満足度★★★★★
両編とも「This is elePHANTMoon!」
【レシピエント編】
まずは説明的なものがまったくないのに、交わされる会話の中から自然に諸状況が伝わってくる序盤に舌を巻く。
そんな会話劇的な中からドナーの遺族の気持ちがジワジワと滲み出てきて、しかし迎える結末はショッキング気味?
ってか、ブラックでありながらも「そうか、そのテがあったか……って、そーじゃねーだろ!」なノリツッコミをしたくなるようなユーモラスなオチは前作『ブロークン・セッション』(前年11月)のクライマックスと同質で、笑っては不謹慎かと思いながらもσ(^-^) は満面の笑み…(爆)
思い起こせば前述の「会話から状況がしっかり伝わってくる」手口も『ブロークン…』と共通で、前作にウケまくった身として大いに満足。
その一方、ドナー編の初日をご覧になった方の情報(ってか印象?)と照らし合わせ、この時点で「観る順を間違えたかもなぁ…」とも思う。(笑)
【ドナー編】
まず、装置を目にして「あらまぁ」と。
R編では窓があり外の木々が見えていた装置後方中央部分がコンクリート壁だし、天板が木目で丸いテーブルも黒一色の四角いものだし、などの変化があり周囲の細い縦材まで色合いが違って感じられるほど。
なるほど、60分と75分という中篇でありながらも通して上演しないのはその転換のため「も」ある(← 内容的にも続けて観るのはヘヴィーそうだし…(笑))のね、と。
そんな似て非なる(?)装置内で進むストーリーは静かな中にピンと張り詰めた緊張感があり、初日をご覧になった方が持たれた「『ブロークン…』よりも『成れの果て』(前年5月)に近い」という印象に大いに賛同。
また、ヒロインが悩んだ末に我が子を殺した犯人の臓器を受ける決断を下すものの、決して「めでたしめでたし」にはならず、手術の直前で…という後味の悪さ(笑)もいかにも、な感じ。
【総括】
そんなこんなで、動と静あるいは陽と陰にクッキリ分かれつつも、その両方が「This is elePHANTMoon!」に仕上がっているのが見事。
で、両編を観終えての結論は「やっぱり観る順を誤った…」(爆)
しかし事前にD編の印象を耳にしていたので覚悟ができていた(笑)のは幸い。予備知識なしにこの順で観たらヘコんだかも?(爆)