THE BEST PARTNERⅡ
ジーモ・コーヨ!
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/04/10 (木) ~ 2008/04/13 (日)公演終了
満足度★★★★
泣かせどころのツボ
野犬騒動、狂犬病を発祥しているという設定、犬を駆除をするというあたり、以前観たPeek-a-Booの『ONE!』にやぱり似ている。。
似ているが、今回の小濱演じる怪しい探偵が非常にいい味だしてます。
かつて犬の駆除係、つまり犬を処分する立場にいた職員が自分の仕事に疑問を感じ退職して小さなペンションを始める。
かつての同僚が、その周りのうろついている野犬を駆除しようと躍起になる。
一方で宿泊客の都合で捨てた犬は飼い主から裏切られた気持ちになって野犬化する。
ペンションのオーナーが以前の職場から助けてきて飼っている犬達はぬくぬくと幸せに暮らしているが、この3匹のセリフが一々楽しいのだ!
チワワの兄弟の機敏な動きといい仕草といい本当に可愛らしい。
そんでもって、『やっぱり、ささみが足りない・・。と思うんだ。』U◕ฺܫฺ◕ฺU とボケたセリフを吐く。
物語は躍起になって犬を守ろうとするオーナー達と対峙する職員達。
野犬の生い立ちやオーナーの子供の死の経緯などが脚色される。
直立不動で犬達が歌うシーン。U◕ฺܫฺ◕ฺU
ここで、ほろり。。(゜-Å) ホロリ
ホワイトテリアが 死んだシーン。
ここでも(T-T )( T-T) ウルウル
結局薬局死んでなかったがその後の心温まるシーンで
ドバーッ(┬┬_┬┬)滝のような涙
もう、しまいにはバッグの底に隠れたハンカチが見つからず、こうなったら覚悟を決めて流しっぱなしの号(┳Д┳)泣
あまりの号(┳Д┳)泣っぷりぷりに周りからは二次元主役になってましてん(・・;)
泣かせる芝居、そうして帰りにはジーンと心が温まる芝居。
これがジーモ・コーヨ!の芝居なのだ。
ああ、やっぱり芝居、いいです。。
劇団員の方に・・・(ネタバレBOXに)
恋人としては無理
柿喰う客
ギャラリーSite(東京都)
2008/04/13 (日) ~ 2008/04/13 (日)公演終了
満足度★★★
ジーザスパロディ
今回の柿、イエスと十二使徒とピラトの物語・・・つまり、劇団四季の『ジーザス・クライスト・スーパスター』の舞台を観劇したことがある方は入り易い。。
それを柿風にパロディ仕立てにしたアクの強い舞台だ。
十二使徒ってなんぞや?っつーお方もいらっさるかもしれん。。
なんせここは、無宗教の国、日本だから。。
イエスがこの十二人を選ばれたのは、彼らがふさわしい人間であったからではなく、彼らをふさわしい人間にするためでありました。
そこで、十二人を任命し、使徒と名付け、彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであったのでした。
レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」における配置は左からバルトロマイ(ナタナエル)、アルファイの子ヤコブ、アンデレ、ユダ、シモン・ペテロ、ヨハネ、イエス、トマス、ゼベダイの子ヤコブ、フィリポ、マタイ、タダイ、熱心党のシモンとなります。
もしかしたら、再演するかもしれないのでこの後はネタバレBOXに。。
醜い恋
核ベビ~コアベイビーズ~
タイニイアリス(東京都)
2008/04/09 (水) ~ 2008/04/13 (日)公演終了
満足度★★
アホやなぁ~。。
会場に入ると、いきなり、ババリました!(ビビリの最上級!)
ぬ・ぬぁんと!?(・・!)
満席。
前列に補助席まで出して、その上、階段席まで補助席で埋まってます。
こんな経験は核べビ自体、経験したことがないんじゃあないかなぁ~。。
だから・・・びっくりしたのは、何を隠そう核べビ自身だったのではなかろうか・・。
本来なら、ここがチャンスなのだから、もうちょっと本をまとめて落としどころもきちんとすりゃあいいものを・・。
前作があんなに良かったのに・・。
前作だっておふざけはあったけれど、それなりにまとまってて、主人公の心情や傷ついた様子が上手く描かれてたから、観てるこちらも、それなりの感動を貰ったもんさ!(過去形)
今回は芝居に起伏が無かったし、ず~~っと1本トーンで音楽で言うなら、シの音譜が最初から最後までシのままだったという事。
結局薬局、何が言いたくて何が醜い恋だったのかも判らず、始終「おぼっちゃまくん」を観ているような感覚でした。
可愛そうなのは馬屋長男でしょう。
後ろ向きとはいえ、裸族になって体を張って演じてた。
大入りの客だったのに・・・残念!というより、哀れです。
まあ、折角のチャンスを掴めない所が核べビなんでしょけれど・・。(・・)
御前会議
青年団若手自主企画 柴・宮永企画
アトリエ春風舎(東京都)
2008/04/07 (月) ~ 2008/04/14 (月)公演終了
満足度★★★
音楽劇ってほどでもないです。
なにやら大きな丸いテーブルでどーでも良さそうな事を話しているなーと、思いきや!
驚くでなかれ。。
国もひっくり返るような宇宙的規模のお話なんだわさっ!
(・・;)
公演中なので、壮大な・・壮大そうな・・宇宙的規模のネタはネタバレBOXに・・・。
ワッショイ!
劇団芝居屋
ザ・ポケット(東京都)
2008/04/08 (火) ~ 2008/04/13 (日)公演終了
満足度★★★★
役者は粒揃い!
劇団の主宰者の言葉・・『私達劇団芝居屋は、観客の皆さんに面白く判りやすい舞台を提供することを目指し設立された劇団です。
現在演劇は多彩な傾向や表現に溢れています。それは歓迎すべき事ですが、その表現をつぶさに見ていくと、自分の言いたい事を言いたいままに言う、と言った一方通行の舞台が少なくありません。そこには他人に自分の想いを渡す為の努力や視線は感じられません。
しかし私達劇団芝居屋は、その努力や視線こそが演劇が見世物に立ち帰るための原点であると確信しています。』
いあー・・どうよ、この言葉。
素晴らしいでしょ?(・・)
そうなんだよねー、今まで観た芝居で感動した作品とか、好きな作品ってのは、判り易い舞台なんだよね。
よく判らなかったけれど面白かった!とか、よく判らなかったけど、感動した!なんつーのはありえない。
ベタな作風かもしれないけれど、やっぱオモチロおかしくて判り易いのが一番なんらす!(・・)
で、ワッショイ!
全体的に役者はレベルが高いです。
そんでもって、相応の年齢の役者が演じてるってのも、違和感がなくすんなりと受け入れられます。
レビューする前に説明で既に半分は内容暴露!(^0^)してある説明ぶりぶり。。親切ぶりぶり。。
なので、後半はワタクシがネタバレBOXにて。。(^0^)
まどろみ戦士
IQ5000
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/04/11 (金) ~ 2008/04/11 (金)公演終了
満足度★★★
第一作目
このまどろみ戦士は今、公演中の『最後の旅立ち』の初期、つまり、第一作なのだ!
最後の旅立ちが第六話だから、この物語はネバーエンディングストーリーごとく12話まで続くことになる訳だけれど、もしかしたら・・12話どころでなくて、1000話くらい続くかもしれないのだ!ったら、なのなのだっ!(^0^)
セットは何もない。ただの箱が二つ。
衣装もTシャツにパンツという夢もちぼうもないごくごく普通の「おくさーん、今日はお買い物?」的なお衣装なわけで、勝手に壮大なエンディングストーリーかと思い込んでいたワタクシは、まいどの事ながら、
ぐはっ!(吐血!)と、もう血が足りなくなりましたっ!
っつーて白旗揚げようとハンカチを出そうとしたところ、物語はあれよあれよという風にテンポもありスピード感もあり、なんですか、花やしきのジェットコースターも真っ青の展開になってきたのでした。
これから先は今、公演中の『最後の旅立ち』のネタバレ的な要素も含むので、ネタバレBOXに。。
錆花
TOCA*
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2008/04/04 (金) ~ 2008/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
生きること
はっきり言ってこのフライヤーが目に留まって『観てみよう』と決めた。
裸の男女ではない。
赤いシーツだ。またはカバーか?
いずれにしても赤いシーツも赤いカバーもあまり見かけない。
見かけないからこそ、『なぜ赤を?』と思うのだ。
それは青でも緑でも黒でもなく血の赤なのだ。
赤いシーツとタイトルの『錆花』、これだけで脚本家が芝居の中で何を表現したいのかが、ちょっとだけ想像がつくのである。
そして、オンナを抱いてる手だ。
愛しく大切なものに触れている。というふうに優しく扱っている手の表現に魅かれたのだ。
再演もありうるのでネタバレBOXへ>(2008/6/17)
ピース!!!
劇団Peek-a-Boo
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2008/04/02 (水) ~ 2008/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
愉快な登場人物
前回の『ONE!』同様、テーマは同じである。
負けない。夢を追い続ける。諦めない。
そうして、またまた前回同様、主役(ベガ)は死ぬのである。
欠片みたいに小さな星『Pease』で宇宙に旅立つ事を夢見る一人の老人ベガが居た。
老人は子供の頃からガラクタを集め、空を目指す。
一方、この星ピースには知恵に長けた『Ants』からの移民者、知能の低い戦闘民族『APES』からの移民者、科学力に長けてピースを支配する『Regulus』の移民者らの争いが絶えなかったがベガの説得によってその争いが氷解する。
『争うな。誰が偉いとか、誰が凄いとかどうでもいいだろう。お互いがお互いのありのままを受け入れて協力していけばいいんだ。大切なのは許すことだ。』
・・・・ここ、『ONE』とかぶります。前回公演でも「ニンゲンと戦うなんてダメだ!!」と言ってから、似たようなセリフを吐いてます。
そうして、またまた前作同様、『自分を信じろ!』というセリフ。。
要は芝居に表現する主軸は一貫してるってことですね。
でもでも、前作より今回のファンタジーのほうが好みなのは間違いない!(^0^)
何しろ、登場人物が面白い!
更にスローモーションの動きは良かった。
先代レグルスを演じた伊藤瑞浦にはツボられました。
ナニーあれ。(^0^)
ラスアル・ハゲはすっかりハゲがチャームポイントになってました。
口パクのハゲ、すんごく笑った~(^0^)
手の震えかたも受ける~~。
しかしながら、宮林、嘆くでない!
男性は気にするみたいだけれど、殆どの女性は特別にハゲは気にならないという意見が大半です。
アメリカ人は4割の男性がハゲだしね。
ワタクシ自身もハゲは嫌いじゃあないです。むしろ好きです。
中途半端にカッパにしとくならスキンにしちゃえよ。と、思います。ブルースみたいに。。
今回、残念だったのはサイドの席の後方でした。
芸術劇場って椅子の配置が悪いよね。
舞台の前面に役者が来ると頭しか見えない!ってのっ。
この芸術劇場の椅子の配置を逆手にとって巧みに利用したのがコーヒー牛乳の『ごんべい』でした。。
で、毎回の事ながら、この劇団の営業の上手さはここにあります。
終演後必ず次回公演のシーンを5分ほど見せます。
「次回も観に来てね~。」と。
すると・・・なんとなく、行こうかな~。。”)ってな気になります。
暗示にかけられてるのとちゃう?(--;)
顔よ
ポツドール
本多劇場(東京都)
2008/04/04 (金) ~ 2008/04/13 (日)公演終了
満足度★★★★
いやらしくない。。
諸君!自分の顔を「自分ってまあ、案外イケテルじゃん!」と一度位は思ったことはないかっ!(^0^)
「いあいあ、自分ではそう思わないけれど、周りがイケメンだといいます。」っつー、イケメンの君。
今回は君が主役ではないんだっ!(・・)
顔だけでなく醜い心と供にニンゲンの本音の部分をリアルに描写していくさまは素晴らしい!の一言につきると思う。
本音と建前で動くニンゲンの心を、本音の部分をこれでもか、これでもか!と露出していく訳だけれど、決して鬱で、陰惨な表現ではなくむしろ、爽快さを覚えたのはワタクシだけではないだろう。。
性・血・美・醜・業などをテーマに言い辛いこと、隠したい気持ちや、傲慢な心、そういう人間の醜い部分や不条理を直視して、作品にするところ、職人技と言ってもいいくらい、他の追随を許さない面白さがあると思う。
諸君!騙されたと思って一度見てみるといい。
お勧めは前列、オペラグラス持参のこと!(^0^)
以下、激しい文章はネタバレに・・・。(@@!)
いあいあ、決していやらしくない・・。
いあ、いやらしい・・。
いあ、そうでもない。イヤラシイ。。
いあ、イヤラシイ。。(・・#)
龍馬よ雲になりすませ
劇団前方公演墳
萬劇場(東京都)
2008/04/04 (金) ~ 2008/04/06 (日)公演終了
満足度★★★
中途半端!
好みか好みでないか。と聞かれたら、はっきりいって好みではない。
本がいまいち。ふざけすぎ。
確か、前評判は非常に良かったはず・・はず・・はじ。
なのになのになのなのに・・・(・・)
コメディのようでコメディでない(中途半端)
時代劇のようで時代劇ではない。(設定があまい)
龍馬が主役のようで主役ではない!(散漫)
龍馬がでてくるのだから、もっと重厚な威厳のアル作品と思ってました。
でんでん違います。
・・・で、今回の公演はパート1.
パート2は芸術劇場での『とけながら降ちてきた雪』公演でパート1の続きらしいが、ワタクシは観たくありません。
PYRAMID SONG
劇団印象派
タイニイアリス(東京都)
2008/03/28 (金) ~ 2008/03/30 (日)公演終了
満足度★★★
群像劇
生と死の狭間を漂う6人の魂を描いた、印象派初の群像劇。
・・・っつーことだったけれど、生と死の狭間ではなく、ワタクシには死んでる人達が自分が死んでる事に気が付かなくて、かつての施設に集まってくる。という設定だったように感じた。
筋としては、『光の降る丘』という施設(孤児院)にかつての施設の子供達6人が、大人になった今でも、かつての思い出やそれぞれの今を語り合っているという設定。
ストーリーの内容としては面白いネタもあったが、こじんまりとしすぎて、広がりがなかったように思う。
前回の公演は中劇場での公演だったが、あの時はリズムがあった。
今回は小劇場に相応しい内容かも知れないが、これを中劇場で公演したら確実にブーイングの嵐だろう。。
中劇場から小劇場に移した意図は何か?
観客との距離を近くし、観客の生の声を聞きたいなら特に小劇場でなくとも、聞ける訳よね。
むしろ、前回の作品だって小劇場でイケル。
もうちょっとキャパの広さを見せて欲しかった。
相変わらず、大槻ゆかのキャラ、光ってました!(^0^)
cafe「シアター」
さるしげろっく
吉祥寺シアター(東京都)
2007/09/28 (金) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★
紅茶薫るオムニバス
とある一軒のカフェに訪れる人々の人間模様。
そこにはテーブル一つに椅子二つという設定で繰り広げられる心温まるオムニバスストーリーをダンスユニットBLAZE(ブレイズ)とのコラボレーションで劇化。
マスターが主宰の腎茂エイジ、店員が黒木崎六九、最初と最後に現れる女が猿山のぼる。
女は死んでて、設定はマスターの妻。
4話からなるショートストーリー。
どれもほんわかした作品で良かった。
シンプルな劇のようだが、その実、深い。
笑いのツボもしっかりとあって構成も良かった。
熟年夫婦のペアシートを最後の4話目に持ってきたのにはやはり、意味があったと思う!
ZiN-Ki
さるしげろっく
劇場MOMO(東京都)
2007/03/15 (木) ~ 2007/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
鬼ファンタジー
要するに、劇団「さるしげろっく」とプロデュースユニット「Hal's Party」とのコラボですわね(^^)
■ Story
天皇の正統性を示すといわれる三種の神器。それらを守る、鬼の一族と呼ばれるもう一つの闇の系譜を持つ天皇の末裔。
その末裔に生まれた男女の双子。その姉弟をそれぞれ主人公にした2幕劇。
いあーーー、観劇じゃなくて感激しましたっ!
企画が素晴らしい!!
芝居が2部構成になっていて、
一幕がさるしげの脚本、演出は共同。
二幕がHal’sの脚本、演出は共同。
一幕・二幕は時系列順に並んでいるけれども、その視点が異なる。
第1幕「藤の花咲く村の名医」
争いの種を持つ三種の神器。その守人として人に忌み嫌われる怪しげな力を持つ鬼の一族を飛び出した弟キイチ側からの視点。
第2幕「不如帰去(ホトトギス)~時つぐ鳥~」
一方弟キイチが投げ出した、三種の神器を守るため、「ヤガミ一座」として東京を転々としながら興行を続ける姉のキキ側からの視点。
この2作を両方見ることによって互いの作品の主役キイチとキキのそれぞれの伏線がクロスしてかみ合う………作品としてひじょうに美味で奥が深い。
鬼二人がニンゲンによって陥れられ翻弄される。
本当の鬼はどちらなのか。。
それでいて笑わせる部分のセリフが完璧!
あの3人がいい味だしてる。。
そして、それぞれの持ち味を出してる役者も素晴らしい!!
かなりのハイレベルな脚本・演出・役者、そして照明が凄いっ!
最後の部分、キイチとキキが鬼となって戦おうとする瞬間、ステージ上で二人は止まり、その止まった角度が美しい。。
一つの画になるように計算されて・・・
ハラハラと桜吹雪が舞い降りたかとおもうと、周りは暗くなり、止まったままの二人の美しい画像にスポットライトが当たり、更にキャンパスに書いた水彩画のごとく浮かび上がる鬼二つ。
なんて美しい。。美しい。。
書上奈朋子の曲がBGMに使われていて、それもこの舞台にあっている。。
その美的センスは芸術的で観終わった後、ずっと余韻は残るのでした。
民俗学的なストーリーなので、民俗学の第一人者、小松和彦の本か京極の本から脚本を書いたのだろうか・・?
で、脚本家の黒木崎六九に話を聞いたところ、違う。とのこと。。
そっか・・・何も材料がなくてあんなストーリーを作れるんだね。
やっぱ、才能だろうか・・・。
劇の画像はこれ↓
http://hann.dion.jp/stage-photo/s-zinki.html
さるしげろっく、って・・・
猿山のぼる の さる
賢茂エイジ の しげ
黒木崎六九 の ろっく から取ったのね?(意外に単純)
いあーーー、やっぱ舞台は素晴らしいーーー!!
Ascension
Gooday Co.
吉祥寺シアター(東京都)
2008/03/28 (金) ~ 2008/03/30 (日)公演終了
満足度★★★★
すんごく知能を使います!
こ・これは・・・考えてた以上にレベルが高いです!(マジびつくり!)
第6回公演でしょ?素晴らしい!知能をフルに回転しながら観る芝居でした。
えっと・・・どんな風に説明したら解ってもらえるかなぁ?
今回ほど説明し辛い芝居はないですね。
その位入り組んで綿密に練り上げた知能指数130レベルの芝居でした。
以下はネタばれBOXにて。。
Everydayウキウキ!だって大統領だもんッ!
ポップンマッシュルームチキン野郎
ザ・ポケット(東京都)
2008/03/28 (金) ~ 2008/03/30 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しいったらありゃしないっ!(^0^)
毎回の事ながらこの劇団の芝居の素晴らしいところはまさに、ありふれたくだらなさですっ!(^0^)
このくだらなさが受けるのか、会場は満席状態。補助席が出てました。
こんな風に書いちゃうと、『よくぞ書いてくれました!褒めて頂いて光栄です!』と、主宰の声が聞こえたりするのではなかろうか・・。
以下はネタバレBOXに。。(再演もあるかも知れないので閉じました8/20)
Next IMPRO THEATRE
インプロ・ジャパン
プーク人形劇場(東京都)
2008/03/28 (金) ~ 2008/03/28 (金)公演終了
満足度★★★
インプロっつーことだから・・。
大げさな内容なんてない訳よね。
即興だから、この手の劇はシリアスな内容になる訳ないらす。
まあ、なっても希薄なストーリーに成りかねない。。
そしたらさ、そしたらよ?
どんだけ笑わせるかが評価のポイントになるのかな?
ショートコントが数本。そんでもって歌が非常に上手い。
一人だけ異様に上手いのが禿げた頭をネタにして身を削り削り、切り売りしながらプチミュージカルをやってのけたお人でした。。
大爆笑とは言いにくいけれど、そこそこ面白かった舞台でした。
ちょっと暇ができたから覗いてやっかぁあああ。。って仕事帰りにちょっと居酒屋へ。の代わりにちょっと芝居小屋へ。っつー感じの舞台です。。
人生の扉
サンハロンシアター
「劇」小劇場(東京都)
2008/03/26 (水) ~ 2008/03/30 (日)公演終了
満足度★★★
非常に深いテーマです。
『人生の扉』、最初にこの世に生れ落ちてガオーッ!!と産声をあげた瞬間から人生の扉を開くと思っていたけれど、それは勘違いだったんだね。
そうなんだ、最初の出産が人生の扉なんだね。。
作者は竹内まりあのファンなのだろうか。
ワタクシは、まりあの『人生の扉』なる言葉が出てくる歌は知らなかったけれど、どうやらタイトルはここからとったらしい様子が伺える。
今回は田野良樹が演じる部長が主役と思ったほうがよりいっそう解りやすい。
人生、長く生きれば生きるほど、人に言えない出来事が沢山蓄積されて辛いことや悲しいことを溶氷するには時間がかかり、ともすれば、人を信じられなくなることだってある。
役者がそれなりの年齢だから、人生の扉を語るには十分な説得力もあり非常に濃く深いテーマです。
最後にはやはり人の温かさが必要という温かい芝居でした。。
人生、色んな事はあるけれど、退屈な人生よりはマシなのだ。
人生は素晴らしい!(^0^)
Christmas Sprcial Night
エルズ・ミュージカル
大塚 Welcome back(東京都)
2007/12/23 (日) ~ 2007/12/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
非常に素晴らしい夜でした。
非常に素晴らしかった!
これ、お勧めですよ、皆さん!
今年のクリスマス、いかが?
アニエス晶子さんのピアノの旋律が心地よく美しい時を過ごしたのでした。
月桂樹
劇団始発列車
アイピット目白(東京都)
2008/03/20 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了
満足度★★★
戦闘ものらしい。
らしい。と言うのは戦闘と言うほどではなかったからだ。
セイロート大陸はコークマとビナーに分かれ戦っていた。
物語の進路はどちらが先に仕掛けた戦闘というのではなく、一度作ってしまったきっかけが延々と戦い続ける事になってしまう。
戦士は自分の正義の為、自分の国を守る為に戦うのだが、殺戮していたひとさし指の長い化け物はニンゲンだった事が解り、戦闘の指令をしていたフレイザーが実は悪だったと解る。
要は戦闘もののファンタジーという事になるのだが、とにかく上映時間が長すぎる。
3時間ものでもストーリーや展開が素晴らしいと長くは感じないが、今回、長さを非常に感じ、尚且つ、途中飽きた。と言う事は、脚本の練りが甘いのではなかろうか?
この手のストーリーなら2時間で充分なはず。
でもって、無駄な芝居が多すぎる。
脚本家としては、あれもこれも言いたい。見せたい。となるのだろうが、内容を濃縮して(果汁100%濃縮還元)ぎゅっと詰まらせた方が健康にも美容にも、はたまた、お尻の痛さにも優しいんではないかい?(^^;)
会場にやたらとキャーギャルが多かったが、たぶん、これだけのイケメン揃いだから、おっかけファンなんだろうか?(・・)
後ろでやたらと公演中に声が聞こえる。
「・・・が・・・なんだって。やばくね?アタシ、・・・の方がゼンゼン好きっ!」
・・・って、おまいら、芝居観てないやろ?
ゼンゼン好きってww・・・ゼンゼンは否定の時に使うんじゃね?
その言葉の方がやヴぁい!です。
要は芝居に集中できない。
芝居よりこのコリン星からやってきたような異星人の方がゼンゼンおもろいっ!(^0^)
クレス(有賀太朗)がちょっと釜風味で良い味出してました。
新・こころ
劇団フライングステージ
駅前劇場(東京都)
2008/03/19 (水) ~ 2008/03/26 (水)公演終了
満足度★★★★
ゲイ風味こころ(^0^)
「新・こころ」っつータイトルだから、「こころ」をちょっとだけアレンジして「こころころ」みたいな感じなんかなー、と思いきや、原作の芯の部分は変えずに釜風味ならぬゲイ風味にアレンジしたというキワモノ!(^-^)
いあいあ、中々どーして楽しいしお茶目だし、そんでもって芝居はしっかり演じてるという見世物。素晴らしいです!
役者はトーゼンの事ながら全員が男性(仮の!)だけれど、でんでん違和感ないです。
むしろ、観客から笑いがこぼれてて、愛されてました!
「こころ」の主軸の部分、3人がばったり会うシーンや、親友の死の部分など、上手く表現されてて、演出も良い。
極めつけはセットだ。
質素なセットだけれど美術の効果だろうか、舞台が広く感じて、美しい。。
丁寧に作った様子が伺えて非常に得した気分になれた芝居でした。
お勧めです。
次回も観ます!(^0^)