ライブ イン トーキョー
青春事情
OFF OFFシアター(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
タイトルを劇団名とそのまま同じ「青春事情」としても全くおかしくないと思えた「ライブ イン トーキョー」
まさに“男の東京ひとり暮らし”が目の前で展開していました。
フリーターゆえの経済的悲壮感は抑え目で、一部の登場人物は若干デフォルメされていましたが、これにより笑えるうえ作品として伝えたい内容がよりクリアに沁み込んできて実にいい塩梅です。
自分自身は既にサラリーマンとしての上京でしたが、その当時のあれやこれやが呼び起こされてジ~ンときます。
余談で申し訳ありませんが、本作品で自身以外にも思い浮かべてしまう事がもうひとつ。
初めての東京ライフ、私の下の階には、劇中の主人公と同じ音楽をやっている早稲田大の学生さんがいて、私は彼を「ミュージシャン」と呼んでいました。
たまにエントランスで会えばニコニコ話しかけてくる人懐っこい性格で、遅起きした日曜の昼には、決して上手いとは思えない弾き語りが下から漏れ聞こえ「あ~ミュージシャン歌ってるな」とわるいけど窓を閉め、自分の好きな音楽をかけ、聞こえない様にしていた事もありました。
ある深夜「ちくしょーっ、なんでだよっ!」という怒号で目が覚め、どうやらミュージシャンに何かとてつもなく悔しい事があったらしく自室でひとり泣きながら大暴れしている様でした。
この世の終わりみたいな荒れように何があったんだろうと思いつつも結局また眠りに落ちてしまいましたが、その数日後に「こんにちは~ッ」と挨拶してくれるミュージシャンはとても元気そうでした。
私の方が先に、そのマンションから引っ越すことになり、挨拶の際にもまだ彼は就職していないようで、ちょっといつもの元気者ではなかった事が気になる最後でした。
大人だけど大人にはなりきれない。でも前に進むしかない人生のひとコマ。
「ライブ イン トーキョー」もそんなほろ苦い味のする作品でした。
アジアン・エイリアン
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/06/22 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
婚約者はいったい何者?
緻密に計算された奇妙なテイストのミステリーが心の闇を炙りだす。
う~ん、炙りだすというよりこぼれ出し、やがて充満し、飲み込まれていく感じ。
Go! Go!! ブレーメン
sailboat企画
北池袋 新生館シアター(東京都)
2017/06/24 (土) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★
会場最寄りの北池袋駅。
降りた途端、まだ明るいというのに聞こえてくるカラオケスナックからの歌声と歓声。
池袋からひと駅だというのに、まるで別世界。
初めての会場というのは往々にして駅に降り立った時から何かが始まっています。
徒歩1分弱にて年季の入ったビル。
1階スリーエフで軒先販売している妙にデカい玉ねぎを尻目に階段で2階へ。
温かい対応の受付けで受け取ったのはチケットではなく閑古鳥欽一さんからの閉館イベントの招待ハガキ。
劇場名は「ブレーメン小劇場」。
なんだかワクワクしてくるじゃありませんか。
登場人物は4人
・ドジっ子おじさんで、お人好しのオーナー「閑古鳥」
・しっかり者そうで肝心な事を結構報告しない女性スタッフ「猫田」
・相方だけが売れっ子、崖っぷち芸人「ロバート高田」
・現在ホームレス状態の元マジシャン「犬飼」
4人が繰り広げるのは“隠し事から発生する勘違い・食い違い”の王道コメディーですが、登場人物が少ない分、その人物像は濃厚に感じられ、とても近しく思えてきます。
劇場が小さい事もありますが、すごく近しい。
彼らが発信する、いろんな気持ちが入ってきます。
当日パンフにある、本作品が再演に至った経緯に目を通しておくと、そこにもまたストーリーがあり、一段と感慨深い思いで作品を楽しむ事ができました。
sailboat企画さんの本業は演劇制作のサポートだそうですが、決してビジネスライクではなく、役者さんを近しく感じられるアットホームな公演を手掛けられているのだろうと推測できる、そんな時間でした。
七芒星
創像工房 in front of.
慶應義塾大学日吉キャンパス塾生会館(神奈川県)
2017/06/21 (水) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★
新人公演で劇団☆新感線の演目をチョイスするところがスゴい。
コンパクトになった感はやむなしとして、派手に動きまくるエネルギーはラストまで余裕の若さ。
逆にノドの方がちょっと心配か。
魔女率いる「伝説の英雄7人」VS金令女率いる「ちと頼りない勇者ゆかりの7人」
脇役にもかかわらず藤本悠太郎 さんの存在感が光っていた。
腰巻おぼろ 妖鯨篇
新宿梁山泊
花園神社(東京都)
2017/06/17 (土) ~ 2017/06/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
唐作品に挑む度に、その迫力に圧倒されつつも??で帰ってくるパターンが過去多かったが、数を重ねて理解力がついてきたのか、作品との相性が良かったのか本作品には見事にガツンとやられました。
妖しいエロティックさ、グロテスク、滑稽、残酷、奇天烈、猥雑なキャラクターがビリビリ心をしびれさせ、予想不能の展開が歓喜と驚きでウワッ!となります。
42年前の作品があまりにも新鮮さと毒々しい輝きに溢れ、病みつきになりそうです。
この感動、保存できないだろうか。
ノーマークだった6人
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2017/06/15 (木) ~ 2017/06/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
私にとって2度目のフルタ丸。もう最高でした。
高飛び専門の旅行代理店。
自分が悪いことをした訳でもないのに、首尾よく日本脱出できるかハラハラワクワク。
スタート時の面白さが時間経過と共にグングン加速し終盤はジェットコースターかっ!
まだ2作品しか拝見していないのに・・・なんですが(なにしろ15周年)、
ご自身「劇団フルタ丸」がどうすれば最大限に輝くことが出来るのか、ガッツリ掌握した最強のステージ(段階)に突入している印象を強く受けました。
本当に最強のメンバーだと思います。素晴らしいです。
るみ子のお酒~こだわり夫婦の一滴/満寿泉〜岩瀬を繋ぐ男
Unit Blueju
西新宿ハーモニックホール(東京都)
2017/06/15 (木) ~ 2017/06/17 (土)公演終了
満足度★★★★
「日本酒ロマンシアター」というネーミングが言い得て妙な豪華2本立て。
どちらの主人公も自分の理想を追い続けた山あり谷ありの人生。
登場する固有名詞が実話としての説得力を持たせテレビのドキュメンタリー等よりずっと身近に物語を感じる事ができました。
「満寿泉」
アーティストの街づくりを保守的な北陸でよくぞ実現出来た!と感慨深いプロセスストーリー。
私自身、町おこし的な富山の団体さんから、もてなして頂いた事がありますが、仕事がらみとはいえ町の方々からは実に人情味ある実直なエネルギーを感じました。
富山県東岩瀬で頑張る方達の人柄、熱量に実際ふれあった作者さんの、その時心打たれたであろう“想い”がほんのり伝わってくる作品でした。
「るみ子の酒」
見よう見まねのスタートから「こだわりの一滴」に辿り着いた多難の人生。
日々の奮闘がミュージカルと融合し独自の世界観を醸し出していました。
密度の濃いふたつの人生。見ごたえがあります。
非常の階段
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2017/06/08 (木) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★
オレオレ詐欺集団。
利己的な人ばかりで描かれていれば、単純に許せない奴らだなーという目で観られるのですが、人間味ある人物にスポットが当たっている為、何とも複雑な気持ちに。
仲間・お金・自己承認、ようやく見つけた輝ける場所かもしれないが、やっている事は詐欺行為。
いくら目をふさいでも、そこは「幸せ」から遠く離れた場所なのに・・・
彼らが転がり込んだ善良な一家の内情、それらも絡み合っていく事で実に多彩な視点から観ることになります。
頭の中がパンパンになりましたが、とても観やすい構成に仕上がっており、確かにリピート欲が湧いてくる公演でした。
梶山太郎氏の憂鬱と微笑
劇団道学先生
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/06/07 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
さすがの20周年記念公演。
「渾身の大人生劇場」に嘘偽り無しでした。
(記念公演だからか観客に著名人多数で客席も華やか)
こういう人生の機微がてんこ盛りの作品は大大大好きです!
主人公 低迷作家を筆頭にその身内、関係者の生き様がリアルに面白いうえ、もれなく文芸界という業界モノとしても大いに楽しめました。
世知辛い現代社会を生きる中高年の狡猾さが赤裸々にあぶりだされ、あ~人間歳を取ると何かと薄汚れて見えるものだな~と可笑し哀しですが、観終わった後には、よーし自分もガンバローッと不思議に“力”がみなぎってきます。
中高年の方必見ですが、若い人も大人ウオッチングとして、きっと楽しめると思います。
オープンブルー
あうとらいん
多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)
2017/06/08 (木) ~ 2017/06/10 (土)公演終了
満足度★★★★
舞台と客席の境界線が無いどころか観られている?!
何だかもてあそばれている様な、ちょっと斬新な演出。
登場人物達のいつまで経っても嚙み合わない関係性を見るにつけ、人は共通した目的やそれぞれの役割が無いと円滑な集団生活は営めないものなのかと。
衣食住足りても共鳴できないコミュニケーションがこんなにも苦しい生活空間を生み出すものかと思うとゾッとします。
席上に置かれたナゾの手紙が小粋でした。
ちょっと捨てられないので取っておこうと思うが、家族が知らないで読んだら「なっ何なの、これ・・・」と言われそう。
妖怪パラダイス
ピヨピヨレボリューション
シアター711(東京都)
2017/06/06 (火) ~ 2017/06/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
想定外なほどにアダルトな印象が残った異空間オンステージ。
怪しげな世界観。煌びやかで猥雑な登場人物。
そんな中グイグイくるミュージックナンバーの臨場感たるや、何だかお高めのショータイムがあるホストクラブに身を置いている気分になってくるではありませんか。
(実際ホストクラブに足を踏み入れた事など無いんですけどね)
では男の自分が居心地悪かったかと言えば否。
2名の女優さんが良い感じで紛れ込み、作品全体が実に艶やかに。
ぬらりひょん役のコロさんは華やかさを、macoさんは少年役ながら妙にエロティックな雰囲気を醸し出し全体のバランスが絶妙です。
「ナニカ」になってしまったミュータントの哀しみを含有したストーリーも面白かったし、
歌舞伎町チックに浮世離れした、不思議で楽しい夜でした。
アフターイベントは男女別各4名で対決の「嘘ホントトーク」
4人中3人が即興の作り話で、唯一実話トークの1人を当てるゲーム。
結果、男性チームの勝利でしたが女性チーム(ピヨピョメンバー)のトークスキルの高いこと。
ある愛のかたち
ジ~パンズ
シアター711(東京都)
2017/05/30 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
いろんな形の「愛」が描かれていました。
どれも世間的には嘲笑の的になってしまいそうな「愛」ばかりでしたが、概ね「愛」という事で、ここはどうかひとつ・・・。
そしてそれぞれの「愛」の関係性が繋がっていく面白さがたまりません。
都会に散らばる、ちょっと変わった日常を抜群のセンスで拾い上げたアダルトワールドな作品。
例えはヘタかもしれませんが、ひとつの屍をワサワサと踏みつけ、逞しく生きる虫たちの様な生命の力強さを感じました 皆「愛」を貪りながら。
二十日鼠と人間
GROUP THEATRE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★
働けど働けど得られるのは僅かな収入。
それすらも日々の鬱憤を晴らすべく酒と賭博と女郎屋で瞬く間に消えてしまうワーキングプアの世界。
フラストレーション渦巻く舞台には事件が勃発しそうな火種が沢山転がっており、常に緊張感が絶える事がなく、2時間40分(休憩有)は瞬く間に過ぎていきました。
ストーリーを知らなかった為、てっきり大金を手に入れるチャンスを得たジョージが、単純に足手まといのレニーを裏切ってしまう話かと思い込んでいましたが、実際にジョージのとった行動はもっと深刻で心揺さぶられるものでした。
人と人とがぶつかり合い転がっていく物語。
主人公ジョージ&レニーに対して反発する者、信頼する者と登場人物たちは作品にどんどん彩りを加えていきますが、最も作品に色濃く影響を与えるのは、頭の弱い大男レニーではないかと思います。
Bチーム レニー役の雷太さんは、かなりルックスが良く泥臭さの面ではマイナスに感じますが、ジョージが相棒としてなかなか見捨てる事ができない魅力を持った人物としての説得力は充分にありました。
Aチームではまた違った印象を残す作品になっているのだろうと思えます。
ひょっとして脚本家 野島伸司氏はこの作品に影響を受けているのでは?と思えるところもあり、何より名作ならではのスケール感溢れる公演でした。
空行
劇団アレン座
吉祥寺シアター(東京都)
2017/05/18 (木) ~ 2017/05/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
美しくビジュアルでぼやかした作品ではないかと、多少ためらって劇場に向かいましたが観に行って本当によかった。
7歳で親に売られた娼婦。実際に存在する話という事でビックリ、外国ではありますが。
私の想像では、あまりにも苛酷な現実を生々しくではなく、少女のフィルター(眼)を通して描かれた世界の舞台じゃないかと思ったのですが、どうだろう。
その世界は、精神が壊れてしまわぬよう防衛本能が働いてか、浮遊した水に抱擁されている様でもあり、彼女を汚していく大人達は卑劣ながらも、皆どこか絵になるくらいカッコよく映し出されていた様に感じます。
そして彼女と一緒に働く少女や、初恋の少年は人間らしさを共有できる貴重な存在であり、後に悲劇が待ち構えていたりもしますが、常に作者の想いが彼女らを見守っている様にも感じました。
照明が特徴的で、複雑な光が常に変化していき、特に差し色の蛍光ブルーがいい感じ。
好みこそあるかもしれませんが、ハードな内容に反して、危うげながらも美しい光に溢れた印象が残る不思議な作品でした。
アフタートークのある回でゲストは津田寛治さん。
観劇後の感想もさすがでしたが、映画やテレビドラマ(警視庁捜査一課9係)の話を中西良太さんと熱く語りまくり、なかなか貴重な時間でした。
席を潰してまで舞台を贅沢に広くとり、3方向どこからも観やすくなっているのに空席が幾つかあったのは勿体なかったです。
ペンション林檎の樹物語
昭和歌謡コメディ事務局
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/05/25 (木) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★
あぁ~この感じ凄く懐かしいーっ。
欽ちゃんや志村けん全盛期のテイストだろうか。
「オカマちゃん」や「ブサイクキャラ」を遠慮なくイジリ倒し、ズルッとずっこける笑いの数々。
設定こそ現代のペンションだが、すこぶる懐かしくて遠い記憶が蘇ってくるお茶の間伝統芸能。
客席は最初から熱気ムンムンというより、ユル~く温かい感じから段々アツくなっていく雰囲気が心地良く歌やダンスの手拍子も楽しくさせて頂きました。
座長の江藤博利さんは、多分一公演ごとに体重が減っていくであろう、汗だくの完全燃焼。
ズルい奴ほどよく吠える
雀組ホエールズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/05/17 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
「コイツらムカつくなー。ホント何とかならんのか」とズルい奴らに憤慨する事しばしば。
すっかり術中にはまり、思いっきり楽しめました。
「イヌジニ再演」で初めて拝見した時にも感じましたが、解りやすくスコーンと劇中に引き込むテクニックはさすがです。
100人が100人とも面白い!という作品は存在しないかもしれないが、あえて「これ、みんな好きなヤツやろーっ」と言いたくなる公演でした。
ムーランルージュ
玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科
玉川大学 大学3号館 演劇スタジオ(東京都)
2017/05/18 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★
各所対応してくれるスタッフさんの所作がスマートで開演前の期待感はバッチリ。
「玉川大学」と「ムーランルージュ」の組み合わせにミスマッチな印象がありましたが、この時代のエンターティナーの生き様を若い学生さん達に体感させる目的があった様で、なるほどなーと。
焼け野原となった新宿で逞しくショービジネスを営む人々のハングリーな表現に関しては、う~ん ちとハードルが高かったかなーという感じですが、けっこうな長編作品を流れるような展開で気持ちよく観劇させていただきました。
ちなみに大学入口の守衛さんの案内までもが実に丁寧で、なんかもう素晴らしい!
Lick My Her T
劇団うけつ
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2017/05/20 (土) ~ 2017/05/20 (土)公演終了
満足度★★★★
連続性のある幾つものコント芝居と歌やゲームを織り交ぜた公演。
もともとやりたかった予定が叶わずの演目内容だったらしいが、かえって迷い足掻いてひねり出した公演というのも、その気概が伝われば悪くないんじゃないかと思えます。
綺麗にまとめるより泥臭い部分が垣間見えた方が光って見える劇団さんと認識しました。
前回、独自の存在感を示した川野辺氏が今回出演していなかったのがちょっと残念。
イタイ☆ホテル
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
まさかこんなに〇〇についての知識を身につけて帰ってくるとは思いませんでした。
しかも実際に存在する施設なんですね。知らなかったです。
観終わったあとには、おふざけなシーンもなるほど導入として巧く考えられた構成だったなーと思わず感心してしまいました。
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
ひとつの数奇な人生がギュッと凝縮。
不条理で奇怪な設定もベテラン俳優にかかれば、味のある可笑しみに昇華され、現実味を帯びてくるものなのですね。
若手の方も対等に渡り合う気概が頼もしいです。
演出、演技ともに実力があるから自由。
その自由自在感が印象的な舞台でした。