ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

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恋に生きる人

恋に生きる人

月刊「根本宗子」

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/16 (水)公演終了

満足度★★★★

トリュフォーと女の子
金曜マチネでぶらっと舞台を観た後、
夜に日仏会館でトリュフォーの「Vivement dimanche!(日曜日が待ち遠しい!)」を見たからだろうか・・
ゴールデン街の小さな小屋で跳ね回る女優たちの姿と、
生き生きとトリュフォーに画面の上で踊らせてもらった思い出を語る
ファニー・アルダンの姿とがだぶってしまった(笑

トリュフォーは女性と子どもたちを美しく瑞々しく描くのが得意だったが、
どうもこの劇団の主宰もその傾向があるようだ(笑

二人とも男性たちが女性たちとは対照的に
受動的で「なんだかイマイチ」なのもどっか似ている(苦笑

他の多くの女性作家の人たちに多く見られるように(吉田小夏氏とか・・
根本宗子氏も同様に、女性が生き生きと描かれている一方で、
男性はそれほどでもないが、
自分はトリュフォーの作品を、
彼とバザンの歴史に残る美しい友情の軌跡と共にとても好ましいと感じているので、
それらの作品同様に
女性や子供たちのきらめきを主に刻んだ物語について、
その中で男性が魅力的に描かれていないことを欠点だとは感じない。

きょうの昼間のゴールデン街の上には抜けるような青い空が広がっていて、
対照的にその下の準備中の飲み屋のあちこちからは
あけすけな下卑た笑い声が響いていた。

その脇を抜けてたどり着いた小さな劇場には、
これまたその街には不釣り合いな(苦笑
女子たちの瑞々しい日常と力強さがあった。

それでいいのかな、と思う。

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(補足)
・ちなみに、男性を魅力的に描くのが得意な女性作家たちも存在すると思う。
劇団千年王国とか、ひげ太夫とか、げんこつ団とか?(これはどうなんだろ?
それぞれの良さがあって、どちらが、とはなかなか言いにくい気もする。

・あと、女性作家の人たちが一般的に、
さまざまな女性像を非常に魅力的に
(ここでの魅力というのは、自分が好ましいと思っているとかそういうんでは
全くなく(苦笑
人物それぞれが物語の中で勢いよく踊っていることを言っているつもりです。

思うにこれは、女性が日常的に自分の中にあるさまざまな人格を使い分けていることから来ているようにも感じられ、
そのために善良な役柄も悪辣な役柄も、
すべてをありのままに(自分の中で)肯定しながら
活かしきっていることにあるのかもしれません。

おかえりなさいII

おかえりなさいII

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

相対性理論×星の王子様
他の人のコメントを読んで、
どんな分かりにくい芝居なのかと思ってぶらっと行ったけれど、
まず当日パンフをざっと読んで、
次にずっとかかっている相対性理論を聴きつつ
出てくる役者たちの昔の飛行士にも似た服装を見ていて、
サン=テックスが飛行機に乗って死んだことを思う出していたら、
すぐにやりたいことがすっかり呑み込めてしまった(苦笑

自分としても、
「甘いぞ!男吾」や東陽片岡先生のファンを自称する身で、
このようなSPOON的世界にすぐに飛び込めることを吐露するのは、
「トルストイの信奉者ではなくただのオトメン」
との嫌疑を招くだけで
なにひとつプラスになる要素など無いのだが、
事実だからしょうがない(苦笑

また、前回の春風舎での範宙のクラブ音楽(テクノ)っぽい(あくまで自分の感覚でしたが・・
ドゥープ感が星3つで、
今度の相対性理論(テクノ?)が星5つというのも、
「ただのやくしまるえつこファン?」
とみられそうだが、
これが公演時間90分と60分の差といえば良いんでしょうか・・?

どちらにしろ、自分の星があまりあてにならないことを
露呈していると、
自分も承知しています・・。

ただ、少なくとも以前にスタジオコーストに相対性理論のライブを見に行って、
相対性理論がてっきりダンスミュージックだとばかり思っていた自分が、
そこでは殆ど誰も踊らずにずっとみんな眺めてるだけ、
という肩すかし感を味わった身としては、
逆に観ると相対性理論の曲に
コンテンポラリーダンスっぽい振付と
サン=テックス(と星の王子様)の死にオマージュを捧げたかのような
物語の味付けを添えて、
きらきらと一時間の夢にまとめて魅せたのは、
なかなかに胸のつかえの取れた思いもするので・・・(苦笑

・・・まぁ、作品の質というよりかは、
個人的な好みだけで星5つにしてみたと思ってもらえれば。

ただ、純粋な演劇ファン向けというよりかは、
きらきらとした喪失感に惹かれる女子達には受け入れられるように思います。

そして、個人的には、
そちらの方が、純粋な舞台芸術に関心のある層より、
世間のマスとしては大きいようにも思われるので、
この評価もさほど不当なものでもないように思われたりもするのです・・(汗

どちらにしろ、ありそうであまり無かった
(本谷有希子とは別のアクセスで女子の想像力を描いている・・というか実は表裏一体なのかも?
実は疾走感のある舞台であるとともに、
「理解するよりかは感じる」タイプの舞台でもあるので、
多少でもきらきらしたものが好きな方は、
是非騙されたと思って一度観てみることをおススメします(珍しく

・・ただ、花や星の名前も良く知らない男子などには
割と無用の長物のようにも思われたりもするので・・念のため(苦笑

Kの結婚前夜

Kの結婚前夜

男肉 du Soleil

駅前劇場(東京都)

2012/04/02 (月) ~ 2012/04/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

男肉駅前・・・略して「男前」!
男肉駅前に超特急鈍行(どっちだよ)の
団(暖)肉列車が到着した。

・・ちなみに誓っていうが、自分は男色ではない。

そんな自分が感銘を受けたもの。

最近どんなHPを見てもたいていよくみると隅にありますね、
「激ヤセ」の文字。

それを体現するかのように
汗と唾を間近で飛ばし、踊り狂う男肉たち!
踊り狂っているのか、それとも狂って踊っているのかは定かではない。

いつしか最前列で観ていた自分も舞台に引っ張り上げられ、
汗を流して踊っているという・・。

舞台を観ながら、気軽にシェイプアップ(正確には参加しながらだけど

最前列は値段が安いので、当然そういうこともあるかと思って(期待して)
動き易い伸び縮みするデニムで行った甲斐がありました(笑
(もちろん当日体調が悪ければ断る権利はありました・・念のため

日本の最近のトレンド?では、
どんな凄腕のアーティストがやってきても、
大磯では彼らの目の前で腕組んで棒立なんて当たり前ですが(苦笑
彼ら男肉たちのやってきた大阪京都では、
ホールが沸騰しっぱなしなんてしょっちゅう見てきたので、
やっぱ大磯と関西では違うな、などと思ったり。

自分はテクニカルでクールなダンスなんて求めてない。

とにかく熱くて、上手くても下手でも、
その人らしく自由に踊れていれば十分だと思う。
(フットワークなんて最先端で最速だけど、ダンスも音も、思いっきり本人のダシがきいてるし・・そういえばきゃりーぱみゅぱみゅも面白いなぁ・・目が死んでるとことか(笑

想像するに、上手に踊る人も、
他の人が気おくれして踊るのをやめたら寂しいと思う。

上手くても下手でも、一緒に音を感じて楽しめる仲間がいれば、それでいいと思う。

そしてみんな、表面的なカッコつけた技術に目を奪われるのではなく、
下手でも音と楽しく遊んで、
カッコ悪くてもテキトウでも
変わっていく音のリズムに合わせて自由にリズムを変えて変なフリを入れながら(笑
跳ねて飛ぶことに心奪われて欲しいなと思ったりする。

ビバ、男肉。ビバ、男前!(テンション高(笑

夢!サイケデリック!!

夢!サイケデリック!!

範宙遊泳

アトリエ春風舎(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

何が足りなかったのかなと考えてみる
普段は偉そうに「何が足りなかったか」・・なんてことは
言わないのですが(汗
別にこの劇団さんに限ったことではなく、
わりと一般的な劇団に見られる現象かな・・とも思ったので。

ちなみに、悪いところがあるなどとは一言も言ってなくて、
逆に新しい柔らかな感性などというのはとても面白かっただけに、
ちょっと書いてみるだけで。

ちなみに、自分の星の基準というのは、
自分の好みではなくて、
こういう足りないところがあって
勿体ないな・・というときに
あえて書くようなもので、
自分の好みのようなものは年間ランキングに入れようかと・・。

先週、火曜に関西でピンク地底人を観て、
東京に戻ってきてから昨日の土曜日までに、
サンプル、北京、毛皮、そしてこの範宙を観ました・・。

みんなバラバラで、多様性に富んでいて・・。

そうして考えたときに、自分が火曜~土曜にかけて観た劇団について、
範宙以外は、すべて、自分の持ち味を出し切っているな・・と思ったりもしたのです。

わりと振り切れていると思われた他のすべての劇団に対して、
範宙はちょっと中途半端なスタンスだった気がする。

リズムが単調だったというのもある。

自分が観た回ではアフタートークで武田氏が、
(日本)文学も、自分たちはクラブ(音楽)と同じように楽しめる世代にある、と
言っていました。

・・そういえばな~とも思い返してみる。

クラブと一般的に呼ばれる所の音楽
(自分は夜遅くまで起きるのが苦手なのであまり行ったことはないですが・・早い時間帯だけ(汗)
の多くが、生音で打ち込む音楽に比べると詰まらないものが多い・・
(踊り手と煽り合うJUKEや、バルカンビートなどの躍動感と比べると、死人のように感じることもある)
・・ねぇ、ちょっと、ああいうのを生きてる演劇の手本にしてはいけないヨ、と思ってみる(苦笑

演劇とは生の打ち込みなのだし、
おまけにエンドレスの「夢」で行くのだから、
もっとビートを体にしみこませるみたく、
踊るように語ったほうが良かったんじゃないカナ、とも思ったり。

そういう意味では、毛皮は、グダグダだけど(そしてそれが味でもある)、踊るように語ってた(笑


そしてもういっこ。

これは範宙だけでなくロロなどいくつかの
これから賞を取りそうだったり、取ったいくつかの劇団に言えるのだけれど・・
ちょっと軽い。

舞台と言うのは正直なもので、
それまでその作品を捏ね上げるために
自分がどれだけ血と汗を注いできたかというのが如実に出る。

作品の生まれた街の匂いも宿す。

例えば作るまでに何年も掛かったという、同じ春風舎で上演した
ひよどり山、あるいは刹那を切り取った1月の「雪」。

若手で言うなら、火曜のピンク地底人の公演も、
わずか60分だったけれど、
何もかも失った「母親」について、
想像力の限りを尽くして描こうとしていたように感じた。

東京での公演と言うのは、
周囲の期待もあるのか?
有望な若手ほどハイペースな公演になりがちのように思う。

そして観る度に、
「もっと自分たちの中でこの物語を熟成させて、
人びとの陰影を心の中に刻み込んでから、
作品を生み出した方がよかったんじゃないか・・」
と思うことが非常に多い。

そうした早産の子供たちを観るたびに、
もっと一年二年気長に観客たちが忘れないで、のんびりと次の子の誕生を待つだけの心構えが必要なのではないかな、とも思う。

自分はジャンプも好きだが、ガロはもっと好きで(苦笑
新作を何年も何年も待ち続けている作家が何人もいる。

彼らの今までの珠玉の作品を読むたびに、
未成熟のまま自分の想像力の産物を野に放つことには
何の意味もないと思ったりする・・。

オーシャンズ・カジノ

オーシャンズ・カジノ

北京蝶々

王子小劇場(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

オーシャンといえば・・
オーシャンズ11(映画も宝塚も・・)がつい思浮かべるような
気もするけれど、
今回はそれにラクダ色のアカギやへタレバンドマンなどが加わって、
役者たちも元気よく飛び回っていて、なかなか楽しめました。

ラストの帯金一人芝居も含めてなかなかの完成度だったな、と。

・・あとでもう少し書き足します(汗

君がいなくても

君がいなくても

ピンク地底人

アトリエ劇研(京都府)

2012/04/23 (月) ~ 2012/04/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

説明文が
内容をとてもよく表してるな、と、思ったりしました。

地底人たちの舞台は、何故かとても素敵なのです。

その魅力をうまく伝えることはなかなか難しいようにも思います。

一見全然違うところに向かっているようで、最後に予想もしなかったところに徐々におさまってきたりします。

内容を頭の中でまとめてみると、よくありそうな話でありながら、
自分の心の中では大きく違った感覚が残ってたりします。

途中から話の流れがある程度予想できるのに、
それで素晴らしいと感じる気持ちが減るわけではないようにも思います。

不思議な舞台だと思います。

そしてまた、凄くシンプルな舞台だとも思います。

でも、舞台と言うのは、技巧を披露するのではなく、
素直な気持ちを、想像力を、そして愛を、伝えるものであるように思うので、
シンプルなほうがいいと思います。

多くの舞台は、頭でっかちではないかと思ったりもするのです。

僕は、この物語を観る中で、
台詞よりも役者の目の動きが強く印象に残りました。

登場する役者はたった3人。

「母親」役以外の二人の役者は、
ほぼサングラスなどを掛けたり、観客からは後ろ向きになったりして、
あまり「目」が観客の視野のなかで目立つことはありません。

・・・だからでしょうか。

その「母親」の目の瞬きや、瞼のひくひくしたりする動きが、
強烈に印象に残るのです。

まるで、その母親の・・(以下、ネタバレへ)

ネタバレBOX

まるで、その母親の、もういない子どもへの愛を、
台詞ではなく、目によって伝えようとするかのように。

そしてまた、物語の中にたびたび訪れる「静寂(間)」や、
まったくの他人たちの会話、
そしてその他人たちにすがるようにして
いない「子ども」の身の上相談をする「母親」の抱える、
強烈な「孤独」。

いま自分が何歳なのかも忘れてしまった、
記憶と妄想の中を行き来する老婆の混沌。



自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

宮西計三?
なんだか高校生のころだったか、
はじめて
宮西計三の「バルザムとエーテル」を見て、
そのあまりに救いようもなくも美しい話に
「な・・なんなんだコレは?」と思って、
音楽好きの同級生と話した記憶を思い出してました・・(高校生のときはみんな脳天気なので、音楽を好きな子供たちは、こんな極彩色の絶望に憧れるようにも思うのです・・(苦笑

アフタートークで作品づくりのイメージを聴いて、
やっぱり宮西計三の世界とかぶる気もして、
ただぼんやりと、作品を純粋に伝えたときの質感としては、
宮西計三の方が上なんじゃないかなぁ・・と思ったりもしました(何となくですけど

宮西計三の世界は絶望しながらも筆舌に尽くしがたい位美しいので、
共感とかそういうのではなしに「凄い」から目が離せないので、
単純な好みから言うと、自分は
鈴木翁二とかそういう宮沢賢治や足穂とフェリーニをあわせたような
独特の少年世界が中学からずっと好きだったので(まぁどっちもニッチですけど
宮西計三と似た雰囲気の
「自慢の息子」も、凄いとは思いながらも、
自分の好みとしては、ちょっと一歩引いたところから観てしまうのかも・・。

最近になって特に思うのは、
完全に独創的な作品というのは存在しないのかな、ということで、
完全ではないにしても
(自分にとって)どこか似た質感をもつ世界というのは
この世にあるもので・・。

だからどうというのではないけれど、
作品単独だけだと、
その凄さがなかなか分からないこと、
自分の好みか確信できないものでも、
そうした世界と照らし合わせることで、
自分なりの評価がしやすくなるし、
また、舞台だけに精通した批評家の意見が当てにならないことも
良く分かる気がする・・。

趣味の作品としてはまったく問題ないのだけれど、
賞を取る作品としては、偏りすぎている気がする・・。

受賞作としては、オタク的でアートな作品ではなくて、
もう少し真っ直ぐな視野を持った(トルストイとかのような・・)
作品の方が、ほかの作家の進路になって良かったのではないかなとか・・。

こういうのって、地方の観客の方が
逆にクールに捉えるだろうから、
率直な感想が返ってきそうだなぁ・・。

いちご大福姫

いちご大福姫

DRY BONES

ウイングフィールド(大阪府)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

観てきました
なかなか面白かったです・・。

詳しくはまたあとで書き足します。

きょうは猫を撫でて終わってしまった・・大阪・・(苦笑

ミラかな姉妹

ミラかな姉妹

Limited_Spice

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2012/04/21 (土) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★★

彗星観測の前に
日本橋で猫を撫でてから行こうかと思ってたら、
その前に1時間ちょい時間があったので、
ファンのかたの書き込みを見て興味をひかれて観てきました・(笑

アイドルイベントには一度も行ったことはなかったのですが、
大阪のアイドルということで、
どんなんだろ?
と思って観てきました(面白そうなものにはつい惹かれてしまう

久々でNYANの道に迷って30分遅れてしまい(汗
ほかのファンの人たちにはなんかちょっと場違いな感じでしたが、
(怪しいものではありません)
でもなかなか面白く楽しめました。

カレーもあって、美味しかったですし、量もあるところがまた大阪らしいというか・・(サービス満点?(笑

なんかハカセさんの名前がわかれば、
「こりっち見て東京から来ました〜〜」
とか、勢いでバカ丸出しでうさん臭い発言をして、怪しまれたりもしそうでしたが、そのような機会もなく(苦笑

物販とかは、ちょっと僕の大阪のアイドルのおじいちゃん猫に会いに会場のNYANの外に出てしまったので(苦笑
でかいサイン入りのポスターを丸め、膝から下が猫の毛まみれで(どう考えても怪しい・・(新種の妖怪のたぐい?(汗
彗星マジックに入ることもなかったのですが、
なかなかアットホームな感じで面白かったです。

人の気も知らないで

人の気も知らないで

Aripe

Cafe Slow Osaka(大阪府)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

なかなかの力作でした・・
東京公演もするようなのだけれど
自分は逆にそっちが難しそうだったので・・。

でも、こちらの大阪公演の方が
場所が舞台にあってる気も・・。

奥にジェーン・バーキンの古いポスターなんかあったりして、
誰のなんだろう?
とか思ったりするのも楽しくて(笑

隣のオバチャンたちが舞台の間にひそひそ話をするのも、
東京の時ほどは気にならなくて・・(それだけふわっとした空間だったとういうことで

その中で割と重めな話が徐々に展開しだすのも大阪らしいという気もして(笑

ちなみに名古屋でも公演するらしいです。

こういった旅公演をする劇団が増えると良いな・・今度箱庭もダルのように大阪公演するみたいですし・・。

あとでもう少し書き足せれば・・。

現代空想戯曲短篇集

現代空想戯曲短篇集

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/04/21 (土) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきました
あとでもう少し書き足します・・(汗

桃源郷のスペクター

桃源郷のスペクター

化石オートバイ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

NONAME
石原正一ショーなどもそうなのですが、
この山浦氏の舞台も、
いろんな漫画などへのオマージュが溢れていて、
カオスでいながらもまっすぐな愛が満ちていて
素晴らしい!

終演後に投稿タイトルの言葉の出てくる自分も大好きな漫画のことなどを
思い出したりしてました。

・・・自分はこの漫画がとても好きなのですが、
なるべくなら特別な空気の場所で読みたいと思っていて、
この本が京都の加茂川の端のカフェにあるのを発見してからは、
夕暮れから夜にかけて
空の色が変わる頃、
その店に出かけては
窓際で珈琲を飲みながら
その本の頁を捲るのを
楽しみにしているのです・・(苦笑

あとでその理由も不埋めてもう少し書き足します。

『宙の色 -sora no iro- 』

『宙の色 -sora no iro- 』

ポかリン記憶舎

ギャラリーKINGYO(東京都)

2012/04/17 (火) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

10年くらい前に何度か来た場所だったので
その当時のことなどを思い出したり・・。

場所もそうですが、器も素晴らしい(笑

初日に行ったのですが、ああ、良いな、と思ったのはもう売れてたのかな・・?値札がなかったり。でも死んだ親父も器とかが好きで、自分用に器を作らせてたりして、死んだ後もしょっちゅうお袋が文句言ってたのを思い出して、素敵だけど、ちょっと今日は控えておこうかな・・などと思ったり(苦笑

主水書房で先日一人芝居があったようですけど、
器の似合うあのような場所での、
ライブとかではなく、
芝居、というのは、
なかなか新しい風景が見えてきそうな感じがしたりなどもして・・・。

あとでもう少し書き足します(汗

月下人魚~リトルマーメイド~

月下人魚~リトルマーメイド~

劇団ショウダウン

船場サザンシアター(大阪府)

2012/04/21 (土) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさか
1時間半を一人でやり切るとは・・(汗

正直、1時間くらいで終わると思って
次1時からの舞台も余裕かと思ってたのですが、
わりと開演間近になってしまい、
5時の回にずらしました(当日券だったので。ちなみにそれで急遽ねじ込んだ2時開演の花園町(いい名前(笑)でのリーディングも素晴らしかった

でも、終焉後にお客さん一人ひとりに見送りの挨拶をしているのを見て、
よくこの小さい体で1時間半舞台の上を駆け回れたなぁと思った。

1人芝居2人芝居とかというと
短い時間のものが普通だけれど、
この前の石原正一氏のロングランを見てもわかるけれど、
無茶を承知で1時間半、1週間やりきれれば、
大人数の舞台で数年間やっても伝わらない役者一人の熱量が
観客にも伝わるんじゃないかな、と思ったりしました(笑

1ヶ月半ぶりくらいに関西に来て見ましたが、
観るものすべてが熱意にあふれていて、やはり素晴らしいな、と思ったりしました。

もう少しあとで書き足します・・。

深海のカンパネルラ

深海のカンパネルラ

空想組曲

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/04/15 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

初日
観てきました・・。

あとでもうちょっと書きます。

だだこねるハル

だだこねるハル

ひよどり山

アトリエ春風舎(東京都)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/19 (木)公演終了

満足度★★★★★

入場料からはちょっと想像できない
簡素で抽象的な舞台美術ながら、
東京の公演では珍しい?
細部まで物語の時間軸が練られた、洗練された舞台でした。

・・最近ずっと、ぼんやりとは感じていたのです。

それは、どうもこれが日本の最先端と言って良いのかは分からないけれど、
とにかく、「静かな演劇」から派生したと見られる
画面の細部まで巧妙に手入れされた、
小さく、一見地味ではあるのだけれど、
極めて高性能な一連の流れの作品が、
どうも春風舎近辺を中心に興隆しつつあるという感覚。


ちなみに今回の舞台も、観ていてなんだか「変」だな、とは、思っていたのです。
・・まるで映画のように自然に頭の中に物語が入ってきて話の流れは理解できる。
ただ、よくよく考えてみると、
舞台を観ている自分たちに流れる一定の時間(当たり前です
とは別に、舞台の中で30分から数十日の時間の流れが、
まるで自在に伸縮するかのように、
伸び縮みしながら流れていくのです。

その際、物語の時間の流れが不自然に途切れたりなどはしません。

物語は物語へと、実に自然に次の場面へと連なっていくのです。

その中で、役者たちは大げさに飛び回りなどしません。
せいぜいゆったりと歩いたり立ち止まったりする程度。
照明だって、音響だって、まったく特殊な使い方はしていません。

あくまで淡々と。

その中で本当に巧妙に、自然に、
時間の流れが伸びたり縮んだりしているのです。

アフタートークで、この作品の完成に二年間を掛けたとうのを聴いて納得しました。
別に時間を掛ければいいというものでもないですが、
この作品は、時間をかけることで無駄を極限まで省き、
役者さんたちの立ち位置も最短距離で結ばれている印象です。

ちなみにこのトークでの、難解な役柄に挑戦したかったという主宰の言葉で
この作品の中で最も難しいと思われる役を、
主宰が完全にこなしていたこともまた、納得できました。


自分が石原正一氏の舞台が好きな理由として、
彼が舞台上で踊ってコントロールし、
どんな時も顔が見える作品に仕上げていることがありますが、
もし、石原正一が柱谷だとすれば(ここではあえてブラジル人とは言わない(苦笑
今回の主宰は、まるでベッケンバウアーがオランダ代表を率いていたように(笑
今回の少数の役者・スタッフを舞台上からコントロールしていたように見えた。

その結果として、
東京の公演では珍しい(苦笑
お金よりは、遥かに時間と頭(才能)を注ぎ込んだ、
極めて洗練された意欲的な作品に仕上がっていた。

自分としては、今回の作品は、
平田オリザ氏と以前新国立で上演された岡田利規氏の「タトゥー」の中間のような
映像的な舞台作品に(あくまでイメージ上です)
仕上がっていたように思います。

入場料からは想像もできない
血と汗の詰まった作品に仕上がっていて、
情報過多の東京では珍しい?
非常に舞台作品に対して真摯な態度で向かい合った末の作品であることがよく分かりました。
(通常であれば、これだけの作品であれば、多少は自分たちの
作品的な技巧を際立たせ、印象付けようと(別に悪いことではないです
各所を配置してしまいがちなのですが、この作品にはそういうところが無く、
あくまで淡々と進んでいくのです・・それは品の良さと言ってもいいかもしれません・・)

やっぱり今は、春風舎からはちょっと目が離せないなぁ・・(笑

エドワード8世

エドワード8世

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう一度観てきました・・
やっぱり素晴らしい!
何度観ても新しい発見がありますし。
スミマセン、普段は宝塚で2回書き込んだりはしないんですが・・
でも、モダンで力強く、戦争の世紀のなか、
自分の力で運命を切り開いていくエドワード八世の生き方は
素直にカッコいいと思うし、素晴らしい(笑

それと、劇中に出てくるチャーチルの人生も考えると、
物語はさらに深みを増す。

なるほど、チャーチルを主人公にして宝塚、というのはちょっと厳しいかもしれないけど、
華のあるエドワード八世が主人公なら、ぴったりだと思う(笑

今現在の世界だけ考えるなら、生き方の手本にしたくなる大人の男を探すのにはなかなか骨が折れるけれど、
ちょっとさかのぼれば、目の醒めるようなカッコいい男共が
大勢いるものだ(苦笑

政治家や薄っぺらな芸能界だけを見て世の中を判断する前に、
歴史の中の埋もれた物語から、人間の魂の光を探すことに専心したほうが、
より有意義な人生を送れるように思います。

HIDE AND SEEK

HIDE AND SEEK

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演のザムザに比べると・・
今回は会場が圧倒的に広くなっていて、
それを上手に使って奥行きのある舞台に仕上げていて、
それでいながら、前世紀の表現主義的な映画でも観るかのような
絵画的とも思える視覚的な効果をたびたび目にする事も出来て、
舞台美術として、非常に洗練されているところが特に印象に残りました。

演技が素晴らしいのはパラ定では当たり前のことなのですが、
今回は特に、人間味あふれる軽やかなところと
人間がまるで人形か何かになってしまうかのような非人間的なところとが
自在に行き来しているようでもあって、
メリハリがついていて鮮やかでした。

初演のころの会場のザムザは、
カナリア派が頻繁に公演を行っていたこともあり、
雰囲気として今回の演目に最適の会場であり時期でもあったようにも
今となっては感じられるのだけれど、
その会場の空気の差を、
完成された舞台美術と役者の演技で十分に補ったと思います。

あと、それから、帰りに受付で傘を売ってくれたのが良かった。
このサービスも以前は無かった(笑

俺以上の無駄はない

俺以上の無駄はない

MCR

駅前劇場(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

観に行こうかどうしようか
日程が見えず、前日まで迷っていたところ、
電車の中でこの公演のチラシを広げて迷っている自分に電車内の視線が
集中していることに気が付いた。
・・・どうも、みんな意外とヒマらしいということに気が付いた(苦笑
そこで、なんとなく自分も見に行くことにした(実話

そしたら、不思議と笑えて、ちょっと皮肉で、実は悲劇でしかないようなのだけれど、なんだか明るい、奇妙な舞台だった(笑
・・実は愛のハナシであることもよく分かった。

あとでもう少し書き足します。

ちなみに、自分はチケプレではないので、もしチケプレで観て面白かったけど、
それが原因で高評価をここに記入するのを躊躇している方がいらっしゃったら、
自分の後にこそっと書いてみてください・・。

自分もとても面白かったので、大丈夫だと思います。

平田オリザ・演劇展vol.2

平田オリザ・演劇展vol.2

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/05 (木) ~ 2012/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

思い出せない夢から覚めて阿房列車に飛び乗る
なんとなく別々にではなく、1日にまとめて観てみました。

そのせいか、2つの作品の面白さが引き立って、
観ながら比べて楽しめて良かったように思います・・。

内田百閒は自分も大好きな作家なんですが、
阿房列車には、作家のひょうひょうとした雰囲気が思いがけない形で描かれてるようでもあり、
また、狐にでもつままれてるような(笑
不思議な味わいの残る作品であると同時に、
同じセットを使った「思い出せない夢のいくつか」と比べて楽しめるパーツが
物語の中にたくさん組み込まれていて、
二作品に横溢する遊び心を楽しみながら観れました(笑

「ソウル市民」と「サンパウロ市民」のように、
別々の話でありながら、
微妙にゆったりと物語が
星の話などですこしずつリンクしつつ、
物語の構造が組みあがっていくようにして
姿を現してくるのを見るのは、
なかなか楽しい経験でした(笑

これからこれらの作品を観る人は、
土曜日など、同じ日に二作品を続けて観られる日程を考慮した方が
良いかもしれない、などとぼんやり感じたりもしました。

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