ふりむかないで 公演情報 ゆめいろちょうちょ「ふりむかないで」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    #ゆめいろちょうちょ
    #舞台ふりむかないで
    恋愛 いや不倫狂騒といった告白劇。フライヤーからも分かるが、1人の男性を囲んで7人の女性が寄り添っている? 少しネタバレするが、この男性は既婚者で多くの女性と…実はこの7人以外に一夜を共にした女性が何人もいるが、その人数は覚えていない。以前、言葉狩りで「不倫は文化だ」といった言葉(噂)が一人歩きしたが、今の時代はその風評が命取り。

    さて、妻への嘘があっても不倫している女性には いつも真(誠)実。結婚したら もう恋愛は出来ないのか。人を好きになることは美しいはずなのに、それが罪になってしまうのが現実。ここに登場する男性と女性の関係は不適切だが、一方 妻は…。不倫となる一線とは、そして不倫相手になった女性の言い分と一線を越えるようになった状況とは を男性の語りを中心に展開していく。その告白を強要(余儀なく)される状況が面白可笑しい。

    人と人、特に 男と女の出会いは運命的で、そのタイミングが重要だ。タイミングとは結婚しているか否か、独身ならば許されることも既婚となれば卑猥で不道徳となる。恋愛はまさに天国になるのか地獄への始まりなのか。一人ひとりとの出会いと別れを描きながら、恋愛という甘美な潤いと辛苦な渇きを上手く描いている。

    同時に 女性の側が男性と親密になる、その現実味ある状況(年齢・職業や手練手管など)を巧みに設定しているところが妙。この会場(パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』)をリアルな修羅場/愁嘆場として覗き見るような感覚。公演は8人の確かな演技とバランスの良さ、そして生演奏が効果的・印象的だ。他人の不幸は蜜の味というが、この男性が味わう ラストが実に…。ぜひ劇場で。
    (上演時間1時間15分 休憩なし) 3.24追記

    ネタバレBOX

    舞台美術は、この会場にあるBARカウンターそのものを使用し、セットとしてあるのは壁際に椅子7つ。そして高価そうな1つは、睥睨するような感じで別場所に置かれている。ほぼ素舞台で、中央は大きなスペースを確保している。

    登場人物は、真瀬温と史緒里 夫妻と 夫の浮気相手6人。妻に浮気がバレて、この店で問い詰められるところから始まる。当事者が一堂に会し、夫の温が告白するような一人語りで進む。どのようにして出会ったのか 回想するように説明していく。そして何故浮気をするようになったのか。
    まず BARで働いている女 棚田穂波から誘惑される。以降、職場の独身先輩 利重牧子、会社近くの食堂のバイト 川東菜穂、就活中の大学生 古沢啓代、キャバクラ嬢 市井佐希、そして出会い系サイトで知り合った主婦 片寄純香 と様々な女性と肉体関係を持つ。妻は仕事が忙しくセックスレス状態、今は子供がほしくない。この悶々とした気持ち、その憂さを晴らすことが浮気の遠因。その心底には自分(夫)を見てくれないといった不満/真情が隠されている。 

    この2人(夫婦)は 高校時代の同級生、久しぶりの同窓会で出会い 付き合いだして半年で結婚。そして今 新婚2年目。妻が浮気相手を調べ上げ 夫を追い詰めるが、その激怒ぶりが心底怖い。妻 史緒里を演じるのが主宰の神崎ゆい さん、やはり演技は上手い。実は史緒里は職場の上司を慕っている。仕事の遣り甲斐は、上司に認めてほしい そんな気持ちを秘めている。浮気とは、肉体関係という一線を越えたら、それとも心が夫以外に ときめいたら…。刷り込みのある、妻は上半身で考え、夫は下半身で行動するといった 女と男の本性/本能を浮き彫りにするようだ。

    会場を上手く使い 臨場感ある場面を紡ぐ。至近距離にあるアクティングスペース、そこで浮気現場を濃密に描き出す。その場景は、甘美というよりは滑稽といった笑いを誘うもの。狼狽え、言い訳、謝罪の言葉(台詞)が何故か面白く思えてしまう。同じ浮気でも映画「黒い十人の女」のようなサスペンス?ものではなく、どちらかと言えばコメディ。
    夫婦喧嘩と浮気相手への対応、その奇妙な光景を間近から覗き見る可笑しみ。色々(下世話)な場景を印象深くさせるギターの生演奏、実に効果的で良かった。
    次回公演も楽しみにしております。

    0

    2025/03/22 07:12

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大