1
76をめぐる暴言
刈馬演劇設計社
劇中のあらゆる所作が伏線となり、無関係そうな登場人物が隈なく紐付いている・・・緻密な脚本の作品でした。次作の「誰も死なない」も作品別では私的ベスト10入りでした。
2
おとこたち
ハイバイ
ひたすら切なく、恐ろしいリアリティを感じさせる作品でした。
3
身辺生理
劇団あおきりみかん
場面転換が巧みで、印象的かつ効果的に時間と空間を操る秀作でした。あおきりみかんさんは「愛・かきつばた姫」も作品別では私的ベスト10入りでした。
4
白黒つかない
オレンヂスタ
本来まったく関係ない所作(動作)でシチュエーションの本質を表現する見事なパフォーマンス。「これこそ舞台演劇!」な作品。
5
牛乳地獄act.12「冥土ダイバー×明日まで待てない」
牛乳地獄
二本立てだったのですが、「冥土ダイバー」の方を推します。集団をを効果的に使った舞台ならではのダイナミックな演出、本来背景となるべきモブの密度の濃い生き生きとした演技が印象的な作品でした。
6
遠い町の話
よこしまブロッコリー
遠地の劇団と名古屋の劇団がホーム&アウェイで二本立て公演を行う好企画「ツナグProject」。その中の「暗い部屋の傾向と対策(ボンヤリマドグチ)」を推します。主人公の想念を効果的に表現する演出は見事という他はありません。
7
零年
空宙空地
本公演は短長編の複合でしたが、その中の「ウィザードリーマン・ビギンズ」を推します。スベリとウケの狭間の絶妙なノリが見事!
8
Flower Girl
劇団オートバイ
残念ながら本劇団の最終公演になってしまいましたが、多元多重世界に身を置くような不思議な体験ができる見事な演出でした。
9
ウミガメのスープを飲んだ。
大名
丁寧に紡がれた言葉遊びはとても見事で、バラエティに富んだ作品。
10
ディラックの花嫁
劇団ジャブジャブサーキット
軽妙な会話と笑いで進む、高密度なSFサスペンス(?)でした。