少女教育
シンクロ少女
王子小劇場(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了
満足度★★
期待しすぎた、かな・・・
評判いい劇団てことで初観劇も、正直イマイチ。
「教育」や「愛」を軸にした作品構造は「これはっ!」と惹きこまれるところもあったんだけど、登場人物が妙に饒舌な割には出てくる言葉が抽象的なものばかりで、グッとくるようなディテールに乏しかったのがどうにも・・・。
役者の佇まい演出も、脚本とはミスマッチだったような。
もう少し演劇的な過剰さがある演技ならば、脚本が巧く立ち上がっていたのではないかと。
「手」の動きが台詞にひきずられすぎてる、「古い」芝居をしてる役者が少なくなかったのもどうかと思う。
あと、劇場をああいう使い方していたことも、よく意図が見えてこなかったような。
ライター使った幕開けは好き。
ピラカタ・ノート
ニットキャップシアター
アトリエ春風舎(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
五感で味わう舞台
ことばによって、声によって、身体によって、光によって、音によって、チープな空間に圧倒的な世界観が独特の軽さを持って立ち上がるさまが見事。
「わかる/わからない」という次元で語ってしまえば「よくわからなかった」という感想になってしまうけれども、「これぞ演劇」というようなものを見たような気がする、実に面白い110分。
終演後、役者のアナウンスが入るタイミングが早すぎたようには思う。もう少し余韻を味わっていたかった。
ニットキャップシアター、初めて観る劇団だったけど、魅力的な役者さん多いなあ・・・。
東京アメリカ
範宙遊泳
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/07/08 (日) ~ 2012/07/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
ちゃんと嫌な気持ちになれる100分間
居心地の悪さに疲れる、そしてそれが何ともたまらなく面白い。
「そこに着地するのか!」的な鮮やかさもお見事。
芸劇eyesの時も感じたけど、この劇団は集団に作用する力的なものを描くのが上手いなあという印象。
この作品で中盤まで描かれる「力の構造」は、別に「小劇団」に限らない、普遍的なものだよなあとも思えてきて、しみじみ。
役者さんは、特に大橋さんと熊川さんが印象的。
余談も余談、昔ちょっとだけ演劇かじってた時のことを思い出してうわああああああああああああああってなっちゃった・・・^^;
カナヅチ女、夜泳ぐ
悪い芝居
王子小劇場(東京都)
2012/07/10 (火) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★★
もう一回、観たい
☆5に限りなく近い☆4
自分が生まれた町を離れて暮らした経験がないせいなのか、ピンとこない部分はあったものの、ストーリーに収斂しきらないほどの「遊び」が多いからか、空気の濃さに感覚的にグイッと持って行かれる素敵なステージ。
ストーリーテリングに関しては色々と唐突に感じられる部分も少なくなかったものの、演出の見事さや美しさ、セリフ自体の面白さや役者の芝居の楽しさ等々の説得力によるものなのか、終わってみると「ちゃんと成立していた」感があるのが不思議。
前回公演を観たときに感じた役者の声の聞き取りづらさは今回あまり気にならず、セリフの美しさがちゃんと感じられることができてよかった。
役者陣では、客演の村上さんが特に好印象。身体の自在さ、存在の自由さが作品空間の面白さを増幅させていたのではないかと。
照明デザインや音楽、音響の質の高さも印象的。
時間と財布が許すのならば是非ともリピートかけたいところ。
コクーン歌舞伎第十三弾 『天日坊』
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/07/07 (土)公演終了
満足度★★★★★
文句なしで素晴らしい。
あまりに周りの評判がいいので観る前のハードルもかなり高かったのですが、そんなもの余裕で越えていく、とにかく面白くて素敵なステージ。
『大江戸りびんぐでっど』では滑っていたクドカン要素も、今作ではばっちり効果的にはまっていた印象。
とにかくメインの3人が素晴らしい。勘九郎のキレや七之助の惹きこむ力がギラギラ光ってる上に、これまでそんなにいい役者と思えなかった獅童も今回は存在感十分の芝居で魅せてくれる。
その他の役者陣も、歌舞伎外の役者含めた全員が魅力的で仕方がない。
終盤、トランペットがシャウトする中での殺陣のシークエンスには思わず大号泣。
「中村勘九郎」襲名後、初のコクーン歌舞伎となる舞台がこの話、というのも勘九郎の芸への覚悟の表れのようで気持ちがいい。
立ち見券で観る人には、下座バンドの見える下手側をオススメしたい。
ネジ工場
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
生活する「人類」へのまなざし
初めて観た前回公演では、客席で大笑いしつつ痛い涙が流れたタカハ劇団。
こういう作品も作れるのね、とビックリ。
中盤まで、いかにも舞台演劇!なテンションの芝居に若干ひいてしまったものの、細やかな人物描写の光る脚本に次第に惹きこまれていった感じ。
単なる社会批判に終わらない、「(一人ひとり「生活」を抱えた人間の総体としての)人類」への普遍的なまなざしの鋭さをさりげなく感じさせる作劇はお見事。
不満点は演技テンション以外だと、暗転が多かったのが気になっちゃったとかだなあ。
もうちょっとスムーズな場面転換が見たかったかも。
脚本面で欲を言うのであれば、前作で見られたような「作家の渾身の一撃」的な印象に残るセリフ/描写が、今回もそれなりにほしかったかなあ、と。
最後に。
客入れの音楽が印象的、なんてミュージシャンのなんて曲なのか情報求む。
『宮本武蔵』
五反田団
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
噛みしめる面白さ
ある程度予想はしてたものの、それ以上のユルさ。
観てる最中はモヤモヤしてたものの、思い返してみると全く無駄のない演出だったことに驚く。
無駄に思えた衣装や小道具も、ちゃんとそうでなければならない意味があったのかと思えた。
あのシーン、あのシーン、すべてのシーンにおいての宮本武蔵の姿がかなり印象的。
このやり方でなければ浮かび上がらなかった「宮本武蔵」像なのでは?
2500円という料金設定も好印象。
サロメ
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
見ごたえ十分
『サロメ』を上っ面撫でた程度だった自分には、こんなサロメもありなのか、というより、サロメってこんなに面白いのかか、という感想。
感覚的に訴えてくる美術も含めて、ほんとに見ごたえがあるステージ。
残念だったのは、当時の宗教事情を把握していないと面白く感じられない箇所が少なくなかったところ。
新しい翻訳ということならば、もう少しわかりやすく砕いてしまってもよかったのではないだろうかと。
にしてもホントに役者陣が素晴らしかった。
「農業少女」のとき危なっかしくてハラハラした多部未華子さんの成長っぷりも凄い。これからが楽しみ。
あと、あんなに抑えた芝居の成河さんは初めて観たかも。
キツネの嫁入り
青☆組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
やわらかさに惹きこまれる
観る者にしとしとと「滲んでくる」演劇というか。
比較的エグイ表現が好きな自分としては趣味ではないものの、それでも十分に楽しめる、上質な舞台。
美しい舞台美術であったり、劇場に入るなり線香の香りに包まれる心憎さであったり、空間演出が素晴らしい。
「昔々、未来のむかし」に始まる、寓話的で宇宙的な広がりを、あからさまでなくさりげなく展開していくストーリーテリング。
さまざまな方面から高い評価を受けているのも納得です。
残念だなあと思ったのは、舞台に登場するキャラクター以外に存在するであろう「島」の住人の影があまり感じられなかった点。
昔話的な語りを目指すにしても、リアリズムによる演出をするのであれば、もう少しそのコミュニティの在り様が見えてくる、そんな脚本だとよかったのになあとは思いました。
役者の芝居も、声色の巧みさ、所作の美しさなど、一人ひとり魅力的ではあったものの、時系列入れ替えを多用した作品の演技としては、キャラクターの年齢による演じ分けがもっとほしいなあ、と。
印象的だったのは吉田小夏さんのホスピタリティ溢れる前説。
某劇団(?)の醜聞にトゲトゲしていた心を癒された。
幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい
アマヤドリ
STスポット(神奈川県)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
「乱舞」はなくとも
アマヤドリに名前は変わっても、広田淳一の繊細で鋭い言葉の魔力と、空間的に存在感のある役者陣は健在。
乱舞はなくとも、しっかり惹きこまれた1時間45分。
乱舞成分がなかったことで、作品の「物語」としての豊かさ/鮮やかさがより強く感じられたのも、新しい劇団・アマヤドリとしての今後の方向性を感じられて好印象。
もっとちゃんとこの作品の世界観を見つめるため、もう一回味わいたくなったり。
春風舎とかでやってたらリピートかけられたのに、残念。
I'm (w)here
はえぎわ
ザ・スズナリ(東京都)
2012/05/17 (木) ~ 2012/05/23 (水)公演終了
満足度★★★★
奥行きを感じる作品
面白かった。作品の半分も味わえてないんじゃないかっていう気はしてるけども。
はえぎわを観るのは前回公演に引き続き二度目だけど、やっぱりこの劇団の作品は一回だけだと味わいきれないもんなんだなあ。
あの言葉は、あの動きは、あの壁は、作品の中でどう関係しあっていたのか、などなど。
全体を把握しないと見えてこないような、そんな風景がきっとあるんじゃないかと、そんな奥行きを感じさせる作品。
いろいろ余裕がなくて今回はリピートかけらんないけど、次回公演は二回観られるくらいの用意をして挑みたい。
負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/04/23 (月) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
うーん・・・
評判のよさに観に行ったものの、あまり乗れず。
2004年のニューヨークでの戯曲を、2012年の東京で上演しようというときに、その間にある時間と場所の距離と、そこから生じる観客の視線の違いを越えるような、そんな潤色・リライトが必要だったのではないだろうか。
2004年と2012年との8年の間に、日本の観客には初演時のニューヨークの観客よりもはるかにパレスチナで起きていることについての多い情報が入ってきているわけで、作品をそうした情報の後追いに終わらせないためには、何らかの工夫があってしかるべきだったのでは、ということを考えてしまいました。
そうしたことなしにそのまま上演してしまったことによって、作品のパワーが上手く弾けてないままになっているのではないか、(例えば、この作品の感想が判で押したような「パレスチナ問題について考えさせられました」的な内容で落ち着いてしまっているのはそういうことなんじゃ?)そんな印象を持ってしまった。
脚本に関してですが、第一幕が駆け足だったために第二幕でのマフムードとハンスのシーンがそれほど生きていなかったのでは?と感じてしまいました。二人が友情を深めるシーンは不可欠だったのではないでしょうか。
演出ですが場面転換が上手くいってるところとそうでないところとで差があったのが残念。映像面であそこまでこったのであれば、転換等もスマートにやってほしかったです。
もっと残念だったのは音響に関して。もうちょっとスピーカーから流してる音っぽさをなくすような設計ができなかったんでしょうか。終盤の「音」はもっと迫力がほしかったです。
役者さんは皆さん好演されていて、そこら辺でかなり楽しめたというのはよかったです。特に後半以降の益岡さん井上さんの素晴らしさは印象的。脚本の弱い部分を乗り越えて空間をドライブさせる、まさに名芝居。
ただマフムードの兄のステロタイプな演じ方には疑問が・・・。
・・・と、まあ、いろいろ書いてきましたが、±で言ったらプラスのほうが勝ってる、満足感は低くない、観て損はなかった、自分にとってはそんな舞台です。
トニーと呼んで
Baobab
ザムザ阿佐谷(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★
初Baobab
チケプレで鑑賞。
最初から最後まで、ステージで行われていることに目が釘付けになる。とても充実した1時間20分。
始まる前は、妙に心地よい客電のせいかウトウトしてて寝落ちを心配したけど、いざ始まってみるとそんな心配は不要だったことに気づく。
とにかく役者の身体が面白い。
コンテンポラリーダンス作品を観るのは久々だったので、ついていけるか不安だったのですが、「セリフへの還元できなさ」の溢れる、空間への説得力に満ちた身体表現のおかげで、理解できる出来ないということを越えた面白さを感じることが出来ました。
初日だったせいか固さも見られたり、ソロの部分で振り付けに対して役者の力量が追い付いていないところがいくつかあったりと、この作品はまだ面白くなる余地はあったんじゃないか、というような気はします。
ここまでコンテンポラリー要素の濃い公演は初めて、とのことでしたが、今後もこうした作品づくりも続けてほしいなあと思います。
今回とは違った手触りになるであろうアゴラでの次回公演も是非拝見させていただきたいです。
ロミオとジュリエット
カンパニーデラシネラ
東京都現代美術館 パブリック・プラザ(東京都)
2012/05/06 (日) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
満足度★★★
とてもいい雰囲気
雨天による突然の会場変更や、機材トラブルなど、ゆるい空気の中での上演ながら、身体の説得力で、一気に客を惹きこむ出演者陣の芝居はお見事。
小野寺さんのアドリブなどもあり、和やかな空気の中、なかなか幸せな観劇体験ができました。
雨も上がって、屋外で行われた最後のほうのシーンは、ロミオの叫び声が柔らかな夕焼けに溶けていくような感覚が印象的。
作品的には、デラシネラの他の古典読み換えのような「新しい視点」の要素がもう少しほしかったかも。
おかえりなさいII
うさぎストライプ
アトリエ春風舎(東京都)
2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
満足度★★
初観劇させていただきました
最近流行の(?)「過剰な動きで役者を疲弊させることで、何気ない(というより、感傷的な)台詞に奥行きを持たせる」系。
正直、ああいう手法自体にあんまし可能性を感じない自分としては、あまり楽しめない65分だったかなあ、と。
題材がここ最近よく見かけるようなものだった分、切り口の新鮮さや手際の良さを期待したのですが、イマイチ突き抜けるようなものは感じられず。
役者に関しても、ああいう表現をするには身体的な説得力を感じられない部分があったのが残念。
日本語詞の音楽をバックに使う、というのはどうなんでしょう。
相対性理論の詞の妙な存在感に、舞台で行われることが追い付いていなかったような印象があります。
セリフそのものには、ディティールの巧さだったり構成の巧さだったりが輝く部分もあったのですが・・・。
夢!サイケデリック!!
範宙遊泳
アトリエ春風舎(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
うーん・・・
面白くなくはなかった、というかなんというか・・・。
でも若干の期待外れ間、というか・・・。
ふわっふわした掴み取りづらい作品というのも嫌いではないのですが、イマイチ爆発力にかけていたような印象。
内容がもう一歩、私たちの考える「夢」や「現実」について踏み込めたものになっていたら。
あともう少し発想の飛距離が大きなものになっていたら。
あともう一段階、密度が高いものであったら。
・・・といった感じの物足りなさが残ってしまったかなあ、と。
役者さんは魅力的な人が多いなあと思いました。
特に熊川さん、舞台で観るたびに光りかたが新しくなっているのは素敵。
自慢の息子
サンプル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
なぜこれまで自分はサンプルの芝居を観てこなかったのか
「難解なんじゃ・・・?」と思って敬遠してしまっていたのが勿体ない。
軽やかで、それでいて奥行きのある、ヒリヒリとした世界。病み付きになってしまいそう。
照明や小道具、衣装などの美術周りが印象的。
古舘寛治さんはじめ、役者さんもみんな存在感の奇妙さが素敵。
物販で戯曲を買ってこなかったのは失敗したな・・・
24の瞳の次世代の最初の道筋
ENBUゼミナール
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
まっすぐ帰る
わっしょいハウス
アトリエヘリコプター(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
初観劇
すっとぼけた空気の作品。
観終わった直後はピンとこなかったけど、思い返しながらの帰り道でぽろっと涙がこぼれてきた。
最近の演劇シーン流行りの「ナルシズムに満ちた汗」も「感傷的な叫び声」もこの作品にはない。
照明もセットも音楽もほとんどない中、時制や空間があっちこっちする、あくまで飄々とした語りによって浮かび上がるのは、大きな時間の流れの中で「生きている」ことの不思議、と痛み。
日常の中で、傷としてあふれ出ることもできずに膿んでしまっている、そんな痛みの存在が、登場人物への距離感を絶妙に保った演出によって、じわじわと、じわじわと染み入ってくる、そんな感覚が非常に印象的。
安いし、面白そうだし、と思って初めて観た劇団だったけど、予想してた以上に素敵な作品に出逢えたという感じ。
迷ってたけど、観に行ってホントに良かった。
次回公演も楽しみにしています。
くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】
DULL-COLORED POP
アトリエ春風舎(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
最初から最後まで、とにかく面白かった。
「客入れ→開演」の流れで、まずつかまれちゃったね・・・。
ひと時たりとも舞台から目を離せない、密度の濃い、隙のない100分間。
全体的には、ひとりひとりの人間の「得体のしれなさ」に、とんでもなく生々しいリアリティを感じる、そして「家族」「幸せ」という個別のことだけではなく、普遍的な人間のありかたについて強く問いかけてくる、そんな作品に感じた。
DULL-COLORED POPは前回公演『Caesiumberry Jam』しか観てないけど、スタイルの多彩さと、確実に客席に「刺して」くる感覚に、本格的に好きになってしまったかもしれない。
この作家の、この劇団の、ほかの作品ももっと観てみたくなった。