満足度★★★★
いいお話にいいキャスト
原作未読。
露骨に泣かせるキャッチコピーは苦手だが、幾重の話を軽やかでスムーズに見せる方法はいかにもこの劇団らしく、心温まる愛が溢れてた。
時代を行ったり来たりと展開する場面だからか、この作品には適切な盆舞台に、柔らかい照明で照らし出される各時代の世界にはまって良かった。
魚屋一家ミュージシャンエピソードが好きかな。
頑固親父の魚屋さん以降の石橋さんの役柄の自由さに笑え、浪矢さんは青年から主に老人姿の多かった役柄ではあったけど、舞台尺の限られた中で、一朝一夕に成長したわけではない人生の機微を見せてくれた川原さんの変化ぷりにも流石でした。歩く姿まで良いじいちゃんでした。
涙活で心のデトックスしたいな〜、なんて思っている人には特にオススメな舞台。
約130分。