満足度★★★
生演奏、舞台美術・映像(字幕)はすばらしい
これは『オセロー』というより、『オセロー』を題材にした別の作品。
たぶん原型をとどめているのは
イアーゴーがオセローに妻の浮気を吹き込む場面くらい。
というか
ストーリーに大陸・半島・日本の歴史を入れ込んだから
かなり短くした話が更に訳分からなくなっている。
会場で睡魔に負けている人もチラホラ。
台詞も
能や狂言っぽくしたのか昔の言葉使いなので非常に聞き取りづらく、
これで初めて『オセロー』を観た人はちょっとかわいそうかも。
それに語り部のような感じで出てきてた杖を持った人が
どういう立場なのか最後までよく分からず。
最後にカーテンコールは
悲劇にも関わらず恐ろしく明るいお祭り騒ぎ!
韓国の演劇のカーテンコールはこんな感じなのか?
という感じで訳の分からない『オセロー』だが
生演奏、舞台美術・映像(字幕)はすばらしい。
それだけにもったいない舞台だった。