トマトのいろは
SPINNERS
劇場MOMO(東京都)
2010/04/07 (水) ~ 2010/04/11 (日)公演終了
満足度★★★
外の景色まで眼に浮かぶよう
地方の町でビニールハウスを併設した喫茶店を妊娠中の妻と営むマスターを東京に出て行った姉が8年ぶりに訪れるが、なにかワケありな様子の姉が以前と変わってしまったことにマスターはいらだちを憶え…な物語。
喫茶店関係者や農業留学している人などその周辺の人物の紹介と地方ならでは(偏見?)の優しい人間関係を見せる序盤は劇場サイズもあって、その喫茶店の空気まで感じられる(どころかその外の景色まで眼に浮かぶ)よう。
と、その静けさに一石を投じるように姉が帰って来て本題(?)に突入。8年ぶりのぎこちなさゆえとも思われた姉と弟のギクシャクした雰囲気が弟の姉に対する思慕の気持ちに基づくものとわかる終盤がイイ感じ。(周りの人々の優しさも含む)
また、トマトが美味しそうで、高校時代の夏合宿で泊まった民宿で食べたもぎたてのトマトの甘さなども思い出す。
Les Bonnes
M.M.S.T
横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)
2010/04/06 (火) ~ 2010/04/07 (水)公演終了
満足度★★★
芝居ではなく前衛アートを観た
古典に疎い身としてジャン・ジュネの『女中たち』は当然の如く未見なので、一応ネットで探したあらすじを読み、当日パンフにそれよりももう少し詳しいあらすじが載っていて(これは有難い)それも読んで臨んだものの、あまり参考にはならず。
というのも、オリジナルアレンジを知らないままリミックスヴァージョンを聴いた…というより原曲を知らないままにフリージャズ化されたものを「聴いてしまった」な感じだったから。(そんなことから、岡崎藝術座の『オセロー』(07年10月)を観た時のことなども思い出す)
日本の伝統芸能的(最初にそういう印象を受けた)あるいは白石加代子っぽい(笑)台詞回し(ついでそう気付いた)で重々しく始まったかと思えば柿喰う客などのような早口に転じて、また重々しい調子に戻ったりという序盤から「今進行しているのはストーリーのどのあたりか?」と考えることはあまり意味がないと悟り、「考えるのではなく感じる」見方にしたのは正解?
緩急自在な台詞回しに、ここでその曲ですか?なこともあるサックス(テナー&ソプラノ持ち替え)の生演奏も絡んで、時々台詞は聞きとれないし、終盤では戦時中の日本軍の(かな?)文書まで登場するし、いわば「芝居ではなく前衛アートを観た」というところか。
これはこれで面白かったが、間違っても芝居を初めて観る人には勧められず。(笑)
ところで原典を知った上で観たらどうだったんだろう?
そしてまた、いつか原典を観る日は訪れるんだろうか?(DCPあたりが取り上げてもフシギはない気もするが…)
あの娘の気功は1ピコグラム
ザッパー熱風隊
OFF OFFシアター(東京都)
2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了
満足度★★★
評価は真っ二つに分かれるだろうが…
人間によく似た未確認生物「マルガニ」と戦うカンフー少女とその姉が住む山寺に、3年前にそこで書いた小説がベストセラーになり再び執筆に来たカリスマ恋愛小説家や環境汚染調査員、UMA探しの女性などが訪れて…な物語。
48種の毒をもつPCB(=PCB48)を生成して撒き散らすUMA(しかも元・人間)や、PCBの毒性を浄化するナチュラル・キラー・バクテリア(=NKB48)を気功によって発生させるなんてムチャな設定を受容できるかどうかで評価は真っ二つに分かれるだろうが、個人的には「芝居のウソ」と割り切って観ることができたのでオッケー。
…ってか、りりあんを観るという所期目的(爆)は十分に果たせたし、そればかりか満載のおバカさ、ヌルさ、ユルさ(←もちろん良い意味での)は好みだし、終盤のミュージカルっぽい部分のおマヌケさが秀逸だし、さらに名前だけしか知らなかった深澤ゆうきもなかなか良かったし(やっぱりソコか(爆))、そもそも女優7人に対して男優は1人だけだし(やっぱりソコか pt.II(爆))ということで許す。
〈津山三十人殺し〉幻視行
月蝕歌劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/05 (月)公演終了
満足度★★★★
史実ベースとフィクション部分のハーモニーが絶妙
後にいわゆる「津山事件」を起こすことになる少年・睦雄の前に「お前に幸せな道を歩ませてやる」という3人の人物が現われる一方、軍服姿の一団が彼らを邪魔し…な物語。
横溝正史の「八つ村墓」の冒頭部分の元ネタにもなった昭和13年の「津山事件」の犯人・都井睦雄の半生を中心に、彼が異常な関心を抱いていたという阿部定事件(昭和11年)や二・二六事件を絡め、さらに突拍子もない要素(笑)も加えた作品、事前に wikipedia で睦雄の生涯を調べて臨んだこともあり非常にわかりやすく、かなり史実に忠実な部分とトンデモ系なフィクション部分のハーモニーが絶妙でかなり楽しむ。やはり元ネタを知っている方が楽しめる。
津山事件を防ごうとする3人組が式神で、彼らを邪魔する軍人たちは大量殺人者たちを集めて戦争用人間兵器にしようとしている(当然その両者は未来から来ている)なんて発想、イイよなぁ。
で、帰宅後に阿部定事件について wikipedia で復習したのは言うまでもない。(笑)
乱反射ドロップ (出演劇団) こゆび侍・本田ライダーズ・てがみ座・シンクロ少女
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★★
以上、総括すると…
全体で言えば比較的リアルなストーリー(どちらも離婚ネタだ)のハッカ味と奇想天外なイチゴ味、そしてそれぞれの味の中ではオーソドックスなもの(てがみ、こゆび)と娯楽性満載なもの(シンクロ、本田)と対照的で、その組み合わせ方が上手いな、と。
この企画、今後も続けて行くんだろうな。次はどこが挑戦するか、どんな手法を駆使するかなど楽しみだなぁ。
乱反射ドロップ (出演劇団) こゆび侍・本田ライダーズ・てがみ座・シンクロ少女
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★★
イチゴ味
毎度のこゆび侍と初見の本田ライダーズの組み合わせ。
こゆび侍の「網膜火傷」はアリジゴクとアリたちの物語。
初演時に観たいと思いつつ観に行けなかったので時を経てこうして観ることができて幸い。(初演もこういうスタイルだったのかしら?それとももっと芝居寄り?)
で、アリジゴクの巣の中での虫たちを描いた内容から、先日の『昆虫大戦争』に始まる標本箱シリーズの原典はこれだな、と。
また、生き延びるためにハナシをつむぐアリにシエラザード夜話(「千夜一夜物語」とか「アラビアンナイト」と書かないところがペダンチックだね(自爆))を連想。
一方、本田ライダーズの「二匹のマシンガン」は富豪令嬢である小学生を主人公に、彼女の家の「お宝」を頂戴すると予告した怪盗マシンガンも実は小学生(しかも彼女の同級生)で…というドタバタ系。
気付いてみれば主演の生見司織は昨年大いに気に入ったハチビット・プラネットの『朝焼けのパレード』に出演していたワケで、そっちの意味でも満足。
乱反射ドロップ (出演劇団) こゆび侍・本田ライダーズ・てがみ座・シンクロ少女
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★★
ハッカ味
初見のシンクロ少女と、旗揚げ&第2回と観てきている演劇ユニット てがみ座のカップリング。
まずはシンクロ少女の「極私的エロス」。
主宰(&作・演出)である名嘉友美のかつての夫との出会いから離婚までを描いた私小説ならぬ私戯曲で、結婚を祝す友人たちとの会話と反対する友人との会話という相反するものを同時進行で見せながら、時々双方の台詞がシンクロさせる手法が面白く、言い争いでは一言発する度に台本(ってか原稿用紙ってか)を1枚ずつ乱暴に捨ててゆくのも愉快。
てがみ座の「カシオペア」は09年6月の旗揚げ公演での芝居版を観ており、そちらがフル・オーケストラ伴奏だったのに対してこちらはアコースティック・ギター1本の弾き語り、な風情。
その分、会話が前面に押し出されており、前述の喩えの如くそれぞれ面白さがある感じ。
GOLDEN★HANDSHAKE
さるしげろっく
d-倉庫(東京都)
2010/03/31 (水) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★★
サクゾウにはイタく共感
「ホスピタルクラウン」的発想をもっと進めて取り入れた診療を行なう病院を舞台にした悲喜こもごもの人間模様、チラシの惹句から予想したような(σ(^-^) の弱点でもあるところの)家族ものではなかったものの、息子を亡くしたことから目をそむけ続け…というか逃げ続けて、入院している声を失った少年に息子を重ねているサクゾウにはイタく共感。
また、そんなクライマックスを経て迎える結末は、「逆・胎児の夢」(ありゃ?胎児は前世を夢で見る、ではなくこれから迎える人生を見る、だったっけ?だったら逆じゃないな)的で、こういうのもまた好きなんだな。
で、そんな全体構造もそうだし、序盤のちょっと騒がし気味にコミカルかつテンポ良く進む感じにも野田秀樹的なモノを想起したのは当日パンフに「初演は野田・鴻上リスペクト的なものだった」と書いてあったからだけではあるまい。
雅貴とクダンの奇妙な夜
進戯団 夢命クラシックス
新宿シアターモリエール(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★
どう謎が解かれて行くのかワクワク
妖怪・件(クダン)と笑忌(ワラキ)に気に入られておりその力ゆえ警察の捜査に協力させられたりしている高校生・雅貴が巻き込まれるストリートギャングたちの抗争…な物語。勝手に DMF の『SLeeVe』風なのかと思っていたらさにあらず、クライムサスペンスが中心で「不可能犯罪」的部分のみに妖怪が絡んでいるというスタイル。
だもんでこれはこれでまた予期していたものとは違った別の面白さがあり、むしろどう謎が解かれて行くのかワクワクしながら観る。
ただ、「一件」ならぬ「一見」落着の後、ちょっとしたひっかかりから黒幕の存在に気付くのが雅貴なのは主人公として当然なので悪くはないのだが、「金田一少年の事件簿」などで見慣れてしまったため、むしろ黒幕の存在に気付くのは女刑事で、それを読まれて逆に窮地に陥った彼女を救うのが雅貴、なんて展開の方が斬新に感じられたかも?
とりあえず寝る女
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了
満足度★★★★
観る側を舞台上に引き込む求心力
母を亡くして姉妹2人が住んでいる家に、町の再開発でしばらくマンション…もとい、億ションに移住し、その間に賃貸マンション兼住宅に改築することを勧める役場の男と町内の世話役が来るが、姉は思い出いっぱいの家にそのまま住み続けたい(共感!ってかその胸中がビンビン響いてきた)と言い…な状況から始まる物語は駅前劇場進出ということで気合いが入ったワケではあるまいが、140分という長尺。
がしかし、ライトなタッチでコミカルな味もある導入部から、次第にシリアスに転ずるにつれ、観る側を舞台上に引き込む求心力のようなものがあり、それゆえ舞台との距離が近く感じられて観ながら「ここ、OFF・OFFじゃなくて駅前だよね?」などと思ったりも…。(←ちょっと作りました(爆))
前作から「身近な感覚」は以前と比べて若干薄れた(あるいはフィクション度数がアップした?:個人の感想です)ものの、会話の自然さは変わらず、それとキャスティングの妙(意外なケースも含めてそれぞれハマっているんだな)の相乗効果で引き込まれるのかしら?
で、時節柄もあってか、ラストシーンはマチネ同様、積もるほど降りしきる桜の花びらたちという…。
ラストシーンといえば、暗転の間に家具類を全部運び出して転居後を見せたのも良かった。
ヒメ
チェリーブロッサムハイスクール
吉祥寺シアター(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★
ミステリーからファンタジーへ
キャンパス内で死んでいるのが見つかり自殺と判断された教授が研究していた「散らない桜」について薬品会社の女性と学内のイベントで咲いている桜が必要な女子学生が調べていると…な物語。
警察は自殺で処理したものの殺人なのではないか?的なミステリー(サスペンス?)風味もありつつ、過去の出来事などが絡んでファンタジーとして開花する流れが独特。
また、広い舞台をいくつかの場所として使い分け、中心となる部分では普通の演技でそこに入る前とそこから出てからはスローモーションになる演出も面白い。
ワンドロップ
発条ロールシアター
タイニイアリス(東京都)
2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了
満足度★★★★
往年のNHK少年ドラマシリーズのオトナ版的
まずは出だしの作業中のシーンで針金で作った削岩機やシャベル(あるいはスコップ)に感心。フレームだけなのに雰囲気がよく出ている、的な。ある意味阿佐南のダンボール製小道具に通ずるか。
その直後、「ここから彼の妄想なのね」と一目でワカらせる照明にも感心。
ガラリとトーンが変わって引っ込み思案の田西がズバズバ言うんだもの、事前情報や説明がなくてもバッチリ。
照明に関してはその後の隠れ家の中と外の変化や、ラストでトンネルから出た時の陽光とやや遅れてそれに加わる逆光も見事。
他に演出では、水辺で顔を洗おうとして水面に映った自分の姿が源五郎であることに気付く田西、なシーンや終盤、外まで比較的近い部分を掘って脱出しようとする場面などの見せ方・表現方法も上手い。
源五郎と言えば、本人が時空を超えるのではなく『ウイング・オブ・ゴッド』などと同様に心だけがその時代の人物に入る「マインド・スリップ」(勝手に命名)の形態ながら、元の人物と入った人物が会話する(演者も2人)なんてのが愉快。
でもって、思っていたほど命を粗末にしているワケではないが、敵前逃亡よりは死を選ぶという源五郎に対して田西が「恥とか言うけれど死んでしまったら何もならないじゃないか」と言うところはσ(^-^) 好みのテーマだし。
あと、客入れ時のBGMが『荒野の7人』のサントラ盤(ほぼ全曲?)で、本編のオープニング曲もそのメイン・テーマだったこともあり、途中で野武士(?)がいるかどうか村に偵察に行く場面などに『七人の侍』へのオマージュも見る。
そんなこんなで前年9月の『アマガエル』よりもこちらの方がより好きかも。
SKY
Performing unit colors7~C7
d-倉庫(東京都)
2010/05/07 (金) ~ 2010/05/11 (火)公演終了
満足度★★★★
オールレンジのミュージカル系
最初に書いておくと、開演前に当日パンフでどんな鳥が出て来るか見ておくとより楽しいかと…
「カゴの小鳥」を主人公に鳥たちの世界を描いた観る年齢層を問わないオールレンジのミュージカル系、深読みなどせずそのまま観ても十分に楽しい。
また、特に鳥っぼくせず配色だけでそれらしく見せる衣装も一見の価値アリ。
パラデソ
タカハ劇団
小劇場 楽園(東京都)
2010/05/02 (日) ~ 2010/05/11 (火)公演終了
満足度★★★
空腹で観たら拷問?(笑)
緩急自在、硬軟取り混ぜ、笑いとシリアス、直球に変化球(ビーンボール?(笑))、大波小波など様々な要素の心地好いリズムに乗ってアッと言う間に終演。
しかし事前情報があったからイイようなものの、もしも空腹で観たらアレは拷問だったかも?(笑)
ココロ
ココロ舞台化計画
シアターサンモール(東京都)
2010/05/08 (土) ~ 2010/05/09 (日)公演終了
満足度★★★
サイバーパンクSFの王道
脚本・演出が舞台向きでなく客席の笑いが鎮まる前に先に進むがために聞き取れない台詞が少なからずあるのにストレスを感ずるも、ヒトの脳の働きをロボットに持たせるというサイバーパンクSFの王道として楽しむ。
とはいえ、隔靴掻痒の感があるのは免れ得ず、しかしそれはもしかして世代間ギャップによるものかも、などと思ったりも…(爆)
2LDK
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★
Eキャスト
おそらくは全5組の中で1、2を争う舞台経験者であろう2人の顔合わせにつき(…と思ったが小林夏子の方が多いかも?)安定感は抜群、むしろ観るのが4回目ということもあってかスリルに欠けるような気さえするほど。
なお、終演後に堤幸彦(原案・演出)、三浦有為子(脚本)のリードによる全出演者の舞台挨拶あり。
ピテカントロプス・エレクトス
劇団古今和可集
萬劇場(東京都)
2010/05/02 (日) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★
最後の台詞が心に響く
シニカルな幸福論として既視感や教訓臭満載だが、オチを知っている古典落語の滑稽噺に笑えたり人情噺に泣けたりするのと同様、最後の「進化したピテカントロプス・エレクトス(直立猿人)になります」という台詞は心に響く。
彷徨う翼
劇団パラノイア・エイジ
「劇」小劇場(東京都)
2010/04/28 (水) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★★★
ズシリとした観応え
個性豊かな5人の「特攻隊員という名の若者たち」を美化もせず批判もせず等身大に描くことで彼らを死に追いやった戦争というものの罪深さを考えさせると同時に生き残った者の心に残した傷をも描いて見事。
2LDK
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★★
Dキャスト
演者は違えど観るのが3度目ということもあってか細部まで目が届き、それでも観た3組の中では一番まとまりが良かった気がする。
また、女性客の比率が高かったが、何故かしら?
あと、観る4組8名で唯一知らなかった小林夏子も収穫の一つ。
ビヂテリアン大祭
ピーチャム・カンパニー
シアターPOO(東京都)
2010/04/30 (金) ~ 2010/05/03 (月)公演終了
満足度★★★★
ニヤリのちギャフン
まずは大祭に参加した「ケンゾー」の帰国報告会という設定にニヤリ、続いて原典のページ欠落部分の処理にニヤリ、さらに反対派が登場して議論になることにニヤリ、それが仕込みであるというオチにはギャフン。
他の2編を取り込んだのも上手い。