満足度★★★★
木村さんの家
もう既に沢山の方が書き込みされてますが、アゴラが絨毯敷きの普通の日本の家庭になってました。
客席はコの字型に中央の丸いちゃぶ台を囲む形です。
演出の多田淳之介さんの「今日は1月3日という事で、まだお正月も明けきらない時期にご来場いただき・・・」という前説から既に始まっている感じです。
最近の多田淳之介さんの演出の方向性とは異なる、戯曲の言葉と対話を重視した演出が光っていました。
そして何より、戯曲が素晴らしい!
介護という問題に直面する正月のある過程の一幕だけど、これはこの木村家だけでなく、どの家庭でも直面してゆく重たいテーマです。
でも、それを重くなりすぎず、笑いを交えながら描く辺りに作家の力量を感じます。