1
汚れつちまつた悲しみに…―Nへの手紙―
桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>
今年も鐘下辰男の桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>を1位とした。
これで3年目だが、やはり群を抜いた戯曲演出のクオリティ、演者たちの熱量緊迫感が、これぞ演劇、と感じさせてくれる。素晴らしい。
2
エゲツナイト♡
GORE GORE GIRLS
西山雅之の才能には、私は深く驚嘆し、ゆえに大ファンである。
今年公開された西山作品はどれも素晴らしいが、この作品が特に私は好き。
3
Rabies2021
メガバックスコレクション
メガバの作品はどれも幻惑的な滝一也ワールドが炸裂。圧倒的な戯曲、演出の力量を感じる。
今までいくつもの作品を拝見してきたが、一度たりともハズレ、がない。
未見の人には、絶対一度観ておくことをお勧めしたい。
4
白魔来る-ハクマキタル-
ラビット番長
井保三兎は、とても気になる作演出家だ。才能がある。そして演出はバランス感覚に優れる。
「ギンノキオク」シリーズも、再演ごとに演出のうまさに唸らされた。
今回はあえてシリーズ外の作品を挙げた。
2016年以降も、新ジャンルに果敢にチャレンジしてほしい、と思うので。
5
グレイな世代 黒とシロ&IN廣島 紐育に原爆を落とす日
獏天
イデヨシフサの脚本、演出が好きで注目している。
2年ぶりのこの公演もハードボイルドでとても良かった。
この劇団、もっと注目されるべき。
6
MID騎士(KNIGHT)ミラージュ
無頼組合
往年の軽演劇を思わせるこの劇団が大好き。このシリーズも、あと2作品で終わる、とのこと。新シリーズにも期待したい。
7
Unbreakable -アンブレイカブル- 第二章
演劇レーベルBo″-tanz
この劇団もご贔屓の一つ。
軽やかでテンポよく、演劇的飛躍と想像力に満ちていて楽しめる。
8
ジョン・ヘンリック・ドン・ペンバートンの最小限な景色
多摩美術大学卒業制作展 めっけ!
多摩美術大学系の劇団は、総じてクオリティが高い。
私はつい公演告知を見落としてしまいがちなのだが、この作品は、本当に観てよかったと感じた。
2016年は、こまめにチェックしたい。
9
第一回 来年以降はやらないでいいフェス
実験劇場企画公演
この4年間、才気あふるる作品を創出し続けてきた才人たちの、卒業公演。
どれも先鋭的で、自信にあふれた素晴らしい作品だった。
この4年間の彼らの作品に触れ合えた幸運に、深く感謝したい。
10
さよならボーイズエンドガールズ
劇団テアトルジュンヌ
立教大学の劇団テアトルジュンヌは公演数も多く、多彩でレベルも高い。
特にこの作品には、光るものを感じた。