満足度★★★★
すごい臨場感!(12人の怒れる男)
ルデコの狭さを巧く生かした法廷劇。裁かれているのは陪審員たち自身かもしれない、と思われる瞬間が何度もあって、(差別発言や事件への無関心によって)この演劇の面白さを再認識させてくれました。比較的若い役者さんが多い中で、年配の役者さんの個性が光りましたね。親父族が大声で怒鳴って相手を威嚇し、自分の意見を無理やり通そうとするのは、洋の東西を問わない行為なんだな、と変なことに感心したり。比較的台詞の噛みが目立った公演でしたが、脚本や演出の良さ、見せ方の巧さという、どっしりとした手ごたえを感じた1時間40分でした。
2011/06/04 01:21
公式の台本には答えが書いてありませんでした。自分としては「虐待が科学として行われていた」というセリフや時代背景から、ナチスドイツ、若しくは大戦前に合併されたチェコかオーストリアからの移民という風に設定しました。
最初はユダヤ系かとも思ったのですが、それにしては故国にこだわるので非ユダヤかなと思っています。