満足度★★★★
「皿小鉢」の名の通りと言うべきか豪華な大皿料理というより、厳選した素材でこしらえた気の利いた一品という感じ。
舞台は客席に挟まれ近距離で芝居を楽しめる形式。
経営の苦しいバレエ教室での日常。
オーナーの父親とはいつも衝突し、恋人の教師は頼りなく、追い討ちをかけるような臨時教師のくせ者感、とにかく娘アヤの周りは問題だらけ。
それでも彼女のキリッとした顔立ちは、困った表情さえなかなか魅力的で嫌味の無い気の強さを感じます。
本人にしてみればたまったもんじゃないだろうが、客席から見るその風景は何だか笑えてくるから不思議です。
贅肉を削ぎ落した公演時間70分は、それ以上に楽しめましたが、次回はもっと長編作品を観てみたいです。