じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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楽園王「ワーニャ伯父さんMiNi」

楽園王「ワーニャ伯父さんMiNi」

楽園王

こった創作空間(東京都)

2017/06/23 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/23 (金) 19:30

原典の二幕と三幕、それにラストシーンを中心に構成したそうで、状況・概要がワカった気になる(←要・答え合わせ(笑))。それにしても体温計やら妹ネタやら笑いもけっこうブッ込んでいて愉快愉快。

三人姉妹の憂鬱

三人姉妹の憂鬱

劇団 風蝕異人街

こった創作空間(東京都)

2017/06/23 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/23 (金) 19:30

三人姉妹終演後の3女優と劇場売店の売り子+αによる物語。台詞や場面に原典の引用やもじりがありげながら考えてみたらきちんと観たことがなかったのであれこれ推測の域にとどまったのがクヤシイ(笑)。が、そんな作劇に感心。
ところで時代設定が1950年頃なのにあのリボルバー、口径が大きくないか?見た目はマグナム弾使用のものだったが……(笑)

ようこそ、見えない世界へ

ようこそ、見えない世界へ

リブレセン 劇団離風霊船

ザ・スズナリ(東京都)

2017/06/24 (土) ~ 2017/06/30 (金)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/27 (火) 19:30

座席B列2番

AI開発(?)系SFをとっかかりにお得意の社会問題はもちろん、ロマンに陰謀(?)、ホラー、サスペンスに笑いも盛り込み、「あんなもの」の擬人化(舞台表現ならではのものであり映像では陳腐になりそう)までアリなハイブリッド芝居、多角的に面白い♪
読んだのは十数年前で詳細は飛んでいるが、味わいに渡辺浩弐の「アンドロメディア」(←オールタイム小説極私的TOP10に入れている:映画は別物)を思い出した。あと、終盤の出来事にアレやソレも。(これは伏せるべき)
そんな各種題材の取り合わせにしても「ソレをやりますか!?」な表現にしてもやっぱり離風霊船。(感服)
ご覧になった方の中には漫画原作のアニメ/実写映画や、AIと人の交流(?)を描いた2年くらい前(かな?)の外国映画を想起された方もいらしたと伺って、それも納得。
伊東さんのあのアドリブ(推定)には「どいつもこいつも!」での「本日はS石K代子バージョンでお送りしました」を思い出したりも(笑)

おうちにかえる・オブ・ザ・デッド

おうちにかえる・オブ・ザ・デッド

サムゴーギャットモンテイプ

RAFT(東京都)

2017/06/21 (水) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/22 (木) 14:00

東京で「ある異変」が起こっているニュースが流れる中、とある山あいのペンションでは……な物語にして決定的な場面は伝聞やS.E.にとどめて観客の想像に委ねる「寸止め演劇」。
布で隔てているだけでロピーの音が筒抜けというRAFTの欠点を逆用したのも妙案。そして「暗黙の了解」が成立する題材の選択がナイス。
騒動の現場ではなく、まだ一応は安全であろう所が侵食され始めるあたりの「予感的怖さ」、そして「オブザデッド」にしても「オトナの土ドラ」的なアレにしても「みなまで言わず」でワカってしまう面白さ、さらに時々入る笑いによるアクセントがポイント?
漠然とした表現の台詞にしてもある人物のある部分や動作(?)にしても「あ、そういうコトね」とワカってしまう「あの題材」の知名度たるや!(笑)
タイトルなどから予測される題材は最初はバックグラウンド的に流しておき、それがいつの間やらクローズアップされている……というのもセオリーの1つかもなぁ。

「コーヒーが冷めないうちに」

「コーヒーが冷めないうちに」

カワグチプロヂュース

テアトルBONBON(東京都)

2017/06/13 (火) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/13 (火) 19:30

座席J列8番

価格300円

初演である2010年3月のワークショップ公演こそ観ていないが、その後は上演される度に観ており、しかも去年暮れの今年で内容もよく覚えているだけにツッ込みながらも観ていたのだが、結論としてああいう物語を納得させてしまうのはやっぱり巧い……もとい、ズルい(笑)。
時間移動に関する「ローカルルール」が細かくて縛りが多いのは逆「御都合主義」的で梶尾真治の「クロノス・ジョウンターの伝説」における「あの法則」より強引(?)だが、その縛りによって生み出される物語がそれを補って余りある、ということか?
物語のキーアイテムである「アレ」に照明を絞ってふっと落とすことでその瞬間、残像を見せる幕切れの手法も舞台ならではでステキ。(去年と較べて効果がやや弱かった気がするのは小屋の明かりの特性によるものか?)
あと、舞台サイズの関係から萬劇場版と較べて装置のアングルが少し変わっていたのも○。

ミズウミ

ミズウミ

日本のラジオ

ギャラリーしあん(東京都)

2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/14 (水) 15:00

価格1,500円

予期していたよりずっとクトゥルフ世界との距離が近く、リスペクトや二次創作というよりもむしろ外伝的な位置付けのジャパニーズ・クトゥルフ譚。
後半のある部分で「キターーーッ!!!」だった、というか、そういうつながりなのね、と頬が弛んだし、実際には陽が照ったりもしたが、脳内では厚い雲の下の景色が広がっていた。
十七戦地「花と魚」も世界観が近い気がして……ってか、あの出来事はこの隣町あたりで起きたような錯覚に囚われる。いっそ柳井さんもこのシリーズに参加してくださらないかしら?
なお、ホラーという感覚はさほどなく、基本はファンタジーで後半でホラー風味がちらほらというところか?(←晴れた午後に観たための印象かも)
キャラクター造形はそれぞれ際立っていたが、中でも大学院生と大学助教授が特に印象に残った。

キョーボーですよ!

キョーボーですよ!

劇団チャリT企画

新宿眼科画廊(東京都)

2017/06/09 (金) ~ 2017/06/13 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/10 (土) 15:00

「これぞチャリT企画♪」だし「それな!」だし、楽しめた。さりげない台詞で判明する状況設定も巧み。
ツイッターなどでよく語られている「こういう運用もできる(←されてはたまらん)」な事例を演じて見せ、客側としては笑いながらもコワさを感じるという。
が、それらはツイッター民としては「あー、それそれ」と周知のネタであっても、楢原主宰によれば一般的にはまだまだ浸透していない懸念とのこと。
これ、上演時間的にもコンパクトだし装置もほぼ不要だしあちこちで上演すべきではなかろうか?

ネタバレBOX

途中に出てくる台詞に「改定された憲法」という部分があり、それによって今よりほんのちょっと未来のハナシであることが明かされるのも巧み。
犬にまつわる、ふたつのお話

犬にまつわる、ふたつのお話

Ahwooo

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2017/06/08 (木) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/09 (金) 15:00

「今そこにあるシュール」と言おうか「日常を半歩ほどはみ出したシュール」と言おうか、タイプは違えどその微妙なシュールさが独特で「これが、関西演劇の、やり方かぁ~~~っ!」(偏見含む)な感じ。
前半のプラズマみかんは「あ、ありそー」と思いながらも時々「ん?あれ?何かヘン……なのか???」で、普段よく使っている駅なのにうっかりいつもと違う出口から出たら「ココハドコ\(゜ロ\)(/ロ゜)/」になった時のような感覚?(個人の感想です)
後半のAhwoooは、異なる時空間が同居して継ぎ目なしに繋がってゆく手法でその内容も含めて奇しくも上演中のTHE・ガジラの「ドグラ・マグラ」に通ずるところがあり幻惑される(笑)

vol.19.5 あ・らかると

vol.19.5 あ・らかると

はぶ談戯

ホボホボ(東京都)

2017/04/08 (土) ~ 2017/08/19 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/10 (土) 20:00

価格2,800円

【梅雨のアラカルト】
共通のテーマを持つ三人芝居ながら片や男だけでダーク&ビター、片や男女混成でハートウォーミングと対照的でレコードのA面B面(いや両A面か?)のよう。
1編目「葬式のあと」でどことなく落語の「死神」を連想したのは、PMC野郎・横尾下下さんの飄々とした雰囲気によるものかも。基本的にはダーク、ホラー、ハードボイルドなハナシなのに重苦しくならない絶妙のバランス。

碧き神海のオリオン

碧き神海のオリオン

劇団ゴールデンタイム!

萬劇場(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/01 (木) 14:00

座席H列7番

価格3,000円

端的に表現すれば「温故知新的娯楽冒険活劇」。
娯楽冒険活劇のお約束/美学満載の展開で「あー、それそれ!」「やっぱりそうなるよね」「あ、そっちのパターンか」「キタキタ、待ってましたァ♪」など頬が弛みっ放し。
登場キャラもオールスターと言おうか各種取り揃えてちょっと違うがスーパーヒーロータイムの劇場版か日本映画華やかなりし往年のお正月映画(これもちょっと違う)か、的で衣装がその個性を更に際立たせていたかな、と。
作・演出の佐東さんが意識していたかどうかはワカらないけれど、舞台となる世界の設定や戦水艇のクルーの関係性に、近未来を舞台としたアクション映画や某人気アニメを連想したりも。
一部「物語の流れに沿った死」ではなく「物語を進めるための死」もあった気がするが、「お約束」の一端として片目を瞑る。
あと、往年のTEAM 発砲・B・ZINのように、場転時にアイキャッチがあっても合うのではないか?と思った。

【メモ】
・絶対的ピンチにギリギリで現れる援軍
・対立していた相手が味方となる
・(上記2つの複合型)
・敵の意外な正体
・てっきり死んだと思っていたら……!
・信頼していた相手の裏切り(敵側の場合も含む)
・「ここはオレに任せてお前は先に行け!」
……なんてのが定番パターン?

ネタバレBOX

主要都市が水没した世界という設定にはジョン・カーペンター監督の「エスケープ・フロム・L.A.」を、親子親族が中心の戦水艇クルーにはラピュタのドーラ一家を連想。さて、佐東さんはそれらを意識されていたのか???
ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ

演劇企画集団THE・ガジラ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/06/04 (日) ~ 2017/06/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/04 (日) 18:00

価格3,500円

原作の出だしと結末の「あの構造」も舞台用にアレンジして「あー、そうしたのね」と納得したし小難しい理論/理屈を捏ね回して煙に巻くのはまんまだし雑遊のあの機構や照明も効果的に使うし、とあの手この手で原作の雰囲気をよく表現し「ちゃんとドグラ・マグラ」していて満足満足♪

なので原作を知っているとより楽しめるし、知らなくてもあの薄暗い中を引きずり回された挙げ句に放り出されるような感覚(笑)を味わえるのでは?
あ、結局何が何だかワカらなくて大丈夫、そもそもそういう原作ですから(爆)

レトロな柱時計が終始カチコチ音をたてていたり鏡のサイズに合わせた照明で反射光を使ったりと舞台演劇ならではの小技も効いていたし、「私」の一人称語りで始まりながらも途中で論文/講演内容やら調書やら新聞記事やらさまざまに変化する文体を可視化(?)する工夫も感じ取れたし、演劇表現的にもお見事。

ネタバレBOX

現実の観客を、劇中で「講演している気になっている人物」だけに見えている「幻の聴衆」に見立てるという「観客の芝居への取り込み方」も面白かった。

ただ、「キチガイ地獄外道祭文(←いわゆるアホダラ経)」が出てこなかったのはちょっとだけ残念。
土砂降りぶりっこ

土砂降りぶりっこ

ピヨピヨレボリューション

劇場MOMO(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/20 (木) 19:00

アソコのアレ同様、「再演というよりは2.0」。
会場のタッパを活かした舞台美術も今回の見どころ。
ピヨレボ作品中、本作の楽曲が一番凝っていてなおかつ多彩ではないか?とも改めて思う。
初演時にも思ったけれど、M-1なんて合唱曲のお手本のようだし、STOMPのようなリズムパフォーマンス+ラップもあれば典型的なミュージカルナンバー(観劇のルーツの1つである劇団四季のこどもミュージカルを想起)もある……旗揚げ作品だけに準備期間もたっぷりだったのかしら?
初演のメンバーや配役などを(一部だけど)思い出しながら観るのもまた楽しからずや。
ストーリーをそのままファンタジーとして受け取るもよし、あれやらそれやらを何かの隠喩として深読み/誤読するもよしで子供から大人まで世代を問わず楽しめるというところも劇団四季/ニッセイ/NHKこどもミュージカルに通ずる気がする。

ピヨピヨレボリューションって公演そのものだけでなく、スタッフの対応も良いし、それを汲んでか客側も待ちの列が長くなってくると自主的に「この辺から折り返しません?」と声をかけあって対応したりするんだよね。こういうのが広まるとイイなぁ。

夜を忘れなさい

夜を忘れなさい

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/04 (日) 13:00

劇中に故事由来の言葉が出てくることもあってか「現代の民話」あるいは「21世紀の新・故事」な感覚が南さんっぽい(私見)。
「あの言葉」のダブルミーニングも巧みだし、キャスティングの妙もあり、そんな効果もあって後半で「ゆるやかな怪異譚・恐怖譚」に転じてゆくのが何ともスリリング。
なお、「夢魔」「夢邪鬼(←無邪気ではない)」なんて言葉も浮かんだ。

回れ!回らないお寿司

回れ!回らないお寿司

santacreep

新宿眼科画廊(東京都)

2017/05/19 (金) ~ 2017/05/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/21 (日) 15:00

価格2,300円

ゆるふわ四姉妹(+α)の会話劇、ネジが何本か外れているようなやり取りやナンセンス気味な設定が愉しく(以前ちょくちょく観ていた頃のナイロン100℃に通ずる感覚)、それでいて一応スジは通っている上にうっすら姉妹愛さえ漂うあたりがいかにも池亀作品。
「回らないお寿司」はアレの隠喩か、なんて憶測は野暮というものか?

から・さわぎ

から・さわぎ

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2017/05/24 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/27 (土) 14:00

座席I列7番

価格3,500円

製菓会社の新製品のプレゼンテーションと社長解任動議が出た役員会議進行中を描いた喜劇にして戯曲・演技ともベテランの技量をまざまざと見せつけられた。
途中にあるとっさに嘘をついてその場をしのごうとする場面などレイ・クーニー的なファルスになって不思議はないのに沙翁などの古典的な喜劇風に感じてしまう(さらに言えば一部の人物に「夏の夜の夢」のパックを連想してしまう)のはタイトルでの先入観ゆえか?(←反語)
また、タイトルにしても、劇中のチョコレートに冠した「Pure」のブランドにしてもちゃんと意味を為してそれで締め括るのもお見事。

アトレウス

アトレウス

演劇集団 砂地

吉祥寺シアター(東京都)

2017/02/09 (木) ~ 2017/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/09 (木) 19:00

座席F列16番

複数の悲劇を組み合わせて構成されており、そのさまはアトレウス単体と言うよりは大河ギリシャ悲劇「アトレウス家の一族」総集編…みたいな。(笑)
照明に浮かび上がる人物や装置など、画的に美しく、絵になる場面が沢山。
いろんな組み合わせ方で使われる4つのテーブル状の装置は「ハムレット」での水槽(だったっけ?)を想起。

ああ、演劇

ああ、演劇

くによし組

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2017/05/17 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/17 (水) 19:30

価格2,200円

バックステージものにハズレなし……どころかやはりアタリ。
これまた「そのテがあったか!」なアイデアあり、メタ構造ではお馴染みのクラインの壷的な層構造アリで大いに楽しむ。
観た回はウワサの「ディスり回」だったのだけれど、むしろ生コメンタリーのようで、「こんな先輩がいました」等の秘話あり、その場でのダメ出しに演者が動揺したりなどで面白かったし、「客席の話し声や雑音も含めて芝居」なんて話題も最近あったので余計愉快♪

バックステージもので劇中現実パートと劇中劇パートがあるのは定番だが、劇中現実パートに作者自身や作者を演ずる役者が出てくるとメタ度が増す。ましてや「ドグラ・マグラ」みたいにその芝居の執筆/稽古場面なんかあると「どこまで実話?」な疑問が膨らんでくるワケで(笑)……なんてことも改めて思った。

疚しい理由

疚しい理由

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/16 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/12 (金) 20:00

価格2,000円

生命保険の営業マンが顧客の女性と共にその女性の後輩の家を訪れ加入を勧めるという一般的な状況がいつの間にかキナ臭くなり、やがては女性ってコワい、となり最終的に真相は明かされずに観客の想像に委ねられるという、さんざん痒がらせておいて手を縛って放置するような展開が憎らしくも巧み。
ドラマだったらNHKの土曜22時の単発枠か? 考えようによってはテレビ東京か?(笑)

祖国は我らのために

祖国は我らのために

マコンドープロデュース

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/05/18 (木) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/18 (木) 19:00

価格3,200円

「芝居で見るロシア革命」であり、今(よりちょっと先)や100年前の日本に考えが及んだり、工夫した演出(両刃の剣でもある)があったりで、やはり130分の尺を感じなかった。
だいぶ簡略化したとのことだが「楽しく(?)学べるロシア革命」であると共に100年前のロシアを描いて当時の日本を思い起こさせ、更に今の日本に警鐘を鳴らすのはいかにも古川脚本であり、今、この作品を上演する意義だろう。

ネタバレBOX

女性労働者たちが蜂起して革命の原動力になるあたり、その頃の日本の女性はどうであったか?などとも考えた。それより半世紀くらい後の「ひよっこ」の女性工員たちと較べてはいけないのだろうけれども。(笑)

往年の惑星ピスタチオが時々使った手法に通ずるマルチアングル的な見せ方は動的な感じが面白い 一方、演者が動くのが落ち着きがないように感じられて集中の妨げにもなり一長一短……いや一長二短な印象(映画「幕が上がる」の序盤のカメラワークにも同じことを感じたっけ)。
殺人狂時代

殺人狂時代

立体映画館

小劇場 楽園(東京都)

2017/05/23 (火) ~ 2017/05/27 (土)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/05/23 (火) 19:30

価格2,800円

ああしたりこうしたりもできる装置(なのか?:時として小道具にもなったしな(笑))や生演奏のバンドが楽器でS.E.も兼ねたりと表現方法が楽しくそれが芝居のコミカルさと相俟って相乗効果。
そんなレイ・クーニーの「ラン・フォー・ユア・ワイフ」と通ずるような重婚のドタバタで笑えた一方、殺人場面はないに等しく、それゆえタイトルや終盤のあの有名な言葉が弱まった憾みも。
チャップリンの映画ではどうだったんだろう? テレビ放映で視たような気がするが定かでないので視ていたとしても内容など覚えている筈もなく……(爆) で、ふと、映画の元となった事件を芝居にしたのかな?とも。
あと、主宰によるチャップリンにちなんだ(?)マイム/ゼスチャーによる前説、「スマホ/ケータイの電源はお切りください」はもちろんのこと「開演が遅れて申し訳ございません」まできちんと伝わるのが見事。(さらに言えば押した時間をバンドの生演奏で繋いだのも上手い)

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