満足度★★
観劇
なぜだか睡魔に襲われてしまいました。既成の言葉を発する、身体表現するというのは、個人的に惹かれる要素なはずなんですが。ひとりひとりの役者さんの自己顕示が見え隠れするのが、とても気になりました。 空間が素敵だった。
満足度★★★★
生であること
勅使河原さんの舞踏をみているような舞台でした。
前半は少々間のび感が否めなかったのですが、全体のゆるやかで、でもとても張りつめた間合いはすごく新鮮で、吸い込まれました。
個人的に衣装の色合いがすごく好きです。
動きのひとつひとつに生であるが故の美しさを感じて、とてもどきどきした。
うまい言葉で表現できなくてごめんなさい。
満足度★★★★
3.11(以降)を巡り、今、何を感じているのか、何を思っているのか
テキストと役者たちの動きで、舞台を刻む彫刻のような作品。
3.11を巡る「気持ち」を刻みあげていく。
張り詰めた気配そのものが美しい。
わずか60分。
もっと観ていたいと思った。
演劇を拡張した
コンテンポラリー・アートって感じ。パリのポンピドウ・センターあたりで喜ばれそうな感じ。日本的な「静」の表現と、アシンメトリーな配置が洗練されている。
観客は、すごくセンシティブな状態に置かれて、絶妙な時に「言葉」が音として出てくる。
演劇からはずいぶん広がったシアターパフォーマンスアートだね。アートそしてはコンテンポラリーでも、演劇としては前衛・・・ってことは演劇はアートの中では保守的なのか、遅れているのか・・・。
演じている俳優さんの身体は個性的だった。識別しやすくてよいけど。
使われていた小道具も抽象的だけれども、たぶんそれぞれ意味のあることなんだろうと思う。
その中で、くだらないことかもしれないけれども、FOCUSって廃刊になってたよなぁ、と思いだしながら、あの劇中の雑誌はなんだったんだろう、記事はなんだったんだろう、3.11の記事じゃなかったのかな、とかひょっとしたら意味があったのかな、と今更思ったり・・。
満足度★★★
静謐な60分
雑誌や瓶などいくつかの小道具が置かれた素舞台で8人が静かに動き、雑誌や戯曲から引用された断片的なテキストをモノローグとして語る、心地良い緊張感が漂う作品でした。
冒頭に読まれるテキストが福島第一原発周辺のルポルタージュで、劇場で行われていることも現実の一部であることを印象付け、その後に現れるイプセンやベケットのテキストも「洪水」や「水葬」といった単語が出てくる箇所を抽出していて、東日本大震災との関連を考えさせる構成になっていたように感じました。
台詞を語る時間と語らない時間が同じくらいの分量で、身体表現が重視された演出になっていましたが、日常的ではなく、いわゆるダンス的でもない、能の所作のような非常にゆっくりとした動きが多用されていて、時間感覚が麻痺するような感じを受けました。出演者の身体表現のレベルにかなり差があり、特殊な動きから立ち上がる緊張感があまり出ていない役者がいたのが残念でした。
台詞回しに関してはテキストに合わせて日常的な発話法から、いかにも演劇的な発話法を使い分けていましたが、役者の力量もあるのか、手紙や記事を読むシーンでの口語体での発話はあまり印象に残りませんでした。
戯曲のダイアローグの場面を1人で演じるというか語ったり、戯曲を読むパートが終わるときに「はい」という掛け声で一気に空気感を変えたりする仕掛けによって物語の世界に没入しないようにするテキストとの距離の取り方に清々しい印象を持ちました。
満足度★★★
挑戦的試み
まずワタクシには解り辛かった。さまざまなテキストから抽出しそれを断片的に繋げて一つの作品に構成したものだったから、全ての本を読んでるならば容易に解釈出来たのだろうが・・。
以下はネタばれBOXにて。。
SENTIVAL その4
雨の板橋、SENTIO4回目です。今夜はお客さんがたいへん多いです。開場時間となり靴を脱いで入ってみると、すでに8人の演者が壁に沿って佇んでいます…立っている人、座っている人、横になっている人。開始時間まで動きません、そのままの姿勢です。レコードのスクラッチノイズのような音がずっと流れています。さて、ゆっくりと不思議なお話が始まります。ちなみに、チラシ写真(表)のイメージとは全然ちがいます。