揚の名のもとに。

第一部のもう一人の主人公、アルベルト・レーザ(大柿友哉〈ゆうや〉氏)。後にソ連に帰化したナチス・ドイツの工学者。戦争協力なんかの為ではなく、セルゲイ・コロリョフの夢に賭けた。月に人は立つのだ。それは決して不可能なことではない。人間の叡智は更に進化していく。必ず成し遂げる。限りなく頭脳をフル回転させてそこにまで辿り着く。人間は生きながら進化できる稀有な生物だ。必ず行くのだ。

コロリョフと複雑な関係にあるエンジン設計士ヴァレンティン・グルシュコ(神農〈かみの〉直隆氏)、ロケットエンジン開発の要。1933年ジェット研究所で出会ったコロリョフとグルシュコは互いの才能を認め合った。だがスターリンの大粛清が始まり、密告が奨励される世の中に。1938年、グルシュコは反体制派の嫌疑で投獄、禁錮8年の刑。苦境に立たされた彼は司法取引に騙され、無実の同僚コロリョフを反体制派として告発してしまう。冤罪のコロリョフはシベリアの強制収容所コリマ金鉱山に送られ10年の刑。栄養失調からの壊血病で全ての歯が抜け落ち心臓病を患う。この地に送られて死んだ者は100万人を超えた。コロリョフの罪が免除されたのは1944年。後に自分を陥れた者がグルシュコであることを知る。当時の政治情勢として仕方ない事とはいえ、ずっと心の底に残るわだかまり。互いの能力を認めつつ、複雑な感情の人間関係は一生続いた。

岡本篤氏、前園あかりさん、松本寛子さん、3人組のキャラ立てが巧い。少ない人数で大河ドラマを綴るにはキャラとエピソードの凝縮と選別が要。

MVPはフルシチョフ第一書記役の今里真氏と国防工業大臣ドミトリー・ウスチノフ役の谷仲恵輔氏。JACROWを観ているような手慣れた手腕の政治劇。この二人のハイテンションで客席がパッと明るくなる。成田三樹夫や小池朝雄、遠藤辰雄の風格。出て来るだけで盛り上がる。

驚くのはこんなガチガチの理系話に詰め掛けた女性客の多さ。野木萌葱さんの信望か?
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

劇中には登場しない二人の天才。

ヴェルナー・フォン・ブラウン。ナチス・ドイツのV2ロケットを開発し英国中を恐怖に陥れた。最大射程距離は320km、マッハ4で飛ぶ1tの爆薬を積んだミサイル。アメリカに亡命後は宇宙開発の責任者となり、「米宇宙開発の父」と呼ばれる。アポロ計画を立ち上げ、有人月面着陸を成功させた。

コンスタンチン・ツィオルコフスキー。19世紀のロシア帝国で「ツィオルコフスキーの公式」を発表し、ロケットで宇宙に行くことが可能であることを証明した。「宇宙旅行の父」と呼ばれセルゲイ・コロリョフに多大な影響を及ぼす。世界初の人工衛星「スプートニク(付随するもの)1号」はツィオルコフスキー生誕100年に合わせて打ち上げられた。

多分、アルベルト・レーザは複数の人間を組み合わせた架空のキャラクターだろう。ルカーシャ、サーシャ、レーリャも多分そうではないか。

マニアックな米ソ宇宙開発競争を叙事的に綴る。ディレクターズ・カット最長版の趣き。
話自体は暗く淡々としていて余り盛り上がらない。来たる“物語”への「序章」として静けさを積み上げていく。

1957年10月4日、ソ連は世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功。0.3秒ごとに発信される信号音は世界中で受信され「スプートニク・ショック」と呼ばれた。世界で最も優れた国家はソビエト連邦であることの宣言。休憩中もずっと鳴り続けるシグナルの余韻。

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