満足度★★★★
「グーで殴りたくなった」
・・とは、某登場人物のことば。
介護体験を持つ自分としては、無責任な家族を怒鳴りつけたい、「グーで殴りたくなった」気持ちを抑えるのに必死。乱入したくなるほどに参加している気持ちになったのでしょうね。
よく考えれば、殴りたくなるほど、彼らの存在感がすごかったのだと。
介護者としては、もう少し描いてほしかったところもあってのマイナス1点。これは、芝居としての感想ではないかも。
満足度★★★★★
沈黙がどうしてこんなにおもしろいのか。
2回観ました。初回は脚本的・ストーリー的な部分を追ったからそれほどのインパクトを受けませんでした。けど、多田さんの演出だけに後半確認せば、ともう一度。ハンパなくおもしろくなっていたのにびっくりしました。
満足度★★★★
木村さんの家
もう既に沢山の方が書き込みされてますが、アゴラが絨毯敷きの普通の日本の家庭になってました。
客席はコの字型に中央の丸いちゃぶ台を囲む形です。
演出の多田淳之介さんの「今日は1月3日という事で、まだお正月も明けきらない時期にご来場いただき・・・」という前説から既に始まっている感じです。
最近の多田淳之介さんの演出の方向性とは異なる、戯曲の言葉と対話を重視した演出が光っていました。
そして何より、戯曲が素晴らしい!
介護という問題に直面する正月のある過程の一幕だけど、これはこの木村家だけでなく、どの家庭でも直面してゆく重たいテーマです。
でも、それを重くなりすぎず、笑いを交えながら描く辺りに作家の力量を感じます。
満足度★★★★
どこまでも木村家
演出によって、観客ではなく、お客さん、で居ることを促される。
登場人物と、繋がっていなくちゃ失礼だと思わせられちゃうところが、面白い。
自分のことを顧みずに見ていられるお客さんは、少ないんじゃないかしら。
お客さんがそれぞれ、木村家のことをお家に持ち帰るから、木村家はお客さんが増えるだけ、大きくなるのでしょう。
満足度★★★★
現代の重要なテーマをしっかりと演出!
親の介護の問題は現在の最大のテーマ。
そのテーマに正面からしっかりと取組ながら、暗くなりすぎない工夫もされており、観客を最後の最後まで話に引きつけている。見事な演出だ。
追いつめられることと癒されること
靴を脱いでお芝居をみるだけで
舞台のできごとが一層身近なものに感じられて・・・。
このテーマをシリアスだけの物語にせず
コメディのテイストを織り込んだところに
作者と演出家の見識を感じました。
満足度★★★★★
デスロック的でないが、デスロック的でもある。
ま、二騎の会ですから、違っていて当然なのですが、脚本、演出、俳優とどれもが相当にハイレベルな会話劇。
当然もう1回観に行きます!
満足度★★★★★
今日、と言っても1月3日なんだけど、木村さんちにおじゃましました
介護は、先の話ではない、明日、いや今日の話なのだ。
いちいち自分の身に振り返りながら観ていると、いろんなことが脳裏をよぎり、考え込むことしきりであった。
そして、笑ったけど、涙腺を強く刺激された。
多田さんの演出だから、何か仕掛けてくるのではないかと思っていたら、ある一点を除き、かなりストレートだったと思う。
その一点が見事なのだが。
満足度★★★★★
二騎の会『一月三日、木村家の人々』を観た
気になっていた東京デスロックの多田淳之介氏の演出を観たく観劇。
普段、オレが見る舞台とは全く違うものだったがオモシロかった。
テレビドラマだと山田太一が似ていると思うが、
舞台はマスメディアじゃないのでテレビ以上に痛いところを見せていた。
今回の舞台くらい赤裸々な面を出してくれると、
落ち着いた舞台でも十分見れる。
稽古の様子や稽古後の役者の人間関係も見たくなった。
全員青年団の人らしいので、よく知った仲でお互いに自由度がある気がした。
※どんな芝居をしても、周りは受け止め回せる関係みたいな。
小さい舞台に合った作品でもあった。
大舞台では同じ空気を客に伝えられないと思う。
今回でこまばアゴラに入ったのは4回目だが、
毎回ステージと客席の位置関係がちがって
箱の自由度も素敵だ。
満足度★★★★★
すごいなぁ。。考えさせられた。
セットの作りこみが上手いなぁ。。嬉しかったのはあれほど座り辛かったアゴラの幼稚園椅子が高くなって大人向けになったこと。多田氏に聞くと、「自分がセットと一緒に配置した。」との事。
やれば出来るじゃん!したらこのまま、この高さで持続して欲しいですわ。
ゆ~ったりのーんびり疲れも無く楽ちんでした。(^0^)
セットはじゅうたんとテーブルと七輪が二つ。奥に畳の部屋。ごくごく普通の家庭のスペースで観客とセットとの境がなく全体を舞台と化した。コの字に客席を配置した為、観客の表情がとにかく可笑しい!(^0^)口をあんぐり開けて観てた人が居て・・・そっちも面白かった!(^0^)
以下はネタばれBOXにて。。