じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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永遠の別れは永久の果てに

永遠の別れは永久の果てに

空想天象儀

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★

チカラの入り方と抜け方
三部作の最終章、イマと過去を交錯させながら壮大なスケールの物語に終止符を打った手腕は認めるが、力の入り過ぎた感が無きにしも非ず(140分の長尺だし)。
一方、随所に入る「力を抜いた(=緊張感をフッと緩和する)」笑いの部分は好きだなぁ。
ところで、長めの上演時間を意識してか冒頭場面の台詞が1.5倍速再生のようで聞き取りにくいが、冒頭こそノーマルスピードでしっかり聞き取らせておいて、観客の気持ちを掴んでから徐々にスピードアップした方が良いのではないかしら?

ハネムーンメイビー

ハネムーンメイビー

タイマン

高円寺 ライトサイドカフェ(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

NGワードあり
新婚らしいのになんで?妻もそこまで言わなくても(こえー!)…な導入部で観客の気持ちをがっちり捉えてから真相(?)を明かして本題に入るのがクレバーで、さらに「そこまで極端ではないがいるかも知れない夫婦像」を「そういうカタチ」で見せるのが巧い。
終盤でちょっと無茶をやったり、必ずしも手放しで喜べない結末だったりもするが、一種のファンタジーとすればアリか?
しかし本作もNGワードと言おうか、コレを言ってはイケナイ、な言葉(?)があるので、迷っていらっしゃる方は、ソレが漏れる前に観ておいた方がイイのでは? そして後半の日程を予約済みの方はなるべく事前情報をシャットアウトした方がよろしいかと。

おしまいと、その続き

おしまいと、その続き

ハチビットプラネット

シアター711(東京都)

2013/07/31 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

8月の暫定1位!
前作に引き続き企業内の一見面倒臭そうな(笑)題材をワカり易く娯楽要素たっぷりに描いて痛快。
また、毎度ながら登場人物のキャラが立ってその設定・演技が見事。特に悪役の江ノ島が憎たらしく「悪役が巧いと全体が輝く」という持論に自信を持つ。
多少ご都合主義的な設定があったり、最後の切り札が読めてしまったりもするが、ご愛嬌だし安心して観ていられるし、で問題ナシ…というのは贔屓目か?(笑)

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

キャストが1人代わるだけで異なるオモムキ
本作を観るのは踊れ場の2バージョン、前回の雨天決行に次いで都合4度目。
そして踊れ場の2バージョンとは異なり基本的にはそんなに違わない演出ながら、キャストが1人代わるだけでだいぶオモムキが異なるのが面白い。
今後ともいろんなキャスト、いろんな演出で観てみたい作品であり、将来的には「うそつき祭り」(!)のような企画上演があったらな、などとも思う。

新体操、さゆり【満員御礼!たくさんのご来場ありがとうございました!!】

新体操、さゆり【満員御礼!たくさんのご来場ありがとうございました!!】

劇団ズッキュン娘

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/07/30 (火) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

キャラクター造形と新体操の演技がイイ
終わり方がやや弱いことに加えて初日のせいか場面の繋がりがギクシャクしている気がしないでもないのが惜しいが、あの狭いスペースで新体操の演技を見せられては文句は言えまい。
それどころか「いかにもいそう」から思いきり戯画化したものまで登場人物がそれぞれ個性的に描き分けられており、そのキャラクター造形と主人公さゆりに向ける想いも見どころ。
自らの経験をベースにしているという藤吉戯曲、次の題材は何、そしていつ?

ネタバレBOX

欲を言えば、やはり大会で敗れたとはいえ、他の面々がそれをどう捉え、さゆりに対してどんな態度をとったかも見せて欲しかったなぁ。
しぇあーはうす

しぇあーはうす

643ノゲッツー

STUDIO543(中野店)(東京都)

2013/07/27 (土) ~ 2013/07/29 (月)公演終了

満足度★★★★

ジェンダーについて考えさせらるコメディ
女性限定のシェアハウスの住人たちを描いたライトコメディだが、部分部分に「性別って何?」な疑問を仕込んでいるのが巧み。
個人的には序盤のとあるシーンでそれを察知し、以降しばしば考えさせられる。
一方、一般的なスイッチによる照明操作、もう少しソフトに扱えば「パチッ」という音が抑えられるのではあるまいか?

カルデッド

カルデッド

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★

構成も巧み
自殺に関する4編オムニバス、身近な人を喪った気持ちが前面に出る2編の後にモダンホラーで気分を変えて感動系で締めくくる構成がイイ。
しかも4編目とカーテンコールの合間の暗転を長めにして涙を拭う間を与えてくれるなんざニクいねどーも。

ネタバレBOX

第3話は、舞台演劇の「お約束」を巧みに利用したトリックが絶妙。ありゃ映像では表現できんわ。
なお、第4話が気に入った方には瀧本智行監督の映画「樹の海」(2005年公開)をオススメ。相通じるモノがあります。
Re:一万個

Re:一万個

チームまん○(まんまる)

萬劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★

芝居内容はイイがスタッフワークが杜撰過ぎ
アレやソレの擬人化を筆頭にアイデアが良く、内容もシモ気味とは言え劣情を煽るのでなく、夫婦間の悩みなどを描いており、総じて芝居として上出来の部類に入るのに、必要以上に下ネタを喧伝しているのが勿体無い。
「食わず嫌い」ならぬ「観ず嫌い」な演劇ファンもいるのではなかろうか。

ところで、
 1.予約受付メールに受付開始・開場タイミングどころか予約した日時も料金も記載されていない
 2.CoRichの公演情報ページに料金詳細が記されていない
 3.団体webサイトにも受付開始・開場タイミング、料金がなく「COMING SOON…」のまま(千穐楽当日でも)
 4.チラシも開演時刻の表示だけで受付開始・開場タイミングの記載がない
 5.会場入口にも受付開始・開場タイミングの掲示がない
と、受付開始・開場タイミングを知らせず、料金も詳細を知らせようとしないというのはどのような意図から?
観客の気持ちがワカっていない、というより観客をおろそかにしているとしか思えず大いなる不満が残り、今後、観に行く気持ちが失せてしまった。
芝居内容がいかに良くてもスタッフワークが杜撰ではダメなんだよね。

「天使ちゃん(仮)」

「天使ちゃん(仮)」

望創族

ワーサルシアター(東京都)

2013/07/18 (木) ~ 2013/07/24 (水)公演終了

満足度★★★★

ありがちな設定ながら差別化に成功
失敗ばかりの天使が最後のチャンスとしてある人物を救済すべく地上に降り立つというハートウォーミングコメディ。
ありがちな設定ではありながら大衆演劇の一座と組み合わせたのがミソで、それにより差別化に成功している感じか。

遠くに行くことは許されない

遠くに行くことは許されない

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★

後半の展開について行けず
10年前の作品の再演とのこと。
当日パンフレットで脅して(笑)いるほど暗くはないが、中盤以降の展開が突飛…どころか荒唐無稽で今一つ劇中世界に入り込むことができず。
ぶっ跳び過ぎなのでは?

ライクアプラスチック

ライクアプラスチック

あひるなんちゃら

ザ・スズナリ(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

ココロのマッサージ
いつもながらの2-3本ネジが抜けたような脱力感が楽しい。
もしかしてココロのマッサージ効果とかあるのでは?(笑)

紙風船文様 Vol.2

紙風船文様 Vol.2

カトリ企画UR

atelier SENTIO(東京都)

2013/07/22 (月) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

そう来たか!
入場すると目に入る美術に「そう来たか!」とニヤリ。
よく見ると壁・床の質感に合わせてあるのがまた見事。
そんな中で演じられる本編は「翻案」に近い設定だが違和感がなく十分に面白い。
「スタンダードナンバーはどう編曲しても名曲」の芝居版?
今回は差し詰め「スウィングジャズをテクノかラップにした」感じ?(個人の印象です)
また、マコンドーの岸田コレクションに、衣裳などが現代なのに昭和を感じさせるものがあったが、それとは対照的なのも面白い。

ネタバレBOX

で、上手側の壁に「電車の音」、その上の管に「水の音」と書いてあるのは開き直りだよね。(笑)
また、「いんげん」の表現は秀逸。
さらに終演後に観察していたら鏡文字の「ベニヤ」が鏡に映って普通に見えていたり、トイレのドアに「冷蔵庫」と書いてあったりするのに気付いて脱帽。
あと、紙の「カーテン」の開閉にそれらしい音がするのも道理、本当のカーテンレールを使っていたとは!
スタアゲイザー「毒虫の女王」

スタアゲイザー「毒虫の女王」

バカバッドギター

アドリブ小劇場(東京都)

2013/07/20 (土) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

民俗学とピスタチオと金田一の舞台上での邂逅
大正時代、地方都市での連続辻斬り事件に端を発し怪異譚を経てたどり着くのは地域信仰の起源、という末広がり的な構成が鮮やか。
また、一部男女逆転の配役が不思議とマッチして独特の感覚を醸し出す。
一方、演者の影を含む照明効果を活かす白い壁は大正時代的な古さが出せず、両刃の剣、な感じ。
ま、諸々で余裕がなかったそうだけれども(笑)。
あと、一場丸ごと「上からの視点で」見せるなんて、バカだなー。大好きさ、そういうの。
次回公演は続編にして海外編だそうで、それにも期待♪

冒した者

冒した者

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/07/16 (火) ~ 2013/07/18 (木)公演終了

満足度★★★

歴史は繰り返す?
台詞に出てくる「戦争」は第二次世界大戦だが、抽象的な装置(?)の中で演じられるために「これから起こるかも知れない戦争」のように錯覚し、「イマの日本」を感じてしまう。歴史は繰り返す?
また、元は長尺の作品を60分に圧縮するとは…! 本作は初見のため、今後「全長版」を観た時に間延びしたように感じられてしまうのではないか?
それにしても食卓がある体での「アレ」はやかましい。(笑)

太陽なんか怖くない Hotel Van Van-pu 

太陽なんか怖くない Hotel Van Van-pu 

ACファクトリー

萬劇場(東京都)

2013/07/18 (木) ~ 2013/07/22 (月)公演終了

満足度★★★★

まさしくActionComedy
60年前に怪事件が起きたとされる屋敷を改装したホテルでの吸血鬼騒動。
前半はコメディ調で、クライマックスはアクション炸裂と、団体名に「アクション」「コメディ」それぞれの頭文字を冠しているのは伊達じゃない。
さらに、終盤の展開は他民族の中で少数民族が生き残る術の比喩とも深読みできて、そんなところもイイんだよなぁ。

春雪雷風

春雪雷風

劇団熱血天使

d-倉庫(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

志「最後の二人」
こちらは本来的なスタイル。言わば華がオードブルか食前酒でこちらがメインディッシュ、なオモムキ。
華ver.に登場した女性が登場するとその背景が見えるようで立体的に感じたりもする。
が、時々挿し挟まれる笑いの部分が華における楽屋落ちと同様、微妙と言おうか踏み外していると言おうか…。
ところでラストの振り付け、中学校などでお馴染みの「アレ」が入ってないか?(笑)
で、こちらも前売り3300円は(他との対比をすれば)高くね? 志3000円、華2500円、セット5000円といったところが妥当では?(余計なお世話)

春雪雷風

春雪雷風

劇団熱血天使

d-倉庫(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★

華「志を継ぐもの」
維新の頃の中心人物の妻や愛人4人がナンバーワンの座をかけてエピソードを披露するというバラエティ系。
発想的には「戦国鍋TV」に近いか?(もちろんあそこまでハジけてはいないが)
コミカルな中に逸話がまぶされてコレはコレでアリだが、楽屋落ちの多用は微妙…てか、やや踏み外した感アリ。
この内容で上演時間75分(劇中での物販宣伝含む)で前売り3300円はいかがなものか?、

ところで遅れて来た客を既に着席して観劇中の客の前を通らせて座らせるとは言語道断。何故最後列あたりに座らせない?
定刻に来て観劇中の客の集中力をとぎらせる客席担当スタッフ、もしかしてライバル団体のスパイか?(爆)
よって満足度の星は1つ減ずる。

読書劇 二十歳の原点

読書劇 二十歳の原点

オフィス再生

秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

「いかにも再生」な演出も見モノ
69年に自殺した女子大学生の手記に当時の出来事などを加えた「読書劇」。
プレトークによれば当時は大学進学率も高くなく大学生はエリート(女性ならなおさら)とのことで、死生観や人生に関して実にしっかりした考察をしており、敵わないなぁ、と。
また、「いかにも再生」な演出も見モノ。
上演時間約100分。

月刊小玉久仁子 7月号

月刊小玉久仁子 7月号

ホチキス

こった創作空間(東京都)

2013/07/05 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★

「正調小玉節」+α
既に芝居がかった前説(と言うよりプロローグに前説を附加したもの、の方が的確?)で「いつもとはちょっと違う小玉久仁子」を見せてからの2編は米山作品で、まさに「正調小玉節」。
そこでゲストライターによる「小玉一族の女性史」的な一編が入るのが絶妙。
そうしてラスト1編がまた正調というのが巧いんだなぁ。

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

『うそつき』/『幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

幸せ東京
次第に踏み外してゆく小田のメインパートはもちろん、サブキャラクター達が織り成すサブストーリーもしっかり組まれていて、メイン部分とくっきり対比を成しているのがまた巧み。
通算3度目にして初めてそこに気付いたのだった。

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