じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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花見て一杯

花見て一杯

バッカスカッパ

池袋GEKIBA(東京都)

2009/04/25 (土) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

おバカ満開!(笑)
本公演ではコミカルな部分もありつつリアルな芝居で身につまされたりすることが多いこのユニット、今回は番外公演ということで80分ほどの上演時間に5編(とプロローグ、エピローグまで)を詰め込んだコント・オムニバス、もうおバカ満開でバカバカしいったらありゃあしない!(貶しているのではない:念のため)
また、開演前と終演後の楽屋を描いたプロローグとエピローグに映画『ジーザス・クライスト・スーパースター』を連想したとかしなかったとか。(笑)

櫻の園

櫻の園

ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2009/04/22 (水) ~ 2009/04/29 (水)公演終了

満足度★★★★

スーパーヒーロータイム!?
94年の初演(この時のみ東京芸術劇場 小ホール1)・再演、一昨年の三演に続いて通算4度目になるが、何度観てもよく出来た作品で、印象に残っているセリフでホロリとしてしまったりもして… 

が、戦隊もののレギュラー経験者2名(ゲキイエロー、風のシズカ)に仮面ライダーのレギュラー2回(555、キバ)経験者1名が主要な3年生という今回の布陣は、スーパーヒーロータイムのファンとしては嬉しいものの、そちらのイメージがまだ残っているので微妙?
いや、彼女たちの責任ではなく、一方的にこちらの「刷り込み」が原因なんだが…(爆)

新橋フロリダ

新橋フロリダ

昭和芸能舎

SPACE107(東京都)

2009/04/21 (火) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★

得意の人情系ストーリー
経営に苦しむキャバレーを描いた、羽原主宰お得意の人情系ストーリー、これまたお得意(?)のショー場面も今回がさよなら公演(といっても解散するのでなく次回から「昭和芸能舎」に改名するということなんだが)だけに、冒頭(練習シーン)とラストに配して、従来比2倍、みたいな?(笑)
舞台が昭和45年なだけに客入れ時のBGMから劇中使用曲、当時の出来事などリアルタイムで知っていた身として「昭和か、何もかも懐かしい…」であり、使用曲がイントロドン状態な上に歌手名まで覚えていたってくらいで(爆)
あと、カーテンコール後の「次回公演予告」は、前年の『ラフカット2008』を観ていた身としてニヤリ。

県人会寮桜荘物語

県人会寮桜荘物語

空間製作社

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2009/04/23 (木) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★

どことなく昭和の薫り
タイトル通り県人会が運営している「寮的なもの」に住む人々の1年間を描いたもので、設定は20世紀末ながら、どことなく昭和の薫りが漂う…(笑)
雑居系も短編連作も好きで、芝居を観るようになったキッカケの1つに劇団四季のミュージカルがある身として「お子様ランチ状態」と言おうか、好みの三点盛りで、大ロマンスでもファンタジーでも、歴史上の人物の生涯でもない、ごく身近な題材でもミュージカルにできますよ、的なところが斬新。
欲を言えばもう少しダンスナンバーも欲しかったが、舞台中央に廊下部分が突き出している装置ではいたしかたあるまい。
その意味で、題材がストレートプレイっぽいだけに、装置もそっち寄りだったのか、とある意味納得。

BARAGA-鬼ki

BARAGA-鬼ki

演劇集団Z団

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/04/22 (水) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★

ダイナミックな演出はまさに「娯楽時代劇」
鬼の文字が使われているので伝奇系かと思いきや、土方歳三を主人公に据えた幕末モノ。その意味では一昨年の高杉晋作を描いた第6回公演『ハナレウシ』と同系列。
本作を含む8回の公演(番外公演が1回ある)の中で一番舞台が広いであろうこの会場だけに殺陣を筆頭としたダイナミックな演出はまさに「娯楽時代劇」。オープニングのクレジットや音楽の多用はちょっと映画っぽくさえもあるか?
娯楽という点では女スリと少年のコンビが「志なら持っているぜぃ!」と入隊を志願して、スリは情報収集役に、少年は近藤勇の養子に、なんてエピソードなども絡ませてあるのがミソ。
そんな彩りもあったので、第一幕75分、休憩15分、第二幕95分と、休憩込みで3時間を超える大作もさほど長くは感じず。
ただ、土方の五稜郭での戦いまで描くので終盤でちょっとモタついた感はアリ。

リビング(公演終了!!)

リビング(公演終了!!)

カスガイ

王子小劇場(東京都)

2009/04/22 (水) ~ 2009/04/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

むしろさわやかな印象に仕上がっている
イタい(重いとはちょっと違う?)テーマでありながら全体的にはイタくも重くもならない、どころかむしろさわやかな印象に仕上がっているのが心地好い。ほどよくまぶされたユーモラスな部分もさることながら通奏低音のように姉を心配する弟の気持ちが貫かれているからか?
また、プロフィール写真以外情報がなかったため、その印象から創られたというキャラを演じた渡邊安理、キャラメルでは決して見ることができないであろう役どころで、貴重なモノを観ることができて満足。

テンリロ☆インディアン

テンリロ☆インディアン

劇団6番シード

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/04/18 (土) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

中2日でGIRLS
BOYSバージョンと一部の役の設定が違い、脚本も異なるということだけ知って臨んだら、骨格は同じながら肉付けがだいぶ異なっており、犯人が現場から消失するトリックはこちらの方が手が込んでいる代わりに「空耳」部分の語呂合わせがちょっと苦しいような…
とはいえ、腹話術師ではなくフォークシンガーがいることもあって歌うシーンがあったりもするし、総合的に言えばこちらの方がわずかに見せ場が多い感じか?
なんでも初演時は人間ピラミッドがBOYSのみだったそうで、今回はそれもGIRLSに採り入れたのでバランスが崩れたのかしら?(笑)
で、先に観たことによる刷り込みもあってか基本編のBOYS、応用編のGIRLSのような印象を受けていたら、後から「BOYSを元にGIRLSを書いた」というハナシも耳にして「あ、なるほど」と。

ネタバレBOX

また、先に「肉付けがだいぶ異なる」と書いたけれど、実は真犯人まで違うので、BOYS版の真犯人と対応する役の人物を注視していたらコロリと騙される。(ヤラレタぁ…)
テンリロ☆インディアン

テンリロ☆インディアン

劇団6番シード

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/04/18 (土) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

まずはBOYS
ある事件の容疑者としてアメリカで拘置所に拘留された9人の日本人が真相を推理するという『12人の怒れる男』的作品。鍵となる「空耳」的な部分には『12人の優しい日本人』を、そして一件落着後に意外な真犯人の独り言で一気に真相を明かす「大逆転」ぶりに映画『ユージュアル・サスペクツ』を連想。

The Joker

The Joker

劇団BOOGIE★WOOGIE

d-倉庫(東京都)

2009/04/17 (金) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

実に鮮やか!
1933年のシカゴを舞台にカジノも経営するギャングのジョーカー一派とかつてジョーカーと愛し合ったこともあるクイーン率いる一派の騙しあい、ネタがネタだけに劇中でカードマジック(やカードではないマジック)もいくつか披露し、お約束や楽屋落ち(ただし初めてでもわかるレベル)の適度なギャグもありという娯楽作。
ダブルキャストは1役のみながらキャラが違う上に結末・真相を知った上で観ると「あぁ、ここからもう罠が仕掛けられていたんだな」と改めて気付いたりでき、さらに一部を除いてマジックも違うものなので2度続けても十分に楽しい。
また、時・場所を表す「字幕的なもの」の出し方も演劇的でナイスアイデア。
もちろん、キャスト陣もヒゲや白髪まじりなんてメイク(これがよく似合っているんだ)も含めて役にピタリとハマり、それぞれキャラが立っているのがイイ。

誕生

誕生

TEAM☆イットクルゼ!

劇場MOMO(東京都)

2009/04/15 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度

やりたいところのものはよくわかるが
惹句に「タイムスペクタクルファンタジー!」とあるように、梶尾真治のアレに広瀬正の「マイナス・ゼロ」を加えてキャラメル風味(オープニングのダンスとかモノローグの多用とか)に仕上げた「時間SF系」。
やろうとしているところのものはよくわかるが、全体のバランスが悪い(時を超えるまでが長い割に超えてからがアッサリ)上にクロノス・ジョウンターのような時間跳躍マシンで時を超えて以降、続出する疑問点が置き去りなままなのは残念。

風の鎌鼬

風の鎌鼬

Will-o'-the-Wisp

シアター風姿花伝(東京都)

2009/04/17 (金) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ストーリー、キャスト、スタッフワークそれぞれに満足
チラシの惹句に「古墳時代の抗争劇!」とありつつも、内容説明及び主題曲から半ば予期した通り、『荒野の7人』がベース。(ただしメンバーが3人なだけに集結するプロセス部分はない)
がしかし武器は刀系だし、クライマックスは土砂降りだし、「勝ったのは里人(さとびと)だ」だし、なので原典およびそのまた原典をよく知っている…どころか大好きな身として大いに楽しむ。
またこれが、単なる翻案ではなく、より大きな権力に対して里人たちが立ち向かおうとするところで終わるのが上手いところ。終盤で里人たちが武人(ぶじん)に対して立ち上がるところとこのラストシーンなんてゾクゾクするというか目頭がアツくなるというか、なくらいで。
さらにシンプルながら立場(所属)を一目で識別できる衣裳もナイス。里人たちはシーンによっては武人も演ずるのだが、この衣裳によって観客を混乱させないのは上手い。
他に場転時の(伴うSEも込みで)「つむじ風」を想起させる効果を筆頭とした照明も◎。このサイズの小屋なのにムーヴィング使いまくり、みたいな。(笑)
それもただ使うのではなくキッチリ効果的に使っているワケで。
あと得物のデザインも鎌鼬3人がそれぞれ違っていたりして良かったし、ストーリー、キャスト、スタッフワークそれぞれに満足。

真夜中のファイル

真夜中のファイル

Wit

サンモールスタジオ(東京都)

2009/04/15 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

それぞれ作家性が出たオムニバス
トリプル主宰それぞれの作品4編と翻訳モノ1編のオムニバス、各編の中心人物がそれぞれ何らかの「罪」を犯している(ゆえにその人物が神父に懺悔するところがイントロになっている)という以外にもう1つ「縛り」があった方が全体にまとまりが出たような気がしないでもないが、それぞれ作家性が出ているのは面白い。

大ニンゲン展

大ニンゲン展

ソラトビヨリst.

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2009/04/15 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

初演と優劣つけ難し
07年7月の第2回公演作品の再演で、今回は中山座長による演出。
人体内の細胞たちを擬人化するという突拍子もない発想が楽しいのは前回同様ながら、今回は舞台が広くなったことで舞台後方を一段高くして立体的に見せるように変わった他、右脳と左脳それぞれに背の高い役者を1人ずつ配して、この2人の演技がアツ苦しいことといったら!(笑)←もちろんイイ意味で
また、大きな違いは夏生が文字通り「闘病」するシーンがなくなりその代わりに善と悪の「カシラ」による殺陣が入ったこと。
今回の方が統一がとれて説得力がある一方で、破天荒さ(笑)に欠ける気もして、一長一短ってところか?(=優劣つけ難し)
あと、ここの特色であるところの出演者それぞれの「名乗り」がいつもながらイイ。

ヘンシン

ヘンシン

リブレセン 劇団離風霊船

ザ・スズナリ(東京都)

2009/04/16 (木) ~ 2009/04/22 (水)公演終了

満足度★★★★

コミカルのちシリアス
カフカの「変身」をモチーフに、前半は大いに笑えて、しかし真相が明らかになる中盤のヘアピンカーブ的切り返し以降シリアスに転じ切ない結末を迎える90分の作品。
モチーフとなった「変身」は概略しか知らなかったもののさほど支障はなく、むしろ某有名ミュージカルネタに大笑いでき、さらに、「そっちの方の変身(かのヒーローも考えてみれば広義で「虫に変身」するワケだ)」まであって前半はもうほぼコメディ。
が、「お母さん」以降展開されるテーマは老いることへの不安や心細さあるいは恐怖。
「家族から毒虫の如く嫌われているのではないか」とか「マンションという虫カゴに閉じ込められる」とか「虫」もキチンと使っているのは上手いし「私の記憶がなくなってゆくとその中のものも消えてゆく」なんてあたりは身につまされる。

でたらめライブラリー

でたらめライブラリー

春の日ボタン

小劇場 楽園(東京都)

2009/04/15 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

前作よりも込み入った構造
初見であった前回は複数のエピソードが最後の一編で関連付くスタイルだったのが、今回は基本的に同様ながらもう少し込み入って、たて続けにかすかにリンクした複数のエピソードを見せ、先に進むにつれてそれらのリンクが強くなり、最終的にメインのストーリーに収束してゆく構造。こういうの(も)好きなんだよなぁ。
また、ボケとツッコミの要素も交えながらテンポ良く進む会話や、メインのストーリーのヒロインであるイマドキ珍しい(ってかもはや絶滅種?(笑))純正箱入りムスメ・まどかの暴走(妄想?)ぶりも楽しい。

烈 -双頭の幻-

烈 -双頭の幻-

プロペラ☆サーカス

相鉄本多劇場(神奈川県)

2009/04/15 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

「娯楽時代劇」として楽しい
徳川幕府八代将軍誕生をめぐる秘話的ストーリー、そのあたりの歴史に疎い身として、史実を知っていればフィクションの配分具合などがわかってより面白かったろうに、という気もしつつ、また、一部、伏線を張りながら結実しないままのシーンや、回想あるいは過去の出来事であると即座にわからないシーンなどがあるのは惜しいが、「娯楽時代劇」として楽しい。
また、前説の後に物語のバックグラウンドとなる徳川家第六代~第八代についての紹介があるのも親切だし、綱吉・家宣・家継を同一人物が演ずることでそこまでの「血の濃さ」を表現するとともに一瞬にして時を隔てたシーンに移ることを可能ならしめるアイデアがイイ。
さらに、殺陣にSEをつけないのも好み…ってか、このサイズの劇場にはその方がしっくり来る感じ。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2009/04/03 (金) ~ 2009/04/15 (水)公演終了

満足度★★★★

「東マジック」、さすが
やはり2時間半(休憩込み)程度にまとめるためにダイジェストっぽくなった部分あり、舞台表現の限界もあり、という感は免れないものの、そんな部分もありながらあの「幻想文学」(笑)を舞台に上げるとは大したモノ。
舞台表現で苦しい部分は、原作を読んだ時に浮かんだイメージで補っていたのが幸いしたのかもしれないが、いずれにしても「東マジック」、さすが。

赤い城 黒い砂

赤い城 黒い砂

松竹

日生劇場(東京都)

2009/04/11 (土) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

無時代・無国籍風仕立て
ジョン・フレッチャーとウィリアム・シェイクスピアの合作とされる『二人の貴公子』を、無時代・無国籍風に仕立て、中近東風の衣装でありながら主要人物の武器が日本刀(兵士たちはカービン銃)だったりするものの、第一幕は原典(ごく大まかなあらすじしか知らないが)に比較的忠実、一方、第二幕はかなりメッセージ性が濃くアレンジされた印象。
主演トリオの一角、黒木メイサは王女の気高さと強さ(特に終盤)の表現がとても良く、まだ経験が浅いにもかかわらず中堅(ベテランか?)歌舞伎役者2人に引けを取らない好演(どころか名演?)であることは認めるけれど、苦手意識を克服するには至らず。
また、目当ての一方である南沢奈央は予想外の大役で、しかも初舞台とは思えないほど堂々としており今後の期待大。
もう一方の目当てであった馬渕英俚可はある意味ハマリ役的なポジション(笑)なこともあり、いつもながら見事。

ネタバレBOX

終盤、ジンクに「戦争の元凶となる魔物」でも憑いていたかのように「俺が死んでも必ず蘇る」的なことを言わせたり、ラストで青の国が攻め込んで来たりするのは「束の間の平和が訪れたようであっても侵略戦争の火種は尽きない」という反語的な反戦メッセージか?(幕切れのカタリとジンクの姿はストレートな反戦メッセージだし)
桜ドリフターズ

桜ドリフターズ

さるしげろっく

劇場MOMO(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

終盤の3場が秀逸
カゲの(?)主人公・雅人の四十九日法要(の前日・当日)と、その生前、彼の幼馴染みである女性・南の父の通夜の日の出来事を併行して描いたハートウォーミングストーリー、終盤の3場(2場+エピローグ?)が秀逸。
雅人と南の会話シーンはそれでなくとも名場面なのに、雅人がその後亡くなるということを観る側はわかっているだけに余計切ない…。(卑怯と言っても過言ではあるまい(笑))
また、その次の場で判明する雅人の真意が優しいのだが、さらに実は、なエピローグが画竜点睛を打つ。
あと、納屋にある各種アイテム(ガンプラの箱とかアイドルのポスターとか)や客入れ時のBGM(80年代アイドルポップス)にもツボを突かれたし、2つの時期を舞台となる納屋の窓の外に見える桜の枝(とSE)によって瞬間的に識別できるようにした工夫もナイス。

シンクロニシティ

シンクロニシティ

劇団偉人舞台

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2009/04/10 (金) ~ 2009/04/15 (水)公演終了

満足度★★★

好みのスタイル
筆が進まず悩んでいる女流作家のもとに瓜二つの女性が現れ…という、一見サスペンスのようでいながらコメディ色も濃く、しかも多重入れ子構造というのは好みのスタイル。
劇中小説(以下「小説」)の内容も舞台で演じられ、そこに劇中現実(以下「現実」)の人物も入り込み、小説の主人公が最後に立ち向かうものが現実の主人公の境遇と合致している(作家が自分を小説に反映させるのだからフシギはないんだが)なんてのが上手いし、実はそれらがすべて現実の主人公の幻想(あるいは夢)だというのが面白い。
夢野久作の「ドグラマグラ」もちょっと連想したりして。

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