満足度★★★★★
今日、と言っても1月3日なんだけど、木村さんちにおじゃましました介護は、先の話ではない、明日、いや今日の話なのだ。いちいち自分の身に振り返りながら観ていると、いろんなことが脳裏をよぎり、考え込むことしきりであった。そして、笑ったけど、涙腺を強く刺激された。多田さんの演出だから、何か仕掛けてくるのではないかと思っていたら、ある一点を除き、かなりストレートだったと思う。その一点が見事なのだが。
ネタバレBOX
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2009/05/30 04:03
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2009/05/31 03:08
2009/05/30 12:33
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丁寧なコメントありがとうございます。堅苦しいコメントということもありませんし、いろいろ書いていただいて感謝いたします。
tetorapackさんのお書きになったものを読ませていただくと、介護の怖さ(としか言いようのないもの)がより浮かび上がってきます。
私はまだ「介護」は、「言葉」でしか理解できていないと思いますから、「家族」とか「家族愛」とかをお題目のように唱えている人とは大差ないのでしょう。
でも、怖いからと言って逃げることもできません。
特養は、親が住まいにある自治体に様子を聞いたところ、今なら100人待ちで、年間に2名ずつぐらい空きがでる、という答えがあったそうです。単純計算しても50年待ち。
そんなとんでもない状態に、今後のことをいろいろと考えていた矢先に、大きな陰りとなってしまったようです。家族にしわ寄せが来るのはそういう状況もあるんですね。
まさに元介護士のホストが劇中で言っていた「介護保険ではたいしたことできませんけどね」ということなのでしょう。
今回の演劇は、親や自分こと考え直してみようという気にさせ、重い「お土産」があったと思います。それも、tetorapackさんが述べている「一家族の等身大のリアルな描写」だったことが大きく作用しているのでしょう。
これからも、tetorapackさんの「観てきた」は楽しみにいたします。