雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/05/06 (水) ~ 2009/05/30 (土)公演終了
満足度★★★★
鳳蘭さん、出てきただけで鳥肌もの
やはり、役者さんの演技につきる。
なんといっても、元宝塚の鳳蘭さんの存在感!
舞台に出てきただけで鳥肌もの!!なんだこのオーラは!
三田和代さんも乙女?全開!
古谷一行さんもいい感じだった。
ウエンツくんは、このメンバーと比べるのはちょっとかわいそうかな。
それにしても、
蜷川さん(本日はPA卓のところにいた)の演出って
なんか腑に落ちないところがあるんだよね。
いつも、感動一歩手前というか。
でも、今回は、脚本と役者さんが
良かったこともあり感動できた!
旅がはてしない
アマヤドリ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/07/17 (金) ~ 2009/07/21 (火)公演終了
満足度★★
うーん、よく分からん
今年の7月に東京芸術劇場での再演が決まった
『旅がはてしない』の初演ヴァージョンの
一夜だけの再現プレ公演『サナギ版』。。。
のはずだったが、
なんか結局大幅なカット(30分短縮)したらしい。
で感想・・・
よく分からん。
話の核になる「ミネストローネ」と呼ばれる空間?道?や、人体の交換など
不思議な要素が多すぎて、肝心のストーリーや人間関係がよく見えてこないまま終わっちゃった。結構期待してたんだけどな。
でも、乱舞(踊り)の部分は好き。
わざわざ、
プレ公演をやったってことは、7月の本公演は
きっと大幅に違うものになるんだろうな。
きっと気になるから観にいっちゃうだろうな。
神様とその他の変種
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2009/04/17 (金) ~ 2009/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
オススメ!
久しぶりに、素直に面白い!と言える舞台が観れた。
前半、それに割とシリアスな後半も、要所要所に笑いどころがあるので
3時間(休憩10分)の上演時間も決して長くないし飽きることもない。
役者さん、みんなそれぞれ良かった。
特に、峯村さん、犬山さん。それに客演の水野さん、山内さん、山崎さんも。
そんな中でも大倉さん存在感!
オープニングの映像、照明もいい感じ。
バンダラコンチャ ソロアルバム公演「相思双愛」
バンダ・ラ・コンチャン
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/05/09 (土) ~ 2009/05/16 (土)公演終了
満足度★★★
ちょっと冗長
豪華な出演者。
でも休憩無しの2時間、ちょっと冗長かな?
特に「春は馬車に乗って」の部分。
面白い部分も多いので、1時間半くらいにまとめられたらなあ。
最後、2つの作品がつながって、なかなかいい余韻の終わり方。
Little Alice ―少年アリスの時間割―
ルドビコ★
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2009/04/29 (水) ~ 2009/05/05 (火)公演終了
寝ちゃったんで評価できません。
最近の日々の疲れのせい?と
ミュージカルっぽい演出についていけず
半分近く寝てしまいました。
なので評価できないんですが、
ここの評価を見ると軒並み高評価なので
ちゃんと目開いて見てれば良かったと後悔。
感想としては
イケメンたちが動物の耳をつけて「○○だにゃあ」とか言ったり
ポーズを取るノリに、まったくついていけませんでした。
あと、主役の男の子、歌イマイチだった。
それにして、客いっぱい入ってたな。女性客が9割以上だった。
シュート・ザ・クロウ (イギリス)
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2009/04/10 (金) ~ 2009/04/26 (日)公演終了
満足度★★★
出演者・演出は良かったが。。。
シリーズ・同時代【海外編】前回の『昔の女』もそうだったが
なんか元々の脚本があんまり面白くないような気がする。
特に前半部分は、睡魔との闘いだった。
後半取っ組み合いのケンカしたり面白くなってきたが、
いまいちよく分からない終わり方。
出演者、
阿南さん、熱い!いい感じ。
平田さん、おじいちゃん役はまってる。途中平田さんであること忘れてた。
柄本さんは正直残念な感じ。滑舌がイマイチ、早口になると
何いってるのかよく分からない。
やはり、一番の驚きは板尾さん!
元々演技はうまいのは知っていたが、
阿南さん、平田さんと比べても全然負けてない。
というか独特の存在感では勝ってる?
それにしても
『昔の女』の最後の最後で大きく可動するステージといい
今回の実際のタイル張りといい、ステージ金かかってるなー。
やっぱり、国立劇場だから?
いいだせなくて
カラフル企画
SPACE107(東京都)
2009/04/01 (水) ~ 2009/04/14 (火)公演終了
満足度★★★
チケット、ゲットだぜ!
旗揚げ公演、うさんくさいチラシ、ポケモン、2時間半の公演時間
不安な要素盛りだくさんだったが
笑いどころの多い脚本
芸達者な出演者
サービスの物まねなど
少なくとも2時間半飽きることはなかった。
意外に楽しめました。
「芸術」の名のもとに退屈なだけの舞台よりは全然いい。
でも、逆に舞台を観終えた後の疲労感というか
舞台を見てきたという充実感は希薄かな?
時間が短ければなおいい!
淫乱斎英泉
東宝
あうるすぽっと(東京都)
2009/04/02 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足度★★★
長かったー。
元々この作品
英泉、長英を一緒描く必要があったのかな?(あと、越後屋も)
この二人が関わった事実を基にしているのかと思ったら
そういうわけでもなさそうだし。
対照的な存在として?
長いしなんかテンポもいま1つ
ラストの方では完全に思考停止だった。
豪華な出演者、
みんなそれぞれに良かったのに。(山路和弘さん特に)
その良さがいまひとつ生きていないような。
英泉なら英泉、長英なら長英で
話をもっと絞って全体に短くした方が
良かったのでは?
蜉蝣峠
劇団☆新感線
赤坂ACTシアター(東京都)
2009/03/11 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
初新感線
人気劇団、出演者豪華とはいえチケット代11000円高!
クドカン脚本。
冒頭のぐだぐだ感に少し不安になるが、
話が進むにしたがってスピード感が出てくる。
でも、話にもう一ひねりというか一工夫欲しかったような気もする。
出演者
堤真一さんは、やっぱり存在感というか華がある。
あとは、劇団員だからなじんでいるのは当たり前なんだけど
橋本じゅんさん、高田聖子さん、右近健一さん良かった。
古田さん、影のある役だったし悪くはなかったけど
いま一つ演技に凄みを感じなかったな。
前の人も書いていたが
『リチャード三世』とこの『蜉蝣峠』
古田さんの俳優生活25周年記念公演も兼ねていたはずなのに
両方とも古田さんが群を抜いた存在感を発揮できなかったのは
なんか残念。
夏木マリ・印象派NEO 「わたしたちの赤ずきん」
日本テレビ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2009/04/02 (木) ~ 2009/04/05 (日)公演終了
満足度★★
確かに高い
なんと言っていいんだろう、
童話「赤ずきんちゃん」をモチーフに
夏木マリさんの夢(やりたいこと)を具現化したような舞台。
男→狼、女→赤ずきん
途中、夏木さん歌が入ったりするが基本的にはコンテンポラリー・ダンス?
台詞も複数国の言語が混じった夏木語?
黒澤明監督の『夢』のような感じ?とも違うか。。。
結論:
夏木マリさんの存在感はさすが!
でも夏木マリさんに特に思いいれもない自分には
正直う~ん?
きっちり1時間20分だったが、これ以上長かったら苦痛。
それにS席9000円は高すぎだろ。
インテレクチュアル・マスターベーション
パラドックス定数
シアター711(東京都)
2009/03/27 (金) ~ 2009/04/01 (水)公演終了
満足度★★★★
初パラドックス定数
一応、ウィキペディアで少し予習していく。
それでも時代背景等がよく分からない部分もあった。
舞台装置は椅子2つだけでこれだけ見せれる役者の人もすごいし、
脚本・演出の野木萌葱さんすごいなあ。
小さい会場でこんなレベルの高い舞台(劇団)が
観れたのは驚き!
でも正直、難しい。。。
感動したかというと微妙なライン。
下記の理由もあり、最後まで完全に物語に入っていくことが出来なかった。
でも、次回公演も必ず観にいこうと思います。
係員の人が開演前に丁寧にアナウンスしてたにも関わらず、
この日、携帯を2度も鳴らしたバカな客がいた。
(しかも2回目は、秋水の重要なシーンで)
ほんとに勘弁して欲しい。
50人規模の会場なんだから、こういう客が混じってると
舞台が台無しになる。
御用牙
RUP
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2009/03/20 (金) ~ 2009/03/29 (日)公演終了
満足度★★★
少なくとも「痛快!」ではない
小池一夫原作の時代劇という認識しかなく観にいきました。
ポスターかなんかに痛快!時代劇みたいなことが書いてあったが
少なくとも素直に「痛快!」と言えるものではなかった。
原作を読んでないのでなんとも言えないが
ストーリーが分かりにくい。
まず、誰に対して立ち向かっているのかよく分からない。
(↑作品の重要なポイントではあるが。。。)
そのため、途中結構しんどかった。
決着のつけ方もなんか中途半端な感じがする。
主人公の山崎さんはさすがの存在感だったが、
他の奉行所のメンバーは格好が似てるから遠目だと誰な分かりにくくて。
劇中の音楽も
まるでゲームのBGMのような安っぽいもので
重要なシーンは音楽のせいで雰囲気が壊されている印象もあった。
やっぱり、時代劇は分かりやすく
大立ち回りとかがあった方がいいなあ。
昔の女 (ドイツ)
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2009/03/12 (木) ~ 2009/03/22 (日)公演終了
満足度★★★
なぜに「昔の女」?
確かに
海外の「現代戯曲」に触れる機会ってあんまりないから
いい企画かもしれないが、
そもそも、この「昔の女」という戯曲に
あまり魅力を感じませんでした。
それゆえになぜ数ある海外の「現代戯曲」の中から
この「昔の女」を選んだのか、そこが一番疑問。
時系列が細かく巻き戻ったり、先にいったりするが、
そのことで話自体が格段に面白くなる仕掛けがある訳でもなく
それほどの必要性を感じなかった。
(確かに同じシーンでも多少演出を変えてしていたのは面白かったけど)
ラストももっと伏線とかあるのかと思ったら
割と予想できる終わり方?
役者さんはそれぞれ良かったと思います。
第2弾の「シュート・ザ・クロウ」に期待!
彩られたモノ・クローン
劇団名古屋さん。
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2009/03/10 (火) ~ 2009/03/17 (火)公演終了
満足度★★
全体にいまひとつ
パンフに演出の人の
「今まで見たことない」舞台を創りたい という趣旨の言葉が
書かれていたが、
出来上がった舞台はとても残念な出来。
かなり典型的な登場人物たち
ベタなストーリーと、台詞。
ブツ切りの演出。
硬い演技の主演の高橋さん。
音楽もつまらん。
厳しいかもしれないが
もう少し行くと完全なギャグだ。
ただ、
福田転球さん は スゴイ。
まったく入っていけなかった物語の中で
唯一心に来る演技だった。
春琴
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2009/03/05 (木) ~ 2009/03/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
やはりこの舞台の独特の世界観はすごい!
たぶん、キャストもほぼ前回と同じ
(春琴の若い頃の役の人代わった?初演の時はもっと小柄な人だったようなー?)
演出も細かいところは変わっているようだが、ほぼ前回と同様。
(その辺結構記憶があいまい)
初演を観た時のようなインパクトはなかったが、
やはりこの舞台の独特の世界観はすごいなあ。
深津さんもぶっ飛んだ演技もすごい。
でも、この舞台によく溶け込んでいる。
上演時間自体は2時間弱だが
もっと長く感じる重厚な物語だ。
初演の時はただただ圧倒されたが
今回は見ていて(割と席も良かった分)、細かい部分も気になった。
まず、上記の春琴の(操られている)若い
頃の役の人が
深津さんよりひと回り大柄な人だったこと。この点が観てて気になった。
役者さんが後半で鼓をたたくシーンがあったが
もっときれいに音が出るといいのに思った。
初演の時の評判や公演期間も短いこともあり
前売りは完売、当日の立ち見も50人近くいて驚いた!
愛の渦
ポツドール
新宿シアタートップス(東京都)
2009/02/19 (木) ~ 2009/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
エロ平田オリザ?
感動はない、内容にも残るものはほとんどない。
でも、面白い!!2時間半の上演時間も全然辛くない。
驚いたのが、
カーテンコール ついでに 客の拍手すらない。
ポツドールはいつもこうらしい。
青年団ですら、カーテンコールはあるのに。。。
時々出てくる登場人物の突発的な行動や発言、
いい話になるのかなと思わせておいてそれも潰してく感じ
そういうところもリアルなのかな。
なんか観てて思ったのは
エロ「平田オリザ」みたいな感じ。
こんな事書いたら、平田オリザさんや青年団好きな人は怒るかな?
地球に落ちてきた男
メジャーリーグ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/03/05 (木) ~ 2009/03/15 (日)公演終了
満足度★★★
J.A.シーザーさん共同演出・美術・音楽
J.A.シーザーさんが共同演出・美術・音楽を担当しているということで
それに引かれて観てきました。
前半、音楽はほとんどクラシックの曲ばかりでしたが
後半には、あの独特の曲がいっぱい聴けてうれしかったです。
正直な話、
ストーリーもよく分からず、テンポがよいわけでもないのに
それでも観ていられるのは、
舘形さんと保村さんの熱演があったからだと思います。
水木しげる先生がエッセーで
「寺山修司さんは、人を驚かせたり楽しませることが大好きだった」って
書いていた様な気がしましたが、
そういう要素を随所に感じる舞台でした。
十人の夜
R PRODUCTION
森下スタジオ(東京都)
2009/03/04 (水) ~ 2009/03/08 (日)公演終了
満足度★
ゲネプロ観てきました。
本公演前のゲネプロに行ってきました。
これからの本公演を楽しみにしている人に申し訳ないが、
正直な感想、ほんとに酷い作品でした。
ここまで感動も得るものも少ない作品ははじめてかも。
そもそも、主役のマジシャン以下
十人(タイトルにもなっているのでたぶんそれくらいいたと思う)の登場人物に
ほとんど魅力がないので
その人たちが悩もうと苦しもうと何も伝わってこない。
中国の演出家の人でチラシ等にも書いてあったので
北京オリンピックによる発展の影の部分を描いてくれるのかと
思ったが、
話自体におもしろみがないし難解なので、その辺もよく分からず
ただ観ている事がひたすら苦痛。
ゲネプロの為か
事前にアナウンスされていた90分を
20分以上オーバー。
そのため、ラストはやたらと長く感じ
役者の方の熱演が逆にイライラするという
自分としてもとても気分の悪い最悪のパターン。
ゲネプロということで
関係者の人たちだけなのかと思ったら
たぶん無料招待ハガキか何か配ったのだろう
80超のおじいちゃんから小学生まで
普段劇場ではあまり見ない客層の人も来ていた。
おじいちゃんは、寝つつも時々起きて反応!
小学生は意外におとなしく観ているなと思ったら
パパの膝で爆睡!
というか3分の1以上の人が寝てたと思う。
自分もかなり睡魔と格闘してたし。
なにより
カーテンコールでの
力ない拍手がすべてを物語っていると思う。
いや、疲れた。
オセロー◆フェスティバル/トーキョー09春
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2009/02/27 (金) ~ 2009/03/01 (日)公演終了
満足度★★★
生演奏、舞台美術・映像(字幕)はすばらしい
これは『オセロー』というより、『オセロー』を題材にした別の作品。
たぶん原型をとどめているのは
イアーゴーがオセローに妻の浮気を吹き込む場面くらい。
というか
ストーリーに大陸・半島・日本の歴史を入れ込んだから
かなり短くした話が更に訳分からなくなっている。
会場で睡魔に負けている人もチラホラ。
台詞も
能や狂言っぽくしたのか昔の言葉使いなので非常に聞き取りづらく、
これで初めて『オセロー』を観た人はちょっとかわいそうかも。
それに語り部のような感じで出てきてた杖を持った人が
どういう立場なのか最後までよく分からず。
最後にカーテンコールは
悲劇にも関わらず恐ろしく明るいお祭り騒ぎ!
韓国の演劇のカーテンコールはこんな感じなのか?
という感じで訳の分からない『オセロー』だが
生演奏、舞台美術・映像(字幕)はすばらしい。
それだけにもったいない舞台だった。
下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。
TEAM NACS
サンシャイン劇場(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/03/14 (土)公演終了
満足度★★★
エピソードや設定が唐突すぎる感
初NACS観劇でした。
大泉洋さんや「水曜どうでしょう」のファンでもない者です。
内輪ネタがいっぱいというわけではないのですが、
やっぱり、所々笑いが分からないポイントがあり
この雰囲気、う~ん。
それに今回、
大泉さんが作演出ということでしたが
全体にそれぞれのエピソードや設定が唐突すぎる感がありました。
どうしても話に説得力が足らず。
コント風の前半はまだしも
泣かせる後半はそうした点が心に引っかかって
メンバーの熱演もなんか伝わってこない、残念!
同じ系統の舞台では
東京セレソンDXの方がジーン来るものがあった。
森崎さんの脚本とはだいぶテイスト違うというので
今度は森崎さんの観てみたいけど、
ただチケット取りづらいしなあ。
あと、観客のマナーについていろいろ言われているみたいだけど
観にいった回は特に気にならなかったです。
サンシャイン劇場も改装して、イスが新しくなった関係で
若干足元が広くなった。(2階席も)