みさの観てきた!クチコミ一覧

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1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

劇団ギリギリエリンギ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/03/18 (火) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

宮益坂編
公演説明のUPした内容だけで観た気がしちゃうほど説明が詳細だから、あえてここでレビューしなくてもいいんじゃね?(^0^)っつーて思えるほど何も書く必要がない説明ぶりぶり。(^0^)

なので、ワタクシの感想UPが過去最小行数になりそな勢い。


公演中なので感想はネタバレBOXに。。


三作品の中では『架空の住居』が好み。ある意味ホラー。
短編なら、パンチのある作品が好きなのだ!(^0^)

ネタバレBOX

【アミーゴ】
女性のパンツ(劇中ではパンティーと言っていたが今はパンティーとは言わない^^;)を身につけることを趣味にしているオトコ4人のお話。下着フェチのお話なので本当にばかばかしい!(^0^)
4人は女性のおパンツを穿いた露わなお姿も見せてくれる。。決して観たくはないが観客の意思に反して見せてくれる・・(^^;)まりもっこりみたい。。

【架空の住処】
明らかに怪しい仕事のお話に騙される弟と自分の家族のいざこざから弟のアパートに逃げてきた兄、怪しい仕事を持ちかけたタイ人の3人のホラー。
タイ人役の太田があまりにもハマリ役で、「ホンマはタイ人ですか?」と聞きたくなるほど(^0^)
結局薬局、弟の関わったタイ人と兄嫁が兄弟だったのだろうか?危ないお話。

【リフジンバス】
自殺願望のオトコが自殺をたてに理不尽な要求をするお話。ブラックコメディの部類に入るのだろうか?

1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

劇団ギリギリエリンギ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/03/18 (火) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

道玄坂編
もう・・芝居の説明はなにを隠そう、まったき隠してないどころか、説明を読めば殆ど解るじゃん!(^0^)的な詳細が事細かに書かれちゃってる訳だからレビューらしきものはいらないと考える!(・・)

【巡恋歌】
確かに他人から観たらどーでもいい話なのだ。どーでもいい話をコミカルにどーでもよく描いているところが、どーでもいいくらい単純明快なのだ。


【テンパってる奴】
ピザ屋の配達員が騙されるお話。
ストーリーとしては案外、意外性があるかも?
話は二転三転して、どれが真実?みたいなソースがけ。


【いつまでもここにいる】
三編の中では一番好きな作品。
ホラー的要素が満載で、特に最後の場面が「見える」のではなく、こっち側に「来ちゃった!」というシリアスな設定が上手い!(^0^)

これ、長編物でもイケル気がする。
是非、長編物で作って欲しい!

とにかくぱちん!ときた作品。







Change The World/チェンジ・ザ・ワールド

Change The World/チェンジ・ザ・ワールド

劇団 マグナムブラザーズ×サムライモンキー

萬劇場(東京都)

2008/03/19 (水) ~ 2008/03/24 (月)公演終了

満足度★★★

マジ!おもろい!!(^0^)
出だしから熱い!
ロックバンドメンバーとその関係者が織り成すコメディ。

ロックバンドという設定が設定だけに過激で熱い!

で、内容も回りくどくなくて結構単純でベタなストーリーだけれど、コメディだからそれでOKなのだ。

要するに何の計算もなく笑える!

やりすぎじゃね?と思えるストーリーもそのおバカっぷりぷりがおもろい。。


合間に音楽が導入されるからテンポも良く、評価は3.5くらい(^0^)


一見の価値あり。

シナトラと猫(改訂版)

シナトラと猫(改訂版)

MCR

駅前劇場(東京都)

2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

なんだろ・・?(・・;)
芝居と言うのはとかく、見せる方も観る方も感性の問題だとこれほどまでに深く気付いたのはこの舞台を観たお陰です。


ストーリーは椎名編。
椎名3歳、椎名5歳・・・と椎名30歳まで断片的に短編集を繋ぎ合わせた物語です。
着眼点は悪くない。悪くないがだからって大爆笑するようなシーンってないよね?(・・)
そんでもって楽しい内容でもない。
感動物でもない。
勿論、ファンタジーでもないのだ。
そこに夢や希望や冒険がある訳でもないありきたりの日常を年ごとに輪切りにして見せた芝居。



椎名の母親は我儘かつ奔放なニンゲンだから、椎名の父親が誰なのか分からない始末。
夫との離婚を繰り返し、その度にまた別のオトコと結婚する。
不思議なのは離婚の原因は常に妻の浮気にあるのに、離婚を言い渡された夫達は、それでも離婚しないで欲しいとしがみつく。

椎名は子供心にその母親を好きになれず、自分は大きくなったらちゃんとした職業を持ってオトコに頼らずバリバリ働くオンナになりたいと夢見る。

やがて椎名は大人になり30歳になったが就職もしないでふらふらして日々を過ごす。
大人になってから気付いた事。
それはあんなに嫌いだった母親に自分がそっくりなニンゲンになっていた。ということ。。
何故か椎名の命は30歳で終わりを告げる設定で、椎名の夫はかつての同級生だった。
好きだった別の同級生とは結婚できず、それ程好きでもない同級生と結婚した椎名。
相変わらず淡々としたしゃべり口調で自分の死を見つめる。

それに比べて母親は長生きしそうだ。
椎名母は60を過ぎた今でも元気に離婚を繰り返し、また新しいオトコと結婚を企てる。
むしろ・・・この椎名母を主役にした方がオモチロおかしいのではないだろうか?
普通でないニンゲンをクローズUPした方が面白いのに決まってる!(^0^)

空き地に居る猫が微妙な役割をしている。
亀仙人ならぬ、猫仙人なのだ。
このキャットのキャスト、関村がいい味を出してる。非常に自然なのだ。
「前世は猫だったろ?今さっきまで陽だまりで寝てなかった?」みたいな雰囲気なのだ。
人生とはなんぞや。みたいな哲学を持っていて、椎名と会話する。要は他のニンゲンには猫語が解らないのに椎名にだけは聞こえるのだ。
そして・・・椎名母もこの猫語が聞こえていたらしく「空き地に行くと猫が話かけてくるのよね。」なんてのたまう。

この部分でもやはり椎名は椎名母のDNAを受け継いでいる。



で?結局薬局、何を訴え何を感動させ何が言いたかったのか?
脚本の意図が理解出来ないのだ。

「特に訴えるものなんて無いです。ただ生きていく過程のニンゲンを描きたかっただけ。」という答えなら、「ふ~~~ん。。そうなんだ~~。。」で終わるのだ。


昨今の芝居には○○編とか、Aバージョン・Bバージョンとか、何通りも作って見せようとする芝居が多くなってきたが、ワタクシに言わせれば、そんな何通りも作る暇があったらもっと、内容の濃い作品を見せてよ。と言いたい。。


バージョンを作るほど、バージョンアップしてる芝居には到底思えないのだ!




モグラの性態

モグラの性態

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2008/03/13 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

部室は動物園!(^0^)
何が面白いかって、とにかく面白過ぎるのだっ!(^0^)

まず、部室に集まってる4人男子生徒のキャラがいい。
何処からこんなん集めたん?(・・)と思わず、こんなん扱いしてしまうほどキャラが画一化してないのだ。(ある意味ZOO!)


再演もありうるのでネタバレBOXへ。。(2008・6・23)

ネタバレBOX

毎回、女の子とどーしたらエッチが出来るのか・・。
頭のてっぺんから足の先までそんなことばかり考えていて援助交際部所属の女子生徒に全員が惚れてしまう。・・・そう、隣のニンジンも喰ってみたいなっ的な馬並のノリで簡単に惚れてしまうのだ。


物語の展開としてはきっと、どーってことない。
うんうん(。。)(・・)(。。)(・・)あの頃の男子ってそんな感じなんだろうなー。と想像がつくのだが、言葉のセンスがいいのだ。ブラックコメディーではないのだが、かといってそれ程のエロコメディーでもない。どちらにも属さない中途半端さがまた、いいのだ!(^0^)

ギャル美のトリッキーさや、ギャル子の萌えメガネ、ギャル次郎の攻撃性、清水の一見オトナシそうだが芯の通った図太さ、ぺら島のイッチャッテル感、チャイコの悪魔的考え、三鷹ゲリザンヌのハイパワー加減など、どれをとっても無駄が無い。


芝居の途中にモグラが登場して二人芝居をやるタイミングもセリフも絶妙だ!

三鷹ゲリザンヌこと神戸彰子がいい。
言葉に力がある。たぶん、のりに乗ってるんだろうなー。と推測する。


ただ、最後の終わり方、「エイズに関連する実験的なデータを取りたかっただけ。」で無理やり話を終わらせた辺りは、共感はできない。
そこまでの話の流れが面白かっただけに、ちょっと残念だった。

しかしながら、全体的に非常に良く出来た作品だと思う。


いあいあ、これは次回も必見でしょう?



とにもかくにも、ぶっとんだ!芝居でしたっ。(^0^)笑いどころ満載!




で?何が面白いって?
・・・そう、動物園に行った面白さなのだっ!(^0^)


またね。 ~あなたが見つめる、その瞳は…~

またね。 ~あなたが見つめる、その瞳は…~

演劇集団 空[ku:]

シアターシャイン(東京都)

2008/03/15 (土) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★

確か・・・
15回公演なのよね?(・・)
それなりにキャリアがあるってことだよね?

そしたらさ、そしたらよ?学芸会じゃあないんだから、もっと勉強してください。

第一ね、シュダの発音が素人でしょう?
でんでん凄みがないし、あの舌足らずな発声はなんなんでしょか?


シュダの役割を考えた時に甘い舌足らずの声じゃあ、ファンタジーどころか、おとぎの世界、つまり「幼児向け必読絵本」の部類に入っちゃうでしょう?

そんでもって、ファンタジーものなんだから、キャストが5人って・・・(^^;)
あまりにも狭くない?


物語は遠い昔、種族の違う人々がお互いを妖かしと呼んで蔑んだ事から、お互いに憎しみ戦いあう事になる。その結果、森の奥にその一族の王を閉じ込めた事によって悲劇となる壮大なドラマ・・・・のはずだった!


最初、舞台にカオナシが登場してきた時には、そりゃあ、ワクワクしましたさッ。だって、ジブリネタはワタクシにとって神様扱いなのですから。


ストーリーが進むにつれて導入音が極端に少ないものだから、セリフの間が非常に気になって仕方がないんだよね。
そこへ持ってきて、セリフの言葉が薄っぺらい。芝居そのものに、ファンタジー特有の飛び跳ねたり駆けたりの動きがなく、静かな動作が多いから、全体的に躍動感がない。

そんでもって、上映時間2時間22分は観客にとってきついでしょう?
あの内容で2時間以上引っ張るのは冒険を通り越して無謀です。
もっとまとめて1時間30分くらいにした方がむしろ濃縮したような感が。


いい芝居を沢山観て勉強して欲しいです。
小説家は数え切れないくらい、沢山の本を読んで小説家になります。
脚本家は沢山の本を読んで沢山のいい芝居を観て脚本家になります。
演出家はそれ以上の努力が必要ですね。


これだけの小劇団の中で15回公演ならキャリアがあるほうです。
1回より2回。2回より3回と、回数が増えるごとに本を作ると言う事が辛くなるでしょう。お察しします。
しかしながら、観客の鳴り止まない拍手を受けた時、全てが報われる。

頑張って欲しいです。






偉大なる生活の冒険

偉大なる生活の冒険

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

大丈夫だよ・・。
五反田団の芝居を観るのは年始の「工場見学」から、3ヶ月経った今回の作品だから、小劇団の芝居のペースから言うと、結構な公演ペースだよね?


前田は昨年の、岸田國士戯曲賞受賞作の「生きてるものはいないのか」や、芥川賞候補にもなった小説「グレート生活アドベンチャー」を、舞台化した今回の作品などご存知の方も多いだろうから、たぶん・・・小屋は混んじゃってるんだろうなー!と想像はしていたものの、こんなに混んでるとは露知らず・・・待ちに待たされ、挙句の果てに3階席まで案内されて・・対岸の彼方どころではなく、前田さまさまの顔がちっさくなって目の動きも解らないほどで、対海の彼方に感じたのはワタクシだけでしょうか?(^0^)


ストーリーは元カノのアパートに転がり込んで夜的に言うと『ヒモ』、昼的に言うと『ニート』、シビア的に言うと『パラサイト』生活をゆるゆると送ってるオトコの物語なのだ!


本来なら暗くどん底になり易い定職を持たない、金も持たない、家も持たない、それこそナイナイずくしのオンパレードごとき暮らしなのに、当の本人は楽天的に「ど~にかなるじゃん!」的な発想で、全然まったく心配ご無用なのだ。

ところがどっこい、元カノはそんなゆるゆるのど~にかなるじゃんオトコにいらついたり暴れたり泣いたりするのだが、そんなオンナを慰めたり励ましたり、癒したりしちゃってるこのオトコに偉大さを感じてしまう。。(^0^)


ど~にかなるじゃんオトコ30歳は、自分のそんな不安定な状況にも無頓着でゲームをしたり、アニメを読んだりしながら、相変わらず引きこもってのらりくらりと生活してる。
舞台のセットは一組の布団と三枚の座布団、空や飲みかけのペットボトル、雑誌やらティッシュが散らばってる。


ど~ってことない脚本なのに、何故かムショウニ感動するのは何故だろうか?
ああ~、解る解る!と感じる独特の雰囲気に共鳴するのだろうか?


30オトコを前田でない他の役者が演じたらコレほどまでに、この芝居を好きになれるだろうか?


うん、そうだ!きっとみんな前田が好きなのだ。
ゆるゆるを演じる前田も働かないでゲームに興じる前田も蹴られる前田も淡々と演じる前田を全ての観客は好きなのだ。


特にイケメンでもない普通さ。オーラがあるわけでもない普通さ。極端に個性がある訳でもない普通さ。毒もなくキラキラ光ってる訳でもない普通さ。

この普遍的な普通さにシビレルのだ!(^0^)



そうして・・「大丈夫だよ。人生、どうにかなるから・・。大丈夫だよ。」ってなでなでされてるような気になるのだ。




道程

道程

アタラシプロン

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2008/03/14 (金) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

演技力!
第三回公演って事だったから、はっきし言ってあんまり期待してなかった。

それでも観たい!と感じたのは『どうてい』ってタイトルに惹かれたからなのでした。

ここで、諸君!中でもチェリーボーイズの諸君!(^0^)
『どうてい』はどうていでも君達が考えてるドウテイではない!

高村光太郎の『道程』なのですっ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


道程
           高村光太郎


僕の前に
道はない
僕の後ろに
道は出来る


ああ
自然よ
父よ


僕を
一人立ちさせた
広大な父よ

僕から目を離さないで
守る事をせよ

常に
父の気魄を僕に充たせよ

この遠い
道程のため

この遠い 道程のため


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初に感じたことはこの劇団、プロに近い。
発声や台詞回しなど、素人ではない。
むむむ・・・この劇団、中々やるんじゃないの?って感じた。

ストーリーはそれぞれ問題を抱えた人達を家族という単位にはめて、家族ごっこをさせられるところから始まる。

しかしながら、この脚本には非常に恐ろしい罠があって、拝島(皆木)率いるNPO法人にはどろどろした裏があったのだ。


家族という枠の中でもごっこしながら生きてるニンゲンはやはり孤独で、それを形成させた拝島自身が一番孤独なのだ。

家族という得体の知れないものに違和感を感じた者たちが求めたものは、自分を必要としてくれる人なのだ。

そうして、拝島自身が一番欲しかったものは今は無き『家族』で、執拗に執着しながら家族を追い求める拝島こそが一番孤独で哀れなのだ。


物凄く重いテーマだけれど、笑いの場面もあり、あれよあれよといううちに深みにはまっていく。
この重い空気を役者の演技がひっぱっていく。
素晴らしい演技力です!



戦え!人生を戦え!もう負けるんじゃないぞ。



そう、NPO法人『常世』はちょっとずつ人生に負けた人達が集まってる場所なのでした。


斑点シャドー

斑点シャドー

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2008/03/12 (水) ~ 2008/03/19 (水)公演終了

満足度★★

好みではない!
好みか好みではないか?と聞かれたらまったきもって好みではない本だ。

斑点シャドーというタイトルはそういう意味だったのね・・。


以下はネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

要はニンゲンの陰や鬱の部分をこれでもか!って見せ付けられる訳だから、芝居を楽しく。なんて考えてるものにとっては、好みではないに決まってるのだ!


決まってはいるが・・そんな暗くて疑心暗鬼満点の物語でも、ワクワクドキドキの展開があるんじゃあないのっ?と、夢と希望を期待に大きな胸をときめかしてついでに、涎なんかも垂らしちゃって、はあはあ。しながら中途半端に半シッポなんか振っちゃった後に、何もございませんでした!ちゃん!ちゃん!(・・!)
では、済まない。っつーの!(@@!)


二組の夫婦がどろどろになりながら・・特に妻の方がオニ疑い深くて、疲れちまう物語なのさっ。

だいたい、何で妻の方が陰気な役まわりなんでしょか?
きょうび、オンナの方がさっぱりしてね?(・・)


真逆の設定ならまだ楽しめたけれど、ここに登場するオンナというオンナ、み~んな、陰気で暗いっつーの!(・・)

一体全体、脚本家は誰なのさっ?と、目を丸くして見たところ・・・

ぐはっ!(吐血!)中村って・・・次回観る事になってるギリギリエリンギに脚本提供しちゃってるではないですかっ!(・・)s大丈夫か、自分!


仮にもギリギリエリンギのフランツに対してダメだし!できるのか??(・・)


ワタクシのように、めちゃんこ気ィが弱くて言いたいことの3倍も言えんようなおなごに、ダメだし!はきついっす!(・・)


ホチキスの加藤が出演してました。
割と、いいあ、結構ホチキスは好きです!

前回のひなまつりにも、小玉さんが出演してて、彼女の演技も好きです。
ひなまつりの小玉はちょっと、いつもの淡々とした小玉の役柄とは打って変わって壊れすぎてた。。(^^;)


今回の加藤も、いい演技はしていたけれど・・・脚本が好みではないと役者の役柄の演技も響かないんだよね。。



本日のトークのゲストは原田紀行。
なんですか・・・観客の為のトークというより、蒻崎今日子の為のトークらしく、自分自身の為のトークでやりたい放題でした。

前列に座った女性が「役者の魅力を引き出してない。返って役者を落とす。」とクレームをつけてたけれど、ワタクシ、その女性に拍手を送りたい!


まあ、どっちにせよ、原田なる役者はまったき知らないのでした・・。


どちらかというと・・・ブル演じた役者の方が好みですねん!



最後に・・・舞台上で煙草は吸うなよ!(・・)
あの展開で何の意味があるのさっ!








HONEY

HONEY

SQUASH(劇団スカッシュ)

吉祥寺シアター(東京都)

2008/03/07 (金) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

ブロックごとの表現
この物語は実際の大塚がアトリエで起こった日々を書いたものらしいから、劇としてはインパクトに欠けるよね。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

大抵のニンゲンなんてのは、日々の暮らしの中で怒涛に慄くような出来事や死ぬほどすんごい体験をした!なんてことはなく、普通はどーってことない日々を流れに任せて過ごしちゃってるから、そーとー、鬼がかりか神がかりにでも逢ったという事でもない限り、自分の体験談を芝居にしちゃったら、『ふ~~~ん(・・)』で終わってしまうのが関の山なのだ。


そこにいくとこの物語もまさに『ふ~~~ん(・・)』の出来で、強いて言うなら物語の展開をブロックごとに区切り、断片を繋ぎ合わせて作った手法が『ふふ~~~ん(・・)』成る程な~(・・)と『ふ』が一つ増えるあたりが、感動ものなんだろうか?


芯となる一つの確固とした物語があるわけではなく、ワンシーンワンシーン、それぞれに登場人物のドラマの断片だけを見せながら、それらをランダムに繋ぎ合わせて、一つの作品を形成している。
かと言って、それぞれのエピソードがまったく独立したオムニバスというわけでもなく、各シーンの登場人物は他のシーンに微妙にリンクもしていたりして、最終的には事故で亡くなった友人の原因が上手く伏線で繋がっていたりする。


とにかく演出がポップで楽しい。


青春時代と窮屈な大人の社会との両方に足をつっこんで生きている人間の日常をうまくすくいとって、アトリエでの人生の中のほんの短期間の、特別なひとときを生きている人たちだけが持つ輝きと憂鬱が、舞台にぎゅっと凝縮されていてる。

その表現方法の肩の力の抜き加減と、お洒落さとクールさが、また良かった。

大塚は社会人なのだろうか?
ということは、作品の中で描かれるアトリエという非日常の、ど真ん中で生きている人だった、と思うのである。


それでいて、社会人となった今でも大人になりきれて居ない、つまり社会人と学生の中間地点でかつてのアトリエでの出来事を懐かしんで浮雲のように漂って居るのではないかと推測されるのである。


いつものように芝居が始まる20分前に余裕を持って会場入りするのが習慣で、それはパンフレットを確認したり、役柄とキャストを合わせながら今回のストーリーを予習するのだが、たまたま隣に座った大学生の男の子がニンゲン好きらしく、こっちの話題も断然、楽しかったのだ!

ニンゲン好きと自分で申告するくらいだから、話の内容もさることながら展開も上手い!
いあいあ、下手な芝居を観るならこの学生の話を聞いてた方が楽しいんじゃあないの?(・・)っつーくらい、楽しい!
一人で芝居を観に行くと隣り合わせた観劇者とついつい話しに花が咲いちゃうのは良くある事で、この時間がとてつもなく楽しく、尚且つためになる事があるんだよね。

小劇団の観劇者って大抵は出演者の友人だったり家族だったり、要は親しい間柄だから、役者の素顔なんか聞いちゃったりして、意外なネタが暴露されたりする訳でして・・・(^0^)


で、すっかりいい気分にさせられて、いざ芝居見物となる訳だけれど、要するに・・・結局薬局、この素人の学生も中々オモチロオカシかった!という結論に達する訳よね。(・・)



小劇団は観劇者もインパクトがあります!(^0^)




Let's Dancing! ~俺の魂を感じろ~

Let's Dancing! ~俺の魂を感じろ~

Pretty Doll

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/03/07 (金) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★

Let's Dancing! って割にはww
いやはや・・ww
なんだろ、この劇団!(・・)


Let's Dancing!って割にはダンスのシーンが少な過ぎ。
 ~俺の魂を感じろ~って割にはそれ程感じられない芝居の構成。


足立春子役を演じる悠稀知恵が主役なんだけどね。

この悠稀知恵が脚本と演出もしてる訳よね。(´- `)フッ
で、舞台上の足立はお帰りなさいませ~ご主人様ぁ。♡o。.(✿ฺ。 ✿ฺ) ちっくにメイドに扮したり、SMの女王さながらに自分が脱いじゃってむっちんムレムレの下着姿になんかなっちゃう訳!


観ているこっち側では、かんなり想像しちゃう訳!
三途の川の向こう側の人たちのメイドの土産話にもならないようなメイド姿を観たくもないのに見せられ、むっちんムレムレには程遠い肉体美も見せられ、ノルウェイの作家の『報われざるエリシオ』のごとく、意味も無い舞台を見せられた挙句、肝心の悠稀は満足そうに演じてるではないですかっ!
観客は引きマクって暑くも無いのに汗かきまくってる!っつーのに・・。


アワワワ((((゜ □ ゜ ) ゜ □ ゜))))アワワワ


・・・ってか、いったいこの舞台は誰のために作ったかというと悠稀自身の為であり、観客の為なんかじゃあない訳よ。



そんなこたぁ、観劇してみれば解る!


自分の為に脚本して自分の為に演出して自分の為にメイドになってみたり、自分の下着姿を見せたくてこの芝居を打った。というのが痛いほど解る。観客側から観ても、痛くもないのに解る!
見て見て~症候群。


女王さまさまのハイヒールは中途半端にオトコの背中にちまちまと載せられ、コツンコツンと触ってる風。


やるならちゃんとやりなさいよっ!(ちょっとS)
Σ(゜□´(┗┐ヽ(.◇.´)ノ



そんでもって、女王さまさまの鞭もこれまた中途半端に床を叩いてる!
く~~、イラつく!

やるなら裸にしてやりなさいよっ!(レベルアップのS)
~\( >o<)ノ⌒ ○| ̄|_ ...



プロならこれでもかっ!っつーくらいに昇天させなさいよっ!(殆どプロのどS)

〓■●_~□○0 幽体離脱





って言ってやりたい位、中途半端な芝居でした。

_机_┗┐(-c_,-。)y-~ ふぅ





崖っぷちSISTERSのダンスの方が見甲斐がありました。


そんな訳の解らん本を書いてると、君のほうが崖っぷちです。・・・(|||_ _)ハハ・・・




以上、S講座でした!

ホーンテッドアパート

ホーンテッドアパート

Swanky Rider

ザ・ポケット(東京都)

2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ご神体降臨!(^0^)
いやはや、神とは居るもんです!(笑)

非常に素晴らしい!


この一言に尽きます。

以下はねたばれBOXにて。。(2009・2・23に閉じ込みました)








ネタバレBOX


とあるアパートに新婚夫婦が住んでおりました。(日本昔話風)
突然、夫が雪山で遭難します。

残された妻の近辺に起きる奇怪な現象とそのアパートに住む人達の情景を描いた作品。

そう!・・・ダ~リンは魔女だったのですっ!(違っ!)



まずオープニングダンスでこの屋敷には幽霊がいるぞ!と思わせます。(非常に素晴らしいダンスです。)


物語が進んでいくうちに、ここに住み着いている幽霊達はこの世に思い残した事があって成仏出来ないと解ります。

そこで登場するのがインチキ霊媒師の乙花(金子あずみ)です。


この霊媒師が実にいい。。
自分が霊媒師なのに、本当にこのアパートには幽霊が居る!と解るやいなや、霊媒師は狼狽します!( ´;゜;ё;゜).;'.、.;'.、ゴフッ!!


ここからの霊媒師の仕事っぷりぷりが実に楽しい!(^0^)
笑いどころ満載でした。

霊媒師は本当に幽霊が居ると解って逃げ出したくなりますが、周りの人達の突っ込みでそうはいかなくなります。


周りの人の質問に「成仏しても時々この世に戻って来ます!」とか、自分自身もオカシイと思いながらトンチンカンな答えで逃げ切ります。(´- `)フッ


更に本物の幽霊の声が聞こえ、幽霊に強要され、恐る恐るその仲介をします。(´ー `)フフッ
その表情が非常に素晴らしいコミカルな演技なのです。


更に更に・・自分の意思とは関係なしに幽霊に踊らされる場面では嫌々しながらも勝手に手や足が動いてしまうさまを、丁寧に上手にオモチロオカシク演技します。

いあいあ、非常に素晴らしい女優さんです!(´ー+`)キラッ


ワクワクドキドキする芝居というのは展開も速いです。
観客を飽きさせない手段を心得てるのでしょうね~。。


この本を書いた北方章裕を尊敬します。(´-ノo-`)ボソッ...




場面は夫の行方が未だに解らない妻の方に移ります。


妻は夫が居なくなって初めて夫の存在価値に気が付きます。

今まで妻の自分をしっかり受け止めていてくれた夫に対し、もっと優しくしてあげれば良かった。
もっと、大切にしてあげれば良かった。と、淋しがり屋で我侭な妻は後悔します。


劇中、「淋しがりやと我侭は相関関係にあります。」というセリフ。

淋しがりやは、「私を解って!淋しいから受け止めて欲しい!」と要求はどんどんエスカレートしていくらしいけれど、これってニンゲンの本質ではなかろうか?

淋しがりやじゃあなくても、殆どのニンゲンは自分を理解して欲しい。受け止めて欲しい!と密かに思ってるのでは?


その要求を言葉に出して言える人とそうでない人が居るだけで、本質は変わりないかと。

そういう意味においては、生きてる人間も彷徨いながらも存在している幽霊もやはり本質は同等なのでした。



淋しがりやの妻は夫が居ない日々に絶望し自殺しようと考えます。

そこに霊媒師が登場し、新妻を説得し励まします。


希望に繋がる明日を見つけよう!
昨日よりも明日の方が楽しいと思える瞬間を見つけよう。
どんな事があっても這いつくばって生きていこう。

ドバーッ(┬┬_┬┬)滝涙 !!




一方で、ずっと苛められていて友人が居なかった幽霊やかつての自分の家族が心配で成仏できなかった幽霊達はそれぞれの思いが遂げて成仏します。(T∇T)



いやはや、素晴らしい芝居でした!
愛とダンスと感動に満ちた芝居です。





辛い事を一緒に乗り越えるのが愛だ!(^0^)




そうだ!そうだ!その通り!!(建前)


だがだがしかしだがしかし・・あんまり辛すぎるのもね~。。(本音!)


DUG-OUT

DUG-OUT

劇団DECKCHOP

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2008/03/07 (金) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度

ひどすぎる
観劇人生始まって以来の酷さ。ワーストNO1!ある意味感動です。


芝居は年間、約200本くらい観てるから、いったい今まで何本観た事になるのだろうか?

その中で、始まって以来の酷さでした。



いったいこの人達は何の為に芝居を作ってるんだろうか?
ただただ、芝居仲間と一緒にいる時が欲しいだけなのじゃなかろうか?
とりあえず、公演までの1~2ヶ月を一緒に過ごす仲間が居るという価値の元に芝居を作ってるのだろうか?


そんでもって哀れなのは観客です!

しょうもない芝居に付き合わされてじーーーーーっと静かに観てるんです。
死んだような目をして。。


ワタクシ、時々日本人が解らなくなります。
何故、退場しないんだろ?
何故、ブーイングしないのだろう?
日本の観客はオトナシすぎる。

ヨーロッパでは考えられない事です。
あちらの舞台は非常にレベルが高いです。
「キャッツ」や「美女と野獣」が2000~3000円で観られます。

そんでもって、円形劇場が市内のあちこちに多く点在してるから、市民はまるで映画を観るように気軽に観てます。

酷い芝居をみせようものなら観客は黙っていません。
安くても関係ないんですね。
要は芝居のレベルを高くしてるのは一般市民の観客達なのです。

ところが日本人はどうだ!

しょもない芝居にも拍手をし、井戸端会議のような内容にも黙ってこらえ、煙草を吸っても抗議もしない。。


オトナシすぎる日本人。



どちらにもびっくりでした!




オール・ヌード

オール・ヌード

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

ニンゲンだもの
元々ニンゲンなんて、弱くて強くて単純で複雑だから、『オール・ヌード』なんてタイトルにやたら汗かきまくって、あらぬ期待なんかしちゃったのはワタクシだけではないだろう・・(〃 ̄ω ̄〃ゞ


でもって、他の観劇人の『観てきた!』投稿をしみじみと拝んで・・・( ´;゜;ё;゜).;'.、.;'.、ゴフッ!!
と、溜息と同じ類の落胆吐息をしちゃったのはワタクシだけだろうか・・・?


そこで、『元々自分はそんなエゲツナイ想像なんかしてません!』と、声高々に宣言するような輩。

そんな輩が今回の芝居の主人公なのであ~~る!(´ー+`)キラッ




要はニンゲン、生きていく為には必ず本音と建前を使い分けるはずで・・・なんかのCMじゃあないけれど、サラリーマン拳法なる秘伝なのだ。。

そのサラリーマン拳法の如く主人公邦夫の家族・友人達は上手に使い分けるのだが、本音の部分の心の声が邦夫には聞こえてしまうから、さあ大変!




以下は公演中なのでネタばれBOXに・・・

ネタバレBOX



登場人物にはそれぞれ2人の役者が付き、常に本音と建前で話す。
これがおもろい!(^0^)
本音をダークの部分と解釈すると、本来ならダークは本音だから、正直な感情なのだけれど、世間ではまさにダークになるわけだよね。(´-ノo-`)ボソッ...


すると、建前が多い人は良い人で、本音が多い人は悪い人、という方程式が成り立ってしまうよね。。




お母さん(信子)は事故が原因で言葉を失い、半身不随の状態で車椅子の生活になり、家族が面倒をみる事に。

結果、看護が家族の負担となり、袴田家の人達の本音が邦夫に聞こえてしまう。

本音が聞こえる邦夫の表情がいい。素晴らしいリアクションなのだ!(^0^)



邦夫とお母さん(信子)の会話のシーンもいい。
その場面だけほんわかとして、そこにはまるで・・・風に揺れる淡いレモン色の薔薇や緑濃い香り立つハーブのある庭先で、その二人だけに春の陽だまりが降りそそぎ、輝いているように見える。

その芝居を見たとたん、ワタクシはふいに、お腹の底が温かくなる気がした。

信子演じる笹山ゆき乃のふんわりとした優しい表情がいい。。


邦夫の父が、場面場面でいちいち、邦夫に肉まんを渡したり、食べ物を分けるシーンがあるが、芝居の終盤でその意味が解る。
両親や兄弟は邦夫を見守っていたんだよね。。
まだまだ、大人になりきれない邦夫を・・。


幸せとか不幸とか、一喜一憂するけれど、本当の意味での不幸とは、幸せなふりをしつづけなければならないことなのかもしれないね。。


誰と居る時が一番幸せで、幸せを追い求める事こそがニンゲンらしい生き方だとすると、邦夫はまだまだ母に甘えていたかったんだよね。。



オール・ヌードとは、そんな深層真理をコミカルにちょっぴり涙も交えて表現した舞台でした。




松岡誠一が演じるエロ教師、意外と好きです!
大抵の男性はあんなもんでしょ!(´-ノo-`)ボソッ...

「飛ぶ皿の会」「フューチャー・ナウ!!」

「飛ぶ皿の会」「フューチャー・ナウ!!」

映像・舞台企画集団ハルベリー

しもきた空間リバティ(東京都)

2008/03/01 (土) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

フューチャー・ナウ!!
「飛ぶ皿の会」「フューチャー・ナウ!!」の2本立て。。

「飛ぶ皿の会」は、はっきり言って練習不足です。。
なんやら、おぼちゃまくん。のようなおっさんが居てましたが、印象に残ったのは、その人の良さそうなおっさんのみ。

他は、印象に残っていません。

テンポも雑で、観客席からもちょっと恥ずかしそうに演じているのが見て取れ、会話の間がめちゃくちゃでした。。

ある意味、観客をナメテます。。
ニンゲンの微妙な感情はそれなりに見抜く力があるという事をお忘れなく。。




「フューチャー・ナウ!!」は、ヒットでした。。

最初の出だしのテンポもいい。。
衣装を、赤と黒に統一したところ、視覚でインパクトのある舞台を印象付け、エレベーターの中でのリアルでコミカルな会話は楽しかった!

最近、この芝居もそうだけれど、前回見た劇団の白と黒で統一した衣装など・・都会的な印象を受けるのはやはり、視覚からの影響は相当、強いということなんだね。。

パニックコメディーって説明どおり、愉快千万、おもちろおかしい舞台でした。


続・遺失物安置室の男

続・遺失物安置室の男

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2008/02/26 (火) ~ 2008/03/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

世紀末!
諸君!妖怪の宴を見たことがあるか?!(笑)


ワタクシ、これほどまでに『観てきた!』UPが楽しくて仕方がなかった事はないっ!(^0^)


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

まず・・・役者はニンゲンではない。
地の底から這い上がってきてもなお、自分達の居場所が見つからなくて、痩せて汚れてうろつきまわる妖怪!(笑)

誰もがみんなどこか壊れてて・・

だけど今、生きてるニンゲンと大差ない。

妖怪が演じるものは幽霊!(こっちも大差ない)

裏の薄汚れた通路から出てきた幽霊は全員が目の下にうっすらと熊飼ってます!状態のクマの持ち主たち。。

歩く姿はバイオハザード並みのうつむき加減に加味して焦点が合わない瞳は崖っぷちまでイッチャッテルレベル。。

管理人と誰かが話してる間、他の幽霊たちは怒りと悲しみと苦しみと憂鬱を心のそこから湧き上がってくる抑え切れない感情をうろうろと虚ろにうろつき回って、死体を数えるような陰気な声で時折、発する!(笑)


「こりゃあ、死んだらあかん!!」って思いっきり思うわさ!(^0^)



遺失物を預かって管理する管理人のところに幽霊たちは、自分の思い出の品や、手元に置いておきたくないものを預けにきたり、はたまた、探してるものを見つけに来たりする。。

管理人の動きや他の幽霊の動きがいい。。

全員が汚れた服に敗れた靴、汚れた顔で登場する。

動きも表情も異次元の世界に徹し、以前、映画で観た「地底人」のような動きは非常にリアル感があって、それでいてコミカルなのだ。。

遺失物の最大のテーマは物ではない。

記憶なのだ。


記憶の喪失、これが生きていく上での痛みなのである。

記憶をなくすと言う事は自分の家族、生きた証、時間、過去、それらの全てを喪失することである。

管理人は自らの傷口から噴出し続ける鮮血のような嗚咽で悲しみを叫ぶ。
そこでストリッパーが裸になって彼を包み込むように抱くのだ。。

脱ぐ事が必要か?
疑問に思う観客もいたはずだ。

しかしながら、この場面、裸になって抱く!という行為は非常に必要なのだ。


この展開、彼にとって女性は癒しなのだ。
諸君!切り裂かれるような痛みに耐えかねて叫びたい気持ちになった事はないか!?

そんな時、女性が傍に居て柔らかい肌と心地よい体温の感触でふんわりと笑いながら包んでくれたらどうだ。

それだけで、自分は一人じゃあないって気付くはずだ。。


演出家はたぶん、その心が満たされる状況を演出したかったのだと考える。


だから、裸なのだ。。



そうして舞台の後方で繰り広げられた人形劇。

あれは過去を表現したのではないか。と感じる。。
まるでターンテーブルをくるくる早く動かしたみたいに、早口でしゃべる効果。


そう・・・記憶なのだ。管理人の記憶。

時間を短縮させ、走馬灯のように記憶を圧縮して魅せる手法!

非常に素晴らしい!



たぶん、これ程深く、陰気でコミカルで、悲しく切なく、楽しい舞台には中々出会えないと感じる。


構成も素晴らしい!

ただ、観客がこのレベルを理解してくれるのだろうか?
要は観客の見る目にも力量が問われる舞台なのだ。。



この舞台に脚本家はいない。

役者達全員が話し合いながら作った舞台らしい。




そういう意味では全員がぶっとんだ人たちなのだ!(^0^)


この舞台、ハマル人はハマル。

次回も必ず誘蛾灯のように引き寄せられて観に行くはず。




ワタクシ、魂をそこに忘れてきたから、取り返しに行きますわ!(^0^)


江波戸さんちのにぎやかなひなまつり

江波戸さんちのにぎやかなひなまつり

危婦人

ザ・ポケット(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★

喜劇でしょか?(・・)
えっとね・・・ドタバタ劇の喜劇でしょか?

うさぎは妙に笑えたっ!

しかも、このうさぎ・・・説明役と独り言を兼ねてる。。


前半の展開は悪くなかったような・・・。

爆弾のあたりから、妙に大げさな芝居に成り果てて・・・・なんじゃーこりゃー!!漫才かい!と突っ込みたくなると同時に一気に冷めましたね。

ちょっと、笑わせ方が違うし、話の持って行き方が強引すぎる。。


なんで、あの場面で爆弾?・・と。。?)

ストーリーの後半三分の一は、なんですか・・・もうはちゃめちゃ。。



ホチキスの小玉さんとは、ご縁があるようで、『PTA』の時と、その前の舞台と、立て続けに3度目。

もうキャラは決まったようで(^0^)

このペースでいくと、小玉さんを年に6回くらい観るのだろうか?(^^;)






ミラクル☆ピンチランナー

ミラクル☆ピンチランナー

MILITARY POWER 

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/02/28 (木) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

本当に有難う
非常に素晴らしかった!感動で震えました。
ちょっとしたミュージカル風でオープニングショウもさることながら、劇中、繰り広げられるダンスと、歌は素晴らしく、粋でイナセで、活力ある舞台でした。

以下はネタばれBOXにて。。(2009・4・17に移動)

ネタバレBOX

リズミカルなテンポと一糸乱れず揃ったダンスは随分、練習したのだろうなーと思われ、見ていて気持ちの良い楽しい舞台でした。

最初から、観客の心を鷲掴みしてさらっていくその構成はパッションが感じられワクワクして、椅子に座っていながら、気持ちは踊ってた!(^0^)

だがだがしかし、だがしかし・・・この芝居の素晴らしいところは、テンポがあって楽しいだけじゃあないんだ。

テキ屋家業の争いごとや人間関係、そこに人情モノが描かれていて、ジンジン、響きました。。

人情モノって、このジンジンくるあたり、いいよね。。

周りでも泣いてる観客がいて・・・ワタクシもとーぜんのことながら、泣きました!

更に、人間って素晴らしいんだ!生きてるって素敵なことなんだ!

と、訴えます。



人の優しさ、情の厚さを舞台上で表現し、その芝居の深さに感動しました。

役者一人一人の演技も素晴らしかった!

かなり、熟練した劇団ではなかろうか・・。

観客はどうやったら感動するだろうか、泣くだろうか、楽しめるだろうか。という事を熟知していて、それに沿って、完璧に期待通りに感動させてくれました。


脚本も役者も非常にレベルが高い。。


皆に観て欲しい作品です。


カケフという犬が出てくるが、このカケフが説明をする役割を持っていて構成も上手い!

華とカケフのシーン・・・あの場面で泣ける。。



全体的に観客を感動させよう、楽しませようとする意欲が満ち溢れていて、その部分も響きました。。

これで3000円はすんごくお得。



ああ、今夜は素敵な舞台を観ました!


有難う!といいたい。。


いい舞台を観ると、心が満たされて至福の時を過ごせます。。


有難う。



ユリコレクション

ユリコレクション

企画集団007

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/02/21 (木) ~ 2008/02/26 (火)公演終了

満足度★★★

いったりきたり
写真家だった亡き母と写真家を目指すその娘の物語。

まず、百合子(母)とかえで(娘)が一人二役で若かりし頃の百合子になったり、現在のかえでになったりと、展開が早かったけれど、分かりやすかった!

なぜ、分かり易かったかというと、『声』なのだ。。

百合子のぶっきらぼうな男性的声と、ちょっと自信のない可愛らしいかえでの声の出し方で状況を観客に判断させてた。

構成は素晴らしかったと思う。

一人の女優があれほど、過去と現在をいったりきたりすると、どーしたって「あれれ~今は誰の役?」ってことになるのだ!

しかしながら、ワタクシのようなカエル並みの脳みそでも理解できたと言う事は、それなりの演技力と判断せざるをえないのだ。

全員が主役?と思えるほどキャラが強く端役はない。。

それぞれがそれぞれの持ち味でほんわかしたストーリーだったと思う。


ずば抜けてたのはやはり、源太(世名圭吾)ではなかろうか?
キャストの中でも演技力と迫力は群を抜いてて、それなりのオーラが出てた!

愛すべきキャラは真央(古川理沙)ではなかろうか?
まったき憎めない。
モデルばりばりのスタイルとマスクは、「おお~ナオミ・キャンベル?」とまではいかないが、「みかん・キャンベル」にはなりそうだ!

そう、このスタイル抜群の真央がみかんの着ぐるみをお召しになって登場してきたときには、もう笑うほかないっしょ。

完璧、汚れ役でした!


その後、みかんにまとわりついて一人芝居をうった大根役者も忘れてはなるまい。。

大根は大根でもそんじょそこらの大根ではないのだ。
涙が出るほど笑わせてくれる大根なのだ。。


で、パンフには、「昨年までのシチュエーションコメディーから一転し、新たな試みで・・・」と説明があったが、これってコメディーだよね?(・・)



帰りは全員が見送ってくれたけれど、古川理沙と世名圭吾が二人並んでたのには笑った!(^0^)

めっさ、キャラ濃すぎ。




♥♥♥~Don\'t catch me !~

♥♥♥~Don\'t catch me !~

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2008/02/21 (木) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

満足度★★

日常会話まんま劇
ふ~~ん。。って感じの何の感動もない芝居でした。

どこがどう繋がってるって様子もなく、ただただ、日常の普段のありなままの、どーってことない芝居。

これなら別に芝居にすることないよね?(・・)

普通にカラオケ行って、普通に彼氏と喧嘩して、普通に友人達と騒いで、普通に肩で風切って歩いてるニーちゃんとぶつかってインネンつけられたり、普通にコンビニで買い物したり・・・。

なにがどーってことない表現をわざわざ芝居にする意図が分からない。
全く分からない。。

もしかして・・・分からないのはワタクシだけ?(・・)
なんつーって不安になってトイレに入ると、そこでも鏡を前にメイクを直してる女の子達が、「普通の会話劇だよね?芝居じゃあない。会話劇。特に芝居にする必要ないよね。」・・・と話してるではないですかっ!

多勢に無勢ではないけれど・・・妙に安心して納得したワタクシ。。

良かった!普通の感性持ってて。。



どーってことない普通の会話劇を観て、どーってことない芝居と感じるワタクシは普通です!(きっぱり!)




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