太陽
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2016/05/06 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
5年ぶり
観劇前に蜷川幸雄氏の訃報を知る。もともと、氏の「太陽2068」演出よりもイキウメ版の方が好みだが、なんとも言えん気分で観劇することになるとは…。
初演も見てるし、話はわかっているはずなのに円形劇場では味わえなかった今回の太陽の光は、妙にドライで明るく感じた。同じように照らし出されていても、その明るさには前回は希望も感じたが、今回は手探りの現実を照らしているようで哀しく思えたのは、今の社会に似た状況だからかな。ザラつくようないろんな後味のその状況に、泣きたいけど泣けない、でも泣けてくる。
影の部分も多いがバッドエンドと思えないのは、作品から発せられる力に前回よりも希望を捨ててない部分を感じたんだが、それは良いように思い過ぎかな。
映画も見に行かねば。
約2時間10分。
8月の家族たち August:Osage County
Bunkamura/キューブ
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/05/07 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★
ぎくしゃく母娘の崩壊劇
コクーンシートから観劇したので見切れる場面も多かったので、演技を見るよりセリフを聞いていた。一軒家の中で繰り広げられる様は、まるで玩具のシルバニアファミリー屋敷内を覗いているような態勢だったが、母娘の性格が似て非なるアメリカンなチェーホフかつ向田邦子的要素を合わせ持ったような女優舞台だった。
孫娘役の小野花梨って鈴木先生や南極料理人に出てた娘か!
休憩2回あり、約3時間15分。
アンコールの夜★ご来場ありがとうございました★
KAKUTA
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2016/05/07 (土) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★
「女を読む」初回観劇
4人の女性作家の短編作をリーディングと芝居で見せる。短編作をつなげる役割で夫婦関係の危うくなった男女出てきてそれらを繋ぐ構成。そこらへんの会話は桑原さんぽいなーと思ったり。
ヒステリックなミザリーだったり、忘れかけてた経験が蘇ったり、出てくる女性は皆めっちゃパワフル。特に「炎上する君」の2人には部分的にシンパシーをビシバシ感じ、常に笑ってた。面白かったです。
朗読順
川上弘美「エイコちゃんのしっぽ」(小学館文庫刊『天頂より少し下って』所収)
小池真理子「生きがい」(角川ホラー文庫刊『ゆがんだ闇』所収)
西 加奈子「炎上する君」(KADOKAWA刊『炎上する君』所収)
江國香織「いつか、ずっと昔」(新潮文庫刊『つめたいよるに』所収)
約115分。
カクシンハン版 リチャード三世 1471-1485
Theatre Company カクシンハン/株式会社トゥービー
シアター風姿花伝(東京都)
2016/05/06 (金) ~ 2016/05/31 (火)公演終了
満足度★★★
プレ公演2日目観劇
そこらへんにいるチンピラ背むし悪童の血縁、因縁、残虐、陰謀、恨み、愛恋、国取り合戦、等、歴代シェイクスピア作品のブラックさを一気に寄せ集めた、スピード感ある仁義なき成り上がり記を見ているようだった。けれど、どこか愛嬌も見え隠れして「悪の華」のリチャード3世というより、欲望と孤独と陰惨さで大きくなった男に見えた。
リチャードの凄みのある三白眼で睨まれた時には、客として見ているだけなのに一瞬ひるみそうになる。ライブハウス感覚で見る大胆な茶番劇と波乱と不遇、自分の放った言葉がそのまま返ってくる幕切れが物哀しい。
約2時間45分(休憩あり)
ザ・レジスタンス、抵抗
Wけんじ企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/04/28 (木) ~ 2016/05/11 (水)公演終了
満足度★★★★
中年大人の為の舞台
青年団共同企画という事でどーなるんだろ、と期待と怖さ半々で見に行ったら安定の城山羊の会の山内さん世界、その性癖に青年団が乗っかった形の緩やかながら怪して、見ている方の感覚をあぶり出していくような舞台でした。
なんか震災前の作風に戻った感じでウッディ・アレンの映画や別役芝居を彷彿させて面白かった。ヨーロッパ辺りで上演しても受けそうな印象。
でも舞台だから良いのであって、最近の映像作品だったらR18指定がついちゃいそうな気がするw。
約130分
ナミヤ雑貨店の奇蹟
ネビュラプロジェクト
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2016/04/21 (木) ~ 2016/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★
いいお話にいいキャスト
原作未読。
露骨に泣かせるキャッチコピーは苦手だが、幾重の話を軽やかでスムーズに見せる方法はいかにもこの劇団らしく、心温まる愛が溢れてた。
時代を行ったり来たりと展開する場面だからか、この作品には適切な盆舞台に、柔らかい照明で照らし出される各時代の世界にはまって良かった。
魚屋一家ミュージシャンエピソードが好きかな。
頑固親父の魚屋さん以降の石橋さんの役柄の自由さに笑え、浪矢さんは青年から主に老人姿の多かった役柄ではあったけど、舞台尺の限られた中で、一朝一夕に成長したわけではない人生の機微を見せてくれた川原さんの変化ぷりにも流石でした。歩く姿まで良いじいちゃんでした。
涙活で心のデトックスしたいな〜、なんて思っている人には特にオススメな舞台。
約130分。
嗚呼いま、だから愛。
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/04/22 (金) ~ 2016/05/03 (火)公演終了
満足度★★★★
赤裸々だけど、ピュアな話
性格BUSU女(でもないんだけど)のウィークポイントをこれでもかっ、てくらい抉られる会話に、遠からず近からずの距離でアダルトチルドレンの昼メロ見てるような生々しさもあったけど、終わってみれば、ああ、だからこのタイトルなのか、と納得。
この手の演劇を見たあとは、自分語りをしてしまいそう。でもってウザがられそうなんで注意しようと思った。
約100分。
名も知らぬ遠き島より
演劇集団 Ring-Bong
座・高円寺1(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★
父の戦後と母と娘と生まれる未来
終戦直後の中国に残された元日本兵や軍医、それに従事する看護婦たちの時代と、その子孫である現代の母娘の会話のやり取り。
どうも現代の母の言動にはともすれば鬱陶しくもあり、どこも母の言動や行動は似通ってて、思わず苦笑いしながら見ていた。
もう「妊娠」という行為は秘事ではなくなったんだなー。いやいい事なんだけど。
敗戦国、敵国の人間、女はその姿を隠しながら、帰国できるその日を待つ人々。しょうがないけど、その時代の男尊女卑の頑なさ。捕虜になるかもしれない恐怖、一寸先の死。
戦後の残留孤児の発端ってこういうことだったのか、と、過去があって今があるということに考えさせられました。
見ていて、ちょっときつかったけど、いかに平和ボケしているのか少し反省。
夢の劇 -ドリーム・プレイ-
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2016/04/12 (火) ~ 2016/04/30 (土)公演終了
満足度★★★★
視覚と思考の舞台
ステージを三方から囲み、その正面?から観劇。
ステージ中央に直立の階段、奥には楽器演奏、頭上から吊り下げられたロープに踊るダンサー、一風変わった人々が現れては様々に移り変わり、どですかでんの六ちゃんではないが、神の娘が地上で体感する世界はまるでオルゴール仕掛けのような美しくも儚げで、人の醜さ、清濁さなども見えたりする、そんな生き様を経験する、見ているこちらは考えるな感じろ、な舞台だった。
頭の中で見ている夢のイメージを覗いてみたら、娘の深層心理が見えてきた感じだが、あの赤ん坊はどうなるんだろう?あ、夢の話だからいいのかなw。
最後の娘の姿は神々しかったが、いろいろ経験を踏んだ割に冒頭と同じ演技に見え、成長の変化を感じなかったのは残念。公演終盤に見たらもっと違って見えたかも。
原作は未読だが、長塚さんの脚本にしてはわかりやすかった。
約2時間。
アルカディア
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/30 (土)公演終了
満足度★★★
もう少し劇場の規模が小さかったら
19世紀の時代と現代のあるものを通し、それを元に交互に話が展開するが、1幕毎の・を繋げると最後には明快図が見える、はずなのだが、どうも霞がかった表し方に一度見ただけでは直ぐには理解出来ず。この戯曲だと、劇場も小劇場サイズだったら、世界観にもっと入り込めたのかも、と思ったが、過去も現代も同じテンションにしなくても良かったんじゃないかなーなんて。役者さんは良かったんですがね。
公演期間前半に見たので、これからまだ変化していくかもしれないし、話の展開を知った上でもう一度見てみたいが、なかなかすぐには手を出せない価格な為、もやもやしたまま終わりそう。
休憩込み、約3時間。
【公演終了】箱の中身2016【感想まとめました】
映像・舞台企画集団ハルベリー
テアトルBONBON(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
最終日マチネ観劇
戯曲の「分からない国」は既読、原作の原田氏と当時上演した劇団壱組の大谷氏が監修ということで興味を持ったが、告知チラシをあまり目にする機会が少なかったような。出演女優さんの交代により、チラシもそのままかと思いきや、そこは新しく作り直した模様。終演後、グッズ販売の告知などもしていたが、そこらへんはSNSを活用した方が宣伝価値はあったんじゃないかな、と思ったり。てなことをアンケートに書きたかったが、終演後は劇場内で観客と出演者の面会ありとのことなので書き留める場所もなく劇場を後にすることに。
パンドラ/もう一ラウンド の二部構成でえみ子という女性がどちらも関わってくるが、謎めいた行動に人生の歯車狂う男たち。戯曲や初演が25年前ということもあり、トラブった時の対応に今だったら携帯電話など出てくると思われるが、そこは原作に徹底していた。男女2人の場面にメロドラマ風BGMは面映く聞こえ妙にムズムズしたが最近ではあまり見られなくなった大人が見て刺激されるような感覚の舞台。
男性目線で見たら結構重い展開かも。
約2時間。
おとこたち
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/04/04 (月) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
アフタートークの日観劇
前作「夫婦」観劇時に今回のチケットを確保してたら、偶然にも岩井さんのアフタートーク付きだった。
初演から2年経ち、当たり前だが自分も年を取った。感覚や見方も変わるかな、と思ってたが、終盤のカラオケ熱唱「太陽と埃の中で」あたりから、またもや落涙。
「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」な感じでしんみり切な良い。
約130分。
魔術
関西テレビ放送
本多劇場(東京都)
2016/03/27 (日) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★
ある意味、不親切劇
まるでネットの噂話の「きさ×ぎ駅」の話題から乗り合わせて連れてこられたような、乱れたダイヤの先で起こた不思議な一夜の話。現実感があるようでない倒れかかった木造の電信柱、なのに小物はスマホが出てきたり。屋台を中心に主に3人+1人のセリフ劇。
時間が経つにつれ、自分たちはどうなっていくのか予想がつかないもどかしさ、悲嘆したほうが楽だと思うが、深刻にならずくだらなく演じていく、緩いながら全体引っ張る勝村氏、萩原氏等男優陣◎。
劇中ある歌謡曲が使われるが、原曲は知らないが飲み屋で流れたら聞きいって口ずさみそうなメロディ。
性別など演者変えても成り立ちそうなお話だったが、カテコの長さだけは初舞台を踏んだ彼女の為に用意されたような感じだった。
なんだろーなー、劇場で見た、というより映像の劇場中継を見ていたような感じだった。約100分。
イニシュマン島のビリー
ホリプロ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2016/03/25 (金) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
予想より軽さのある舞台だった
客席に向かって、演出で火攻め、水攻めの見せ方を見たことはあるがこれに卵攻めという演出が加わるとは。最前列ではないが、前方席で観劇。自分の座席にもビニールシートがあったが使うことはなかった。でも四方八方、いい勢いで飛び散ってた。
役者、音楽、照明、回り舞台、どれも興味を惹いて面白かった。
お隣のトラムくらいの劇場規模で上演していたら、陰鬱の強さを強調しているような舞台になりそうだなーと思ったりして。明るくはないけど暗くもない。重く沈みがちにはなりそうだがそんなに軽くもない。座組から醸し出す雰囲気がそう見せるのか、舞台がクルクル回るように感想もよく回転するというか。なにか不思議な観劇だった。アイルランドが関わる舞台ってなぜかその印象が強い。
休憩15分あり、約2時間50分。
若手の注目俳優さんが出演されていることもあり、終演後は彼のパネルと一緒に写真撮影を希望する同年代の女子観客やグッズ、リピーターチケット購買で溢れ、ロビーはさながら原宿竹下通り並みの盛況ぶり。
出入り口の混雑さやラックのチラシも落ち着いて見られない状況には、スタッフの観客誘導方法を考えたほうがいいのではないかな、と思ったり。
後日加筆予定。
巣穴で祈る遭難者
一色洋平×小沢道成
Geki地下Liberty(東京都)
2016/03/26 (土) ~ 2016/04/04 (月)公演終了
満足度★★★★
黒Ver、初回観劇
日によって配役を入れ替わり上演する、一色が医師・小沢が作家の白Verと一色が作家・小沢が医師の黒Ver。2日目で黒Ver初回版を観劇。
地下の劇場に到着するまで薄暗い鍾乳洞のような穴倉を彷彿とさせる。一歩足を踏み入れた瞬間から、その世界観に入り込ませ、サイドから後方座席の至る所まで細かい小道具が置いてあるなど、雰囲気作りが徹底していた。舞台上の仕掛けも見所。
自由席のため、上演開始間際の客は通路席に折りたたみ椅子を設置誘導され着席されていたが、結果的にそこはベストポジションのような気がして羨ましくもあり。
役柄は作家と医師なのだが、見た目の若すぎるハンデもあるからか、あまりそれらしくは見えなかったが、想像を掻き立てる閉塞空間内で人の希望が見えたディストピア舞台。
前半、定位置からの会話が続くため、動きも少なく座席によっては多少見切れる部分があったり。
久しぶりにSF作品を見たなーという楽しい印象を覚えた。2人とも声がいい。白Verも見たくなった。約80分。
江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場 「野鴨中毒」
江戸糸あやつり人形 結城座
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
光と闇と生命の儚さ
イプセン原作なので明治時代戯曲か。
主演人形と黒子役者、ベトナムの俳優さん2人が共演して上演。
真っ暗森の粛々とした葬列から深い場所に引き込まれる様な音楽。後半の展開から弱者の犠牲心に薄寒い怖さが。お人形さんなのにっ。
鳥かごが美しかった。
他国演者との共演のため、舞台中央上部にセリフを字幕表示(日本人セリはベトナム語、ベトナム人セリフは日本語)、また劇場特有の座席で前方視界が度々遮られるのは観劇力が散漫してしまうが致し方ない。
ETERNAL CHIKAMATSU
梅田芸術劇場
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/03/10 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
来世でも一緒に
江戸と現代のトーキョー?で複雑化した男女の間に繰り出す近松心中譚。今っぽい言語なのに違和感なし。側で見てりゃダメ男ってわかるのに、なぜそんな男に惚れるのか、モテ男フェロモンでも出ているのか。
ルヴォーさん演出の赤い布使いにはTPT時代を思い出す、ラストは勘三郎さん出てきたのかと思った。この舞台のきっかけ作った人だから辛抱たまえらず出てきたんだろうか。そう見えた。
音楽の使いがまたカッコ良い。
いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』
劇団☆新感線
新橋演舞場(東京都)
2016/03/05 (土) ~ 2016/04/01 (金)公演終了
満足度★★★★
古田新太座長芝居
新感線風生世話物噺。
池波正太郎と松本清張をミックスさせて、さいとうたかおの長期劇画コミック読んで楽しんだような、時代劇が隆盛を極めていた頃の娯楽舞台劇を見たかのような感じだった。
このような作品も書けるとは倉持さんの振り幅も大きいな。
そして、演者の髷カツラにも白髪が目立つような役割が増えるようになったなぁ…。廻り舞台面白かった。新感線の作品の中でも評価が分かれそうだけど、個人的には、これはこれでアリな演目。
Blackbird ブラックバード
幻都
APOCシアター(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★
1階がカフェ、2階が劇場
チケットプレゼントにて観劇。
新設された劇場なんだろうか、下北沢のスズナリの劇場みたいな階段を登った先には、100席に満たない客席。あっという間に満席。退場時出入り口付近混雑。
09年に上演された内野伊藤版とは規模が違うが同作。
ある事で名前を変え別の人生を歩んでいた男の元にやってきた成長した女。冒頭から怒号絶叫セリフの掛け合いがかなり続く。ステージと客席が近い分、絶叫セリフは見ている方もかなりしんどいが、演じ手も大変なのだろう、セリフ噛みが多く聞かれた。
最終的に登場人物2人にダメージくらいそうになった愛憎劇。
約95分。
家庭内失踪
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/23 (水)公演終了
満足度★★★
緩やかに流れる夫婦と家族の時間
個人的に劇場がリニューアルして初めて観劇。
3組の夫婦が登場するが、世代によって「あれがアレでアレだから」な会話も受け止め方が多分に変わっている。
夫婦間の微妙なズレも、銀婚式を過ぎるくらい一緒に暮らしているアッパーな中高年世代に受けそうなチェーホフ岩松氏の不条理不道徳感ありげの約135分。