満足度★★★★
鑑賞日2018/03/03 (土) 12:00
座席1階2列
価格6,000円
ABC全てこの順番で観劇しました。しかも土曜日丸1日。
あまり見慣れない演者さんが多かったのでとても新鮮でした。
■たすいち『しのびよるせかい』
再演らしいのですが私は初観劇。役者の若さもあり全体的に粗削りの印象です。
演者によってはもっと笑わせることができたのでは。
前回アマリリスを演じたのはサディさんと今朝本人のツイートで知る。
なるほどやっぱりそうでしょうな。それ観たかったとしか言いようがないです(くそー)。
■feblabo『笛が鳴ったらたすけて』
ファミレスで行き詰まる三姉妹でしたが、どこがこの作品の肝なのかよくわからず終わってしまいました。三姉妹の性格が違うところはありましたが、逆に姉妹と思わせるシンクロした動きや台詞があってもよかったのではないでしょうか。
■feblabo『P3/4』
P3/4というタイトルと人の心理を露わにした内容はセンスあります。さすが冨坂氏の脚本。気になったのは、結局あのウニは食べたのでしょうか?
小柄な中野華子さんが好演。動きを止めてから次に放つ台詞の間と表情が好きですね。目崎さんとは違う早稲田のサークルでずっとやっていたそうなので一般の劇場は初めてだったのかな。今回一番気になる演者さんでした。
■feblabo『お父さんをください』
これも冨坂氏の脚本。もう展開が予測不可能。そう来るかそう来るか!の連続。
面白いです。他の演者さんでも観てみたいですね。今度のコントレックスでやってくれないかな。
■フジタタイセイ×アリソン・グレイス『モルフェウスの使役法』
予想通り他と比べて「長い」。「今私が過ごしている世界が偽物で、夢の中の世界が本物かも知れないね。」と実は友人と話したことを思い出しました。それを具現化した作品ですね。階と階のあいだ。これには「エリン・ブロコビッチの穴」を思い出した人もいたのでは。全体的には単調で暗いイメージはぬぐえないので他の作品と並べてしまうと残念な印象しか浮かびません。
■たすいち『透明人間、消える』
ケイを演じたのはこれまで真嶋一歌さん、中村桃子さんとたすいち作品に欠かせない人でしたが、今回は最近たすいち作品に出るようになった坪和あさ美さん。
少し前に一歌さんがご夫婦でツイキャスされたときに「女性の突っ込み役はなかなかいない。坪和さんはその貴重な役者さん。」。そして先日MUを拝見した後に「坪和さんなら得意のツッコミを生かしてあの役も上手にやり遂げてくださる」と。
拝見しましたが、立派な坪和オリジナルのケイになっていました。この役は改めて見ると非常に難しい役です。突っ込みどころと感情の浮き沈みを短い時間内に何度も繰り返えします。役者の力量もよくわかります。
■劇団ミックスドッグス『銀河旋律』
さすがの成井作品。他の作品と比べるとちょっと脚本がずば抜けていました。相手が自身をもって放った言葉に対して踏み込んだ台詞。この切替しが非常に心地よかったです。またタイムリープに和歌を取り入れるセンス。セットも小道具もない舞台がとても華やかに見えました。
ミクドクは「屋根裏コスモス」を短編で拝見したことありますが、これだけ劇団員を揃ってみるのは初めて。しかも今回は主宰奥田さんが演じると聞いて楽しみにしていました。
先ほど名前をあげた中村さんと同期の幾世さん。好演です。
台詞の語尾がとても綺麗。次の台詞はょ来い!と心呟いていました。
それとメガネの工藤さん。彼も好演です。熱演が凄く伝わってきました。倒れるシーンとフラッとするシーンもタイミングもよかったです。小さいスペースは大きくカラダが動くと目立ちます。作品をチープにする恐れもある大事な役だと思いました。
ちょいとミクドクの本公演も観たくなりました。