てっくぱぱの観てきた!クチコミ一覧

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出口なし

出口なし

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2019/01/25 (金) ~ 2019/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/01/28 (月) 19:00

頭を漬物石で殴られたような、重い重い舞台。地獄の表現。地獄とは他人である。深く深く、考えずにはいられない。舞台美術、音響、照明、全てがシンクロして狭い空間に「地獄」を描き切っていた。ダンスと芝居を融合する、という試みという事だが。どちらかというと、「芝居」の会話に傾いていた舞台ではないか。エステル演じる、中村恩恵が私にとっては特に美しく、目を奪われた。

わが家の最終的解決(再演)

わが家の最終的解決(再演)

Aga-risk Entertainment

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/28 (月) 14:00

「きわどい設定」でコメディをやってのけるのが凄い。「制約事項」の作り方がとてもうまい脚本だと思った。約3時間の上演時間、全く長く感じず、笑い倒した。一人一人の役の描写がものすごく丁寧。

ハッピーな日々

ハッピーな日々

ハチス企画

アトリエ春風舎(東京都)

2019/01/18 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/25 (金) 19:30

ウィニーがキュート。
何かを「からめとる」ような印象を与える舞台セット。
どんどんと、からみとられていくように感じた。

『天国への登り方』

『天国への登り方』

アマヤドリ

あうるすぽっと(東京都)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/24 (木) 19:30

安楽死という難しい問題に、直球勝負で挑んでいた作品。
「安楽死」に関する意見の対立が語られるも、中盤、その対立をただ説明されているように感じる。ある程度、知識を持っていたからかもしれないが、単純に説明ゼリフが長い。演劇なのだから「説明」ではなく「物語」で、テーマを紡ぐべき。カオルと里砂の関係は描写が短いし、里砂と健人の関係はあんなに簡単なのかという気もするし、ルナール先生の闇?とか、キツネとか、観光協会とか、もっと「物語」を語るべき部分がたくさんあったんじゃないか。

ネタバレBOX

安楽死間近のキツネ役を演じている、相葉るかの、首上だけの演技には、心を奪われた。欲を言えば、あのスタイルで、死に面して怒っている様を、みてみたかった。
ぶっ飛ぶ夢をしばらく見ない

ぶっ飛ぶ夢をしばらく見ない

コンプソンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/23 (水) 19:00

正直、感想を表現するのが難しい。
特に笑いには、サブカル的な言葉から、流行りっぽい言葉までが各所に散りばめられているが、ギャグは意図的に一昔前の駄洒落スタイル。登場人物それぞれのストーリーが巧みにクロスされていて、観ていて、ああそうつながるのか、的な鮮やかな面白さは、ある。笑いが圧倒的に多くの要素を占める芝居なのに、終演後は空虚さというか、寂しさのような感情が勝っている。チラシだけではなく、全体の作風も80年代っぽいものを感じるが、意図的なのかは判然とせず。
役者の熱はものすごく高く好感。最近見かけない作風ではあるものの、演劇としては2時間の時間を楽しんで観れた。
OFF OFFの舞台では、表現には狭いのでは?と感じた。

ねえ、お化粧して首に境目できてるよ

ねえ、お化粧して首に境目できてるよ

劇団やりたかった

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2019/01/17 (木) ~ 2019/01/29 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/22 (火) 19:00

パンフレットのストーリーの通り、シチュエーションコメディ。
出てる人出てくる人、皆どこかピントがずれていて・・・要はどこかマトモじゃなくて、話がかみ合ってない。噛み合ってない「ズレ」の感を、傍から見ている観客は、気が付くと何だかクスクスと笑ってしまう。しかも、その「ズレ」の感覚が、観客それぞれ微妙に違っていて、客席の笑うタイミングも結構まちまち。あちこちから、思い思いの「クスクス笑い」。そんな、不思議な90分を過ごした感覚だった。

コメディであるが、役者たちの感情のキャッチボールの精度が高い。観ていて、不自然さはなく、終始楽しめた。

さよなら光くん、さよなら影さん

さよなら光くん、さよなら影さん

制作「山口ちはる」プロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2019/01/18 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/18 (金) 19:30

ストーリーは、パンフレットの説明の通り。個人的には、お話の余白部分を理解できなかった。私が重大なセリフを見逃したか、鈍感なのではないか、とも考えられる。そうでないとすると、関係性や世界観の説明が希薄過ぎる。物語へのちょっとした「違和感」でも、意図的なのか、意図がないのか分からないまま、背後のストーリーを想像してしまう。しかし、思いつくどの想像もしっくりこない。その部分にフラストレーションを感じる。主役の小林光、青木真美は好演。小林光の熱量は素晴らしい。

俺ずっと光ってるボーイ、健之助

俺ずっと光ってるボーイ、健之助

桃尻犬

OFF OFFシアター(東京都)

2019/01/16 (水) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/16 (水) 19:30

健之助の話というより、健之助を取り巻く人のお話。エピソードは変哲がないが、役者たちの発露の熱量が高い。まるで感情の肉弾戦。熱の解放が清々しく、こちらまでストレス発散して劇場を後にした。また、傍から見る感情の肉弾戦はコメディでもあり、全編笑いが止まらなかった。
男の自信のなさみたいなものを描いているのか。男性としては共感できるものの、女性の感想も聞きたいと思った。

不思議なラブ・ストーリー

不思議なラブ・ストーリー

ミュージカル座

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2019/01/09 (水) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★

鑑賞日2019/01/10 (木) 18:30

やはりミュージカル専門劇団。俳優の歌とダンスは素晴らしかった。
しかし、男性の視点かもしれないが、物語が唐突で、しかもその唐突さを納得させてくれる部分がなく、全く感情移入できなかった。久々のミュージカルに期待したのに、残念。

BRIDG×WORD

BRIDG×WORD

Stokes/Park

小劇場 楽園(東京都)

2019/01/09 (水) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/01/09 (水) 19:30

舞台の世界観にどっぷり引き込まれた。開演から終演まで、一度も時計を見なかったのは、私的にはとても珍しい。ストーリーのベースは、父と娘のディスコミュニケーションと成長。話は淡々としているが、「ワードホリック」という病気を通して、徐々に世界観が舞台に浮かび上がってくるのが非常に面白い。
役者が皆好演だが、何よりも、演じていて楽しそうだった。幸福な舞台だった。

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/09 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/07 (月) 19:30

話は比較的淡々としているものの、SFを楽しめる、観ていて心地よい芝居だった。感情の動きというより、シチュエーションを追う芝居。役者たちも好演。深沢ハイツののセット。小さいサンモールスタジオとは思えないような、奥行きのある舞台に、地味だけれど、照明・音響・美術のシンクロが素晴らしかった。

ネタバレBOX

プロジェクションマッピングと、音響、照明、舞台美術のシンクロが非常に効果的だった
ネバーマインド

ネバーマインド

ヌトミック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/01/03 (木) ~ 2019/01/09 (水)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/04 (金) 19:30

少しづつ変化する動きの中での、笑い。前作「ワナビーエンド」より、大分ゆったりした反復リズム。海外でも話が伝わるようノンバーバルでに作られた子供向けアニメのような印象を受けた。演劇ではない?演劇だと思う。

高校演劇サミット2018

高校演劇サミット2018

高校演劇サミット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/28 (金) 14:00

一日券で3作品観てきました。

盛岡市立「月面、着陸。」
ラストに向かうにつれて、なんで俺泣いてるんだろう、と思った芝居。脚本が、世相というか今の若者の雰囲気を上手くくみ取っていて。それに、粗削りだけれど舞台上でしっかりと「生きている」演技が加わる。最高でした。

都立世田谷総合高校「レイズ」
場転なし、音楽などの余計な効果なしの一幕劇に、高校生が挑むのはすごい。「高校生」役を演じていることもあり、ふざけ合うようなのびのびとした演技には好感。新聞紙の演出は効果的で、世界観も含め先日KAATで観た「華氏451度」を思い出す。一方、世界観を会話から感じさせる部分については、改良の余地あり。

精華高校「大阪、ミナミの高校生」
今まで出会ったことのない不思議な芝居。高校生へインタビューを重ねる事で出来た芝居、とのこと。エピソードの断片をつなぎ合わせて、人間、特に高校生が持つ不安定な「何か」を、手に触れず形にしたような作品。後半ラスト含めて1つにつながるのが清々しくて、うっすら涙。役1つ1つがとても個性的で、楽しい。

『美少年』

『美少年』

柿喰う客

Geki地下Liberty(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/27 (木) 19:30

初のナマ、柿喰う客。途中で酸欠になって倒れちゃうんじゃないかと心配になるくらいパワフル。ほとばしる汗、つばがすごい。役者を観る芝居かな。演劇のスタイルとしては、私の好みど真ん中!輪郭から描き切る美少年は圧巻だったけど、観劇後、あまり心に残るものが見つけられないのが残念。

さよならブルマー#13

さよならブルマー#13

あサルとピストル

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2018/12/25 (火) ~ 2019/01/09 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/25 (火)

4話オムニバスのコメディ。
役者たちの演技が真面目な直球勝負。しかも、個性派。でも題材も題材なので、シリアスも、気が付けば笑い、の渦に。聖夜に心地よいカオスを楽しめました。
開演前のワンドリンクがありますが、全般的に、接客がとても丁寧なのが好印象でした。

平成のいちばん長い日

平成のいちばん長い日

東葛スポーツ

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/21 (金) 20:00

演劇というより、風刺のアート作品、といった趣が強いように感じる。今回初見なので、東葛スポーツの作風が、いつもこうなのかは分からない。80年代の社会風刺のパフォーマンスを彷彿とさせた。(そんなセリフも劇中にあったけれど)

あゆみ

あゆみ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/20 (木) 20:00

とことこver.を観劇。
8人の女性が様々な役を演じながら、一人の普通の女性の、生涯を描く。
語り部の集いのような不思議な舞台。観客を「ノセる」感じの勢いの舞台ではいが、どの女性も力強い視線で。前を観て、物語を紡いでいるのが印象的。女優さんの演技、舞台表現の面白さとしては、非常に好きになれる舞台だった。
また、この舞台は、ある程度観劇慣れした人に勧めたい舞台だと感じた。

ネタバレBOX

演劇として舞台に上げる以上、どんな物語も、語られるべき動機や理由があるのだと思う。その理由について、客と共有する表現が、不十分だったように思う。舞台表現としては面白いし、役者も粒ぞろいだけれど、何を客に持ち帰ってもらいたかったのか、の提示が弱い、というところか。
ミセスダイヤモンド

ミセスダイヤモンド

ろりえ

駅前劇場(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/12/19 (水) 19:00

「大人の視点でみた青春」の振り返りを、後半の素早い舞台展開で、余すところなく表現した作品。
自分の青春時代を、何故か目の前に突きつけられたような、切ない舞台でした。

ネタバレBOX

後半1/3の試合のシーンは、ものすごく興奮して観ました。セット転換、試合のスピーディな展開、男優陣。いずれも必見です。
ライナスの毛布

ライナスの毛布

Bobjack Theater

アトリエファンファーレ東新宿(東京都)

2018/12/18 (火) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

4話オムニバス。観に行く前に「暖かい気持ちになりました」って感想をよく見かけたんですが、この表現は的確。舞台と客席とが一体になった心地よい暖かさ、に包まれたいい舞台でした。
年末の時期にぴったり。
最後に1つにつながる感じがとても心地よい。

ネタバレBOX

待っている人が発した言葉が、望んでいたものではなかった。第4話「デイドリームビリーバー」のシチュエーションは切実でした。掘り下げて観たいテーマかもしれません。
カラフルモノクローム

カラフルモノクローム

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/13 (木) ~ 2018/12/18 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/14 (金) 19:30

ゆっくりと流れる時間の中で生きる、登場人物たち。
写真・写真館のモチーフを通して、物語の中で、観客が人物たちに出会うような物語。

ネタバレBOX

葛藤が、観念的というか、説明的だったのが残念。

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