tomyleeの観てきた!クチコミ一覧

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ノスタルギヤ

ノスタルギヤ

Ammo

d-倉庫(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/07 (水) 19:30

座席1階1列

Ammoファンとしては、「D-倉庫」と聞いた時に「ステージ広くないか?」の印象。
私は立ち上げからは観てはいないが近年これまでの作品と比べると明らかに広い。
入場するとセットが目の前に。この空間にてどのような展開をみせてくれるのか開演前からワクワク感全開!

作品はボスニア・ヘルツェゴビナ内戦の終結から数年後、あるジャーナリストがトヨタカップに出場するひとりのサッカー選手との再会から始まります。
出会ったときまで遡り、ある日から消えたイリヤというサッカー選手を中心に思い出が再現されます。

立ち上がりは広いステージの右隅で会話が続きます。
この掴みがとてもいい。いい空気が流れます。これから進むストーリーへの期待が高まりました。

しかし起承転結で言えば「承」。ここは少し中だるみを感じました。
ただ後半に続く伏線になります。芝居全体のアクセントと言ってもいいかも。
少し人々の生活をぼーっと観ているのが辛くても耐えましょう。

この作品は「転」からが勝負です。サッカーで言えば後半45分。
人々の感情がステージいっぱいに広がります。その怒涛に息をのむ暇がありません。
素直に圧倒されていいと思います。

ラストシーンも実にいいです。
私も彼がどこかのフィールドで輝いていることを信じて祈るばかりです。

閉幕後に「演劇見ました、ううう。」ってつぶやきたかった。(個人差があります)
カーテンコールは拍手続きましたが、登場はなし。んー、ケチ(笑)
そのぐらい素直に称賛したくなる観客の反応でした。

さて役者さんのお話も。この作品はアンサンブルプレイスタイルでしょうかね。
それが出来るキャストが素晴らしい。15名出演しますが、それぞれの役を個性豊かな役者さんが演じています。少しの時間でその役の性格が浮き出て来て、より楽しく観劇ができました。

そして声がいい。皆さんいい。私はアレン演じた山崎丸光さんの声大好きです。
それとシーナ演じた荒川ユリエルさん。若いときのカズに似ています!

サッカーを題材にしていますのでチャンテ(選手コール)が出てきますが。FC東京や新潟アルビレックから借りて、そのメロディにオリジナルの詩を乗せています。
役者全員で歌うシーンは感動的。いいですね。

初めて観劇される方にオススメできます。

南さん、いい作品を世に出してくれてありがとうごさいます。

天竺ダイヤモンド

天竺ダイヤモンド

ひげ太夫

シアター風姿花伝(東京都)

2018/01/30 (火) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/03 (土) 14:00

価格3,500円

目白からテクテク歩き「風姿花伝」に到着。ここは初来劇場。
しかし開演まで1時間もあるので、お腹を満たす旅に出ました。

南長崎方面に歩くと”ときわ荘”にちなんだ休憩所やのぼりが目に入ってきました。
しかし食べる店がありません。もう少し歩いて無かったら諦めてコンビニまで戻るかと思ったら「中華料理 松葉」が目の前に。あれ?ここは??

入ってみると漫画家さんのサインがたくさん!平松先生の「ブラックエンジェル」!ひいいいいいいいい!ここに来たことがあるのかテンションマックス。
肉入り焼きそば(700円)を注文。おかみさん一人でやっているらしく、時間は少々要しましたが、量と味がもう凄い。なんてステキングな中華食堂。
藤子先生の「まんが道」にも出てきます。そのシーンがお店の入口に貼ってありました。そうそう、このシーンは覚えている!
風姿花伝に来る演劇する人、見る人。
劇場から5分歩くと南長崎三丁目に素敵な中華食堂があります。オススメします。

さて足も話も劇場に戻ります。
劇場は100人収容程度かな。しっかり満席。子供もいる。うん、大丈夫この作品もきっと面白いから。

その作品。前作「煙のミロク」では刺繍、そして今回は編物で民を救いました。
ドラえもんも出てきました。NG集もありました。主人公が何故か後ろを向いて語ります。前作と何が違うの?という問いは一切いけません!!

いいんです。ひげ太夫は無二なんですから!!

今回出演者の皆さんとは面識がないのですが、帰るときに「シャギ男」を演じた石川リサさんにご遭遇。思わず「おねいさん男前すぎます!」。

なんて酷い感想でしょう(笑)

ひげ太夫さんはしばらく1年に1回公演になるのでしょうかね。
年内もう1作品観たい気分です。

おたまじゃくし【15日より大阪公演開幕、チケット好評発売中!】

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劇団鹿殺し

座・高円寺1(東京都)

2018/02/01 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/02 (金) 19:00

価格0円

チケプレにて観劇させていただきました。
待望の劇団鹿殺しさんの公演。正確には「OFFICE SHIKA PRODUCE」になるのかな。
友人からも「この劇団いいよ」と聞いていましたが、それ以上の予備知識は持たず、作品の説明を読む程度にしました。

座・高円寺。ここはあやめ十八番「ダズリング=デビュタント」以来。あの作品はよかったなぁ・・なんてテンション上げながら指定席に着席。
一番後方の席でしたが、両サイドの音声機器の明かりが少し気になるぐらい。
舞台全体が見渡せてしっかり堪能できました。

そもそも役者の表情を観たい私としては小劇場では早めに行って前のほうの席を取る。今回は招待席なのでそうはいかないのは承知。しかし近い必要性を忘れるぐらいの内容。

そう「これはとても面白い」。
今年1月から11本目の観劇になりますが、自信をもって「今年一番」です。

「鹿殺し」この名前通りかなり狂暴でした。客のハートを鷲掴み!
これだけハートフルだとかなり臭くなるんですけどね。何でしょあの臭みが一切ないジビエ料理。泣きそうになりました。

そう言えばお客さんの9割ぐらいが女性と片寄っていましたね。
別団体ですが以前女性客の多い観劇をしたとき作品そのものが私には残念。
その記憶もよぎりましたが、今作は問題なし!世代も関係なし!

初めて観劇する人にも話がわかりやすくオススメできます。チケット代は4900円となかなかのお値段ですが、その価値は十分あります。

ネタバレBOX

大きな舞台をしっかり使っていました。オギャーズはファンキー!
劇中の「ルーツ」がいい曲です。

多分タイムスリップに違和感を持つひともいるしょうけど、そもそも実在が確認できないものに「あーだこーだ」言っても仕方ないので「なるほどね」程度で観ることを楽しめます。また幻想みたいなシーンについては小難しく考えず、平穏な生活の中のアクセントぐらいと捉えました。

しっかり「人間」が表現されていたら、その背景は添え物でいいと思います。
相当ひどくなければ添え物について小難しく考える必要ありません。
iaku+小松台東「目頭を押さえた」

iaku+小松台東「目頭を押さえた」

iaku

サンモールスタジオ(東京都)

2018/01/30 (火) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/31 (水) 19:30

座席1階2列

価格3,500円

誰もコメント書いていない!(汗)こう言うのは書きづらいですよね。書きますけど。

これから見る方に注意して欲しいのは、劇場に入ったらセットがあるので観ましょう。右側に居間のテーブルになるオブジェがあります。そこで会話をすることが多いので、席は中央かやや右寄りをオススメします。左は役者が影になって他の役者が見えないときがあります。つまり昨日の私はしくじりました。

さて作品の感想ですが。前作もそしてこの作品の前回次も評判のいいiaku。
私には初iaku。期待しました。しかし残念今回私好みの作品ではありませんでした。

それはなぜか。
物語そのものを振り返ると「何を表現して何を伝えたかったのか」。これが私に届きませんでした。

ネタバレBOX

集落の決まりがあり、それを取り巻く村の人々の様子。そこに来る人、去る人。
その人間模様を描きたかったのでしょうか。

そこに住む人それぞれのパーソナリティがなかなか見えません。一番よく色濃く見えたのが遼の父でしょうか。
遼は修子と並んで主役と思いますが、露出が低すぎて「カメラが好き」、それ以外の彼女が見えません。

集落という特有な土地を描いてはいますが「教習所」については疑問でした。
恐らく少し離れた町にそれはあると想像できますが、昔から住んでいる土地なのに修子はなぜ「噂」を配慮しなかったのか。悪意があれば納得ですが、その後の台詞からはそんな様子もありません。

遼の父も「反対」する理由が「父として寂しい」のか「自分の仕事に影響がある」のか。台詞からは想像できましたが、何か土下座まですることがしっくりきません。

また修子が「あの人が好き」という理由も見えません。どこが好きか、何がきっかけで好きになったのか。嫉妬の背景が見えません。

のちに同じ年のいとこ同士の対比を表現したのではと人から教えていただきましたが、私には伝わってきませんでしたね・・・。

見えません、ありません、だらけになりましたが、私はどんな土地に住んでいても人間がもっとメインになって、役者の技量も見せつけるような作品が好きです。
風琴工房の「ちゅらと修羅」を見た時と似た印象です。
人を取り巻く環境や背景はもっと身の回りの日常的なほうが私には「人間」「役者」をじっくり見るのに適しているのかも知れません。

今回の作品は否定的になりましたが、「粛々と運針」の再演は観たいと思います。
プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』

プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』

東京カンカンブラザーズ

吉祥寺シアター(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2018/01/27 (土) 13:00

座席1階1列

価格0円

チケプレをいただきましたが、厳しい評価になりますことをお許しください。

そもそもこのチケプレに申し込んだ理由は「新しいコメディを観たい」。
何か面白いコメディをする劇団はないか。昨年から探しているのですが、いまのところアガリスクエンターテインメントしかない。

そして今回東京カンカンブラザーズの「ラブシャーク」を拝見。
そうですね、渡鬼が好きな世代向けではないでしょうか。
ズッコケや動けない理由(腰)など非常に笑いネタが古典的。
ただそこに若者言葉も入れてきましたので、どの客層を狙っているのか焦点ボケもありました。

新喜劇のようになってもよいし、古典的な笑いでも構いませんが、もっと客層を狙い撃ちしていいのではないでしょうか。

残念ながら私が求めているコメディではありませんでしたが、この笑いに需要があることは知っています。

最後にイイ話にもっていくならば、もっと前半にその種を蒔いておいて、最後にそれを拾い上げる(回収する)。その種が芽生えると話の軸になり、ストーリー全体が生きてきますし、観ている人の満足感も上がると思います。

例えば黒い3人の正体は最初に明かしておいて、船内で何食わぬ顔で装っていること。これ軸にして話を進めていき、「いつバレるのか?」「本当に悪いヤツなのか?」と客に期待感を持たせてもよかったのでは。
そこにバレなくて済んだ小さなストーリーや「本当はイイ奴なんじゃないのか?」と思わせるものをその軸に肉付けしたほうが話がわかりやすいと思いました。

軸がしっかりして「展開のワクワク感」を客は持つと、笑いや意外性に対して素直に反応できる余裕ができると思います。

Weのために

Weのために

松澤くれはプロデュース

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2018/01/23 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/27 (土) 16:00

価格3,700円

13時から吉祥寺シアターで演劇を1本観てから移動。
そして16時1分前に『絵空箱』に到着。ふー、こんなにギリギリはさすがに初めて。
公演の案内パンフも貰えなかった(うぐぐ)。1ドリンクも帰りに忘れた(ううう)。

松澤くれはさん脚本演出作品はこれで3度目。
「わたしの、領分」「私を知らないで」と一人称が続きましたが、今回はWe。

今回も含めて共通しているのは、くれはさんの作品は「余白が多い」。
通常「沈黙が多い」と表現するのでしょうが、私は余白と表現したい。
理由は特にないがこのほうがくれはさんの作品にはフィットする気がしてならないからだ。

ではなぜこの「余白」がいいのか。まずは余計な台詞を流し込まないことである。
物語の背景など「説明がくどい」作品は思ったほど面白くない。丁寧に何かを訴えたい気持ちはわかるが、意外にもその説明は作品の鮮度を下げる。

思うのだが、少し客は理解しないぐらいで物語は進んでもいいと思う。
客が考える力やその楽しみを味わってもいいと思うからだ。
しかし限度はある。スピードだ。あまりにも台詞回しが速く、客に考える隙間なく物語が進んでしまっては「何をこの作品は伝えたいのか」全く分からなくなる。10分でその作品は腐る。

話は戻すがくれはさんの作品はその「余白」が客に考える時間を与え、シーンひとつひとつをきちんと飲み、次の展開を凝視することができる。つまり食いつく、演者と客が近づくいい空気感がこのときだ。これは凄い御馳走だ。

今回は短編集のみの観劇。
どれもよかった。
『あたしのまくら』江幡朋子
『あなたの月が消える前に』菅井育美 種村幸 福富朝希
『失われた文字を求めて』鈴木朝代
『生きているって知っていた。』江幡朋子 菅井育美 鈴木朝代 種村幸 福富朝希

まずビジュアルのお話し。全て女性。全て美人。くれはさんうらやましい。
そして作品のお話し。どの作品も好き。嫌いなし。特に好きなのは最後のむいぐるみオフ『生きているって知っていた。』。

くれはさんはこんなミステリーも書けるんですね。「人の心にある恐怖」をこの角度で演じたのがよかった。新しさもあるけど、何かを訴える力が強いのが満足感。
それに演者の皆さんが凄く役にフィットしていた。

10月に「わたしの、領分」が再演されるが、いまから楽しみだ。

第3回 神奈川かもめ短編演劇祭

第3回 神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 14:30

座席1階

今回かもさいは第三回になりますが、第一回は全ての作品と審査結果まで拝見しました。
たすいちが出ていましたからね。このときの審査結果が私は不満。
結果は韓国の団体がかもめ賞(最優秀作品賞)を獲得したのですが、野菜で人を殴るというシーンに嫌悪感。作品そのものが評価されたのですが、作品そのものもピンと来ませんでした、ということで第二回はパス。

しかし今回はリジッター企画の真嶋一歌さんがピンで司会と聞いて「これは応援いかねば!」という割にはちゃっかりチケプレ当選使いましたが。

さて今回はBプロックのみの観劇となりました。
1.架空畳(東京)『彗星たちのスケルツォ』
2.劇団同感(韓国ソウル)『代案家庭生態報告書』
3.theater 045 syndicate『ヨコハマ箪笥事情』
4.Gin's Bar(宮城)『前夜』
この4作品でしたが、うーん正直「これは面白い!」と人に薦めるものはなく小粒でした。

投票は4作品から2つ選ぶというこれまた苦痛なお時間。
theater 045 syndicate『ヨコハマ箪笥事情』にまず1票。横浜感は足りなかったけど、10年前の作品とは思えない出来。観ていて飽きがなかったのは唯一これだけ。
あとは韓国の劇団同感(韓国ソウル)『代案家庭生態報告書』に1票。
正直あとの2作品が伝えたいものがよくわからなかったので消去法。
それでも投票したのは娘役さんがよかった。髪をマイクで結っていて、そこから歌を入れる展開がよかった。決め手はここだけ。作品としては盛り上がりが欠けて残念でした。

審査結果はTwitterで確認しました。
結果はAブロックの戯曲選抜チーム『机上の空論』が各賞を受賞。
やっぱりこちらも観ておくべきでした。

肝心の司会・真嶋さんは立派に務めて安心しました(親目線)。

そこのこと

そこのこと

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/20 (土) 18:00

座席1階H列

価格5,500円

リジッター企画の公演はここ数年欠かさず観ていますが、今回の作品は世間の評価ほど私は高くありません(愛情をもって嘘は書けない)。

私のハイライトは森脇さん演じる靴と斉藤ゆきさん演じるハヤトとの触れ合うダンスでした。森脇さんのしなやかな動き、完全に少年を演じるゆきさんがとても眩しかったです。ストーリー上の都合は承知だけど、その後の持ち主とももっと触れ合って欲しかったですね。

現実の劇団とその脚本家が書いている本の内容を演じます、そこに震災の話。
その世界を整理するのに頭を使ってしまい、役者の演技や細かいところに目が届きませんでした。それは普段私が小さい劇場にて役者の表情を見ることが好きだからなのかも知れません。しかし私の中からここを除いてしまうと「映像」とほぼ変わらなくなってしまい、劇場まで足を運ぶことに意味がなくなってしまいます。

いままで小さい劇場で行っていた劇団が大きな劇場になっていくとき、ファンは誰しもここを通る道なんでしょうかね。

それと観劇初心者にはちょっとキツイです。
実際私もストーリーが整理できず、焦点もどこだったのかいまだにわかりません。
これで5000円overですか。場所代の事情でしょうけど高いです。

また役者面会についても中途半端でした。
野口オリジナルさんのツイートを見ていたので私は「役者面会はなし」と踏まえて行ったのですが、実際は役者関係者が出口に固まり変な雰囲気でした。私は連れもいたのでそのまま失礼しましたが、初めて来たお客様はどんな気持ちで帰ったのかなと気になりました。一般客の面会ができないなら関係者の面会は別の場所がよろしいのではないでしょうか。

小さい劇場でやっていたときのように、観劇初心者にも優しい環境を心がけて欲しいです。

1万円の使いみち

1万円の使いみち

monophonic orchestra

Geki地下Liberty(東京都)

2018/01/13 (土) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/14 (日) 14:00

座席1階3列

価格3,500円

二人のヤマト。男女のヤマト。東京に住むヤマト。
それぞれ雑踏から一万円の行方をたどりながら人と出会い、これまで抱えてきたものを見つめ直していく。序盤ポップな展開に冷や冷やしたが、徐々に心の内を見せていき、しっとりとしていく展開が心地良かった。
女性のヤマトが父の葬儀時を語るところが特に良かった。演者さんも上手、満足な観劇です。

それと。日替わりゲストがヨシケンさんと伊与勢我無さんでした。
私の好きなグリーンマーダーケースの出演者。嬉しかったです。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

ときめき怪獣

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/07 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/07 (日) 12:30

座席1階1列

価格2,000円

原作も知らずあらすじを読み「これはミステリーだね」ときっと血生臭い内容を想像して行ってきました。
しかし始まるとなんか呑気な学園モノ?あれ別のあらすじを頭に入れてきたか?などと悩んでいたら「人魚」の話が出てきて、「あれ?これファンタジーか?やっぱりミステリーか?」と勝手にワクワクしちゃう都合のよいバカ脳みそが活躍してくれました。

ストーリーは最後に血生臭くなりましたが、全体的には非常に楽しめました。
2000円は安かった。3回公演は勿体なかった。

マイナス点はやっぱり「上映時間」。長いです。2時間は超えていました。
長いほうが情報も多く、伝えたいことも確実に表現できると思いますが、見ている側の集中力に限界があります。1時間40分ぐらいにまとめることもできたと思います。

演者さんは皆さん生き生きと光っていました。

勝手にPV

勝手にPV

制作「山口ちはる」プロデュース

OFF OFFシアター(東京都)

2017/12/27 (水) ~ 2018/01/07 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/05 (金) 19:30

座席1階1列

価格3,300円

内容が面白そうなのでチケプレ応募しましたが、ハズレ。うーん、どうしようと思っていたのですが、キャストにたすいちにも2度出演された星澤美緒さんのお名前があったので「声をかけて見ますか!」と言うことで行ってきました。

2018新年1発目の観劇となりました。
第一の感想「本当に勝手だわ(笑)」
星澤さんにもこの感想を直接伝えたのですが、決してあきらめモードではありません。
「やりきりましたね」という達成への称賛です。←表現が硬い

序盤はどうなることやらとハラハラしていましたが、終盤になるにつれ何か馴染んできたというか。いい話を最後に持ってきたのはいい構成でした。
個人的には「お米の炊き上がり」が面白かったです。

マイナス点は「新聞紙のちぎり」と「生タマゴ」ですかね。
表現としては視覚的にはわかりやすいのですが、新聞紙と言えどそれは「破壊」。
私はこういった演出は苦手。舞台が一時的にでも散らかるのも嫌いです。
それと食品を扱う場合も。あの卵はどうしたんでしょうかね。と気になってしまいます。
何か他で表現できなかったものかと。

スピークイージー

スピークイージー

やみ・あがりシアター

荻窪小劇場(東京都)

2017/12/23 (土) ~ 2017/12/28 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/27 (水) 19:30

座席1階2列

荻窪駅下車も久しぶり。8分くらい歩きましたかね。
初めての荻窪小劇場。うわー、入口入ったらすぐ劇場。こういういきなり具合好き。
居酒屋のセット内のヘタ文字メニューとミラーボールが迎えてくれる。
開演前のBGMは劇団のセンスを予習できるが、ひたすら「S●● on the beach」を繰り返す歌と地下アイドルらしきが歌う危うい歌詞。不安。

さて開演。静かな立ち上がりから二人の女性の歌声。これは最後に回収されるが、ここから伝言ゲームまでの話がまったりし過ぎて覚えていない。脳みそが記録を拒否。

しかし!伝言ゲームからの流れが非常にイイ!ここからスタートしてもよいのでは?と思ったぐらい。

突然目の前の景色が変わること。禁酒と人の死。失ってわかること。それぞれ忘れるスピードも違う。同僚の死を「水の肴」にしている。それでいてしみったれていない。若々しくエネルギッシュに演じていた。それがイイ、それがただただイイ。

役者さんはこの本、キャストに合わせて揃えたのだろうか。
時間が経つうちにキャラクターに愛らしさを感じてくる。こうなったら「勝ち」ですよ。演者側も客側も両者優勝。

ラストもよかったな。

この話は「エリちゃんの記憶」がキー。このテイストがとても気に入りました。
他の作品も見てみたいです。

チケプレありがとうございました。

「幸福の黄色い放課後」/「幸福の黄色い10日後」

「幸福の黄色い放課後」/「幸福の黄色い10日後」

キ上の空論

サンモールスタジオ(東京都)

2017/03/23 (木) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/25 (土) 19:00

少し遡って感想を書いています。

「放課後」は再演、そして「10日後」は新作。
とにかく中島庸介さんの本は時間が飛ぶ。空間パズルと私は称しているが、今回も飛ぶ。

「放課後」は現実にあった事件を含め臨場感をさらに高める白石一文作品を思いだし、「10日後」は映画メメントのようなテイスト。
そう言えば「赤い下着~」のときも震災の話が含まれていましたね。
全て好きな作品であり、私が中島作品にひかれる理由かも知れません。

「10日後」は本当に好きな作品。2度観劇しました。
というか2度観てやっとわかった箇所もありました。

少し演者さんの話も。
10日後も含めて演者さんが少しスライドしていた。リエが戸田、鈴木がマサ、大島が久美、加瀬が藤木になっていました。そういえば前作では絡んでない役ですね…。
須田さんと喜多さんは続投。
酒井桃子さんは「東京へつれてって」以来の観劇。インパクトは続いていました。

煙のミロク

煙のミロク

ひげ太夫

テアトルBONBON(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/22 (水) 19:30

座席1階1列

少し遡って感想を書いています。
友人に誘われて初の「ひげ太夫」さん。どんな劇団かと思ったのですが、友人は「好きな人と嫌いな人は別れるでしょうね」と。ますます気になるじゃないですか。

個人的にひいきにさせていただいている斉藤ゆきさん(現:リジッター企画)がこの劇団の演目に初出演されるのも観劇理由のお手伝いになりました。
後日ご本人に確認するとこの劇団の稽古場には何度か出入りをしていたそうです。

さて内容ですが、暗転なしでセットもなし。全て人間の組体操で表現をしていきます。
音声もない。川の流れや人の動きも全て擬音。
新しい。何もかも新しい!
独創性もあるが、ストーリーもなかなか面白い。これは中毒になりますよ。

今回座ったのは最前列。少し遅めに入場したのだが皆さん後ろの席に。ご遠慮いらんのに・・・。
しかし劇が始まってからその理由を知ることに。なるほど、人を重ねて高くなると見上げないといけないのか。これはクビが疲れます。初心者やられました!

そしてなんだよ「刺繍で民を救う」って(笑)インパクトありすぎ!

2018年は1月末から新作公開。勿論いきます。というかチケットもう買ったぞー!

ツヅキノキセキ

ツヅキノキセキ

たすいち

「劇」小劇場(東京都)

2017/12/22 (金) ~ 2017/12/26 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/12/24 (日) 19:00

たすいちは今年で10周年。その記念として1年間でなんと4作品を公演。
今回はファンタジー。久しぶりに出演された柴田淳さんも「悪魔と天使が出てくる芝居は大体怪しい」と書いていましたが、たすいちは得意分野なのでしょう。笑いもしっかりとってきました。

たすいちは1度観ただけではではわからない作品もありますが、今回は1度でもわかりやすい作りになっています。ヒラエスからその傾向があるのかな?

前回その「ヒラエス」では劇団員のみ公演でしたが、今回はいままでたすいち公演に出演された方で構成されていました。チームワークの良さに加えて、勝手わかっている演者さんならやりやすく楽しかったことでしょう。
こちら客としては終演後の面会は挨拶したい人がたくさんいて大変でしたが(笑)

個人的には題材のせいかダメたすにも近い印象がありました。
やや人数が多くセットも大きいのでもう少し大きな劇場でもよかったと思います。
来年は過去作品の再公演もあり。5作品の中からファン投票をもとに選ぶとか。
今朝からたすいち公式Twitterにて開始しています。

それと!ぼちぼち邪悪なサディさんが観たい!

大人の条件

大人の条件

The Vanity's

ギャラリーLE DECO(東京都)

2017/12/19 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/23 (土) 14:00

お初つの劇団でしたが、チケプレにて観劇してきました。
演目の前に「音楽劇」と付いているだけに、まず歌が上手い。そういうグループが演劇を始めたのでしょうか。
歌が上手いので発声練習もしっかりしているのであろう。滑舌がよく台詞が聞き取りやすい。そして姿勢もいいのでカラダの線がキレイです。

話は盲目の三女に二人の姉、そして突然の訪問者を中心に話は進みます。
まぁ海街diary級の美人姉妹ですよ!

観終わった感想は「いましたね逸材」。
ギャラリーという閉鎖的な小さい空間ではあったが、上手にそれを生かした芝居だったと思います。アフターライブも素敵な歌声でした。

あとで調べるとTheVanity'sは3名の女性で構成されているようです。
盲目の三女を演じた瑞生桜子さんが主宰。
蒼井優のような美貌に素敵な歌声。公式プロフを見ると日本舞踊、歌、クラシックバレエ、ダンスと芸達者さん。
次女を演じた音羽美可子さんはミュージカルでも活躍されているよう。
そして突然の訪問者を演じたKanaOkamotoさん。音大出身で彼女のプロフにも出演されたミュージカルの演目が記載されています。

まだ本公演は今回で3回目。次回の作品を楽しみにしています。

ティアーズライン

ティアーズライン

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2017/12/15 (金) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/12/22 (金) 19:00

価格6,800円

普段は客席100人以下の劇場にて観劇をしていますが、今年はメジャーな劇団も経験したく、初キャラメルボックス。初サンシャイン劇場となりました。
役者のうまさは勿論ですが、やや昭和にこだわった笑いも余裕を感じました。
そう、安定感。さすが人気のある劇団です。

ストーリーは割とファンタジー。笑いの箇所は計算通りなのでしょうね。
客が笑う間がきちんとある。そして笑いが引く寸前で次の台詞が被さってくる。
絶妙です。
「子を思う母のこころ」と「愛する人との別れ」は多くの涙を誘っていたが、残念ながら私は劇場で泣いたことなし。どうも感情注入が別のところにあるようです。

作品としては凄くわかりやすく、「初観劇」となればキャラメルボックスは鉄板ではないでしょうか。
この作品ならもう少し小さい劇場でも可能では。
別作品の楽しみも含めて少し辛めの☆4つにしておきます。

THINGS I KNOW TO BE TRUE ーこれだけはわかってる-

THINGS I KNOW TO BE TRUE ーこれだけはわかってる-

幻都

black A(東京都)

2017/12/19 (火) ~ 2017/12/23 (土)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/12/21 (木) 19:00

座席1階1列

父母そして離れて暮らす4人の子供たち。
そこに恋愛や離婚や過去のできごとが次々にまき起こりストーリーは進みます。
決してありきたりではないけど、ありそうな語し。
ここまではいい。ややこしくもないし、台詞が聞き取れないこともない。

以下については個人差が出ると思います。(ネタバレBOXに続く)

ネタバレBOX

「怒鳴る」「苛立つ」「泣き叫ぶ」

それは生きていけば生活をしていけば当たり前の感情ですが、ある程度の「度が過ぎる」と観劇という枠を外れ、目の前の出来事に目を背けたくなります。
時間にして3分の2はこの3つの感情の繰り返し。

私がこの作品に感情注入をしていたのでしょう。
自分の家族を重ねていました。こんな親には怒られたくない。クソなんて言われたくない。
こんな家族にはなりたくない。隣にも住みたくない。セ○○スなんて言葉も軽々しく会話に含めたく無い。
だから私の感情は「演劇だから、作り物だから、そういう家族だから」という枠を軽く飛び越えました。
偶然でしょうが、隣に座る男性も私と同じような表情でした。
受け入れる人もいる、目を背けたい人もいる。

個人的には離れた子供たちの暮らしぶりをもっと観たかったです。
その中で家族をどう思うか。時間にしてどのぐらい家族のことを考えるのか。
そういった背景を持ちながら、ラストシーンは母親の死に対する個々の表情を観たかったです。

以上「目を背けたい人」の感想ですのでその辺をご考慮ください。
ギロチン伯爵と七つの秘宝

ギロチン伯爵と七つの秘宝

駄目なたすいち

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/04/16 (土)

相当遡って感想を書いています。

これは面白いぞと予感させるエネルギッシュな幕開け。演者が生き生きとしていて内容はとにかく「馬鹿じゃないの(笑)」の連続。小道具、役名、セリフ、細かく笑いを散りばめて急なシリアスな涙は反則。そう、演劇はなんでもできると確信します。

ダメたすそろそろまたやってください目崎さん!

『OTHELLO-オセロ-』

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ルドビコ★

サンモールスタジオ(東京都)

2017/12/15 (金) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/18 (月) 19:00

何故に「観てきた!」コメントがないのだ??
これは絶賛していい作品。文句なし5つ☆。

招待いただいておきながら何ですけど。
「悪魔に魂売った」とか「魂に悪魔が宿った」とか。
もうしくじる要素満載じゃないですか。(なぜチケットプレセント申し込んだのか忘れた)

ところがですね。
もういきなり役者のうまさが光って「あとはストーリーついて来い」という安心感。
そう観劇でこの「安心感」大事です。

全然見ていて飽きません。ストーリーも凄くわかりやすい。
「初観劇させたい友人がいます。どうしたらいいですか?」という質問のアンサーはこの作品で正解です。

しかし5年も活動を休止していたらしいが、何があったんでしょうかね。
これだけ完成度の高いものを作るには色々な劇団員間の葛藤があったのでしょうか。

役者個人で見ると「あれ?この姫どっかで見たな、しかしこの目線と動きが実に素晴らしい、誰だっけ?」
ハイ、唯一彼女だけ2度目の拝見。正解は「水崎綾さん」。
今年6月末「メトロノウム(ENG)」でもアリスを披露されていました。

嘘くさくないカーテンコールも感動的でした。観客の心から感動したお返しの拍手はまだ私の頭の中で鳴り響いています。
そして水崎さんのお母様のエピソードもよかったし、林さんが語った彼女をヒロインに選んだ理由も素晴らしかった!

最後に1つだけ残念を言わせていただきますと。
浅黒い男のメイク。もうちょっとなんとかなりませんかね。
汗のせいか照明のせいか。むらがあるんですよ。浅黒いのかアザがあるのかちょっと微妙でした。

ご招待ありがとうございました。
次回公演も必ずいきます。

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