満足度★★★★★
相対性理論×星の王子様
他の人のコメントを読んで、
どんな分かりにくい芝居なのかと思ってぶらっと行ったけれど、
まず当日パンフをざっと読んで、
次にずっとかかっている相対性理論を聴きつつ
出てくる役者たちの昔の飛行士にも似た服装を見ていて、
サン=テックスが飛行機に乗って死んだことを思う出していたら、
すぐにやりたいことがすっかり呑み込めてしまった(苦笑
自分としても、
「甘いぞ!男吾」や東陽片岡先生のファンを自称する身で、
このようなSPOON的世界にすぐに飛び込めることを吐露するのは、
「トルストイの信奉者ではなくただのオトメン」
との嫌疑を招くだけで
なにひとつプラスになる要素など無いのだが、
事実だからしょうがない(苦笑
また、前回の春風舎での範宙のクラブ音楽(テクノ)っぽい(あくまで自分の感覚でしたが・・
ドゥープ感が星3つで、
今度の相対性理論(テクノ?)が星5つというのも、
「ただのやくしまるえつこファン?」
とみられそうだが、
これが公演時間90分と60分の差といえば良いんでしょうか・・?
どちらにしろ、自分の星があまりあてにならないことを
露呈していると、
自分も承知しています・・。
ただ、少なくとも以前にスタジオコーストに相対性理論のライブを見に行って、
相対性理論がてっきりダンスミュージックだとばかり思っていた自分が、
そこでは殆ど誰も踊らずにずっとみんな眺めてるだけ、
という肩すかし感を味わった身としては、
逆に観ると相対性理論の曲に
コンテンポラリーダンスっぽい振付と
サン=テックス(と星の王子様)の死にオマージュを捧げたかのような
物語の味付けを添えて、
きらきらと一時間の夢にまとめて魅せたのは、
なかなかに胸のつかえの取れた思いもするので・・・(苦笑
・・・まぁ、作品の質というよりかは、
個人的な好みだけで星5つにしてみたと思ってもらえれば。
ただ、純粋な演劇ファン向けというよりかは、
きらきらとした喪失感に惹かれる女子達には受け入れられるように思います。
そして、個人的には、
そちらの方が、純粋な舞台芸術に関心のある層より、
世間のマスとしては大きいようにも思われるので、
この評価もさほど不当なものでもないように思われたりもするのです・・(汗
どちらにしろ、ありそうであまり無かった
(本谷有希子とは別のアクセスで女子の想像力を描いている・・というか実は表裏一体なのかも?
実は疾走感のある舞台であるとともに、
「理解するよりかは感じる」タイプの舞台でもあるので、
多少でもきらきらしたものが好きな方は、
是非騙されたと思って一度観てみることをおススメします(珍しく
・・ただ、花や星の名前も良く知らない男子などには
割と無用の長物のようにも思われたりもするので・・念のため(苦笑