『椿姫』『分身』
カンパニーデラシネラ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/21 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/21 (水) 14:00
座席1階J列
価格6,000円
まず「分身」を観劇しました。
いやー、所々わからなかったですね。台詞が少ないのでいま目の前の動きは何を表現しているのかわかりません。あの倒れそうなモーションは何の意味があるのだろう。頻繁に使うんだよね。倒れそうで倒れない、なんでしょう。
男がもう一人の自分を見つけた。対照的な自分は自由奔放。憧れを視覚化したのだろう・・ぐらいに留めました。これ以上考えてもよくわかりません。
そして「椿姫」。こちらのほうが私は良かったな。「分身」でカンデラさんのお芝居に慣れたのもあったでしょうけどね。席もど真ん中。
というよりこれ傑作じゃないですか。さすがこりっち祭りのグランプリ作品。踊りにはバレエ要素があり「見慣れた動き」に安心感が生じました。台詞も多く、話も分かりやすかったです。
ラストいいですね。哀しいけどグッと来ました。
でもこれは観劇初めての人にはオススメできないですね。
場内かなり静かに物語は進みますので、少し理解できなくなるだけで寝ちゃいます。
夏への扉
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2018/03/14 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/20 (火) 19:30
価格7,000円
もう夢のような一夜でした。
立ち上がりはどうしたのか主役の台詞が聞きづらかったです。扉が開き役者面々の台詞も。ただ後半はそれを忘れるぐらい物語にのめり込んでいました。
ダンスは昨年末の作品のほうが派手でしたね。撮影タイムもダンスはありませんでした。
前説にて「この作品が出来るようになりたかった」と語られていましたが、それをこれだけの仕上がりで実現したことは素晴らしいことです。
後日談ですが。
翌日カンパニーデラシネラの公演を観に世田谷パブリックシアターに行ってきました。
なかなか三軒茶屋って行く機会ないんですよね。
帰りにちょっと足を伸ばして、猫本専門店「CatsMeowBooks」に。目的は猫に合うこととビール。何かいい本があったら購入しようかな・・「ん?夏への扉?!」
ビックリしましたよ。書籍化されていたら購入しようと思っていたら目の前にありました。
ビール1杯と本の会計。
お店の人「猫はどうやって演じたんですか?」
私「ちょっと大きめの人間です。」
再生ミセスフィクションズ2
Mrs.fictions
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/18 (日) 19:30
価格3,000円
『男達だけで踊ろうぜ』
いやー文さんまず出てきたときに笑いましたよ(笑)若いなーー
任侠野球を通して「悲しい性」を描いたのでしょうか。どうにもならない環境って地域だけに限らず家庭にもあります。凄く色んなものを映し出した作品だと思います。
『東京へつれてって』
初演が随分前らしいのですが、私が以前に見たのは市原文太郎さんと酒井桃子さんでした。
この桃子さんが衝撃的だったのですが、今回の廣瀬響乃さんは割と普通のいで立ちでした。ただ「芝居が上手い」。彼女を拝見したのは2度目でして、前回見た『見よ、飛行機の高く飛べるを』(ことのはbox)では春名風花さんとダブル主演を務めました。そのときから注目はしていたのですが、実は私と同じ中学校出身という偶然。ひいき目も加えてもっと褒めたいのですがそれは次回に。
『男達だけで踊ろうぜ2~Dances with Wolves~』
アマゾンくんは卑怯だわ(笑)これはとにかく笑いましたね。
集団のコメディは揃って同じ動きをしたり、ちょっと変なことを順に言っていくところが見せ所。がお見事。この作品に限らないのですが、全て衣装をしっかり揃えているんですよね。野球部のユニフォームとか学ランの痛み具合とか凄くキチンと揃えていました。セットはなくても衣装で客の臨場感やイマジネーションは増すと思います。
『上手も下手もないけれど』
多分私が以前に見たのが初演だと思うのですが、そのときと同じ配役の岡野康弘さんと豊田可奈子さんでした。この作品はもう文句ないですよ。二人の関係が時間の流れを感じさせる・・・なんとも哀愁に溢れた作品です。
-127birth
こわっぱちゃん家
OFF OFFシアター(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/18 (日) 13:00
座席1階5列
価格0円
こわっぱちゃん家は初めて拝見しました。とてもよかったな。今年の観劇作品の1,2と言っても過言ではありません。
出産のお話だけに留まらないメッセージの強い作品でした。
人は決断して行動することで新たな出会いがあります。そしてそこには喜びもありますが、ときには哀しみもあります。しかし前を向いて歩かなければいけない。自分の回りには心配してれる、愛してくれる人がいる。それは自分がこれまで決断して歩んできた証であるから。
そんなメッセージを私は受けました。
今回チケプレ当選で拝見しましたが、応募した切っ掛けは「目崎新年会」にメンバーがゲスト参加されていたから。たすいちと友好関係であるならば観てみようかなと。
その新年会にて少しお話をしたのが瀧啓祐さん。このストーリーの大きな役割を持った役でした。出産に踏み切るのかしないのか何か煮え切らない旦那さん。客が非常に見ていて「腹が立つ」演技だったから、このストーリーが成立したと思います。(演技が上手い!ということですよ)
そして他にも見たことがある役者さんがいました。関山未来さん。
その煮え切らない旦那の奥様の友人役。旦那さんとも直接会話をするシーンがありますが、凄く親身になって友人を支える役がしっかりできていました。たすいちでは見たことのない配役。またこんな関山さんも拝見したいものです。
最後になりましたが、チケプレありがとうございました。
隣の芝生も。
MONO
座・高円寺1(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/21 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/17 (土) 14:00
座席1階D列
価格4,200円
私が観劇を始めたのが3年ほど前。その頃に勝手思い描いていた「お芝居」でした。
役者さんは個性的でしたし、ラストは結局・・と客に想像させる演出がよかったです。また対照的な2つの世界から色んなことを気付かせてくれます。
3箇所回転するセットも初体験。大きい劇場ならではのお芝居を堪能できました。
チケット代は4200円とややお高めにも思えますが、座・高円寺のお芝居でこれだけの作品でしたらむしろお安いのでは。
小劇場ばかり見てきた私にはちょっと毛色が違う作品ではありましたが、凄く楽しめました。話が分かりやすいので観劇初心者にオススメできます。
尾方宣久さんは再演「粛々と運針」も出演されるのでそちらも楽しみです。
最後に少し苦言を言いますと、D列の左側は人が通路として使うので非常に待ち時間が嫌でした。その先まで進むことを係員が促すか何か立て看板でも出していただきたいです。
HTPT collection3
はちぽちヒッチハイク
キーノートシアター(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★
鑑賞日2018/03/18 (日) 17:00
価格0円
チケプレありがとうございました。
感想は遠慮なく書きますのでご了承ください。
チケプレ申し込んだ理由は「コメディの面白い劇団を探している」なんですが。
自分にフィットした団体・作品になかなか巡り合えません。
リピートを続けているのはアガリスクエンターテインメントさんだけ。
さて今回はちぽちヒッチハイクさんもお初の劇団でしたが、感想は「惜しい」。
ネタはなかなかイイと思いますが、何か足りず「場内爆笑」にたどり着けていません。
最初の哲学かと思ったら「ドリンクバー」とか、映像と早口言葉を照らし合わすとか。
凄く新鮮なものもあります。メンバーも凄く特徴があり、いまでも顔を思い出せます。
キレでしょうかね・・・お笑いタレントは言葉の勢いで笑いを取れますが、普段「舞台」を観ているお客にはちょっと通用しないと思います。
それとゲームネタは他の劇団でも言いましたが辞めたほうがいいです。
将棋は旬で良さそうにも見えますが、意外と「ルール知らない人」います。
もっとポピュラーな題材にオリジナルの味を加えたほうが面白くなると思います。
静止画はアンジャッシュがよく使っていましたが、動画を並べたコントは面白いのでは。
「コメディの面白い劇団」として確立すれば希少ですから評判も上がると思います。
頑張ってください。
廃墟
ハツビロコウ
シアターシャイン(東京都)
2018/03/13 (火) ~ 2018/03/21 (水)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/03/14 (水) 19:00
価格0円
チケプレをペアでいただきました。ありがとうございました。
感想は遠慮なく書きますのでご了承ください。
久しぶりの阿佐ヶ谷、久しぶりのシアターシャインでした。
入ってみると「こんなに狭かったかな?」と思うほど。席は50席ぐらいでしょうか。
おかえりのないまち。色のない
キ上の空論
吉祥寺シアター(東京都)
2018/03/10 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/11 (日) 14:00
座席1階2列
価格5,000円
久しぶりの観劇でもあり、久しぶりのキ上の空論の観劇。
とにかく面白かった。文句なしの5つ★。
謎解きとか大どんでん返し系の作品が好きな人にオススメします。
いままでにキ上の空論・中島作品を堪能された方にも新しい魅力を感じていただける作品でしょう。
出演者で印象に残ったのはまず福富さん。
作品の中のポジションとしてはこれまでにもありましたが、キャラクターがいままでとは違って突き抜けていて且つ面白さがありました。声が元々魅力ある女優さんですが、台詞も滑らかで彼女から起きる笑いがちょっと観客の肩の力を抜けさせてくれます。
そして納さん。iakuのときには突出した演技力が気になっていましたが、今回も魅せてくれました。彼女の存在は振り返ると「観客をそこに集中をさせた」役割があります。
いい意味で「ミスリード」ができる女優さんかも知れません。
もし行くのを迷っている人はいましたら是非オススメします。
観劇初心者のかたも大丈夫です。
ミラクル祭’18
新宿シアター・ミラクル
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/03 (土) 12:00
座席1階2列
価格6,000円
ABC全てこの順番で観劇しました。しかも土曜日丸1日。
あまり見慣れない演者さんが多かったのでとても新鮮でした。
■たすいち『しのびよるせかい』
再演らしいのですが私は初観劇。役者の若さもあり全体的に粗削りの印象です。
演者によってはもっと笑わせることができたのでは。
前回アマリリスを演じたのはサディさんと今朝本人のツイートで知る。
なるほどやっぱりそうでしょうな。それ観たかったとしか言いようがないです(くそー)。
■feblabo『笛が鳴ったらたすけて』
ファミレスで行き詰まる三姉妹でしたが、どこがこの作品の肝なのかよくわからず終わってしまいました。三姉妹の性格が違うところはありましたが、逆に姉妹と思わせるシンクロした動きや台詞があってもよかったのではないでしょうか。
■feblabo『P3/4』
P3/4というタイトルと人の心理を露わにした内容はセンスあります。さすが冨坂氏の脚本。気になったのは、結局あのウニは食べたのでしょうか?
小柄な中野華子さんが好演。動きを止めてから次に放つ台詞の間と表情が好きですね。目崎さんとは違う早稲田のサークルでずっとやっていたそうなので一般の劇場は初めてだったのかな。今回一番気になる演者さんでした。
■feblabo『お父さんをください』
これも冨坂氏の脚本。もう展開が予測不可能。そう来るかそう来るか!の連続。
面白いです。他の演者さんでも観てみたいですね。今度のコントレックスでやってくれないかな。
■フジタタイセイ×アリソン・グレイス『モルフェウスの使役法』
予想通り他と比べて「長い」。「今私が過ごしている世界が偽物で、夢の中の世界が本物かも知れないね。」と実は友人と話したことを思い出しました。それを具現化した作品ですね。階と階のあいだ。これには「エリン・ブロコビッチの穴」を思い出した人もいたのでは。全体的には単調で暗いイメージはぬぐえないので他の作品と並べてしまうと残念な印象しか浮かびません。
■たすいち『透明人間、消える』
ケイを演じたのはこれまで真嶋一歌さん、中村桃子さんとたすいち作品に欠かせない人でしたが、今回は最近たすいち作品に出るようになった坪和あさ美さん。
少し前に一歌さんがご夫婦でツイキャスされたときに「女性の突っ込み役はなかなかいない。坪和さんはその貴重な役者さん。」。そして先日MUを拝見した後に「坪和さんなら得意のツッコミを生かしてあの役も上手にやり遂げてくださる」と。
拝見しましたが、立派な坪和オリジナルのケイになっていました。この役は改めて見ると非常に難しい役です。突っ込みどころと感情の浮き沈みを短い時間内に何度も繰り返えします。役者の力量もよくわかります。
■劇団ミックスドッグス『銀河旋律』
さすがの成井作品。他の作品と比べるとちょっと脚本がずば抜けていました。相手が自身をもって放った言葉に対して踏み込んだ台詞。この切替しが非常に心地よかったです。またタイムリープに和歌を取り入れるセンス。セットも小道具もない舞台がとても華やかに見えました。
ミクドクは「屋根裏コスモス」を短編で拝見したことありますが、これだけ劇団員を揃ってみるのは初めて。しかも今回は主宰奥田さんが演じると聞いて楽しみにしていました。
先ほど名前をあげた中村さんと同期の幾世さん。好演です。
台詞の語尾がとても綺麗。次の台詞はょ来い!と心呟いていました。
それとメガネの工藤さん。彼も好演です。熱演が凄く伝わってきました。倒れるシーンとフラッとするシーンもタイミングもよかったです。小さいスペースは大きくカラダが動くと目立ちます。作品をチープにする恐れもある大事な役だと思いました。
ちょいとミクドクの本公演も観たくなりました。
魔女の夜
劇団キタラヅカ
本所松坂亭(東京都)
2018/02/23 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/24 (土) 13:30
チケプレがハズレてしまったのですが、翌日に当選通知。
そこにはきちんとその旨は記入されていましたが、多分最初に当選されたかたが辞退したのでしょうね。タイミングが悪く友人と会う約束をしてしまい「残念ですが」と返信しようと思ったのですが、その友人にダメもとで聞いてみました。
「1時間のお芝居を観てからお茶しません?」
友人の回答は「OK!」と。その旨を劇団側に伝えると「2枚ご用意します」と。
ええええ、1枚は有料のつもりでしたが、ありがたやありがたや。(遠慮しません)。
さて両国。本所松坂亭なる会場なんですが、劇団も会場もお初。
80席ほどの会場と事前に調べておきましたが、実際に客席は50席もありません。
客もまばら。アララ、ハズレでしょうか?
そして開演。
深夜2時、アパートの一室に女性が二人。
腕から血を垂らす女優(アイドル?)が、マネージャーを訪ねるところから始まる。
そこで二人がやや怒り気味で会話を続けていくのですが、なかなかテンポがいい。
アララ、アタリでしょうか?
二人芝居はどちらかが何かをしなければ目の前の空間と時間は埋まりません。
休んでいる暇は勿論なし。非常にイイ緊張感をもって話が進んでいきます。
舞台の奥行きと高さを生かし、話の展開も面白い。
ただマネージャーが耳元の髪をかきあげるのが気になる。小劇場は役者の表情が近くで見えるのが魅力なので横顔を髪で隠しては勿体ないです。
多分ダンスのエリアを前のほうに設けておいたのでしょうけど、机はもう少し客席に近いほうがよかったかも。
最後のダンス。ここが売りでしょうか。
特徴あってよいと思います。あとは客席がちょっと寂しいな。
他団体のフライヤーの数からも横の連携が弱いのでは?集客頑張れ!
どうしよう 孤独だ 困ったな
第27班
アトリエヘリコプター(東京都)
2018/02/24 (土) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/23 (金) 19:00
座席1階2列
価格3,500円
この劇団は評判よく、ずっと気にはなっていましたがこれまで縁がありませんでした。
今回は日程も早めに決め、キ上の空論やリジッター企画に客演したことのある野口オリジナルさんが出演されることも重ねて、今回お初です第27班とアトリエヘリコプター。
この劇場も初めてでした。何かの倉庫?の跡地でしょうか。なかなか年季の入った建物。
さて作品。
青春群像劇と分類してよいでしょうかね。これは、面白い。
会話のひとつひとつが緊迫した空気を作り出していき、時折温もりと笑いを挟んでいく。話しもわかりやすく、ラストはなかなかの衝撃!
劇団員4人の皆さんの芝居が上手だったな。
台詞ができるだけ日常に近く、いまの若者の会話を思わせるものでした。
野口さんの役はハマっていましたね。台詞もたくさんあり、色んな表情が見れて満足です。
最後に会場についてお小言。
アトリエヘリコプターにしても中野のMOMOにしても近隣住民への配慮は劇場側が工夫すべきじゃないでしょうか。どの劇団にも共通した注意を劇の前後に言ってもらうとか、チケットと一緒に配布するとか。システマティックにすることで初めて来た客には漏れなく伝えることもできるし、リピーターにも浸透すると思います。なぜその視点が生れないのか。劇団に口頭で注意を促すだけで、あとは劇団任せでしょ?それでも注意されて戸惑う客がいるのは劇場側の怠慢です。
下記は私のこの公演に起きた体験。
私:(会場を出て向かいの駐車場で大崎駅までの道を確認)
係員:「(役者面会は)中でお待ちいただけますか?」
私;「あ、(役者面会は)もう終わったので、道を確認しているだけです」
係員:「この辺でうろうろするとうるさいので」
なんだこれ。まず最初の一言は「何かお困りですか?」じゃねーのか。
多分、出待ちをしている間にスマホで時間を潰しているように見えたのでしょうね。
結構気分悪かったですわ。
このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)
MU
駅前劇場(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/02/26 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/21 (水) 19:30
座席1階3列
価格3,000円
MUは以前にも観ていましたし、一歌さん出演も加えたら「絶対観たい」。
ということで。初日に行ってきました。満席。初日割引も要因かな。
そのせいか前列はかなり指定席になっていました。自由席は3列目から。
それは日によって変わると思いますが、3列目後方から段差がありますので、自由席のかたはちょっと上段のほうが駅前劇場は見やすいと思います。
さて。すでにMUのblogにてコンセプトとあらすじが公開されています。
http://production-blog.mu-web.net/?eid=957318
が。読まなくても大丈夫です。お話は凄くわかりやすく「なるほど教会だね」と思わせてくれます。かなりオープンな教会ですけどね。
ただ。コンセプトは読んでおいたほうがいいかな。
・行き着いたテーマが「現実と逃避」
・席によって見方によって見方がだいぶ変わるしくみ
・気持ちを寄せる役によって見方がだいぶ変わるしくみ
はい。このまんまです。2つめ3つめはどの劇場でもどの作品でもほぼ同じことが言えますけどね。
舞台は「さざなみ」という名前のbar。4つの章に分かれていますが、人も話しも交差していきます。
【第1章】妹の救済
【第2章】帰宅拒否組
【第3章】現実じゃない方
【第4賞】秘密を以って秘密を制す
そしてなんだろう凄く笑えた。
そう、冷静に書くけどちょっと味のある笑い。
ハセガワさんの作品は短編も含めて何度か見ているけど、ちょっと他の劇団やユニットでは味わえないものがあります。決して「キレ」で勝負するタイプではない。「じんわり」でもない。なんだろうな、でも芝居を見た後になんとも言えない心地よさがあるんですよね。
んー上手く言えないから「行って見てください」。
私は【第2章】帰宅拒否組 が好きですね。メッセージ性が強いのは【第3章】現実じゃない方 でしょうかね。いやー、一歌さん役作りってさ、ハグ魔だろ?いつものまんまじゃないか(笑)
観劇初心者にオススメできます。
22日(木)、23日(金)はお席がまだまだあるそうです。勿体ない!
追伸ですが。
昨日俳優の大杉漣さんが急死されました。彼のお名前「漣」は”さざなみ”とも読むそうです。偶然でしょうか。舞台出身の大杉さんが後輩の皆さんに何かエールを送っていたような気がしてなりません。
耳障りなシンフォニー
tYphoon一家 (たいふーんいっか)
新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)
2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/02/18 (日) 15:30
座席1階2列
価格0円
チケプレにて観劇させていただきました。
ありがとうございます。
劇場は「新井薬師 SPECIAL COLORS」。場所は地図で確認しましたが、中野からも歩けることを確認。先日中野に飲みに行ったときに、店の多さに魅了され、チェックがてら歩くことにしました。
余裕をもったのはいいのですが、受付1時間前。うーん、ドトールコーヒー的なお店がない。お金はあまり使いたくなかったので近くの公園にてスマホチェックをすることに。
さて開場。チケットは無料ですが1ドリンク500円は自腹。書いてあったっけ?
そこは深く追及しないでジンジャーエール。
作品は父親の尊厳死を翌日に迎え、久しぶりに再会した姉弟5人の会話劇。
あ、次女の旦那加えて演者さんは6人。
小さなスペースでしたが観客は60人はいたでしょうか。
その少しギュっとした空間の中に姉弟たちが幼いころに父が弾いていたメロディが奏でます。
内容は非常にシンプル。離れていた姉弟の心は「父親の喜ぶこと」を軸に縮まっていきます。熱演された役者さんの涙が印象的でした。
時間は1時間10分。
盛り上がりはこの時間内ではいくつもつくれないでしょう。
よくまとまっていた作品だと思います。
できればお酒を飲みながらのんびり観たかったですね。
search and destroy
うんなま
王子小劇場(東京都)
2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/18 (日) 11:00
座席1階2列
価格0円
チケプレ当選にて観劇させていただきました。
感想はいつも遠慮ありませんのでご了承ください。
花まる学習会王子小劇場は久しぶりです。いつ以来だろうな?
アンケートにも書きましたが、ここの入口は非常にわかりにくい。ポスターかチラシをちょこっと貼って欲しいものです。
さて初うんなまさん。
今回の作品は「仮想世界における価値の決め方と人の付き合い方が描かれて最後は壊滅。」ぐらいのあらすじでよろしいでしょうか?
途中わからない部分もありましたが、ワードの引き出しかたがセンスよくバーチャル教会のタイミングがよかった。
指導者や案内人がいなくなり、それは価値が決まっているものを一方的に与えられることもなくなった。仮想の世界では無形有形のモノコトの価値を参加している人々が評価して定まっていく・・そして共有されていく。
余計な音楽はなし。言葉の力とちょっと科学(理科)の力を使っているだけ。
個人的には「仮想の世界も悪くないぞ」の入口ぐらいは描くかな?と思いながら観ていました。でもこれは「search and destroy」だからね。
ラストも医者じゃなくて自衛隊?と思ったけど、あれは兵隊ってことかね。
このテーマを見たい人はきっと沢山いるはず。その絶対数が多い東京のほうが成功すると思います。この作品も年々バージョンアップはできるだろうし、続編も作って欲しいですね。ただこのテーマは他の劇団でもやるでしょうね、すでにやってるかな。
わからん人は置き去りにして次回は下北沢にて勝負してもらいたいです。
頑張れ。★は4つだけど遠征費★1つ加えておきます。
卒業式、実行
Aga-risk Entertainment
サンモールスタジオ(東京都)
2018/02/17 (土) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/17 (土) 14:00
座席1階5列
価格2,300円
初日観劇してきました。
幕開けすぐに熊谷さんをチェックします。左手を見ると袖を長くしてちょんと掴む仕草。おおお、これはすっかり高校生だ!!
とそのテンションMAXのまま最後まで楽しめました。さすがアガリスク、面白かった!小劇場ではこの劇団以上のコメディってお目にかかったことありません。
最高峰と言っても過言ではありません。これが前半料金をWEB先行で購入して、さらに大貧民割にて2300円ですよ奥さん!
全体的にはまず立ちっぱなしの会議劇の印象をもちました。演者さんの会話のスピードと台詞量をかなり微調整したのではないでしょうか。観客誰もが魅了したであろう「中田先生」のスピード。このアクセントがこの作品をより引き立てました。
シーンで語るとPTA副会長が最後に放った言葉。それと浅越くんがペットを吹くところ(パチンコの役物みたいだ)。星さんの突っ込み。そして忘れてはいけないのは津和野さんの突っ込み!沈さんは今回すっとぼけのシーンが多かったですね。榎並さんは出っ放し頑張ったね!
これから放つ言葉を待たせる間など絶妙な演出。そう、私がアガリスクを好きなのはここなんですよね。この繊細な作品のつくりかた。改めて認識しました。
横川さんのコラムにて冨坂さんが三谷幸喜「ラヂオの時間」が転機だったことは知っていました。それとは関係なしにサヨナラ日劇イベントにて観ていましたが、そのことは終わってから気付くぐらいアガリスクワールドに浸っていました。初日を踏まえて少し修正もするでしょう。ジャンプさんの手がちょっとね短かった(笑)。前作同様にもう一回観ることにしました。
最後に「持田がいるなら土門がいてもよかったのに」。
見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/14 (水) 19:00
座席1階2列
価格0円
チケプレ当選にて観劇させていただきました。
でも遠慮なく感想は書かせていただきます。
まず受付ですがあれだけ長い列ができても1人で対応はいかがでしょうか。
一時的に2人体制にすべきです。しかも私の名前は見つからず、後ろに並ぶ人に申し訳ない気持ちになるばかり。目標や目的に付随するリスク管理ができない劇団はどんなにいい作品を作っても顧客の満足度はあがりません。受付からもう幕はあがっているのです。ご一考をいただきたいです。
さて作品ですが。
何度も再演されているこの作品を私は初観劇です。
2時間半という長時間もスイスイと流れる心地よさ。序盤から光島演じる春名さん持ち前のキャラクターも生かした演技は笑いも誘い物語は華やかに進んでいきます。
W主演となった杉坂演じる廣瀬さんの存在感も大きかったです。
ラストの窓を見上げるシーン。無駄な台詞はなくその背中が彼女の心境をちゃんと伝えていました。
退学あり、反抗あり、憤りあり。あの頃の女学生の感情だけでなく、彼女たちを取り巻く大人たちの葛藤も引き出されていました。私はここがこの作品の見せ所と思いました。大人も少し息苦しい世の中において、彼女たちはどんな未来を描いていたのでしょうか。
所々いいシーンは何度もあり、訴えて来るものも伝わってきました。しかし観終わったときの感想は「少し物足りない」。脚本を一部削っているらしいのですが、原作を知らないのでそれが要因かどうか私には判断つきません。
(ネタバレに続く)
旗裏縁-本能寺異聞-
ThreeQuarter
萬劇場(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/12 (月) 12:00
日曜日・12時公演をチケプレでいただきました。ありがとうございます。
今回初めて劇団ThreeQuarterさんの作品を観劇しました。
正直なところ立ち上がりの5分で退出したくなりました。
役者の芝居がキツい。棒読みが数名。ただ光秀と庄兵衛役登場で私の気持ちが落ち着きました。最後までこの二人の芝居はよかったです。
あと脚本がよかったです。「新説・明智光秀」のテイストと、早々と死んだ役のその後の生かし方が面白かったです。また登場人物が多い割にはそれぞれの関係がわかりやすかったです。まさか秀吉の使いが!この展開もよかった!
気になったところはゴールテープ、猿真似、バラしネタなど所々に出てくるコミカルなシーン。この話に細かい笑いはいらないのでは?アクセントにしてもちょっとセンスを感じませんでした。
話のネタだけで客を引き付けるものがあります。硬派に作り上げてしまったほうがよかったと思います。
それと音楽も気になりました。序盤にピアノのソロが流れた時は安っぽかった。
曲名は知りませんがよく聞きます。あと中盤ぐらいにギターのソロもありました。しんみり・ほのぼのにベタな音楽は安い舞台に見えてしまいます。フリー素材とか利用しているなら即刻止めたほうがいいです。馴染みのある曲は感情や雰囲気を伝えやすいのですがそれは安易です。これだけいい本なのですからこの本にぴったりなオリジナル曲にチャレンジしてもらいたいです。
実は私「時代モノ」はちょっと苦手です。大河ドラマとか見ません。
なんかその背景を掴むだけで精一杯になっちゃうんですよね。そうなると人物や心の動きがよく見えないからだと思います。舞台なら役者の表情を見る余裕がありません。
そんな私も引き付けるものがこの作品にはありました。初めて観劇する人もオススメできる作品です。
しかし劇団ThreeQuarterさんは2年に1回の公演とは勿体ない。せめて1年に1回は私も観劇してみたいです。
「3483」
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★
鑑賞日2018/02/09 (金)
座席1階2列
斬新な前説と拍手喝采から始まるシステム。お、いいぞ!期待大!
しかし残念ながら肝心の芝居は連鎖の如く皆カミ過ぎでした。私は台詞違いは耐えられます。しかしカミが多いのはダメ。聞き苦しく芝居全体のリズムも悪くなります。
私の集中力は芝居の前半にて切れました。
史実を混ぜた作品らしいのですが、笑いを中心に作っているなら戦争は混ぜたらいかんです。伝えたいものと笑わせたいもの。焦点どこに合わせていいのかさっぱりわかりませんでした。
演者側が客に拍手喝采を始まりに求めるなら、ラストは大笑いにするものを返して欲しかったです。全体的に笑えなかった。
30代女性ファンが多かったのでこの層がターゲットなのでしょうか。凄く笑いが起こるのが不思議。50overのおじさんには響きませんでした。
ドロンズ石本さんのボケの上手さが唯一の救いでした。
東京30
ThE 2VS2
OFF OFFシアター(東京都)
2018/02/09 (金) ~ 2018/02/13 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/11 (日) 15:00
座席1階1列
価格0円
アガリスクエンターテイメントが主催したコントレックスに出演した大阪の劇団2VS2。
そのときにも下北沢で公演する予告をしていたのですが、それが当公演。
なにしろ立ち上がりが悪い作品ばかり。
なかなか笑わせてくれません。
1時間半のショートコメディ6本のうち「わるいやつら」から3本は滅茶苦茶面白いです。しかしその前の3本がかなりキツい!全然笑えない。
すべての作品を見た感想としては。架空、妄想より実話、犯罪とリアルに偏ったほうが面白いと思います。いまどきマリオ&ルイージねたなんて見たくありません。免許の話も話をつかむのが精一杯で笑いまで辿りつけません。頭の中の会話も立ったり座ったり落ち着かねーキレねー間も悪いー。
「わるいやつら」は実話を元に作ったらしいけど、始まる前に「これは実話をちょっとアレンジしています」と告知したほうがよかったかも。全ての話はすぐに笑いがありませんので、客に「これ実話がもとなの?ホント?」と思わせておき、そこに後半笑いをかぶせても面白いかも。
話は「逃げる~」が好きですが「オーディション」のキレの良さが好き。
早朝からXXに行っている設定は吹き出しましたよ。なんか実際にあってもおかしくないお話し。こういった作品は内容がつかみやすいから笑える余裕ができますね。「さぁどこで笑わせてくれるのよ」。
今回プレチケ当選にて観劇させていただきましたが、負債660万円はあまりにも不憫なのでTシャツ買わせていただきました。こんなドクロチックは中学時代のクリームソーダ以来だぞ。しかもこれカッコいいんですよ。ちょっと今年の夏はこれで街を歩きたい。1500円は欲が無さすぎる!
また東京来てくださいね!
かんかんじいちゃん、
green flowers
シアター711(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/11 (日) 12:00
座席1階5列
これはイイ!
こういったホームドラマチック作品はなかなか当たりがないけどこれ当たりです。
まず役者さんが芝居上手い。これ本当に大事です。安心して最後まで楽しめました。
この安心感によって銭湯を舞台してそれを取り巻く人々の成長や葛藤が個々の感情からしっかり垣間見ることが出来ました。
そして脚本、演出が素晴らしいです。
特に感じるのは人々の会話のキャッチボール。ポンポンポーンとリズムがいいです。
役者の上手さは勿論ですが、非常に丁寧な脚本と演出を想像できます。
この芝居が客に「面白い!」と思わせる肝はここだと思います。
あとで知ったのですが今回も女性の脚本・演出でした。
少女東京奇襲、やみ・あがりシアターも同じような印象を持ちました。
その作品の丁寧なつくりを。女性の脚本・演出が自分には向いているのかも。
また開演時間が12時となかなか珍しい設定。
最近の小劇場舞台は2時間前後が相場なので、14時に終われば15時の芝居に間に合います(下北沢なら)。そして17時に終われば食事に行く時間もできます。私のように1時間かけて来る人には非常にありがたい時間設定です。ここはマーケティングしたのでしょうか。
実際私もこの日は15時の公演を観劇できました。
チケプレありがとうございました。
自信をもって初めて観劇するひとにオススメします。