一月三日、木村家の人々 公演情報 青年団リンク 二騎の会「一月三日、木村家の人々」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    すごいなぁ。。考えさせられた。
    セットの作りこみが上手いなぁ。。嬉しかったのはあれほど座り辛かったアゴラの幼稚園椅子が高くなって大人向けになったこと。多田氏に聞くと、「自分がセットと一緒に配置した。」との事。
    やれば出来るじゃん!したらこのまま、この高さで持続して欲しいですわ。
    ゆ~ったりのーんびり疲れも無く楽ちんでした。(^0^)

    セットはじゅうたんとテーブルと七輪が二つ。奥に畳の部屋。ごくごく普通の家庭のスペースで観客とセットとの境がなく全体を舞台と化した。コの字に客席を配置した為、観客の表情がとにかく可笑しい!(^0^)口をあんぐり開けて観てた人が居て・・・そっちも面白かった!(^0^)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX



    離婚して認知症になってしまった父の面倒を看てきた長女(明子)が一人で抱え込み過ぎたあまり、行き詰って自殺を考える。長男は仕事にかまけ寄り付かず、長男の嫁も充てにならない。次女は能天気でもっと充てにならない。兄弟たちは明子が父親を看ている事から安心して、ただ何となく任せきりにしてしまったが、明子が父を道連れに自殺未遂を計ってから、父の今後について家族会議をする。
    この時点で長男は父と離婚した母に期待するが、その期待は見事に裏切られる。結果、長男がとった究極の決断は、妻の実家に自分達が同居すれば、子供の面倒は妻の両親が看てくれるから、自分はもっと父を看にに来られる、というもの。妻はその言葉を聞いて、うしろでちょっとほくそ笑む。
    なんだかなー?妻の実家に入るなら父親も連れて行けよ!と言いたい。
    要するに、父親を看るのは今までどおり明子で、兄弟たちはもっと頻繁に看に来る。という結論。

    介護問題は親が存在する限り誰にでも同じような場面に遭遇する訳で、本当に身近でリアルな問題だ。だから、胸の底に他人事とは思えない感情が湧き出て痛々しかった。同時に灰色の洪水のように哀しみと苦しみが一気に流れ込んで、ぼんやりと両親の事を思った。しかし物語りは陰鬱なだけではなく、次女の春香の楽天っぷりと31歳の母の恋人のホストが登場した辺りからコメディ感が溢れ会場が明るくなる。
    長男、明子、次女の気持ちや性格までも実に見事に表現し、素晴らしい舞台でした。

    実際の多田氏の父の介護の問題もありながらの作品作りだったらしく、実父が実際に母親と離婚して、数年後、鬱になり自殺し急逝した経過は今回の木村家と重なる部分があった。との言葉。

    家族って何だろう?世の中のいろんな物事を感情以外の側面から理解できるようになったとしても、誰かを殺したり自殺に追い込んだりしたら、その傍に居る別の誰かのことも必ず殺す事になるよね。人間は一人じゃないのだから・・。


    12

    2009/05/25 19:36

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  • あきら>
    最近の「無頼組合」はハードボイルドではないのよ。残念ながら・・。。(無頼が見てない事を祈る!^0^)
    でもそのうちアクション系になったらまた観たいと思います。

    「toca」(劇団)は「観たい!」で書き込みました。一夜限りなので、スケジュール調整が難しいでしょう?
    もっと早く知らせてくれればよかったのだけれど・・、甲斐。

    >ええ、そういうシステムだったんですか、知りませんでした。というより考えたことなかったです。

    ワタクシのブースと劇団のブースがリンクしてるでしょう?
    ですから、これを観た足跡がそのまま劇団の足跡に加算されるという仕組みなのかと・・。
    ですから、こうやってコメントする度に木村さんが登場します!(^^;)


    2009/06/05 12:22

    丁寧に返信ありがとうございます。
    おお、「無頼組合」ですね。見たことありません。チェックしておきます。

    「toca」(劇団)のほうも要チェックですね。情報お待ちします。

    >こうやってコメントの書き込みがある度に足跡が増えて注目度がUPします。ですから、知らないうちに2位になっておりますね、木村さん(^0^)

    ええ、そういうシステムだったんですか、知りませんでした。というより考えたことなかったです。

    2009/06/05 02:19

    あきら>
    その舞台は「無頼組合」の公演でハードボイルドの超カッコイイ物語だったんです。
    物凄く衝撃を受けた覚えがあります。
    狭い舞台で四方八方に暴れまくる役者の姿に驚いたことと、それをこんな間近で観せるパッションに息が詰まるほど感激したのです。
    吐く息や汗、唾が飛び交い、狭く暗くちっさな世界だからこそ臨場感が満ち溢れていました。

    それまで大きな舞台で高級な椅子に座って優雅に芝居を眺めてた自分と、この時の自分を比較するとなんだか、違う世界に同じもう一人の自分が確かに存在してるような・・・、そんな不思議な感覚に陥りました。
    それからです。小劇団にハマッタのは。(^0^)


    >そういえば、ライブもホールで観るより断然、ライブハウスで観るほうが多いんですし好きなんです。

    はやり、身近で観ますと、役者にも親近感を覚えますものね。
    大きなホールでは役者に親近感を覚える事はまずありません。

    >シネコンで、淘汰されてしまった都内の名画座たちのことを考えると、そうした文化を、観客として支えている人たちの一人になれたらいいなと思います。

    同感です。
    シネコンといえば・・今度「toca」(劇団)で映画を上映するというDMが届きましたよ。
    後日、詳細をUPしますのでお暇があったら観に行ってあげてください。
    賞を頂いた作品らしいです。

    >すみません、毎回長々と、しかも「木村家」と関係ないことばかりで。

    いあいあ、木村さんも喜んでおられるかと。
    こうやってコメントの書き込みがある度に足跡が増えて注目度がUPします。ですから、知らないうちに2位になっておりますね、木村さん(^0^)
    そのうち、1位になるでしょうね。木村さん!



    2009/06/04 14:34

    みささんが小劇場にはまることになった舞台って何だったのか、興味津々ですね。

    私は観劇自体の経験が浅いので、四季も帝国劇場での舞台も観たことありません。今のところ、小劇場で満足しているからでしょうか。
    そういえば、ライブもホールで観るより断然、ライブハウスで観るほうが多いんですし好きなんです。

    そして、おっしゃるように小劇場は大切な文化ですよね。消える劇場もあれば、また新たに生まれる劇場もあるということは心強いです。
    シネコンで、淘汰されてしまった都内の名画座たちのことを考えると、そうした文化を、観客として支えている人たちの一人になれたらいいなと思います。
    それにつけても、新宿界隈の劇場の多さにはびっくりします(笑)。

    すみません、毎回長々と、しかも「木村家」と関係ないことばかりで。

    2009/06/04 03:04

    あきら>
    はい。そんなものです。確か、2年は経ってないですね。こりっち。
    いあいあ、ワタクシの感想なんてエロ満載だったり、はじけちゃったり、砕けすぎて意味不明だったり、良く解りませんよ。たぶん、おバカな書き込みが知的な方にはウケルのかもしれません。
    お堅い文章を毎回読んでる方は、たまにはアニメを読みたいと思うでしょう?その心理かと。(^0^)

    ワタクシも以前は大きな舞台ばかり観ていました。ある日突然、小劇団を観るきっかけがありまして・・。その舞台がひじょうに良かったのですよ。それからですね、小劇団にハマッタのは。

    それでもたまには劇団四季や帝国劇場で完成された舞台を観たいと思います。で、観ると、やっぱり小劇団の臨場感がたまらなくなって戻ってきます。(苦笑!)
    小劇団は東京の文化ですよ。東京などの都市でしか観る事が出来ない文化なのですから、地元の方にはもっと観て貰いたいものです。
    こんなに楽しい文化なのに!(^0^)

    2009/06/01 00:15

    えっ! こりっちは1年半くらいなんですか!
    それなのに凄いです。もっとも、みささんのお書きになる「観てきた」の内容は、的確で濃いですから、多くの方がご覧になるのは当然ですね。

    私はこりっち7、8カ月ぐらいで、舞台をこんなに連続して観だしたのもほぼ同じぐらいなので、すべにおいて本当の初心者なんです。

    2009/05/31 20:33

    あきら>
    折りたたみでもないパイプ椅子・・?
    やっぱ、座ったことはないですね。毎回幼稚園席でした。
    後ろの壁に寄りかかれるかな?と思って後方に座った時も幼稚園席でした。
    最近、アゴラに行くたびに、受付(アゴラの職員)に「椅子が座り辛い!」と申し出ています。飽きずに何度も!そのうち折れて配置を換えてくれる事を希望して。(^^;)

    そうね、追加の椅子かも。。
    あきらさんのレビューを拝見させて頂きましたが凄く詳細に書かれてますね。的確に。今後、参考にさせていただきますね。

    こちらこそ、宜しくお願いします。いあ、ワタクシもまだまだ新参者ですよ。こりっちは1年半くらいですから。(^0^)

    2009/05/31 10:54


    みささま

    丁寧な返信ありがとうございます。

    そうなんですか。私はアゴラに行くようになってからまだ1年足らずなのですが、意外と、そのパイプ椅子(そういう名前かどうかはわかりませんが、ベンチのように長くなく、低くもなく、折りたたみでもない椅子)に座ったことがあるのです。
    ひよっとしたら、外階段側の出入口に近く、後ろの方の席に座ることが多いから(追加の座席?)かもしれませんし、さらに場内が空いている回が多いからかもしれません。

    いずれにしましても、新参者ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

    2009/05/31 02:50

    あきら>
    初めまして。ようこそ~(^0^)
    パイプ椅子?アゴラでですか?春風舎はパイプ椅子ですが、アゴラでパイプ椅子を見かけた事はないですね。結構、頻繁に通ってますが・・??

    はい。椅子は重要です。2時間幼稚園席じゃあ、腰が痛くなるww。

    この芝居はもう一回観たいと思っています。スケジュールが合えばですが・・。
    素敵な舞台を観ると幸せな気持ちになりますね♪

    コメント有難う(^0^)/

    2009/05/30 09:33


    はじめまして、アキラといいます。
    いつも読ませていただいてます。

    私も、自分と自分の家族(特に親)について、かなり考えさせられた舞台でした。みささんもお書きになっているように、コメディ感は救いでもありました。

    それと、今回の舞台の直接の話ではないのですが、えーっと、その、座席の話。
    今回は、確かに「お尻に優しい」座席でした。

    私はアゴラは十数回しか訪れていないのですが、全部が低い座席だったのは、「14才・・・」のときだけだったような気がします。いつもはパイプ椅子だったと。ただし、お客さんが多いときの最前列がアノ低いベンチみたいなシートだったと思うのです〈他の小劇場でもたまに見かける〉。
    観劇する環境は大切なので、できれば、普通の椅子で見たいものですよね。

    すみません、あまり関係ない話で。

    2009/05/30 04:38

    はい。将来はどなたにでも・・。もしかしたら自分もボケるかも・・。いあ、少しボケてますが・・。(^^;)

    おーじ・・、貴方も本当にたいしたものです。頭が下がりますわ。
    毎回、欠かさずコメントしてくれて、その上、コメントが観て来たように的確です。
    なんて、素晴らしい!そのままそっくりレビューに加筆したいくらいです。

    ホストや次女のキャラで案外カラリとしたコメディタッチでしたよ。
    何でも、介護の問題をコメディ風に。という依頼だったようです。

    しかしながら、やはり題材が題材ですから、あまりにも身近すぎて人事ではないですねん。
    たぶん、他の観客も観劇後、色んな思いが交差する芝居だったかと・・。


    2009/05/26 22:29

    う~ん、介護とか認知症とか言うと、今後は多くの人が避けて通れない問題なんでしょうね・・。

    で、現実問題、放っておくわけにもいかないから、大抵家族の中の誰かが面倒みてくれてると、それをいいことに任せっきりになってしまう・・。
    でも、いくら人が良くても、また責任感が強くても、そこは生身の人間だからキャパもあるわけで、オーバーフローすると発作的な自殺やら深刻な状況に陥ったりする・・。

    まさに現代負の側面を描いたストーリーで、現実には程度の差こそあれ、色んなところで実際にある光景でしょう・・。

    個人的には、こうゆう点にスポットを当てるのでしたら、やっぱりカラリとしたタッチで描いて欲しい感じもします・・。

    そのものズバリですと生々しすぎて、やはり深刻になりすぎるようにも思いますし・・。

    2009/05/26 01:25

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