限界和音
地球割project
千本桜ホール(東京都)
2007/08/08 (水) ~ 2007/08/18 (土)公演終了
花戯え
芸術集団れんこんきすた
千本桜ホール(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
不思議な世界
眠れる骸には『人と国の命を左右する』力が宿っており、守人はその骸の莫大な力を恐れ、木に封じ込めて二度と力を手に入れさせないために守人がその骸を見張っていました。
そこに国を追われた巫女と人に仕える鬼の末裔と骸を守護する火の女神の子がそれぞれ、自分の願いを聞き入れてもらうために、北の果てに訪れます。
その3人の煮えたぎる火が骸の好物で、火とは、人の心に宿る想いの事です。骸(御影)は火を頂くことでその強大な力を手に入れ、御影は解き放たれ自由になってしまいます。
3人の想い、御影、守人の三様の思惑と業が交差しこの世の果てが繰り広げられることになる・・・・。
ファンタジーというあらすじだったから、もうちょっと、美しい物語を連想していた。
ところがどっこい!
いあ~、実に怪しい。。(^0^)
目眩を感じるほど怪しい。。
もしかして・・・妖怪の宴でも始まるのかとあまりの怪しさに鼻から血を噴出す位の勢いで、御影(中川朝子)は死体を数えるような陰気な声で『異国からの漂着神』を好演してました!
神鬼を表現した美しいアニメの世界をほーふつとさせる衣装や演出は漆黒の世界から舞い降りた夜叉をも仰け反るお姿で、ワタクシの脳みそに蔓延するアドレナリンは史上初、記録された事のない莫大な量に達したのでした!
バレエ・ダンスで織り成す表現はやはり芸術性溢れる。という言い方が一番適当かと思われ、幻想的でもあり神秘の世界を作り上げていましたね。。
しかしながら、照明と音楽をもっと演出した方がより完璧に見せられ、小さなステージでもそれなりに大きく見せる場面はあるかと。。
ついでに言うならば、セットももっと怪しげなセットの方がより、効果があったと思う。
荒神の骸は、本当にそのように見えて鬼にも蛇にも夜叉にも見え、その演技力には賞賛する以外、ないのでした。
恋の丸ノ内線
ポリタン煉瓦亭
劇場MOMO(東京都)
2008/02/20 (水) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★
眠くなった!
あのね・・こんな事言いたくはないんだけどね。
はっきり言ってつまんなかったっ。
途中、でんでん疲れてないのに眠くなったもの。。
でもって、普通の会話・ってか、日常の会話劇のような単純なお話だった。
だから・・眠くなった。
もうちょっと、脚本を練って欲しいね。
観客はわざわざ電車に乗って時間を調整して観に行く訳だからね。。
そこんとこ、よっく考えてちょ~だい!
マイン'08
strange GARDEN
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/02/14 (木) ~ 2008/02/18 (月)公演終了
満足度★★
死をテーマにする芝居
死をテーマにする芝居って凄く難しいし、デリケートな問題だから、余程、執筆力のある脚本でないと、ぽしゃる可能性もあるわけだよね?
死にたいと言う男女が一つの部屋に集まって集団自殺しようとするところから、芝居は始まる。
だがだがしかし、だがしかし・・・中々死なない。死ねない。
大体、死のうと考えてるニンゲンが、集団でそれも誰かと一緒に死のう。と考えてる時点で、『死にたくない』という意思の表れだよね?
この世に何の未練も無く死のうと考えてる人達って、果たして、道連れを必要とするのだろうか?
道連れを必要とするなら、生きてればいいじゃん!
とにかく、生まれてこのかた、思春期だって『死のう』とは一度も考えた事がないワタクシは、命を大切にしない輩が嫌いだ。
死を考えたとき、自分を生んでくれた両親や自分を好きでいてくれる人達が悲しむのを分かっていながら、死を選択する輩が嫌いだ。
傷ついたとか、生きてる意味がなくなったとか、それなりの理由をつけたがるけれど、残された人に対する思いやりがないだけだから、嫌いだ。
物語には生きたい人が欲する臓器と死にたい人が登録する臓器の話も出てくるが、こういう場面での臓器提供の話はタブーだと思う。
要は、臓器を提供する側は本当に苦しい血のにじむような選択を強いられるからだ。
そこに横たわってる人は死んでるのに臓器は脈を打ってると言う不思議な感覚に囚われ、本当は死んでいないのじゃあないか?とか、臓器が欲しい為に死を早くしたのではないか?とか、疑心暗鬼に包まれ、非常にやりきれない無念な思いがのしかかるのだ。
もしかしたら、あの世に行けないのじゃあないかとか、臓器を出されて空っぽの体で天国に行けるのだろうかとか、非科学的な事を考えながらも体が引き裂かれるような苦渋の選択をするのだ。
臓器を取った後はドクターも一分一秒の世界だから、ザッと縫ってガムテープで留めただけの遺体が戻ってくる。。
それを見て「うわぁーーー!!」と声をあげて泣くんだよね。。
こっちが死んじゃったほうが楽だ!と思いながら。。
そうやって、命の大切さを知る。
だから・・・芝居を作る上で死をテーマにするなら、訴えたいものは何かを明確にする必要がある。。
今回は脚本も演じる役者も自分に陶酔していて見せる舞台ではなかった。
陶酔させるなら、観客にしなきゃ。。
40ちょい前どうなるチェリーボーイズ
劇団サードクォーター
新宿シアターモリエール(東京都)
2008/02/14 (木) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
結構居そうなオヤジ達!
チョイ不良オヤジを目指すべく集結した4人のオヤジたち。・・・って説明だったけれど、チョイ不良どごろか、いたって真面目な印象。
目指すだけで、不良になれないオヤジ達の哀れな(^0^)物語。。
しかしながら、こんなオヤジ達は身近に沢山居るのである。
そうそう、ニンゲンモテやしないのだ。
毎日、どうやったら女性にモテるのか、悪戦苦闘しながらも、女性という計り知れない未知数の存在に少しでも近づこうと頑張るのである。
ところがどっこい!どー頑張ったところで、女性だって百人十色、桃色吐息な訳でして。
要は誠実な態度と好みの問題と、相性の問題が程よくシェイクされて、『愛』という甘く切なく美しい虹色のカクテルが完成されるのであります。
そのカクテルを一度でいいから飲んでみたいと躍起になってどの殿方も紛争し、美味しいお酒が飲めるなら、例え火の中水の中!と頑張るのであります。
しかしながら、大抵は激励の集中砲火を浴びせられ目を白黒させながら、酔いに任せて沈黙の淵に沈み、もはやどーにもこーにもならないと、策を弄することに嫌気がさしてあまりの哀れさに目眩を感じるのではなかろうか・・。
要は、今、この舞台に居るオヤジ達も、観ているオヤジ達もさして状況は変わらず、同族なのではなかろうか・・・(^0^)
っつーと、「そりゃあ、あんまりだ!」って怒られそうだけれど、諸君!世の中のオトコもオンナもそれ程モテナイ事に気付くべきだよね。。
かつて話題になった「不倫は文化だ!」発言の石田淳一だって、20~30代は振られっぱなしの人生だったとか。
何度も振られながらもそれに挫けず何度もチャレンジして、「女性とはこうゆうものだ。こんな風に言ったら振られる。」という経験から今があると。
で、石田淳一曰く、「一度で諦めたら次のチャンスはないし、人生はそれで終わってしまう。恋愛とはそういうプライドを捨てるものだ。」と。
諸君!努力を惜しまなければ君たちの未来は明るいよ!
だから、役者も観劇者もこの芝居を観るとほっ!とするのではなかろうか。。
だって、似たような自分の姿だから・・・(^0^)
モテナイオトコ、天然チェリーボーイ作田のデートは成功した訳だけれど・・・いあいあ、作田みたいなオトコ、好きですって!
マジ、タイプですねん。。デートして!(^0^)
うかうか三十、ちょろちょろ四十
「戯れの会」
pit北/区域(東京都)
2008/02/15 (金) ~ 2008/02/16 (土)公演終了
満足度★★★
ハイレベルなセリフ
普通の芝居ではない。
読み聞かせる芝居、といった方が分かり易いと思う。
役者の動きがあまりないから殆ど観客が言葉から受ける自分なりの感性で動きや情景を想像するというもの。
だから、かえって想像によるリアル感は出るものの、(想像とリアルは真逆だろ!という突っ込みも聞こえてきそうだが、諸君! 昨日見た夢がやけにリアルだった!という経験はないか!^0^)豪華さや動きが少ない分、地味な感覚は拭えないよね。。
音楽劇といっても、チェロだけだったし、その肝心のチェロの出番が少ないというのもちょっと不満の材料でした。
「みせるリーディング」のせりふ回しや発音はきっちり練習してたようで、一切の聞き取れない言葉や濁音もなく、その点は非常に素晴らしかったです。
あの時代の女性の生きる術は物悲しいですね。
.リーディングセッション自体は観客に受け入れられる要素だけれど、内容をもっと明るく陽気に(お笑い系)にしてもらった方が辛気臭くなくて良いと思う。
色んな芝居があって、良し。なんだろうけれど、ワタクシの受け入れる基本はやっぱ、夢と希望と愛に満ち溢れている舞台なんです。
まあ、観終わった後、『明日もガンバロー』って気持ちになれるからね・・・。
仏の顔も2度3度
United Artists 1八や
しもきた空間リバティ(東京都)
2008/02/15 (金) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
ハイセンスなスパイス
役者の登場の仕方が面白い。
全員白いシャツに黒いパンツというファッションも都会的センスを匂わせる。
ぶっとぶ笑いではないが、どちらかというと、上品な笑いというべきか。
役者全員がかっこよかった!だから観ていて飽きない!(^0^)
物語は8話。
中でも、じいとばあの『ご注文』は良かった。
時間の流れがゆ~っくりペースだから、中々注文できない。
そのリズムが時間の空間とマッチして妙に温かかったんだよね。。
じいとばあがそれなりの長い年月を経てもあんなに仲良かったら、いいな☆
なんて、妙に感心してしまったッ!
『百物語』は構成が良かった。
4人が集まって夜な夜な百物語を語る、という設定の下、結局薬局、自分達は死んでた。という設定。。
映画でも死んでた自分に気が付かなかった。というネタ、あったよね。。
全体的に不思議感漂いながらも、現実に戻ると言うちょっと、スパイスの効いたコミカルな芝居でした。
1からのスタートと言う事だから、これがファーストステージってことだよね?
その割には良い味出して熟してた!
次回作が楽しみな劇団です。。
ピノキオショー2008
CAPTAIN CHIMPANZEE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
再演お願い、再演お願い、再演お願い!
ワタクシの中では「キャプテンチンパンジー」っつーと、ハイレベルな劇団!って印象が強い。
だって、毎回、それなりの感動を頂いてくるからだ。
しかしながら、観劇マニアの中では、あまり知られてないのじゃあないかなーー?
以外に実力のある劇団なんだよね。。
池袋演劇祭ではアゼリア賞・優秀賞を2回ずつ取ってるし、シアターグリーンフェスではグリーン大賞を取ってる。。
なのに、『観たい!』が居ないのは何故?
って本当に疑問だ。
で、今回『ピノキオショー2008』なんつータイトルをつけちゃったから、たぶん多くの観劇人はガキくさい子供じみた物語なんじゃないのっ。
って、勘違いした紳士淑女も多かったはずだよね。。
しかしながら、今回の芝居はむしろ、背広やドレスを纏った大人に観て欲しかった芝居だと思う。
原作『ピノッキオの冒険』はカルロ・コッローディに1883年に最初に出版されました。
当初は怠け者のピノキオが狐と猫に騙されて木に吊るされる場面で終わるはずでした。
しかし、この物語が人気になり続きが書かれる事になったのです。
物語の最後でピノキオはついに人間になります。思いやりの心を持てたからです。
カルロ・コッローディはそれこそがニンゲンの本質だと言いたかったのでしょう。
それでは今のこの世界に、本当のニンゲンはどれくらいいるのでしょうか・・・。
そう・・・、『ピノキオショー2008』はまさにニンゲンの本質を探る芝居でした。
万太郎(医師)は愛する息子と妻を赤い刺青の男に理不尽に殺害されてから、生きる希望を失い、だらだらと日々を送っています。
そこにシスターがひょんな事からロボットを拾い万太郎の下に連れて行きます。
万太郎がロボットにピノキオという名前を付けて命を蘇らせた事からピノキオは万太郎を「マスター」と呼びあらゆる命令に従います。
しかしもって・・・このピノキオ、めっさきゃわいいです!
ミニスカートからちらつくおパンツ様にレースが付いてて更に萌えるわww・・。
でもって、歩き方がまたまたきゃわいい。。
ロボット的な動き方なんだけどね、ぽてぽてと歩いてます。
カクカクポテポテ、カクカクポテポテ・・・
いやーーー、欲しいですっ!欲しー、欲しー、欲しーーー!!です。。
抱っこして寝たり、一緒にご飯食べたり、一緒にお風呂入ったり・・・ディズニーにも連れて行きたいです。似合いそうな服も買ってあげたいし、とにかく何でもしてあげたいです。
・・・・って妄想が激しくなってヤヴぁイです!
アワワワ((((゜ □ ゜ ) ゜ □ ゜))))アワワワ
・・・で、嫌だけど修正します。
万太郎はピノキオによってニンゲンらしさを取り戻し、再び医師として仕事に復帰します。
ピノキオはマスターに献身的に尽くし、「どうしたらマスターは幸せになれますか?」と何度も何度も尋ねます。
ときおり、「マスターはまだ幸せではないのでしょうか?」と案じ、マスターの幸せだけを願い追及するピノキオをマスターは己の復習の為にピノキオを裏切ります。
ここで、悲しみのあまりピノキオが泣くシーン。。
「ワォーーン!ワォーン!」
その切ない泣き声に・・・・ドバーッ(┬┬_┬┬)滝涙 。
ロボットがニンゲンらしい感情を持ったとき。
ロボットのピノキオの表情が痛いです。ここでも(TωT)ウルウル
それでもピノキオは常にマスターを思いやり尽くします。更に涙(T∇T)
ピノキオがピノキオでなくなった時(博士に体を乗っ取られるシーン)の二重復声がゾクゾクするほど、素晴らしい!
鳥肌ものでした。
ピノキオが自分の体を破壊しないと世界中のニンゲンの命が亡くなる。と知ったとき、マスターにピノキオの作動をストップさせるボタンを押すように言いますが、出来ません。
「君が必要なんです。」とマスター。
ここでも号(┳Д┳)泣
しかしながら、ピノキオは破壊します。
最後のシーン、ピノキオが泣く「ワォーーン」と子供の笑い声がダブります。
そう・・・ピノキオは未来から来たマスターの子供だったのです。
生き残った人達は今、生きてる事に感謝して、生きてるだけで幸せ。と思い知らされます。
ここでも、涙、また涙・・・(。┰ω┰。)
ぐはっ!(吐血)劇中、半分は泣きっぱなしっでした。
お陰でお顔の化粧はハゲ、目は真っ赤、気になって頭を触ったけれど、まだ耳は生えてません。。
良かった。うさぎじゃなくて。。
そんな状態でドアを開けたら( ´;゜;ё;゜).;'.、.;'.、ゴフッ!!
ピノキオがご挨拶しながら、居てるではないですかっ!
アワワワ((((゜ □ ゜ ) ゜ □ ゜))))アワワワ
えっと・・・えっと・・・綺麗じゃないお姉さんは好きですかっ? m(*T▽T*)m ここでも涙が出そう・・違う意味で。。
・・ってことで非常に素晴らしい感動の嵐の芝居でした。
ワタクシの中では過去一年間の観劇本数の中でも3位には入るのではなかろうか?
もう一回観たい!再演お願いします。
CDは嫌だ。
生が観たい。
再演を望む。お願い。お願い。お願~~~い!
野獣グレゴワールの虜囚
劇団オグオブ
萬劇場(東京都)
2008/02/09 (土) ~ 2008/02/10 (日)公演終了
満足度★★★
実にお見事!
まず、言いたいのはセットがちょっとちゃち過ぎないかい?(・・)
『美女と野獣』をアレンジするなら、セットも少しは夢がないとね。。
東の悪魔と西の魔女、これって大抵の劇団で魔女のお話には必ず登場するよね。
美女と野獣、不思議な国のアリス、ウィキッド・・・
で、今回はブスの妹役を演じた呉屋希美、すんごいです。
本当は美形の呉屋がメイク一つであんなドロっ!としたまっくろくろすけも到底適わぬ超ド級のブスになってるやん!(・・!)
いつもながら、役者って素晴らしいです。
マドレーヌ(ブス妹)は本当は心根の優しい娘だったけれど、密かに好きだった野獣がミル(見栄っ張り美形の姉)の事を好きだと解って、魔が差したかのようにやってはいけない事をしてしまう。
う~~ん。。深いです。深層心理の部分ですなっ。
で・・・ワタクシ的にはこの妹と野獣が恋愛して欲しかった!
そうじゃあないと、物語がハッピーエンドにならないでしょ。
姉は?
不幸になってもいいの?っつー意見もあるだろうけれど、姉は元々回りに取り巻きが一杯居るしね。
その一方で妹はずっと孤独で不幸だった訳でしょう?
そしたらさ、そしたらよ?(・・)
最終的に野獣と結ばせてあげたいじゃん!
ここの劇団は毎回何らかのメッセージがあります。
その言葉が素晴らしい!
幸せとは何か?
金か愛か?どちらが欠けても幸せにはなれない。
ニンゲンとは本当に不器用な生き物だ。
だけど、例え叶わなくともそれに向かって努力する。
夢や希望を持ち続けよう!
何回でもチャンスはあるんだ!
前を向かなきゃ。
こんなメッセージでした。
相変わらず、笑わせてちょっぴり泣かせるそんな芝居。
・・・・そう、夢は叶わなくてもそれに向かってチャレンジした自分を褒めて認めてあげよう!
例えどんなに長い夜でもきっと夜明けはくるはずだから・・・。
ひと影/まわるみち
副業団
千本桜ホール(東京都)
2008/02/09 (土) ~ 2008/02/10 (日)公演終了
満足度★★★
まったくこの人達ったら!
最初の場面はなんですか・・・静か過ぎて、おいおい!大丈夫なの?
って感じで散漫してしまったけれど、途中から空気が変わって、こうすけが刺されたあたりが一番のクライマックスだったような?
コメディーだから、コレといった言いたいことの趣旨も無かったような気がするが、舞台の全体の流れは爆笑と言うほどではないが、意外にオモチロおかしい。。
4こま漫画を観ている様な雰囲気もあって、非常に新しいタイプの芝居ではなかろうか?
アドリブ仕立ての芝居もあったようで、そういう点はチャレンジャーでした。。
心を開放してゆ~ったりと観られる芝居です。。
人生はサイコロゲームのようなもんですわね?(^0^)
あこがれ
ユニークポイント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
文学の中から抜け出たような描写
まず、セットが素晴らしい。決して豪華なセットではないが、小劇場にしてはきちんと建てられた階段や間取り。
時代を匂わせるその雰囲気が会場入りしたとたん、ずん!と心に響いた。
たぶん、それは遠い昔、太宰をむさぼり読んで、ちょっと太宰にあこがれ、傾倒したところがあったからだ。
良くも悪くも太宰は多くの読書家に多大な影響を与えたんだよね。。
かずこの雰囲気、非常に良いと思う。
しっとりとした空気の流れを感じたし、その背景にはきちんと『斜陽』の中のかずこが居た。
芝居の合間に、説明の為に背景に文字が映し出されます。
この説明の仕方も忠実に小説通りに描写しており、脚本家の山田裕幸の丁寧に作った様子が伺える。
直治が堕落していく様子やかずこの理不尽な思いが沸々と伝わってきて、それは脚本が素晴らしい事と同時に役者のレベルの高さが加味して、静かだけれど情熱の篭った舞台でした。。
山木とかずこの外れた車輪の関係や直治との関係・・・この世は優しすぎるととかく、生きにくいものなのだ。
かずこは自分が生きる為に先生の子供を生む。
それがかずこをこの世につなぐ、唯一つの方法だから・・・。
太宰は昭和20年代に、「これから生きていく為には『こんにちは』という軽薄な挨拶が平気でできるようでなければだめだ。」と書いている。
「生きる」という意味を深く考え「生きる意味」を追求し、それを知ってしまって、自殺した太宰。
ニンゲン、生きているのだからね、誰だって多少のインチキをやってるに違いないんだ。
真面目だけじゃあ、自分が潰れるって事だよね。
まあ、そこそこインチキやりながら生きていこう!(^0^)
そうやって優雅に世を渡ってこそ、美しく調和のある人生が開けるのです。
・・・って、〆はどうよ?(v^ー°)
だぶだぶ
ツィンテル
シアターD(東京都)
2008/02/01 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
いあ、これ、まじ、おもろかったですわっ!(^0^)
えっと・・・あのー、なんだか良く解らないパキスタン人みたいなお方が主宰の小島さんでしょか?
ってか、あの胸にはいったい何が仕込まれていたんでしょか?(・・)
ってか、傍に来て話しかけられると怖いって!まじ。
メイク落として話しかけろって。
以下はネタバレBOXに。。
夢~池袋ミッドナイツ~
LIVES(ライヴズ)
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★
最前列は最悪です!
雪の中、遅れてくる観客も居たから、上演中、指定席まで行けない人が続出。
案内役の方も、上演中に客席の前を通す訳にいかず、結局階段に座らせる始末。
よって、ちらほらと指定席が空いてる状況。。
だったら、指定席など作らず、雪の中を時間を守って会場入りした観客を優先させるべきでは?
観客サイドって、指定席されると、「まあ、何時に行っても席は確保してあるわけだから・・・。」なんつーて、案外、慌てなかったりするよね。
内容はとあるクラブで働く人達の物語。
お笑いあり、ショーあり、歌あり~の満載でそれぞれの夢を追い求めながら生きる!って感じの芝居でした。。
ワタクシ、早めに入ったのに、そんな訳で前列に座らされました。
あそこの劇場ってあんなに舞台を高くする必要あるの?
でんでん、観えないです。
舞台の床が1m40cm位あったかも?
で・・・観客は椅子に座って観るから、とーぜん舞台より低くなります。
しかもご親切に舞台上、目の前のテーブルに3人の女性(劇中の設定は客)が、どっか~ん!と座ってます!
アワワワ((((゚ □ ゚ ) ゚ □ ゚))))アワワワ
更に観えない!
かくして不満だらけの観劇となったのでした。
もう少し、セットと演出を考えたら?
全ての観客が観えるように作るのがプロでしょに。
ファイル/残置物処理班
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
サンモールスタジオ(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★★
意外に暗くない
以前、こんなメールが届いた。
・・・・・・・
お客様と作り手は、車の両輪のようなもの。演劇は、“その場”と“そ
の時間”を、お客様と作り手とが共有しているときだけ存在し、そして
跡形なく消えてしまうメディアです。お客様なしでは決して成立しませ
ん。そしてお客様あってこそ輪は回り、前に進んでゆけるのだと思って
おります。
たとえ厳しいご意見をいただきましても、キャスト/スタッフと
も真摯に耳を傾けて、次回公演にいかしてゆく所存です。どうかよろし
くお願い致します。
国松里香(制作協力)
・・・・・・・・
素晴らしいね☆
ここの劇団のカラーはこうゆうスタッフ達の支えによって成り立っているんだね。(^^)
ですから、観る前から好感は持ってました。
好感を持つと言うことはその劇団に対する思い込みも強くなると言うことで、客席に座った瞬間から「期待は裏切らないだろう・・。」みたいな状況になってます。
そんな好印象からか・・・物語の内容は孤独死の後、残置物の処理を仕事とする人達の人間模様を描いた作品だったけれど、決して暗くない。
特にお葬式の場面では結構笑えたし、処理班の人達の困った様子が面白かった。
色んな問題が織り込まれた作品だったような気がする。
それは仕事や生活や生き方に対して期待を裏切らないようにしたかったけれど、出来なかった経緯や自分自身に対する不甲斐無さをさらりと表現する。
でもでも・・そんな重荷は背負うことないんだよ。
生きてるだけでいい。。
そして作家の言いたかったこと・・・「家族」という意味なんじゃないかなぁ。。
両親も兄弟もいなくなって一人になったとき、きっとリアルに孤独なんだろうな。と感じるだろうね。
感じなかったらニンゲンじゃあないよね?(・・)
じゃあどーしたらいい?って単純な質問に見えるけれど単純じゃあないよ。
結構難しい事なんだ。
一人だけでいい。
ずっとずっと仲良しでいられる人を作っておくべきだよね。。
ナルシグナル
東京ネジ
王子小劇場(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★★
ナルシグナルの意味
「世の夫達は、奥様のシグナルに気が付いて欲しい。」
たぶん、作家の佐々木なふみはこんなヒントからこの台本を書いたのだと察する。
ん。(^0^)んじゃ、奥様方は夫のシグナルに気が付いているのだろうか?
これって、考えれば考えるほどすんごく深いテーマなのだ。
女性が女性である以上。男性が男性である以上、きっとお互いの事を理解しあうというのは難しいのかもしれないね。
だって、性が違うのだから。。
んじゃ、どーするの?って事になる訳だけれど、「話し合う」これしかないんだよね。
だって相手に自分の事を解ってもらうにはひたすらコミュニケーションをとって伝達するしかないじゃん!(・・)
黙ってても解るだろ?はありえないよね?
佐々木なふみのヤンキーぶり、すんごく良かった!
セリフと言い、仕草といい、座り方といい・・・・ああ、いるいる!そうゆうヤンキー(^0^)と感じるほど道に入ってました!
ただ、煙草はちょっとね・・・いけてないっしょ!ワタクシ、煙草苦手だし。
服が臭くなるし、髪にも付くし、匂いが。喉も痛くなるし。
ちょっと考えて欲しかったなぁ~~。
思わず消火器、取ってきてファイヤーマン気取りで、ぶわはっ!とプッシュしようかと迷ったくらい。
作者は待てる人なんだろうか?
「明日帰って来なくても、いつか帰ってくればいい」
待つと言う行為、結構辛くないかい?(・・)
逆バージョンなら嬉しかったりするけれど。。
全体的な流れはグッドでした。
笑えて、ちょっと切なくて、ちょっと温かい、そんな芝居。
それにしても・・・篠本美帆!バカうけじゃね?(^0^)(^0^)/
豪女っぱり
石神井童貞少年團
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2008/01/25 (金) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★
どんな芝居をするのかと思いきや。
いあいあ、想像を絶する芝居でして・・どこが想像を絶するの?っつー突っ込みに答えまして・・・・まず、透けブラをお召しになった女優があられもないお姿で芝居をしているように見えます!(・・)
見えます!って言うのは、もうこの時点で男性陣(会場は殆ど男性)はセリフなど聞いちゃおりません。
じーーっと一点に集中して熱い視線が注がれてます。。
何を隠そう、ワタクシも集中しておりました。
男性陣は平静を保ってるように見えますが、吐息は、ハア・ハア・・しております。
聞こえるっちゅーのっ!心の吐息も実際の吐息も・・(^^;)
クライマックスは女優4人がブリーフ姿で、これまたおみ足を100%露出しちゃってサービス精神満点です。
男性陣は今にも喜びの声をあげそうになりながらもその光景を全身全霊で祝しております。
万里の長城くらい敷居が高そうなお店に行くのなら、ここで1500円を支払って思う存分楽しんだ方が、お財布への信頼に一抹の陰りある輩には安心この上ないのです。
こういう事を神が与えたもうた時間というのでしょうか?
この広い世の中、聖人君子などは、ほんの一握り、残るは腐れ外道かド阿呆か??
なんて言葉もあるようなので、今宵はこの有意義な空間を楽しむほか無さそうです。
それにしても・・・この方達のこの芝居、洗練された武芸を観ているようで、なんともバカ馬鹿しくておもちろおかしいのでした。。
外は冬がいっそう深くなっています。
街中で白い息を吐きながら街路樹の梢を見上げると、もう本当に寒い冬なのでした。。
「きったかぜー、こーぞおーの、かーんたろー」
霊験あらたかな不思議な芝居をみました・・・。(・・)
ガラコンサート
音楽座ミュージカル
グリーンホール相模大野(相模原市文化会館)(神奈川県)
2008/01/27 (日) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
夢と愛と希望
1月21日に「音楽座のガラコンサート、ご都合が宜しかったら観ませんか。」
とメールが来た。
ふ?「ご都合が宜しかったら?」ってチケット代はおいくらなんでしょ?(心の声)
「ソレッて当たったの?ご招待チケット?他でマチネが一本入ってるんだよねぇ。」と、送信したワタクシ。
いっちゃーなんだけど、毎回ご都合はつかないのだ。まったくもってワタクシのスケジュールは真っ黒でご都合はつかないほど埋まりまくってるのだ!(心の声)
そしたらさ、そしたらよ?!(@@!)
「そうですか、マチネが入ってるんじゃ仕方がないですね。それでは次回、機会があったら・・・チケットは差し上げるつもりでした。」ときた。
な、なんとな!?それを先に言えよ。ご都合、つけちゃうってのっ!(心の声)
「ええ~、チケット頂けるんですかぁ、では是非に行きたいでっす!」と、ワタクシ。
ここで既に会話は1:2になってました。
2は二重人格の2です。
で、早速、真っ黒いスケジュールをどうにか工面して(どうにかなるもんです)行ったのでした。
お席まで確保して頂いて、ふと周りをみると、な・なんですかーーー(@@;)、近隣諸国の皆々様がどうもお知り合いのご様子。
要は観劇趣味仲間のお集まりのようで、南は九州から北は秋田のお住まいの方々が一同に音楽ミュージカルの公演の為に集まった!というのだから、びっくりこいたのでした。。
ワタクシ、実は・・本当は信じがたいだろうけれど、根っからの小心者でして、いきなり二十数名の団体さんの中に放り投げられて・・・周りはなんですか・・・めっさ、盛り上がっちゃってるご様子で、軽く中心に座った、ってか、座らされたのに、その中心はドーナツ化現象で、みんな距離をもって事の行く末を見守ってる状態になってる訳でして・・。
もうそうなってくると、この空間から脱出は許されない極限状態に陥り、片手にパンフを持ちながら意気込みは「がってんだ!」とか思いながらも、心理的にはまるで、がってんだ!じゃあないわけ。
そうこうしているうちに、開幕して、二度目のびつくり!(@@!)
お題
「アストラル・ジャーニー」(リトルプリンス)
「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」序曲
「黄金色の麦畑」(リトルプリンス)
「バラの花びら」(メトロに乗って)
「負けない心」(アイ・ラブ・坊ちゃん)
「会えない日々」(泣かないで)
「インムービー」~「イエス」~「泣かないで」(泣かないで)
「揺れる心」(21C:マドモアゼルモーツアルト)
「朝焼け」(マドモアゼル・モーツアルト)
「怒らないでママ」~「チェンジのテーマ」(チェンジ)
「レボリューション」(ホーム)
「デザイン」(とってもゴースト)
「失敗がなんだ」(とってもゴースト)
「七つの人形の恋物語のテーマ」(七つの人形の恋物語)
「夜明け前」(メトロに乗って)
最後の頃は皆さん、泣いてましたね。
実際、気持ちは解ります。
今まで上演したミュージカルの総集編をこの「ガラコンサート」に込めた。って印象でした。
で、前回の音楽座を観劇した観客全員に今日の公演を「ご招待」したらしいのです。
ですから、音楽座のおっかけファンが一同に全国から集結したのでした。
実際、非常に素晴らしかった!
感動で震えました。
元気をだして行こうよ、失敗がなんだ。
いつも夢と希望をもって進んでいこうよ。
そうして心には常に愛を持っていようよ。
こんな感じのコンサートでした。
コンサート終了後、ロビーで役者全員がファンとの交流を出し惜しみなくいつまでもいつまでも写真を撮ったり、サインをしたりおしゃべりしたりしていました。
こんなところがきっとファンが離れない要因なんでしょうね。
アットホームな感じです。
良いです。とっても。音楽座ミュージカル。
はまりそうですわ!(^0^)
つっこみ御無用!
劇屋いっぷく堂
サンモールスタジオ(東京都)
2008/01/23 (水) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
マジ笑った!
いあーー、死ぬかと思うくらい、笑った!笑った!
両親のカメラ目線で吹いて、その後のまたまた両親の会話で吹きまくって、いやはや・・・面白いにも程がアル!(^0^)
なに、この劇団!!
すんごく気に入ったっ!(^-^)
涙が出るほど笑って、最後はホロリとさせられ、涙がでて、閉め方も上手い。
幸せになるから大丈夫だよ。というセリフ。
そう、仕事で疲れたとき、悩み事があったとき、必ず自分にいいきかせるんだよね・・・。
大丈夫。大丈夫。きっと大丈夫。
PTA
ホチキス
吉祥寺シアター(東京都)
2008/01/19 (土) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
教頭、サイコーじゃん!
楽しかった!
パンフにキャストが載っていないという指摘があったからだろうか・・・ワタクシが戴いたパンフにはキャストは載ってました。
壁画のような黒板・・・あれ、いいね。。自宅に欲しい。。
最上多喜子役の小玉久仁子がいい。。
以前、王子小劇場で観た 神様プロデュースの月とテロルにも同じキャラで出演していたが、ああいうキャラがとても良く似合う(^0^)
強烈なのは教頭!(加藤敦)
すんごくいい。。
表情や目の動きなど、非常に事細かに演じてました。。
素晴らしい!
カッパもバカ馬鹿しくて良かった。
最後のポストのシーンもほっとする終わり方で満足でした。
劇評では完璧に評価が分かれてたから、ちょっと不安だったけれど・・まあ、人それぞれ感性が違うと言う事なんだね。
全体的には笑えたし・・・・まあ、そういうお年頃なんです!(^0^)
エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス-蘭の星-
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2008/01/02 (水) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★
エル・アルコン1本で
他の方も書かれていますが、ワタクシも同感ですね。
エル・アルコンを3時間ものにした方がもっと濃い内容になったはず。
舞台のセットも豪華絢爛。衣装も同等。
煌びやかこの上ないが、全体的にインパクトがない。
踊りも一糸乱れず素晴らしいったらありゃしない。
まるでゼンマイ仕掛けのフランス人形で御座います。
ニンゲンらしさがまるでなく、くるくる回るメリーゴーランドをみてるような感覚です。
一番最初に見た観劇って・・・確か小学校の低学年、母に連れられて観たのが宝塚でした。
あの頃は、なんて美しい、煌びやかな世界なんでしょ!とちっさな胸が感動で打ち震えたので御座います。
ところがどっこい!
今、観たらどうよ?(・・;)
これは何もワタクシの胸が大きくなったからではありません。。
ワタクシ自身が大きくなったからで御座います。
あんなに厚化粧でしたっけ?
おかげで表情が全く見えない。
以前、スペインへ行ったとき、ストリートの露天であんなマスク、売ってました。
だから・・・全員が同じ顔に見えます!
ベラ・・・ですかっ?(・・)
このネタ、解る方、仲良くしましょう!感性が一緒ですっ(^0^)
これを観劇して小劇団の良さを再認識してしまった!というもの。
ああ、やっぱ小劇団は素晴らしいので御座います!(実感!)
そこには、汗と涙とニンゲンの感情が見えるので御座います!(再実感!)