満足度★★★
どことなく昭和の薫り
タイトル通り県人会が運営している「寮的なもの」に住む人々の1年間を描いたもので、設定は20世紀末ながら、どことなく昭和の薫りが漂う…(笑)
雑居系も短編連作も好きで、芝居を観るようになったキッカケの1つに劇団四季のミュージカルがある身として「お子様ランチ状態」と言おうか、好みの三点盛りで、大ロマンスでもファンタジーでも、歴史上の人物の生涯でもない、ごく身近な題材でもミュージカルにできますよ、的なところが斬新。
欲を言えばもう少しダンスナンバーも欲しかったが、舞台中央に廊下部分が突き出している装置ではいたしかたあるまい。
その意味で、題材がストレートプレイっぽいだけに、装置もそっち寄りだったのか、とある意味納得。