1
『僕と死神くん』『KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち』
ポップンマッシュルームチキン野郎
両方見ました。「KNOCK」は短編をつなげたような作品ながら、ビートルズの「アビイロード」B面を彷彿させる構成力を見せたステージ。面白い、おかしい、気味わるい、いじわる、ほっこり、泣けるが全部同居。
2
舞台「私のホストちゃん THE PREMIUM」
舞台「私のホストちゃん」製作委員会
前回より会場が狭くなり、殆どの席がゴージャスシートでした。日本全体を巻き込む陰謀をホストが活躍して解決という無理やりな話は面白かったが、前作までのレベルで時事ネタをもっと盛り込んで笑いをとって欲しかった。
3
オルタリティ
TRASHMASTERS
価値観をとことん相対化して我々の脳みその中をぐちゃぐちゃにしてみせる作風は相変わらず、というよりはむしろ、今回はその点で、ここ数年の作品中、最も精鋭化したものでした。怖い。
4
発表せよ!大本営!
Aga-risk Entertainment
後半はハラハラ。見ていて思わず、生まれて初めて大本営発表のほうの味方をしてしまった。今がゲラゲラ笑って見ていられる平和な世の中でよかった(長く続いて欲しいなあ…)。
5
AFTER塩原JUNCTION
塩原俊之自主企画興行
私が大好きな劇団からしばらく消えてしまってた人ですが、どうやら充電期間だったようで、元気な姿を見てホッとしました。「笑の太字」は屁理屈で笑わせながらも、演劇界、クリエーター個人、法律、制度、観客のありかたを思索した優れた作品。これほど批評精神にあふれた作品を私は知りません。
6
クシコス・ポスト
STEPS Musical Company
明るく楽しいミュージカルの王道の中の王道。ステージもいいし、歌も、ストーリーもレベル高い。ブラボー。次回も見に行きます。
7
純愛協想曲
劇団ヨロタミ
年季の入った工務店という全然ロマンチックでない場所で繰り広げられていたものの、確かに「純愛」の物語でした。それもたくさん。たくさん笑ってホロリとする、心に残る作品。父と子の熱い会話のシーンが特にグッときました。
8
国粋主義者のための戦争寓話
ハツビロコウ
縄文人、平家の落人、怪物、現代人、敵、味方、兄、弟、さまざまな立場が複雑に入り組んで相対化されてしまう不思議な世界でした。楽園が息苦しい洞窟に。充満していた藁の匂いも効果大。
9
治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
なぜかずっと見逃してて、今回やっと見ることができました。新しい時代の一年目に上演した意義は大きかったと思います。私の頭の中の日本史はちょっとずつ、この劇団のイメージに侵食されつつあります。明治天皇の威厳には圧倒されました。
10
H&ERO
Peachboys
下ネタ投下しすぎ&いろんな方面に超失礼(特にキムタク)であるにもかかわらず、これはこれで平成という時代の復習、平成への優れたトリビュートになってるんだから見事! 時代の変わり目にふさわしい作品。ブラボー。