満足度★★★★
すごい臨場感!(12人の怒れる男)
ルデコの狭さを巧く生かした法廷劇。裁かれているのは陪審員たち自身かもしれない、と思われる瞬間が何度もあって、(差別発言や事件への無関心によって)この演劇の面白さを再認識させてくれました。比較的若い役者さんが多い中で、年配の役者さんの個性が光りましたね。親父族が大声で怒鳴って相手を威嚇し、自分の意見を無理やり通そうとするのは、洋の東西を問わない行為なんだな、と変なことに感心したり。比較的台詞の噛みが目立った公演でしたが、脚本や演出の良さ、見せ方の巧さという、どっしりとした手ごたえを感じた1時間40分でした。
満足度★★★★
映画と同じ
『十二人の怒れる男』
むかしむかし、中学の頃、今は亡き親父に勧められて白黒の映画をレンタルビデオで観た以来の作品。
徐々にストーリーを思い出しながら観劇。
良い作品はいつ観ても良いと実感しました。
まるで、映画の中に入り込んでるみたいな錯覚を感じました。
逆に言うと、あまりにも映画と同じで、色が出ていないように感じました。
セリフだけではなく、動きまで忠実なようで。
役者さんの熱気が伝わってきて、場内蒸し暑いです。
でも、暑い夏の物語なので演出だったのでしょうか?
みなさん熱演でした!
満足度★★★★★
十二人の怒れる男
まさに怒れる男達が怒りまくってました。
たまにビクッ!ってなったり・・・
ガタッ!って椅子がなったり・・・
そんな一時間四十分でした。
とてもルデコちっくで、
濃密に濃厚に濃縮された空気を感じました。
満足度★★★★★
さすがです
『裁きの日』観ました。これはもう見応えありましたね。細かい点で違うんじゃないのと思ったものもありますが,そんなことはどうでもいい。動きのほとんどない会話劇でこれだけ引き込むのは,脚本が良いのはもちろんのこと,個々の役者さんの表情,声の出し方,感情の込め方等の演技力が素晴らしかったからと思います。菅野さん,蒻崎さん,見事でした。これぞ演劇,これぞ芝居。観て良かったと思います。
満足度★★★★★
『裁きの日』のほうを観ました
『十二人の怒れる男』と新作を2本立てにした企画にも感心した。
名作と自分たちのオリジナル新作を並べて上演、というのは勇気もいることだが、さすが古川・日澤コンビ、現代法廷劇の秀作に仕上げている。
裁判員制度や死刑制度について、巷間、議論されている問題点について、演劇仕立てで見せていく。
劇における人物のキャラクター構成もよく、俳優たちがいかにも身近にいそうな役の人物になりきっているのが素晴らしい。
裁判員制度の疑似体験ができる感じで、惹きこまれていった。
無駄なく1時間40分にまとめあげたのも高く評価したい。
日頃演劇になじみのない人にも非常に見やすい作品となっていて、お薦めしたい。
満足度★★★★★
有名な映画
とかまったくの情報なしで観劇。なので最初アメリカが設定ということもわからずちょっととまどいました。
同じ部屋にいるって感じがして、とてもリアルだった。
満足度★★★★
十二人の怒れる男
昔観た映画は記憶がおぼろげだったので物語の面白さに惹き込まれた。
役者は十二人全員がパーフェクトとはなかなかいきませんな。
座る位置によっては死角があり、顔の見えない役者もいるが気にならなかった。
根津茂尚を見たかったので、当制の方に聞いて座席を選んだ(入り口側でした)。
満足度★★★★★
『裁きの日』重厚にして濃密
素晴らしい舞台だった。密室での会話劇。こういった会話劇にはキャストらの秀逸な演技力も要求される。それに応え熱演。そして本も素敵だ。裁判員制度に関しては様々な論議があったが、制度が決まる前は容認的な声が多かったものの、決まってからは何故か否認の意見が多かったのも事実だ。
今回の舞台は社会全体の秩序に視点を置く裁判長、裁判官らと、加害者個人に視点を置く裁判員らの争点の違いが山場で見応えがあった。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
「裁きの日」観劇
重厚に出来てる分、逸脱が無く安心してみていられた。
だが舞台としては動き少なくて、話もベースが判ってる分。
眠気との勝負になってしまったー・・・。
役者さんは上手なんですが、
動きが欲しかったかな、もちょっと。
満足度★★★
魅せる役者陣!!
「裁きの日」を観劇。
劇団初見であったが、役者陣がいいね♪
芝居が丁寧だし、役柄になりきっている。
細かい表情も良かった!!
「会話劇」で惹きつけるのは、上手い証拠!!
この劇団の次回作も観劇したいと思った!
あとはネタバレで。
満足度★★★
上品に仕上げた作品「裁きの日」
日本の裁判員制度への問題提起を上品に仕上げた作品。厳しい見方をすれば、ちょっと行儀が良すぎる気がしないでもない。現実的な作品だけどもう少し味付けがほしい。別に退屈はしなかったのだが。点数は厳しめにつけた。
満足度★★★★★
『裁きの日』 見応えあり!!
裁判官と裁判員による評議が行われました。属性、性格の異なる裁判員の議論は見応えがありました。
特別ではない事件を採り上げたことにより現実感が増し良かったと思います。とは言っても、求刑は死刑、それぞれの判断には重いものがありました。
満足度★★★★★
【十二人の~】法廷劇の金字塔
…という予備知識なしに鑑賞。
こんな面白い話があるとは!と驚き、凄まじい破壊力に圧倒された。もちろん、しっかりした演技があってこその舞台なのだろう。
人種差別問題なども含まれた社会性とサスペンス的要素、人間の独善的な弱さが内包した素晴らしい脚本に負けない、力の籠った演技で十分に満たされた。
名作ほど劇団としては手を出しにくいと思うし、自作の法廷劇(裁きの日)との2本立てという企画である点、勇気ある公演だと思う。
満足度★★★★★
凄い空間
全てがうまくかみあった時
劇場空間に芝居の神様が宿るような瞬間があります
今回、まさにそんな時に居合わせたような劇空間に酔いました
見逃したら損
見られたことに感謝しかありません
満足度★★★★★
わからなきゃいけない(裁きの日)
息づかいを感じれるほど役者さんと近くて、緊迫と臨場感を与えてくれる狭さならではの魅力。物理的な狭さもあるし、演出の見せ方もあるし。この空間が魅力的、そんな中で繰り広げられる濃密な法廷劇でした。そこには人が人を裁く事への葛藤があり、社会情勢で起こっている現実の重みがあって、賛否とか善悪ではなく、社会と自分の在り方でもがく人間性がじわじわ出るなって思いました。説明台詞的に感じる部分もありましたが、事実をきちんと調べて書いてるんだろうなって好感が持てますし、今一度『裁判員裁判制度』を見つめ直して受け止める必要があるなと感じる意欲作でした。スッと胸に落ちるセリフもたくさんあって、たくさんの人に見てもらいたいなと思いました。
満足度★★★
とてもストレート (「裁きの日」)
「裁きの日」のほうを観ました。
伝えたいこと、主張をストレートに表現しています。
あまりにも真っ直ぐなゆえに、話に起伏や展開が無く、
それだけにこの濃密な1時間40分を一幕で演じ切った役者さん方の力が凄いです。(いつものことながら。特に蒻崎さんは本当に良い声をしてますよね。)
裁判員制度は一般市民にも”人を裁く”ことの意味を否応無しに問うてくるもの、ということを明確に示したという点で、この作品の価値を高いものとしています。
満足度★★★★
十三人目の陪審員。
『十二人の怒れる男』を拝見。脚本が良いのはもちろんですが、12人の陪審員を演じた力のある役者さん達の、それぞれの持ち場への誠実さが強く感じられた「善い」お芝居でした。
白熱して大きく動いていく議論の場に隣し、いつの間にか私自身が十三人目の陪審員。心の中で一緒に議論し、焦り、叫んでました。
一つ難を感じたのは、舞台がアメリカ設定でしたので、それを示すセリフで急に現実に引き戻されてしまった箇所があったこと。役者さんたちがアメリカ人を演じているようには見えなかったので、その点、脚本と演出の歩み寄りがあるとよかったかなと感じました。
満足度★★★
白熱の『十二人』
名作をオーソドックスな演出と役者達の熱演で、様々な考え方を持った陪審員たちが紆余曲折がありながらも白熱した議論を経て次第に有罪派から無罪派に変わっていく陪審員たちの心情が伝わって来ると同時に、陪審員制度の怖さを見せつけられ、考えさせられる作品でした。
真ん中に置かれた大テーブルを挟んで客席が対面配置になっていて、一緒に議論に加わっているような効果があり引き込まれました。1人が核心を突く発言をして全員が沈黙するときの静けさと、熱い言い争いの激しさの対比が良かったです。
大塚秀記さん演じる陪審員十番が差別意識を露にして感情的に巻くし立て、他の陪審員が引いていくシーンがビジュアル的にも美しく、とても印象に残りました。
各登場人物の見た目・性格付けと台詞・行動がぴったり合っていて分かり易かったのですが、意地悪な言い方をすると型にはまり過ぎなように感じました。真面目そうに見えるけど実は適当など、少し意外性のあるタイプのキャラクターがいた方が奥行きが出て面白くなるかもしれないと思いました。
作品の内容と直接は関係しませんが、最前列の座布団席は視点が低くて常に見上げて形になり、テーブルの向こう側の役者がほとんど見えないので、低いベンチを設けるか、全部椅子にして前後の列を半分ずらした配置にした方が良いと思いました。