ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

361-380件 / 610件中
仏にイナズマ

仏にイナズマ

ハリケーンディスコ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ブル
やっぱりブル(レッドブルではない方
が出てくる舞台は燃えるなぁ・・(木場公園といい(←独り言

当日券とれました(母親も調子良さそうだったので

あと、火花もが飛び散るのも良いね!

やっぱり役者の目から火花が飛び散るのも良いけれど、
実際に目の前で本物が飛び散ると、
焦げた匂いが実際にするから
テンションも上がる(笑

ネタバレBOX

俳優が血を流しながらDJなんてのもオツだ(笑

やっぱりハリケーンディスコなだけに。

痺れるね。
たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】

劇団東京ミルクホール

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

別にどこかの劇団の贔屓というのはあまりないつもりなんだけど・・
東京ミルクホールの舞台は、本当にいつも自分好みで、引き込まれる。

今回も、本公演一年ぶりというのもあってか、
役者の目を見ても、
どのシーンも本当に本気。

時に刺すような目をしたかと思えば、
次の瞬間には
本当に泥臭い(褒めてます(笑
目をしてシメる!

カッコつけて一つのシークエンスをまとめることもできるはずなのに、
あえてそれをしないで、
大昔のコロコロコミックの少年漫画でも見るかのように(笑
泥んこの少年みたいな顔つきで
決めのポーズを決めたりする。

このギャップに凄くしびれるし、とても気に入っている。

題材が入り混じって、凄くカオスなのに、
役者の顔つきが、全くブレない。

画面構成がどうのとか言うつもりは全くないのだけど、
正直、現在の東京の劇団で最も洗練された
(題材は役者が自分と同じ30代が多いせいか少し古いかもしれないけど(苦笑
劇団は、東京ミルクホールなんじゃないかな、と思う。

20代の劇団やダンサーの多くは、
趣味(音楽などの題材とか)は現代的かもしれないが、
場面と場面の結びで
ここほど緩急がついていない
(まるでなだらかな山のようだったりする

これほどカオスで、時に泥臭いようにみえて、
実は洗練された語り口の、
人を食った舞台、というのは、
本来、自分が大阪でもっとも観たい種類の作品だったりする(笑

ただ、気のせいか大阪の人たちは、
東京の人ほどは確信が無いせいか
(本当は東京でもてはやされている作品も、そこまで常軌を逸したものはなく、
本当に常軌を逸した作品のほとんどは外国人が東京に持ち込むもののように思われる
ここまでの語り口の緩急は無いように思う
(そこが、題材は本当に(←ここは強調したい(笑)素晴らしくても、
一本調子な作品が関西に多い理由のように思う(汗

そういう意味では、
別にこの作品が大阪公演をするからという言うだけではないけれど、
関西(特に大阪
に最も必要なもの(ストーリーテリングの上手さと多少の下世話さ(笑
を持っているのは、
やっぱり若手の劇団じゃなくって、
東京ミルクホールなんじゃないかな、と思うんだけど。

インディペンデントとウッディシアターは、
会場の大きさも似てるから、
たぶん大阪で観ても違和感はあんまりないと思う
(会場の大きさが全く違うと、結構違和感があったりする。関西で大きくて東京で小さい場合、小さい劇場で見ると印象がだいぶ変わる。今回は、東京を大阪に合わせたのか、キャパが同じ位(たぶん)なので、逆に大阪で観ても違和感が無いと思う

本当の「洗練」と言うのは、
見かけや雰囲気のことを言うのではなく、
この作品のような語り口をこそ言うのであって、
東京も含めた多くの地域の劇団に見習ってほしい要素なんじゃないかな、
と、自分は思うのだけど・・(笑

フリル

フリル

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

何が足りなかったのかな・・
と、考えてみる。

印象に残る台詞はあったし、
世界観みたいなものも魅力的な部類だったように思う。

だからこそ余計に惜しいのかな、と、思ってしまう。

ネタバレBOX

魅力的な台詞の大半は後半に集中しているように思う。

前半は、それぞれの物語がどう絡むか分からない
4つほどの登場人物群の会話が交互に進行する。

全体像がまったく見えてこないまま前半が過ぎる。

これは辛いと思う。

逆に、後半は、うっすらとだけれど、
それぞれの人たちのかかわりが見えてくるようで、
実はそれらの会話の大半が、
蝉たちの見る白昼夢なのかもしれないとさえ
ふと思えるような、
フェリーニの8 1/2のような苦悩と幻想が、
砂漠の幻想譚か何かのように強烈な夏の日差しに時に照らされながら、
初演のヒラカタ・ノートのように
物語同士が交互に入り組みつつ進んでいくようでもある
(初演のヒラカタ・ノートほどは入り組んでないのかもしれないけど

そういう意味で、後半は非常に魅力的だった。

ただ、そこに辿り着くまでの前半が非常に苦しかった(汗

そういう意味では、当日パンフに書いてあった、
説明をしないことを目指して作られたハズの物語の、
骨格を形成すると思われる部分が
非常に退屈になってしまい、
逆に想像力の翼を広げたと思われる
幻想的な後半部に面白さが凝縮されてしまったとも言えるかもしれない。

この舞台は、
退屈ではあるが、分析には有益と思われる前半部によって、
全体として
幻想と現実とのバランスがうまく取れ
(最終的には幻想に大きく傾くようではあっても
ひょっとしたら解析好きの批評家には受けが良いかもしれない。

ただ、盛り上がりに欠けた前半部は、
仕事帰りに疲れきって観劇に来た多くの人にとってはどうなんだろうか?
と、思ったりする(もちろん自分もそうです(苦笑

正直、物語は後半だけで良かったように思う。

もしすべてを詰め込むつもりなら、
時系列に従って退屈になることを避けるため、
順序を逆転するなど、
色々と方法はあったように思う
(ようは面白いところを先にしたり、退屈な部分の前後に面白い会話をサンドイッチ的に挟み込んだり・・ふつうに行われていることで

また、登場人物がこれだけ必要だったのか?
という疑問も残る。
印象に残らないキャラクターが多すぎる
(これは多くの劇団に言えることだけれど、物語に流れが無いと余計に感じてしまう

今回が第0回公演で、
次回に登場する人物たちの紹介と言う意味での
配置なのだとしたら、
今回の演劇祭をピークに持ってきた
他のいくつかの劇団と比べてどうなのか、
という気もする。

世界観は魅力的で技巧的だが、
力強く物語ってはいない、
というのは、ライトノベルに良く見られる傾向のように思う。

ただ、ライトノベルの魅力的な部分を演劇に
置き換える過程で、
語りの弱さまで写し取る必要はないと思う(そういうところを目指しているように自分には感じられる

世界観さえ魅力的であれば
語りの弱さに堪え切れるのは、
物語に出てくるような
「いわゆるオタク」な男性だけだと思う。

・・自分としては、砂漠の曠野の焚火に照らされた影の中で踊るような、
生命力にあふれた語り口こそ、演劇には
もっとも相応しいように思うのだけれど・・。
ハイカラ狂イ

ハイカラ狂イ

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/08 (土)公演終了

満足度★★★

最近
B203に行ってないことに気づいて、なんとなく勢いで飛び込んでみた・・・
ところ、危うく入れなくなるところだった
(B203とはそういうところだった
入れなかったら、代わりにキッチン南海にでも飛び込もうかとおもっていたが、すんでのところでその晩餐が実現するところだった、危ない危ない(←この「危ない」はカロリー的な意味です

ネタバレBOX

出演する役者は、たった5人しかいなかったものの、
舞台上たった一人で人形相手に延々としゃべるなど、
それぞれが新人にしては過酷なノルマをきっちりこなしていて
正直「すげえ!」と思った。

役者が皆割と個性的で、
なかでも少し眉毛の濃いめの男優の方が面白いな、と、思った(主に眉毛

かつてはお笑い芸人を目指して、ウルトラマン人形で喋りながら
バルタン星人人形を使う相方にツッコまれていたころの優しさを
謎の草「笑い草」中毒になって忘れ、
やがてその草に憑りつかれて、新世界の神になり、
溢れんばかりの力を得るが、
相方のツッコミの力に弾き返され、
元の優しさを取り戻す、という難しい・・というか意味不明な役を、
キッチリなのかなんなのか分からないが、
持ち前の眉毛をイカしながらキッチリと演じてみせた(ような気がした
(ちょっと説明しただけでは何が何だか分からない。これだけの変遷のある役は、あの眉毛だからこそ演じられたのではないかと思ったりもする(こち亀的な意味で

「こんなくるくる変わる役柄をイキナリ大多数の前に飛び出して
演じ、納得させて見せるなど、
普通のソフトな劇団では考えもつかないようなスパルタクス実習?(やはり早稲田はアテネではなかった

でも、物語自体は、
どっかトリコっぽい気がしないでもないが、
割と理にかなっていて(細部がカオスなだけで
冷静になって整理してみると、理解しやすかったりもする。

ちなみにせんとくん?は出てきませんでした(ガチャピンに似た人は出ました

また同じ役者の人たちが出たら観てみたいです(特にあのナイス眉、つながんないカナ・・
14の夕べ / 14 EVENINGS

14の夕べ / 14 EVENINGS

東京国立近代美術館

東京国立近代美術館(東京都)

2012/08/26 (日) ~ 2012/09/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

「ツァイトゲーバー」
一見シンプルだけど・・・素晴らしい!

同じ京都のピンク地底人なんかを観たときにも思ったのだけれど、
東京の若手劇団などに一番欲しいのが、
こんな、愚鈍なまでに真っ直ぐな作者の視線であったりするのでは
ないかな、などとも思ったりするのです。

京都は手作り市なども盛んなせいか、
劇研などのセットでも、
シンプルながら東京では想像もつかないような(豪華さという意味ではなく
精緻で作り込まれたものが何気なくあったりする。

作品それ自体についても、
今回の作品のように、
一見非常にシンプルでどこにでもありそうな概要でありながら、
詳細に分析してみると
全くどこにもない作者の視線のようなものがひっそりと反映されていたりする。

このような、
地味ながらも
愚直なまでに真っ直ぐな姿勢の作品が、
多くの(普段は演劇に足を運ばなさそうな)人の前で
(あの人たちが観劇好きなら、とっくに劇研などは人であふれかえっていることだろうから
上演される機会を得るというのは、
とても素晴らしいことだと思います。

HEEL DOWN↓

HEEL DOWN↓

深夜練(木皮成+喜多真奈美)

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/06 (木)公演終了

満足度★★★

荒削りだけど
・・いいんじゃないかな。

折角のアゴラなんだからもうちょいカッコつけてまとめた感じを出してみても
良いんじゃないカナ、とも思ったり。

喜多さんという人は初めて見たんだけど、
なかなかにブチ切れていて、面白いな、と、思ったり。

・・たぶん逆に繊細なのかもしんないですね(なんとなくだけど

あんまり現時点での評価を気にするのもアレですけど。

・・でもなんで、ミカン箱からミカン星人的なカッコで飛び出すっての、
やらなかったんだろ?(自分だったらかなり「イケてる!」と思ったかもな・・(残念

キョウトノマトペ/Kyotonomatopee

キョウトノマトペ/Kyotonomatopee

青年団国際演劇交流プロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄い
本気で騒いでた(ちなみにフランスバージョンです

ヴィラ九条山に滞在していたときに制作したみたいですが、
面白い人多いですね、ここ・・。

夜空に戻すべき月があるように

夜空に戻すべき月があるように

白米少女

こった創作空間(東京都)

2012/08/27 (月) ~ 2012/08/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

死神公務員・・
憧れはしないけれど、なかなかに詩的な設定(笑

子どもが一度は夢見る(かもしれない?)職業、殺し屋。

しかもゴルゴのように何も言わずに人を殺すのではなく、
「・・・殺しに来ましたよ」
と言ってから、殺す。

死ぬ前の人の眼をみたことがある。

そのどれもが、まるで子どもに戻ったみたいにキラキラしてた。

人は、目の中に星を宿して死ぬのかもしれないと思った。

・・だとすれば、覚悟した人を殺す殺し屋は、
いつも星を眺めて暮らしているようなものなのかもな・・(天文学者のように

そして、殺した人の家族に恨まれて、いつか自分も殺されることを
覚悟している(待っている)コロシヤの目にも、
星は宿っているのかもしれない。

殺された人たちはやがて煙になって、
雲の水蒸気の中のきらきらに溶けてゆくだろう。

ネタバレBOX

いつか殺される時を待つ殺し屋を、
靴を磨きながら直しながら待つ
その男に母親を殺された少女。

ふたりが巡り会うのも、
きっと星や月や雲のきれいな荒野なんだろうね。

少女は、
男がまた自分のところに戻ってくるように、
「(あなたに母親を殺されて)殺したいほど憎んでいる」
と言う。

男は、少し照れながら?も(変態ではない(笑
少女に靴を贈る。

やがて男は旅立ち、
少女もその靴を履いて
(雲と同じくらいきらきらしているであろう海に)
旅立つ。

・・もうこの荒野のどこかで
二人がめぐり会う事は無いのかもしれないな、などとぼんやり思う。

この話のその後がどうなるのかははっきりとは描かれないが、
その方が自分は好みだから(笑

自分は、男に自分を重ね合わせてみて、
荒野のどこかで、少女が立派に成長したことを
風のうわさで聞く夢を見る。

・・アフリカに旅立ったランボーなんかも、
荒野の上でこんな甘い夢をみたんだろうかな、なんて思いながら。
ゴミくずちゃん可愛い

ゴミくずちゃん可愛い

ぬいぐるみハンター

王子小劇場(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

Love & Bitter ?
割と素直に観てしまうとなんてことも無いのかもしれないけれど、
あれだけのシンプルなセット(真ん中に丸い地球のセットがちょんとあるだけ)
で、近未来ディストピアのなかの銃夢的なゴミ山ユートピアを
夢みさせるのって、結構すごい。

物語自体も、
意識しているのかどうかは良く分からないけれど、
最近のデモの広がりから生まれてくる、
平和とかを求める空気に合っている気がしてとても良かった。
(何故か舞台芸術ではこういう描写は一般的ではないようだけれど、
こうした公共劇場では難しいかもしれない物語こそ、
王子のような小劇場でやってほしい作品だったりもする

ネタバレBOX

2時間強の舞台だったけれど、長さを感じなかった。

物語のそこここで頻出する強弱とでも言えばいいのか、
明るさの裏での悲しみ、
絶望の中での喜劇
(一ノ瀬 泰造の『地雷を踏んだらサヨウナラ』が出てくるあたり、まさにそんな感じだ
とか、
実際の兄妹のようにして育った幼馴染での理知と天性との対比とか、
若さゆえに強烈に惹かれるであろう(自分も良く分かる
こうしたある種の強烈なコントラストが、物語にメリハリをつけてくれていた。

強いて要望があるとするならば、
妹のような女の子が18で死んだあとの男の子が、
出来の良くて賢明な男とかではなく、
もっと野卑で粗野な天才に成長していったら面白かったかな、と思ったり。

全体的に女性陣の元気さ、切実さに比べて、
男子がちょっと大人しくて物わかりが良すぎな気がするので、
馬鹿でも良いからもっと粗野で元気で無鉄砲な方が良かったんじゃないかな、とも思ったりする。
(自分自身、死んだ父親から貰ったものでいちばん大きいのは、
どう考えても脳ミソとかではなくて元気さだと思うから。
男は元気が一番!あとは全部オマケです(笑

ちなみに自分の感覚ですが・・
男にとって、馬鹿というのは勲章でこそあれ、悪口ではないと思う。

逆にお洒落だと言われるのは、「今日は良い天気ですね」
と言われる程度の意味でしかない。
重さが違うのだ。
14の夕べ / 14 EVENINGS

14の夕べ / 14 EVENINGS

東京国立近代美術館

東京国立近代美術館(東京都)

2012/08/26 (日) ~ 2012/09/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

てっきり
福永信氏が朗読をするのかとばっかり思っていたので、
観客席から松本花菜さんがこっそり出てきておもむろに朗読を始めたときは
かなりびっくりしました。

生で観るのはまったく初めてだったのですが、
ことばの訛り的なものはないものの、
どことなく大阪っぽさを感じたり。

その伸び伸びとした雰囲気が福永信氏の作品ともぴったり合っているようで、
・・この作家さん、なかなか粋だな・・
と思ってたら、最後に出演者全員の挨拶の時に出てきて、
・・なかなか人の良さそうな方でした(笑

雪と雲のつなわたり

雪と雲のつなわたり

本能中枢劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

実験的
・・なんだけど、とてもしなやかでスムーズなんだよね。

ひとつひとつのシーンが、
よくかんがえてみるとつながりがあるようで、
あえてリンクさせないのか、
未整理なままで提示してみせてくれるみたいで、
それが
アイデアに固執し過ぎるあまり
整理し過ぎて
面白みをなくす危険性を免れた原因かな?

・・そういう未整理っぽさゆえの
面白みという意味では、
観終わってなんとなく
animal collective なんかをぼんやりと
真っ先に思浮かべたりしました。

なかなか軽やかで素敵ですね・・(笑


山高帽の深すぎるかぶり方

山高帽の深すぎるかぶり方

オックスフォードパイレーツ

RAFT(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

山高帽
の似合うようなオトナの男になりたいなぁ・・(笑

明日を落としても

明日を落としても

ピンク地底人

王子小劇場(東京都)

2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

変化
自分はわりと日程がうまくあったので、
この作品の前哨戦にも見えた4月の京都公演と、
6月末の大阪公演と、
今回の東京公演を続けてみる機会に恵まれました・・。
(ふつうこんなに日程が上手く合う事って無いんですけどね。
昨年12月の公演は仕事が入っていただけに・・・

自分がいつも思うのは、
特に若手の劇団について思うのは、
単純にひとつの作品を一度みただけで
判断するのは賢明ではない、ということで(当たり前といえばそうですが

例え何かの大作に比べ
多少現時点では劣っていたにしても、
変化、というか、一つ一つの作品に対して、
どれだけの愛情を持って接する事が出来たか、
というか、
どれだけ悩み、考え、一歩ずつ踏みしめてきたのか、
というのが重要なのだと
今回の作品を観て改めて感じました。

自分は、どちらかというと、
作品の『質』というよりかは
むしろ、
作品とその劇団が過ごしてきたであろう『時間』をより(というかそれしか頭にないのかも・
評価の基準として考えたいといつも思っています・・

たとえどれだけ美しくても、
心の無い美に魂が宿らないように
(あとでもう少し書き足します・・

劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』

劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』

こまばアゴラ劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

マダン劇から進んで・・・
マダン劇は以前から知っているし、
自分も大好きなのだけれど
この劇団はその良さを、
さらにいろんなシンプルだけれど実に良く考えられた舞台セットや小道具を駆使して、
うまく舞台に生かしている。

素晴らしい作品で、
韓国人の俳優たちの素晴らしさを間近で堪能できました。

緑の指

緑の指

世田谷シルク

シアター711(東京都)

2012/08/15 (水) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

台本
買ってみました・・。

いま読んでいるところです。

【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君

【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君

ロロ

王子小劇場(東京都)

2012/08/05 (日) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

直球
猪突猛進?型の直球ではなかった分だけ入り込みやすかったのかも。

音楽との絡め方がとても良い。

ロードムービー的場面の向かう先が
草原のようで果てしない感じがして素敵だった(笑

ちょっと雰囲気をみていると
昔見た「みんなボブ(ベビーピー)」なんかをちょっと思い出したりした。

自分は詰め込み過ぎだとは思わなかった。

・・むしろ詰め込めるだけ詰め込んだ方が良いと思う。

整理するために中身を抜くのは、
年とって頭から何も湧き出なくなってからで良いんじゃないかと思う。
誰にでも分かりやすく整理してカッコつけて後悔するより、
不格好でもありのままに思いのたけをぶつけるほうが、
清々しくて自分は好きだ(もっともやりたいことは良く分かったと思うし、構成もとても考えられていたように思う

・・まいったな、
今回の佐吉祭は、気のせいか
それぞれの劇団が非常に高度な変化球を繰り出してくる。

今のところどこも非常に挑戦的だ。

この夏の東京の演劇は、どうも王子を中心に(アゴラではなく)進んでいると考えて
間違いないように感じられます。

奥歯に物が挟まったような言い方ばかりの
批評家の方々が、
今回の演劇祭に参加した作品群に込められた意欲に気づくのは
だいぶ先のように思われるので、
元気な若い人たちは早めにこれらの作品にかぶり付くのが
良いように思われました。

り・ぼん

り・ぼん

テニスコート

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/10 (金) ~ 2012/08/13 (月)公演終了

満足度★★★

なんか
面白かったよ。

・・でも、危うくあぶれそうになってたけど、人気なんですね・・(汗

ニアニアフューチャ

ニアニアフューチャ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/07 (火)公演終了

満足度★★★★★

戦争シーンのほとんど出てこない戦争映画みたいな・・
このアパート・・?
と町の不思議な広がりが感じられて、
とても面白いです。

こどもの頃、
消しゴムを並べて空想の街を思い浮かべてたことを
思い出したりしてました(笑

こういう、
舞台は一つの部屋だけだけど、
その扉の向こうに、ず~っと町の広がりを感じる舞台は、とても好きです。

ネタバレBOX

隣にギャング的な住人が住んでいて、
しょっちゅう夕ご飯をたかりに来る、
という設定もステキだな・・(笑

「組織」に狙われたあと、あの人どこに逃げてったんだろ・・?

さりげなくもらい損ねた百万円が惜しかったり、
その百万もらってたら登場人物も危なかったんじゃないかとか思ったり。

あと、異議田さんの顔芸が素晴らしい!(笑

・・ちなみにブログサービスのボールペンはもらってません・・。
非実在少女のるてちゃん

非実在少女のるてちゃん

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

自転車
アフタートークの宮台先生が自転車で劇場に乗りつけていたらしく
カッコ良かった(笑

自分も学生の頃にはこの前の道をしょっちゅう乗り回していたのに・・
自分より年上の先生がこの暑さの中で自転車に乗っていることに
凄いな、と、思ったり。

作品も色々ブラッシュアップされていて、どんどん良くなっている感じがした。

アフタートークにもいろいろ教えられることが多かった。

フェスティンガーなどの名前を聴いて、
帰りに何か無いかと思って古本屋に寄ったら、
ついサァディーの「薔薇園」(←(注)BLとはまったく関係ありません(笑
を見つけて買ってしまった。

自分は、心理学につぎ込む金があったら、
異国の文学につぎ込んでしまうタイプのようだなぁ・・。

いつも思うのだけど、笑いの内閣は、
誠実にいろんな問題に向き合っていて素晴らしい。

結局舞台と言うのはそういう心の態度の問題でもあるようでもあり。


8/5追記~
ちなみに、宮台先生のいろんな意見に、
自分が同意できるのかっていうと、
たぶん同意できないものの方が多いんじゃないかと思う(苦笑
それは、笑いの内閣が呼ぶ種々雑多なゲストにも言えることだと思う(なんか怖いな、この人、って人も中にはいる

・・でも、自分と違う意見の人だからこそ、
傾聴し、自分に足りないものがあれば取り入れ、
でも、時間は有限だから不要だと思えばスルーし(あえて反対は勿論しない
いろんな意見(それらは勿論感情的であってはならないと思う)
が存在することを理解し、
この世界がかくも複雑でありながらも、
その複雑さの多くは大人の「認知性不協和」によるものなのかもしれないな・・
などと考えながら。

--------------------------------------------------
いつも思うのだけれど、
仮にいくら不快であったとしても、
意見の違う人の意見を聞けない男子は格好悪いと思う。
(最初の1分で言いたいことが全て分かって聴く気をなくす場合もあるけれど

男子は1たす1も分からない位アホでも良いと思う。
その代わり、「わけわからないけど、コイツ面白いな!」
と、思える心があるかどうかで、
生きるエネルギーはまったく違うと思う。

その時代に勢いのあるジャンル、
あるいは貧しくても生きてるだけで素晴らしいと思う雰囲気。

そういったものは、
どれだけその瞬間にそういった元気野郎どもが集まるかで決まるように思う。

天才の数で決まるものではないということは断言できる
(自分は大昔天才ばかりの学校の屋上で授業中に日光浴をしていたのでよく分かるが
--------------------------------------------------

日本社会に必要な活力、あるいは他者への想像力、寛容性・・。

そんなものを笑いの内閣の公演からは感じられる気がして、
自分はとても好きです(笑

結論がひとつだけだなんてつまらなさすぎる。

明日になったら、また別の結論が出るかもしれない。

でも、きょうを一生懸命生きて、
きょうはきょうの回答を出そう。

一生懸命苦しんで出した回答なら、きっと後悔しない。

・・その答えは、誰かを傷つけたりはしないだろうか?

もし傷つけたとしても、それは
その人にとって必要なものだろうか?

もし、必要なものだとしたら、
最小限にとどめて、何年かあとにひょっとしたら気づく位にしておこうか・・
(そんな風にしても鋭すぎると大昔は言われたような・・無言で笑いながら踊ってるほうが自分には合ってるな・・

そんな風にできるようになろうと。

まぁ、難しいことも多いけど、
力の限りやろうと。

笑いの内閣からも、
そんな似た前向きのパワーを感じて、素直に素晴らしいと思う。

大変なことも多いけれど、頑張ってほしいなと思う。

・・まぁ、これは感想でなくてエールかもしれないけれど、
演劇にはすべからく、こういった前向きのパワーが
必要不可欠だと、自分は思う(東京の劇団にはこれが無いところがわりと多い気がする。カオスラウンジにいたっては切り刻むばかりで愛も対話も無い。下手で自己満足のDJを聴くようなものだな・・眠

ちなみに自分はロリコンでも同性愛者でもないですが・・
(猫はだいぶ好きだけど(笑

SUMMER ONIC 2012

SUMMER ONIC 2012

男肉 du Soleil

元・立誠小学校(京都府)

2012/07/29 (日) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

瀕死
・・でも悔いはない。

あまりの暑さに休憩時間中に何度か逃げようかとも思ったが挫けなかった。

念のために持って行った胡瓜が熱さましに役立ったかもしれない。

立誠小学校の中庭で瀕死で胡瓜を齧る男性を見るなら、
人は賀茂川から灼熱の野に上がった河童を思い浮かべるかもしれない。

無邪気なちびっ子たちに狩られなくて本当に良かった(笑

なお、おススメというのは、
「体力にムダに自信があり、かつ舞台を初めて観る方に」
という意味だと勝手に解釈していただければ幸いです。

それと、夏の京都は人の住む所じゃありません。

翌日登った高野山はわりと涼しかったです。


・・・サマオニで体を慣らしたから、
今年こそはサマソニ行けるかもしれない・・
(エキストラでFoster The Peopleだけ観ようなんて考えに陥らずに済むかもしれない

このページのQRコードです。

拡大