満足度★★★★★
新宿歌舞伎町を舞台にした都会のディープ系童話。
演技力のバラつきを若干感じるものの、どの役者さんも役柄にフィットしており、かなり楽しめました。
シンプルなセットでも華やかなホスト・お客陣が集まれば、もう立派なホストクラブ。
それ以外の様々な場面表現も上手く工夫されて劇場以上の広がりを感じました。
現在、若手俳優を抱える企画団体がこぞって欲しがりそうに思える魅力的なストーリーなので、今回の全7回公演では勿体無い気がします。
前半のホヘッ!?となる遊び心もある流れから後半に向けての落差にはゾクブルッとし、続いてジワジワと哀しみが広がってきます。
出来れば映画のエンドロールタイムの様に終演後しばし惚ける時間が欲しいぞと・・・
その代わりというか帰り道をあえて遠回りの歌舞伎町を散策し、劇中の世界観と実風景をミックスさせるという試みをしてきました。
日本一の歓楽街。撲滅したはずのキャッチが何やら微妙に復活?しており、つくづく法律や規制では押さえつけられない底知れぬ混沌が作品とマッチしているなーと思えたのでした。