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ヘッダ・ガブラー

ヘッダ・ガブラー

ハツビロコウ

シアター711(東京都)

2024/09/10 (火) ~ 2024/09/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

登場人物の設定に若干のアレンジが加えられ、思考や言葉も現代風にされ、そのため現代的なストーリーになっていて新鮮に感じられた。イプセンの原作よりこちらの方が良いと思うほどだ。

バサラオ

バサラオ

劇団☆新感線

明治座(東京都)

2024/08/12 (月) ~ 2024/09/26 (木)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

先日見たのは3階右席2列という席でしたが、追加販売で取れたのが1階3列6番という席で、行ってみたらこれが花道(今回は使っていない)の外側で実質最前列。下手は微妙に見切れてしまうものの、すぐ前は舞台なので通っていくカイリに手が届きそう。もう前回とは迫力も没入感も全っ然違いました。古田さんの「怪しい浪速弁(らしい)」は相変わらず聞き取りにくかったですが、それでも前よりは聞けました。
そして狂い桜の素晴らしいこと!これは3階席からではわかりません。やはり舞台は前方中央で見たいものです。もう1回くらい見たいとは思うものの、今回くらいの席が取れるとは思えないので、諦めの境地です。
見る方向や距離が違ったせいかどうかわかりませんが、ヒュウガの化粧が変わった気がしました。今日のほうが美しいと思えたのでした。これが小劇場なら終演後にキャストさんかスタッフさんあたりを捕まえて、聞くことができるのにと残念です。
お話も、音楽も、舞台美術ももちろん殺陣もとても良かったですが・・・

ネタバレBOX

ラストはあれで良かったのでしょうか?裏切りに次ぐ裏切りとどんでん返しの連続で、最後にはどちらかが、もしくは2人とも死んでしまうのが「いのうえ歌舞伎」なのではないかと思ったのですが。それとももしかすると、もうあの瞬間実は2人とも・・・?
悪態Q

悪態Q

劇団不労社

北千住BUoY(東京都)

2024/09/06 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

 VUoYは元銭湯だったので奥に浴槽が残っているのだが、今作ではそれを隠すようにパネルが張られ見えなくなっている。その分、やや抽象度が高くなっている。下手側はちょっとした建物のように立体的な倉庫様の物が作られている。何れも白っぽい。照明は終始昏め。

ネタバレBOX

 公演は最初に京都で、次に東京で、最後に豊岡で行われるが演ずる場所によって内容は若干異なる物になるという。かなり実験的な作品ではある。而も相当にペダンチックで通常演劇創作に関わる者が意識する演ずる当事者にとっての脚本の個的読み込み、脚本全体を見渡して相関関係を把握した上での自らの演じ方、観客から見た作品の見え方の何れもがペダントリーに毒されているように思われる。この原因のⅠつにLiminal Spaceの概念を持ち込み、階段・ロビーなどある場所と他の場所を繋ぐスペースに着目し、過渡的な場所が無人になったときに感じる独特の感覚を強調。そこに既視感等日常の中の不可思議感覚を見て取っているのである。だが、それが万人に共通であるか否かを検証済とは思えない。
 というのも作品は幼稚園児に教える大人3名(存在1、2、3と表記されている内2人が♂、1人が♀)の奇抜な登場シーンを経、存在達がその教示内容を審議するシーンから始まるが背景にはかつて放映された教育番組で流された音楽がラジカセで流れる。この間、脈絡と無関係にボールが飛んできたりする。ユニークなのは、耳慣れないスクリプトドクターなるスタッフが創作に関与していることである。スクリプトドクターの役割は表現作品、殊に映画や演劇の場合は、演じられる場所や時期、関わる役者や演出家、協賛企業などの関係を調整して差別表現や利害関係等で作品の主張とは関わりない社会問題化を避けることにある。
 ところで今作の初期想定は幼稚園児相手の教育議論であるから子供目線は上記で説明して来た今作の傾向に対置されるべき唯一最大の要素として必要欠くべからざるものだと小生は考えるのであるが、今作ではその視座が欠けている。大人と子供の差は子供たちは自らの欲求と想像力を基本的に追求しその為に生きているのに対し、大人たちは目的を遂行する為に利害調整を必要とすると考え、その結果として金と権力、社会的位置をも有すると考える。この生き様の差は決して埋められない。従って今作のようなシチュエイションで作劇するのであれば、創作過程に子供との生の対峙が必須となる。子供電話相談室のように子供からの生の声に相対し、相対した子供たちからの視座や疑問、異議を大人の視座と対比させなければなるまい。この点が欠落していることが今作の弱点と観た。終盤存在1,2,3の悪態は、米追従しか出来ないこの情けない「国」の阿保らしさを批判的に語るかのような内容になってくるものの、悪態を吐く際の日本語のボキャブラリーは何とも貧弱である。海外でちゃんと地元の人々に溶け込み話をしたり一緒になって遊んだりを何年かして過ごせば自ずと悪態表現の余りの多様性に気付く。日本でも人口に膾炙しているサノヴァヴィッチやヴィッチ、イエローキャブ、コン、アン等々は加えても良いのではないか? 何より実際に創作過程で子供の生の反応を取り込んで創作することが望まれる。そうしなければ観客から観た面白さの評価は低いままであろう。難易度は極めて高いものの「ピタゴラスイッチ」のようなセンスでこの間(あわい)を繋げることができたら爆発的な面白さになろう。
 
バサラオ

バサラオ

劇団☆新感線

明治座(東京都)

2024/08/12 (月) ~ 2024/09/26 (木)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

上演時間は休憩込みで3時間半強。たっぷり魅せて満足感高しの「新感線的王道」をひた走る公演だと感じました。新感線の魅力は、物語、演出、音楽、俳優、殺陣、外連味、熱量などの要素をひたすら合体させて創りあげる「巨大合体ロボ」的なものだと考えているのですが、今作はそれらがガッチリ噛み合う総合力の高さがうかがえました。「さすが新感線」と言いたいです。

ネタバレBOX

主演の生田斗真さんの存在感が一際輝いている。そして、あの熱演をほぼ毎日、多い日は2ステ、日々務めているのは本当にすごい。物語は、登場人物たちによる裏切りの連続が紡ぐ盛者必衰の物語と言え、流転する展開に引き込まれました。ハードロックも実に新感線らしく、劇団が目指す完成度は十分達成していると言えるでしょう。
朝日のような夕日をつれて2024

朝日のような夕日をつれて2024

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2024/08/11 (日) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ゲーム開発メーカーを舞台に、AIやVRなど現代の最先端の話題を存分に盛り込み、まるで新作である。心理学の分析やら、2・5次元病やら情報量が凄い。それを早口にまくしたて、次々に話題が変わっていく。そこにもう一つ、「ゴドーを待ちながら」がオマージュされて織り込まれる。このゴドーシーンは、二人が遊ぶ小道具が面白い。ドッジボールでボールがどんどん大きくなって行ったり、フラフープも巨大化し、ダーツ投げは客席にまで。これならゴドーもばかばかしいコメディとして笑える。

ダジャレも見事だし、コントの連続のような作り、一瞬すべてが精神病院の治療劇のようにどんでん返しするのは「日本人のへそ」のよう。また流行歌を織り込んだり、セリフを早口にまくしたてるのは、つかこうへいに似ているところもある。若さと才能の輝きを失わず、長いキャリアでさらに磨かれた、見事な処女作の再生だった。

星を追う人コメットハンター

星を追う人コメットハンター

劇団銅鑼

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/08/28 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団銅鑼はいくつも見ているが、まずはずれがない。とくに誠実でひたむきに生きるドラマが得意だ。小さいながら良質な劇団である。今回も夢を追うことの素晴らしさが、登場人物たちを通して素直に伝わってきた。

実在のコメットハンター・本田実(池上礼朗)が物語の中心。その生涯を、夢を失いかけた現代の若者(山形敏之)に、ミノル君の親友を名乗る老人(舘野元彦)が語って聞かせる。語りたい老人に、青年が渋々付き合わされるうちに、先を聞きたくなっていく。この仕掛けがうまくいった。舘野の老け役が見事で、一瞬、本当に80すぎの老人に見えた。セリフ回しとともに、歩く時の体の揺らし方にかぎがありそうだ。

ネタバレBOX

戦後、すい星を初めて単独発見した時のシーンが素晴らしかった。新すい星かどうか確認するために、通信手段の乏しい中、世界の人々がチームワークを組んで、ついに南アフリカの天文台が本田の発見を追検証する。舞台狭しと並べたいくつものいすのうえに、何人ものひとがたちあがり、連携し、喜び合うシーンはぐっと来た。
旅芸人の記録【9/8(日)13時・9/9(月)14時・9/11(水)・12(木)公演中止】

旅芸人の記録【9/8(日)13時・9/9(月)14時・9/11(水)・12(木)公演中止】

ヒトハダ

ザ・スズナリ(東京都)

2024/09/05 (木) ~ 2024/09/22 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

おもしろかった。鄭義信ワールドを満喫した。足の悪い男、愛を求めてるのに喧嘩ばかりの素直でない親子、在日朝鮮人(今回は話に出るだけ)。ラストの旅立ちと紙吹雪は「焼肉ドラゴン」のラストと重なった。戦争中、時流に合わない女剣劇の大衆劇団。俳優もそれぞれに所を得て好演。女形の伯父役の怪演が見ものだった。太ってて吉原の花魁のなりが全然似合わないのが笑える。1時間45分休憩なし。

ネタバレBOX

全体は切なさを絡ませつつ、笑いが基調である。1カ所、感極まってぐっと引き込まれるのがラスト。ズボンの切れ端しか入っていない長男の骨壺を抱いて、こらえきれずに号泣する浅野雅博のシーンが心に残る。
アイーダ

アイーダ

東京・春・音楽祭実行委員会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2024/04/17 (水) ~ 2024/04/20 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

迫力というより
荘厳さを感じたッス

呼び声

呼び声

極星号

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2024/09/07 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

目指したのは
星の王子さま みたいな
ファンタジーだったようだが
色々と説明不足と説得力不足で
作品世界の理解が辛かった

ネタバレBOX

いやぁ
五万年も宇宙を旅して
同胞いるかもって
いきなりアトモスフィアに突入するかい
惑星の軌道上空に待機して
降下船がーって展開でしょう
さもなきゃ転送しなければ!
SFの基本でしょうに

不時着場が一面砂漠なのに
唐突に出てくる生命体って
いろいろついていけなかった
スープラに乗って

スープラに乗って

東京マハロ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/08/30 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

開演前から舞台にはスポットライトを浴びた赤い自転車
「生き物で逃げたら怒られるのは人間だけや」と人には逃げろと言っておきながら、自分は逃げない主人公スープラ
源氏名が車の名前の大阪のソープランド
ポルシェ、アウディ・・・
子連れの男に逃げられ、風俗で働きながらそのなさぬ仲の娘を育て・・・
それでもみんなに愛想をふりまきつつ胸を張って生きている
常に明るく生きるから周りは味方だ
まあ悪人は登場しない
弱みを持った人間がほとんど
時々阪神ネタのギャグが笑いを誘う
赤い服の主演福田ユミが赤い自転車に乗って、舞台の4本の建設鋼材の周りを走る
セットはこの鋼材と枠だけの箱状のもの
鋼材は途中大阪万博のパビリオン建設現場で上に鋼材を橋渡されるが、出展中止で取り壊される
キャスティングが良い
福田はある意味突っ張って生きているスープラを上手く表現していた
娘役の若い佐竹桃華も世界最年少ハリポタを演じただけのことはあって福田にあうんの呼吸で絡んでいた
個人的には寮母役のベテラン小林美江の演技が好きかな
しかし自転車で狭い舞台を走るのも大変だろうが、母娘の4本の柱の周りの追いかけっこは速かったな
ラジオ体操のダンスは皆良く揃ってた
スープラに元気もらったよ

ワタシタチはモノガタリ

ワタシタチはモノガタリ

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2024/09/08 (日) ~ 2024/09/30 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/09/09 (月) 13:30

iakuの横山拓也の作品。それぞれ兵庫県出身の江口のりこと松尾諭を起用したことで、横山作品の見どころである軽妙な関西弁のやりとりが遺憾なく発揮され、リズム感あふれ、何度も笑える舞台に仕上がっている。人の心の微妙な動きを描いたらピカ一の横山である。大劇場で役者の動きが大ざっぱになりがちな舞台にありながら、この二人を含めて登場人物それぞれに小さくない役割を持たせ、絡ませ、それぞれの胸の内が交錯する群像劇ともなっている。

大阪の中学時代、文芸部で一緒に活動した少年と少女。少年が中3で東京に引っ越すことになり、二人は文通を始める。文通は少女も上京して大学に入り、社会人になっても続き、冗談交じりに「30歳になってどちらも独身だったら結婚しよう」という約束をいつしか交わしていた。ところが少年は30歳を目前にして別の女性と結婚。結婚式に呼ばれた少女は、彼に15年間でやりとりした手紙を返すように求めた。
作家志望の少女は、フリーラーターをしながら作品を書き続けるが芽が出ない。ところが、二人の文通、すなわち交わされた膨大な手紙を資料にして書き上げた携帯小説は瞬く間に評判となり、書籍化や映画化の話が舞い込むほどになった。

物語は冒頭の早い段階でこうした経緯を小気味よく刻む。そして、この携帯小説をめぐっての二人のせめぎ合いや、携帯小説の登場人物である男女が舞台上にリアルに登場して交錯するなど、本格的な横山ワールドが展開される。作家の頭の中で創造した登場人物が現実の二人と交錯することで、作家である女性の思いが明確に描き出され、リアルである周囲の人物と絡み合っていく物語の流れは実にうまいし、面白い。舞台は1時間ほどたった当たりで20分間の休憩となるのだが、1幕が終わった時に客席から大きな拍手が起きたのには驚いた。それほど横山ストーリーは客席を魅了していたのだ。

携帯小説の主人公男性はリアルの人物よりもはるかにイケメンで優しく、作家は自分の恋愛相手として優しく、美しく描いていく。現実の文通相手との落差も面白いし、落差ということでは、作家の女性と携帯小説のヒロインにも大きなものがある。だが、物語の下敷きはリアルの二人が交わした往復書簡。しかも、この手紙の山には愛の言葉などなく、他愛のない話や近況がほとんどという設定が、さらなるリアリティーをこの舞台に与えていく。

iakuのいつもの小劇場での舞台とは趣を変え、小山ゆうなの演出もよかった。大劇場ならではの設備を存分に使い、映像を織り交ぜて虚実を描いていく手法は視覚的に成功している。2幕ものなのだが、自分としては休憩なしで突っ走るのもよかったのではないかとすら感じた。

ちょっとお高いチケットだけど、その価値はあると思う。

『牢獄の森』『うれしい悲鳴』

『牢獄の森』『うれしい悲鳴』

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2024/08/17 (土) ~ 2024/08/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/08/20 (火) 13:00

【うれしい悲鳴】
冒頭のムーブメントから「そうそう、アマヤドリ/ひょっとこ乱舞ってコレだよねぇ♪」とニンマリ。
そこから始まる物語は「変化球系広田作品」ど真ん中。
で、初演・再演を観た時には「完全な架空」だったこの作品が今観ると現実を想起させることにトリハダ。
また、今回はよく存じている方は6人だけであとはあまり馴染みのない方々だったがそれぞれ「アマヤドリキャラ」になりきっていて演出(と各人の演技)による「劇団カラー」の表現に舌を巻く。
あと、政変といえばやっぱり雪だよねぇ。(笑)

なぞる。

なぞる。

盆栽サイダー

ウッディシアター中目黒(東京都)

2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

盆栽サイダーらしい盆栽サイダーならではの舞台でした!!!
期待を裏切らない伏線回収
毎回必ず泣かされる演技力。

とても素敵な団体さんです!

スーホの白い馬

スーホの白い馬

公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター

吉祥寺シアター(東京都)

2024/09/07 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

何でチケットを買ったのか思い出せなかったが、白い馬テグ役が小玉久仁子さんだったので多分それだろう。小玉久仁子さんはデビュー当時の池畑慎之介(ピーター)とミー(ピンク・レディー)を合わせたような魅力。

上手で二弦の馬頭琴(モリンホール)をヴァイオリンのように弓で弾くのはフルハシユミコさん。坂本龍一の『ラストエンペラー』で聴いた二胡に似た音色。その横で木目調のエレキベースを弾く竹内武氏。

淺場万矢さんが進行役で登場、子供達を元気にいじる。お婆さんやビラを配る人などを兼ね作品の基調となる。
主人公スーホ役は中西柚貴さん。この二人の声がのびのびと会場によく通り、子供達にも伝わりやすかっただろう。声優向き。
羊やトノ様などユーモラスなキャラ役の村山新(あらた)氏はユースケ・サンタマリア系。

ネタバレBOX

空を駆けて行く白い馬を見た話をお婆さんにするスーホ。(このオープニングもノイズになるので不要)。
狼に襲われて母を殺され、自らも大怪我を負う白い仔馬。スーホが必死に手当をして命を取り留め、テグと名付けられる。二人は最高の相棒に。
その地の大金持ち、トノ様が跡継ぎを決める競馬のレースを開催する。スーホは夢中になるがテグは不安を感じる。今のままで充分幸せなのに。
圧倒的な走りで優勝するテグだったがトノ様は跡継ぎの話なんか嘘で金で買い取ろうとする。拒否したスーホは暴力を振るわれる。テグはスーホを守る為に自らトノ様の物となる。だがその夜の祝賀会、来客の面前でトノ様を罵倒して矢を射られて殺される。
死体がスーホの家の前に捨てられている。号泣するスーホ。テグの魂は自分の死体で楽器を作るよう頼む。馬頭琴となったテグの音色はいつまでもモンゴルの大草原を駆け巡る春の風となる。

脚本・演出は小西力矢氏。狙った意図は分かるのだがどうも好きになれない。台詞が説明的すぎる。復讐はしない話なんかも嘘臭い。教条主義的過ぎる。テグが喋ったら駄目なんだ。言葉を使えない白い馬の純情に少年が涙する話なのだ。
呼び声

呼び声

極星号

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2024/09/07 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

壮大なSFファンタジーなのですが、設定が甘いのか、盛り上がりがなくて、ちょっとぼやけた印象ですね。

ドリル魂2024

ドリル魂2024

公益社団法人日本劇団協議会

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/09/07 (土) ~ 2024/09/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台が始まる前から演者の方が会場を盛り上げようとしているのが伝わってきた。
2時間があっという間に感じるほど、見せ場が常にあり集中できた。
また、観客を巻き込む演出もされておりとても楽しかった。

MY ROOM IS MINE!!

MY ROOM IS MINE!!

MIXZONE

小劇場B1(東京都)

2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

連動スペシャルイベント 怪談師 村上ロック 『最恐怪談ナイト』
霊感は皆無なので幽霊を見る心配はないのですが、幽霊はいると思っているのでやっぱり怖いです。なので、こういう怪談を生で聞くのは初めてです。
見るからにどこか怪しい雰囲気の村上氏の話は、多分あまり怖くないのを選んでいただいたのだと思いますが、思わずゾッとするところもあって、一部悲鳴も聞こえて来ました。また聞きたいかと問われたら微妙なところです。

MY ROOM IS MINE!!

MY ROOM IS MINE!!

MIXZONE

小劇場B1(東京都)

2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「超主張シンクロナイズドコメディ」とこりっちの説明にあったし、前説でもそう言ってましたが「超主張シンクロナイズドコメディ」って何?と思っていたら、開演したら分かりました。「ここ、僕の家なんですけど……!?合う〜!!」「仕事はライブハウスのスタッフです!合う〜」3人目まで加わっても「・・・・合う〜」話すこと(セリフ)が見事にシンクロしていて笑いましたが、その後の展開はもはやコメディとは言えないのでは?

ネタバレBOX

SFチックな展開と結末になっていましたが、どこまでが肉体的にも本当の話でどこからが脳内で制御されていることなのかなど、科学が苦手な私にも辻褄が合うような作りにして欲しかったです。
演劇チームずむwith声優 原えりこ

演劇チームずむwith声優 原えりこ

エンターテインメント セルフキートン

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/08/30 (金) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★




♠️:原えりこさんの演技に感動!!!特に何度も目が潤むシーンは見入っちゃいました!えりこさんは、お近くでお会いでき、お顔の小ささにビックリ!チャーミングで可愛いお方でした!
伊谷さんは、お局さん役!ちょっと嫌味な感じの役を見事に演じ切っていました!OL役のセクシーっぷりには痺れてしまいました!
チームずむの皆さん!演技が素晴らしく!全公演観させて頂きましたが、いろいろ布石が仕込まれていて、(♠️、♣️、♦️全てが)見るほどに発見があって何度も楽しめました!!!
♣️:面白ネタ満載!めちゃめちゃ面白かったです!チャレンジネタ!特にパイルダーオン!毎回違う面白さが出てきて大満足!まさに生の迫力!舞台の面白さの真骨頂でしたっ!!!
♦️:シリアスなストーリー!ただ!ここでも小ネタが散りばめられてて、凄く楽しめました!伊谷さんの演技!インパクトがあるので印象に残り!バッチリ布石になっていました!後半で思わず「あー!なるほど!」ってなりました!瑞穂さんとは同一人物ですが!お互いが親友同志のようで!見ていて爽やかな気分にさせられました!!!伊谷さんカッコよかった!最高でしたっ!!!!!

劇と短歌『飽きてから』

劇と短歌『飽きてから』

ロロ

ユーロライブ(東京都)

2024/08/23 (金) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

同居する雪之、青、しっぽの3人組とその周りにいる、ちょっと不思議な人々をめぐる話。時系列が行ったり来たりし、彼らの人生の悲喜こもごもが語られる。場面転換の際にスクリーンに現れる上坂あゆ美の短歌もおしゃれなものばかりだった。偽名?を使うしっぽ、恋人の息子が好きなプリキュアのグッズをプレゼントしようとする薔薇丸など、キャラクターも魅力的。カップルや夫婦、親子と異なり、あまり一般的でない人々の同居は、きっと当人が飽きてからが踏ん張りどころなのだと思う、たぶん。

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