最新の観てきた!クチコミ一覧

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ズベズダ

ズベズダ

パラドックス定数

ザ・ポケット(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

縦断上演を鑑賞。青年座版の2倍の長尺ということもあり、ストーリー展開のディティールがより詳しく描かれているし、主人公コロリョフの死後の話も、ほぼ現在に至るまでずいぶん入れられている。専門的な事柄や歴史についてよく調べられそこから緻密に創作が組み立てられた驚異的な台本だ。また、青年座版では演出ゆえかカラッとした明るさがあったように記憶しているが、本上演はパラドックス定数らしい基本的にシリアスな雰囲気(いくつか笑いをとる場面があるとしても)で照明を落とした暗めの場面も多用されていた。段差が付けられた簡素な舞台を巧く利用した演出はなかなか優れている。それにしても、難しい専門用語や発音しにくいロシア人の名前が散りばめられた大量のセリフを6時間も駆使し続けた俳優たちは絶賛に値する。

FAMILIA

FAMILIA

劇団カオス

大阪公立大学杉本キャンパス旧教養地区北食堂2階オアシス(大阪府)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今の学生劇団では一推しの劇団
ラブファンタジー
ドラキュラと人間が共存している世界で巻き起こる、恋愛 兄弟愛 親子愛が複雑に絡みあって…
不老不死は本当に?
四回生卒業公演で、劇団員には涙する人も
私は内容に涙しました

無尽灯

無尽灯

刹那のバカンス

布施PEベース(大阪府)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

綺麗どころが出演の為か、客層がちょっと違う感有りました!
内容としては、無人島🏝️で同窓会を開く下見に来た複数名の男女で巻き起こる…
各々の価値観が異なる為に、当然に普通も異なってきて、まるで戦争の様な状況になりながらも…
犯人当て的な要素を最初は醸し出していたものの、ミステリー性はほぼ無い
タイムカプセルが出てきたり、食糧管理がどうだこうだと、言いたいことの軸がイマイチで最後までしっくりこない
無人島に招集かけたのは誰?→戦争を始めたのはだれ?的なメタファーがカナリあって、難しい😅

さいごの一幕

さいごの一幕

演劇やるん会

聖天通劇場(大阪府)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

よく出来ていたと思います🥳(上から目線ですいません🧐)
私はフィクションとして拝見しましたが…、リアルでもあるかな?とも思いました 演劇を諦めきれずに亡くなった友への弔いというか、献花的なものを感じ、涙しました
劇場を出る時に貰ったものには、もうあの三人で演劇をすることは無いとしていましたが、友を忘れないためにも続けて欲しいし、演出もかなり凝ったものだったので、この劇団にも継続して欲しいです🥰

他者の国

他者の国

タカハ劇団

本多劇場(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

さすがタカハ劇団さん
素晴らしい公演でした

ネタバレBOX

舞台はおそらく優生保護法ができる前。
この時代の環境で育ったら自分も優生思想を持っていても不思議じゃない。

他人事かどうかはその事象との関係者が、他人であるかどうかによって決まる。
自分事を他人事化しようとする登場人物の姿は、鑑賞者自身のあり方をも問われる。
Soul of ODYSSEY

Soul of ODYSSEY

小池博史ブリッジプロジェクト

ザ・スズナリ(東京都)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/28 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

凄く面白い。

古代ギリシアの英雄、オデュッセウス(リー・スイキョン氏)は小さな島国イタケーの王。トロイア戦争で活躍したものの帰還せず、亡くなったと思われていた。その妻である王妃ペネロペ(森ようこさん)は絶世の美女で、各国の王子が求婚者として王宮に住み着いて帰らない。3年もの間、肉を喰らい酒を飲み女官を抱いて王宮を荒らしオデュッセウスの財産を食い潰していた。それにうんざりした王子テレマコス(アドラン・サイリン氏)は父親を捜す旅に出る。

空間演出家・小池博史氏は多民族国家のマレーシアに注目して国際共同制作を。異なる文化の融合と調和こそが今後の世界の鍵となる、と。飛び交う英語日本語北京語広東語マレー語(イタリア語やスペイン語のような言葉も聴こえたような)。古代ギリシア劇、京劇、能楽、イタリアの道化師幕間コント、日本舞踊、ロックにラップに歌謡曲・・・。ミクスチャーの塊だがそこに一貫して観客を退屈させない姿勢が見える。多言語でも奥のスクリーン上部に字幕が映し出されるのが親切。可動式の小さい幕に役者がハンディカムで撮影したものをリアルタイムで映し出す演出も。役者と映像を共演させたりもする。(森ようこさんまで撮影に回る場面も!)
ステージ上手に片開き戸になった壁掛け、ざっと60以上の扇風機とサーキュレーターが据え付けられている。それが開くと海上の暴風となりド迫力。
客席最前列下手でサントシュ・ロガンドラン氏が鳴り物を叩き、上手の太田豊氏がサックスやエレキギターを生演奏。
役者陣は白塗りに思い思いの奇妙なメイク。コンテンポラリー・ダンスのような踊り。『マハーバーラタ』を思わせる多種多様な民族衣装。

主演のリー・スイキョン氏は劇画調の顔でカッコイイ。
美貌の王妃、森ようこさんは凄まじかった。岩下志麻系の正統派美女なのに魂がPUNKなのだろう。ファンなら必見。
王子、アドラン・サイリン氏は万有引力っぽい。
陽気なティン・ラマン氏とヒールのセン・スーミン氏は観客を下ネタで盛り上げる。
海神ポセイドーン、今井尋也氏の唸りは本物。
一つ目巨人ポリュペーモス(セン・スーミン氏)のエピソードは愉快。
魔女キルケ、西川壱弥さんはエロい。
女神カリュプソー、津山舞花さんのかかと落とし。

冥界のシーンは幻想的で美しい。鏡とビデオカメラを使い能面の死者達と不思議な踊りでの邂逅。死の無常感に感じ入るオデュッセウス。選曲もセンス良い。

クリストファー・ノーラン監督の次作もマット・デイモン主演の『オデュッセイア』。2800年前にホメーロスが生み出した苦難の旅が今世界に求められている。憎悪の連鎖、欲望の果て、死人の山。現在と何も変わらない人間の業。世界語で綴られる『オデュッセイア』。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

開演前は死体を模した丸まった衣装がそこらここらに転がっている。ラストに同じ光景で終わる無常観。

ずっと同じことを繰り返し続けている人間の虚しさ。冥界のシーンが素晴らしかっただけに、もう少しメッセージ性があると尚良い。(死者達が争いを止めようと必死に追いすがるも誰も見向きもしないとか)。

※前半は『サテリコン』などフェリー二っぽさを感じた。
※森ようこさんの上腕が力を入れると太い。
第10回東京学生演劇祭

第10回東京学生演劇祭

東京学生演劇祭実行委員会

王子小劇場(東京都)

2025/02/20 (木) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Aブロック観ました。

毎年どれかは見てます。

はねるつみき、あらすじとは裏腹に割と深刻な話だった。ただ、舞台上では笑いの要素が強すぎて、台本を読んでみないと分からないかも。

明日まで台本公開中だった。

いそいで読んでみてほしいです。あらすじだけだと世の中の深刻な病を表現したっぽいのが、全く分からないかも。

以降ネタバレで。

ネタバレBOX

感受性の強い人が障碍者で搾取され騙され、健常者のほうが変態で頭おかしいっぽい、と言うメインらしき登場人物ふたりの設定は、実感として非常によくわかる。

例えば知り合いのおばさんがどこかの役所に、障碍者を職員皆でいじめて隠ぺいしている、あなた方は区民の恥だ、と投書したが、調査もしないで破いて捨てて皆で笑っていた(←知り合いの地元の議員の人から聞いた)

市民の人たちは調査もしないで投書を捨てて隠ぺいだろと言って騒いでいたが、役所のほうは、私たちはなにも隠さないと言っていたらしい…。

公務員ですらこんなに欠損して頭おかしいのだから、世の中の荒みようたるや、計り知れない。

健常者のほうが欠損している、と言うのは、リアルにそうだと毎日実感する。嘘ついてナンボというか…役所が捜査されてんのに障碍者が捜査されてるとか言ったりして、わけ分からないのもあったよ…。障碍者なら何しても良いと思ってるみたいだよ。

障碍者が活躍できるようにとか言うとひいきみたく言われるけど、実際障碍者だったら弱いからなんでもやりたい放題とか考えるのは公務員ですらたくさんいるから、この物語を見てると本当に怖くなる。

障碍者にとっては基本役所の公務員ですら全く信用できない、と言うか本当に地元の議員くらいしか頼る人が居ないというのが非情な現実なので、この物語のように結果良い人だっただけで変態に障碍者であることを言うのは、かなり危険、なのだけど、この物語の凄いところは、そのあたりの少し眠気を誘いまくる(実際意識を失いかけた)あとで急になんかぶっ飛んだ幽霊が出現するところにある。

もしここで幽霊が出なかったらなんか…なんとか党とかなんとか党とかかな、とか思いそう。自分は記憶力だけはめちゃくちゃ良いので、北朝鮮に拉致されたらこの物語のチャイナさんならたぶん無傷だろうけど、自分は薬漬けにされて馬鹿にされて帰ってきそう…(苦笑

続く

おーい、救けてくれ!

おーい、救けてくれ!

SPACE U

ギャラリーLE DECO(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチーム、今日のゲストはオーボエ奏者の田中千弘さん。ミニライブのあと、5分休憩を挟んで本編。サローヤンの本作、観るのは初めてだったが、流石に見事な戯曲だと思った。

蕚(うてな)

蕚(うてな)

人となり

キーノートシアター(東京都)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

わたしのそばの、ゆれる木馬

わたしのそばの、ゆれる木馬

演劇引力廣島

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/02/23 (日) 14:00

楽日、すばらしかったです。ほんと満足です。

てっきり女性二人主役の映画「フォーエバーフレンズ」的な舞台を想像してたけど、良い意味で裏切られて、戯曲攻めてて、演出はサーカス的な華やかさを含み、時代の匂いをぷんぷんさせ、その波の中で二人は生ききって、裏のキャラ絶妙で面白かったです。

正直、公演始まる前、世界劇団以外での本坊さんの演出、半信半疑だったけど、この戯曲、本坊さんの演出でよかったなと心から思いますよ。役者さん達はそれぞれあてがきの如く上手くピースにハマりというか、それ以上で、市原さんのラストまでの直向きな姿に感動です。

ツボは、マイメモリー冬ソナとお立ち台の女王ですか。。もう、ヨン様たちの中で一緒に記念写真撮りたかったっすわ。あと、女王の扇子の絶妙な動きの中でのあの芝居は軽く衝撃です。

自身のXからのコピペになっちゃいましたがこんな感じです。



ミュージカル ボディ

ミュージカル ボディ

ミュージカル座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

歌にダンスにカラフルな照明、多彩な衣装の七変化。ウイルスやらシータ波やらの擬人化などをコミカルに演出。令和の解体新書?

ロマンス

ロマンス

北区つかこうへい劇団

滝野川会館 大ホール(もみじ)(東京都)

2011/06/25 (土) ~ 2011/07/01 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

北区つかこうへい劇団の熱海殺人事件・売春捜査官を観劇。

かれこれこのシリーズは5回目だ。熱海は出演者全員(4人)の役者のレベルが一人でも劣ってしまうと失敗作になるが、今作は皆が高いレベルで演じていたので、作品の出来も良かった。そして木村伝衛浜役の女性の弾けまくりが素晴らしかった。それに少し秋山菜津子にで綺麗だし。名前は分からないが、彼女には今後売れてほしい役者の一人だ。しかしこんなに面白い芝居に空席が目立つのは何故だ?このコメントを読んだ君!彼!彼女!俺?まだまだつかこうへの公演は観れるので是非、劇場へ!
ALL THAT 飛龍伝「飛龍伝90‘」

ALL THAT 飛龍伝「飛龍伝90‘」

北区つかこうへい劇団

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2011/06/07 (火) ~ 2011/06/09 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

北区つかこうへい劇団の解散公演・飛龍伝・80年版(初級革命講座)を観劇。

飛龍伝は初演版・初級革命講座から改訂を重ねて、重ねて、様々なバージョンがある。その内に観たのは飛龍伝・90年版、飛龍伝・2000年版だ。ただ内容的には極端には変わってなかったので、今作の初演版も内容的には同じだろう?と高をくくっていたら、まるで違っていた。90年版、2000年版は革命家と機動隊長と革命女史・神林美智子(実在した樺美智子をモデル)の恋愛物であったが、今作は、落ちぶれた革命家を戦いの場に引き戻す機動隊長との二人の話であった。どちらかというと90年版、2000年版の後日談に近い感じであった。そして落ちぶれた革命家を戦いの場に戻した機動隊長との対決が大音響と共に始まるか?と思わせといて、突然の幕で終わってしまった。なんともいえない消化不良だ。これは明らかに戯曲の段階では良かったのかもしれないが、演劇公演としては失敗作に違いない。明らかにつかこうへい自身が気が付いていたに違いない。だからそれ以降の改訂版は革命家、機動隊長、神林美智子の3人の話に変わったいったのだ。そして3人の話に変わっていった公演を20代の僕は銀座の劇場で体感出来たのだ!それが飛龍伝・惨殺の秋(90年版)。出演が富田靖子、筧利夫だった。
芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)

芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)

東京芸術劇場

水天宮ピット・大スタジオ(東京都)

2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

袋芸術劇場主宰で毎年行われる期待の若手の演劇公演。

今回は20代の劇団の25分の短編公演。マームとジプシー、ロロ、範宙遊泳、ジエン社、バナナ学園純情乙女組の5劇団だ。流石に20年安泰というタイトル通り、30代、40代の演劇人を脅かすほどの実力の持ち主ばかりだ。特に今回選ばれた劇団には演劇というの概念が全くないの?というぐらいに誰にも真似を出来ないオリジナリティに溢れていて、唐十郎、つかこうへい、野田秀樹達が越えようとしていた演劇というジャンルのボーダーラインを簡単に越えているという点だ。そして彼らの興味は社会の外に目を向けている点も見逃せない。きっとこれからの演劇界は変わっていくだろう!それを期待する。そして今作もバナナ学園純情組に圧倒されてしまい、あの狂乱ライブに涙してしまった。
鳥瞰図 ―ちょうかんず―

鳥瞰図 ―ちょうかんず―

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/05/10 (火) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

劇作家・早船聡の鳥瞰図を観劇。

かなり綿密に練られている戯曲であり、再演されるのは納得できるほどの完成度の高い戯曲。それを主演の渡辺美佐子がまるで舞台は初めてよ!と言わんばかりの初々しい演技で、共演者、観客、そして戯曲をも飲み込んでしまうほどの演技をさらりと行ってしまう。松たか子、宮沢りえが舞台に立つと男性に変わってしまうなら、渡辺美佐子は子供に変わってしまうほど魅力的な芝居をする。これは必ず見なければいけない芝居の中に入るだろう!
20周年コント公演〜今夜はキックバック〜         20周年パーティーもやるよ!

20周年コント公演〜今夜はキックバック〜         20周年パーティーもやるよ!

笑の内閣

アバンギルド(京都府)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/02/23 (日)

楽しませてくれました。
面白かったです。
あほやなと思うことがありますが、優しさを感じられるのが救い。
歌でホロリときました。
お芝居観られてありがとう🐼

亜門版『太平洋序曲』

亜門版『太平洋序曲』

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2011/06/17 (金) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

神奈川芸術劇場で宮本亜門のブロードウェイ・ミュージカルを観劇。

日本が黒船来航によって開国していき、変わっていく様をアメリカ目線で描いている。エキゾチックな日本の描き方が外国人特有の勘違いの日本?という感じで、観ている観客はやや冷やかだった。でも舞台ならではの表現方法は抜群で、観客を魅了させてくれる。ただこれが宮本亜門かぁ?とがっくりしながら前半を終了。
期待せずに後半を観ていくと、開国した日本は明治時代に入ってから、舞台は突然アクセルを吹かしたかのように、大正、昭和、現代と一気に日本が変わっていった様子を戦争、原爆、宗教・・・を背景に怒涛の如く、ミュージカルの醍醐味で観客に迫ってくる。そして最後に宮本亜門の鋭いメッセージで締めくくる。前半はアメリカ目線、そして後半は宮本亜門目線で描いていくというのが狙いだったとは。これは非常に演劇的であり、非常にミュージカル的でもあった。そして明らかに傑作中の傑作。
チケット代金は高い、劇場は遠い・・・。でも観なければいけない舞台だと思う。
パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/07/29 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

面白い演劇はドラマチックな展開、生舞台でしか見れない表現方法、そして劇場体験とこの三大要素が備わっていれば、ほぼ面白い舞台になりえるのだが、本日観劇した劇団・青組は、その三大要素が全て取り払われていながら、2時間を堪能させてくれる舞台だった。港町での戦後の混乱期から70年代までの2世代の家族の苦悩の物語を静かに、繊細に描いていく。話の展開自体はそれほど目新しくないのだが、作・演出・吉田小夏の多面的に描いていく人間像には新鮮さを感じた。グッドジョブ!という感じ。
愛・王子博

愛・王子博

INUTOKUSHI

王子小劇場(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

王子劇場にて元・劇研(早稲田演劇研究会)所属の劇団・犬と串を観劇。

あの浪速のボクシングの亀頭(亀田)三兄弟の試合中の失態で、マスコミでのバッシングを受けて、矯正施設に送り込まれて更生していく話。だが何故彼らがバッシングを受けたのか?実は彼らはマスコミに操られたのではないか?それを操っている黒幕がいるのではないか?という展開で、亀頭三兄弟と黒幕の戦いを描いている。馬鹿馬鹿しい展開、ギャグ、エロで舞台は進行していくが、その中で日本の管理社会を批判しながら見せていく辺りは抜群だが、それ以上に徹底したぐだらない演出方が少しづつテーマをぼかしていき、見ている観客はただ楽しんでしまう境地に入ってします。そしてぐだらなさの最大のクライマックスは、10人のフルヌード男優と裸同然の女優VS黒幕との対決があまりにも驚愕?唖然?最低?涙?で締めくくる下りは爽快!
不思議の国のマーヤ

不思議の国のマーヤ

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2025/02/15 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

舞台の上がいつも整理されていて、とにかくサマになっているのは川村毅の舞台の特色で、それを素材やテーマに即してさまざまに見せてくれる。今回はテーマが多様化時代の異文化との遭遇である。日頃日本からは遠いインド文明との遭遇を、演劇とダンス{舞踊}を使って解きほぐす。解かれるのは「西欧や日本ともまた違う何でもあり」の「多様性の豊かな異文化・インド」である。テーマとしては面白いが、インドを説くのはちょっとやってみました、と言うのでは歯が立たない。かつて日本人でインド文化に取り組んださまざまの文化人がいて、伝記も残っているが、みな、辛うじて一端をかじりましたという程度に終わっている{ように感じる}。これぞという交流も仏教ぐらいか。日本の対極にあってエネルギーの量が違う。
この舞台も、大きくホリゾントに張った、スクリーンにガンジス川のステールが映し出され、それが主人公{マーヤ・酒井美来}の父が残した写真の作品で、そこからマーヤの異文化探索の旅が始まり、様々なインド舞踊が{主に群舞}が繰り広げられる。写真の選択も並べ方も、群舞への入りも振付
{中村蓉}もきれいにきまっていき、見ている間は気持よく珍しいインド文化をみてしまうが、さて、多様化時代の文化接触や交流がこれで進んでいくのか、何か成果がありそうだ、とは見えなかった。奥が深そうに見える、やっぱりインドは対極だな、と感じた。1時間半。

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