満足度★★★★
5年ぶり
観劇前に蜷川幸雄氏の訃報を知る。もともと、氏の「太陽2068」演出よりもイキウメ版の方が好みだが、なんとも言えん気分で観劇することになるとは…。
初演も見てるし、話はわかっているはずなのに円形劇場では味わえなかった今回の太陽の光は、妙にドライで明るく感じた。同じように照らし出されていても、その明るさには前回は希望も感じたが、今回は手探りの現実を照らしているようで哀しく思えたのは、今の社会に似た状況だからかな。ザラつくようないろんな後味のその状況に、泣きたいけど泣けない、でも泣けてくる。
影の部分も多いがバッドエンドと思えないのは、作品から発せられる力に前回よりも希望を捨ててない部分を感じたんだが、それは良いように思い過ぎかな。
映画も見に行かねば。
約2時間10分。