一月三日、木村家の人々 公演情報 青年団リンク 二騎の会「一月三日、木村家の人々」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    木村さんの家
    もう既に沢山の方が書き込みされてますが、アゴラが絨毯敷きの普通の日本の家庭になってました。
    客席はコの字型に中央の丸いちゃぶ台を囲む形です。

    演出の多田淳之介さんの「今日は1月3日という事で、まだお正月も明けきらない時期にご来場いただき・・・」という前説から既に始まっている感じです。

    最近の多田淳之介さんの演出の方向性とは異なる、戯曲の言葉と対話を重視した演出が光っていました。

    そして何より、戯曲が素晴らしい!
    介護という問題に直面する正月のある過程の一幕だけど、これはこの木村家だけでなく、どの家庭でも直面してゆく重たいテーマです。

    でも、それを重くなりすぎず、笑いを交えながら描く辺りに作家の力量を感じます。

    ネタバレBOX

    「他人の家庭の常識は非常識で端から見ると滑稽」であるというのをうまく表現していて、シリアスなのに笑ってしまう、不思議な空間が生まれていました。
    この空間を作り出したのが多田さんの演出家としての技量でしょうか。

    戯曲と演出。
    それぞれが高いレベルで共演した、愛らしい人々のお話です。

    0

    2009/06/02 01:15

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大