〈津山三十人殺し〉幻視行 公演情報 月蝕歌劇団「〈津山三十人殺し〉幻視行」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    史実ベースとフィクション部分のハーモニーが絶妙
    後にいわゆる「津山事件」を起こすことになる少年・睦雄の前に「お前に幸せな道を歩ませてやる」という3人の人物が現われる一方、軍服姿の一団が彼らを邪魔し…な物語。
    横溝正史の「八つ村墓」の冒頭部分の元ネタにもなった昭和13年の「津山事件」の犯人・都井睦雄の半生を中心に、彼が異常な関心を抱いていたという阿部定事件(昭和11年)や二・二六事件を絡め、さらに突拍子もない要素(笑)も加えた作品、事前に wikipedia で睦雄の生涯を調べて臨んだこともあり非常にわかりやすく、かなり史実に忠実な部分とトンデモ系なフィクション部分のハーモニーが絶妙でかなり楽しむ。やはり元ネタを知っている方が楽しめる。
    津山事件を防ごうとする3人組が式神で、彼らを邪魔する軍人たちは大量殺人者たちを集めて戦争用人間兵器にしようとしている(当然その両者は未来から来ている)なんて発想、イイよなぁ。
    で、帰宅後に阿部定事件について wikipedia で復習したのは言うまでもない。(笑)

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    2010/05/11 09:17

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