1
出鱈目
TRASHMASTERS
深い。表現の自由、公人・私人としての立場、本音と建前が複雑に入り組んでいる複雑系のこの世の中をよく2時間半でまとめたと思います。毎回、精神への刺激になります。
2
SHINE SHOW!
Aga-risk Entertainment
くせのある登場人物が作り出すゴタゴタや対立を、面白く止揚してしまうのが、この劇団の真骨頂だと思います。尽きぬアイデア。ちょっと長丁場だったけど。
一番笑ったのが、窓際社員vs社長のラップ対決。ごま塩頭のおじいちゃんがラップがうまくて驚いたところに、対決させたことで相互理解や和解、リスペクトというアウフヘーベンまで生じてさらにビックリ。
3
ざんねんないきもの事典 ~いきものたちの逆襲~
エイベックス・エンタテインメント
大傑作! 生き物に対する好奇心と愛情にあふれたステージ。トリビア系知識も満載。楽しく勉強にもなるステキな作品だと思います。ビジュアルもカワイイ&かっこいい。
4
おつかれ山さん
ことのはbox
最初のうちはドタバタ系やコミカルなシーンも交えて進行していましたが、最後に、主人公がここまで半端なく追い詰められる作品は今までに見たことはありません。衝撃。ホラーより怖い。
5
ネオンキッズ
OFFICE SHIKA
タイトルはネオンキッズとなっていますが、歌舞伎町のゴジラの建物の前の広場に集まる「トー横キッズ」と呼ばれる若者たちの生態に迫る社会派、時事的ステージ。ドキュメンタリー的要素も強く感じました。次に歌舞伎町のあのへんに行ったら、風景の見え方が少し変わってるかも。音楽もステキでした。
6
観劇者(再)
ADプロジェクト / サンライズプロモーション東京
隣の人の素性等は気にしたことありませんが、実は我々客も、そういうストーリーを抱えながらお芝居を見に来てるのかなあ? 隣の人とおしゃべりして仲良くなったり、徒党を組んだりするタイプの人間じゃないので、いつもおひとり様での観劇ですが、これまで縁もゆかりもないと思ってた他の人との縁とゆかりがこのお芝居だから、ってことを教えてもらった気がします。
7
WORLD~Run for the Sun~
舞台「WORLD」製作委員会
言葉で説明するにはあまりに複雑な人対人、人対組織、組織対組織の関係の中でもがき苦しむ人間たちを描いた傑作です。まだまだラスボスにはかすった程度なので、次回の展開が楽しみでなりません。今回は杉江大志演じる役がずっと刑務所に入ってしまってる人物だったので、いつものアクションが見れなかったのが残念といえば残念。次回に期待。
8
きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
前半は葬式コント、最後は泣けた。
9
光善寺大学学生寮
劇団24区
起承転結のお手本のような作品。転はかなり意外な展開に。テンポよく小さな笑いを投下する傑作でした。遠くまで見に行った甲斐がありました。よくあそこまで非モテ系に見える(現実はどうかわからないが)男性陣を揃えたなあ。
10
LAST RENTAL VIDEO
!ll nut up fam
ちょうどメディア論の本を読んでたところなので、その中身が役に立ちました。優れた文明批評。
いろんな映画ジャンルが擬人化されてるところが面白い。