忍守シン(しのもり しん)が投票した舞台芸術アワード!

2019年度 1-10位と総評
灰かぶりのエラ

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灰かぶりのエラ

ガラ劇

Cチームの初日初回を観劇。すでに完璧だった。童話と現実の融合がうまく、言葉遊び乍らも鋭くえぐる台詞の応酬。シンプルなのに恐ろしくもある美しい照明音響。こんな芝居をどうやって作るのか不思議。
役者さん全員良かったが、特に幡美優さんの主役に相応しい芝居は絶品。荒木凪瑳さんは安定の天才ぶりである。

それにしても客層が高齢の男性が多い。ノスタルジーを刺激されるのであろうか

『僕と死神くん』『KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち』

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『僕と死神くん』『KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち』

ポップンマッシュルームチキン野郎

今年100本目の観劇となった「僕と死神くん」
2011年の再演時よりも洗練され、笑いつつも泣かされる心揺さぶられる作品。息子役だった加藤慎吾さんが父親役になったのも感慨深い。
開演前パフォーマンスも、たった15分の中に濃いドラマが詰め込まれた秀作

オイディプス・プレイ

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オイディプス・プレイ

劇団ハコブネ

素晴らしかった。主演の鴻森久仁男さん、さすがでした。他の役者陣も総じて良かった。
演出がとても工夫されており、最後まで飽きさせず見事だった

グリークス第1部「戦争」

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グリークス第1部「戦争」

PRAY▶︎

素晴らしかった。役者の力というものをこれでもかと見せつけられた。そもそも元がギリシャ悲劇の古典を混ぜ合わせた作品で、しかも日本語訳という非常に難しい本なのに、見事な芝居になっていた。感服し、脱帽。
役者陣は全員達者で、鴻森久仁男さんも良かったが、今回特にやまうちせりなさんと石毛翔弥さんが印象に残った

火男の火

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火男の火

BOW

火チーム観劇。
作りがしっかりしており、役者さんの演技、動きが良かった。説得力のある芝居が人間の業の深さを感じさせた。
殺陣もかなり複雑な手が作り込まれていた

カテゴリーボックス:Re/描かれたテーブル:Re

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カテゴリーボックス:Re/描かれたテーブル:Re

9-States

「描かれたテーブル:Re」千穐楽観劇。
前回が変わったコント集だったので、まさかこんな真っ当なストレートプレイが観られるとは思わなかった。構成、演出が良く、ホロっとさせられるところもあり、役者さんの演技がしっかりしていた。見事

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

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殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

ポップンマッシュルームチキン野郎

初日を観劇。以前”黄金のコメディフェスティバル"略称コメフェスにて45分の中編で上演された作品が倍の90分の完全版として蘇る。でもただ長くなったわけではなく、エピソードを深掘りして細部を作り込んでいる。
ナンセンスな笑い満載なのに、こんなことってもしかしてあるかも、と思わせ、悲しい過去を優しい気持ちで包む愛に溢れた作品

そして今回も開演前パフォーマンスが力入りまくりで、名探偵コ○ン好きの人が観たら笑ってくれるのか怒るのかどちらなのだろう…
手塚治虫「火の鳥」を彷彿とさせるスケールの大きい話。

少し芝居のペースが緩かったのは初日のせいか…?

そう思うなら、尚更。

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そう思うなら、尚更。

小岩崎小企画

小岩崎小恵氏の圧倒的な実力を見せつけられた100分。色々な役が出来る正に女優。単に芝居が上手いだけでなく何か特別な力を持っているのではなかろうか。ダブルコールが起きるのも納得の内容

ミス・キャスト

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ミス・キャスト

公式愛人

左手チーム観劇。
いやあ、面白い。小劇場の良さを存分に活かした芝居。表情豊さんの演出センスが冴え渡る。強引に取る笑いが見事。
宮下真実(どん)さんの顔芸は至宝。めんどくさい女を演じるのが得意のようである。
佐倉仁菜さん、魅力的な女優さん。とにかく役者陣が全員、濃ゆい

ホォル

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ホォル

ガラ劇

Aチーム観劇。相変わらず素晴らしい。言葉遊びと台詞回し、空間の使い方と役者の動きが絶妙。どうしてこんなことを思いつけるのか謎である。
初見の役者さんばかりだったが良い役者が多く、特に宮沢役の伊井ひとみさん、マリー役の南條あかねさんが良かった

総評

今年は100本観劇し(自分が関わった公演は除く)、良い芝居もそうでもない芝居も沢山観ることができた。
1位にはヨドミ「踏切のサーカス」を挙げたかったが、残念ながらコリッチに登録が無く、順位を付けられなかった

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